フローズン・バッファリオ

登録日:2022/06/23 (木曜日) 14:33:28
更新日:2024/01/01 Mon 20:13:20
所要時間:約 7 分で読んでくださいよ





フローズン・バッファリオとは「ロックマンX3」に登場するボスである。


パワー9200rp
スピード3200rp
異名:白銀の雪男


【概要】
元々は戦闘用ではなく、スキー場整備の作業に従事していた作業用の(水牛・バッファロー)型レプリロイド。
ふんどしがチャームポイント。もしくは肩パーツに付いたリングや腕、脚部の装飾から、異民族の衣装をイメージしている可能性もある。

寒冷地での性能は群を抜いて高い。
荒い鼻息を吹いている公式絵のイメージとは裏腹に穏やかな芸術派であり、PSSS版のボス紹介アニメでは趣味で雪像を作ったりしている*1
他の作業用レプリロイド達と同様、ドッペルタウンに招かれるもイレギュラー化してしまう。
その後は大都市を氷漬けにし、都市部の機能をストップさせる作戦の指揮を執る。
戦闘では氷のトラップで逃げ道を塞ぎ、突進攻撃で仕留めようとするなど、脳筋一辺倒ではない一面も見せる。


後に「ロックマンX4」のフロスト・キバトドスのステージでは、背景で残骸が氷漬けになっている姿が見られる。


【ボスとして】
牛らしく突進攻撃をメインとしており、フロストシールドで逃げ道を塞ぐなど技巧派の一面も見せる。
前作のホイール・アリゲイツとは違い、設定のスペック通り接触ダメージなどの攻撃力は高めに設定されている。

しかし、突進スピードは遅め、かつ壁にぶつかった衝撃でエックスが落ちることはなく、ジャンプも出来ないなど、全体的に攻撃はヌルめ。
壁蹴り対策としてフロストシールドを使用するが、前々作のアイシー・ペンギーゴのショットガンアイスと違って破壊できるため、そこにさえ気づけばバスターでも比較的簡単に撃破できるボス。
他にもシザーズ・シュリンプァースクリュー・マサイダーと弱いボスは居るが、このバッファリオに関しては開発側が意図的に攻撃の手をヌルく設定したようにも感じられる。
「ロックマンの氷ボスは弱い*2」の法則に当てはまり、良くも悪くもシリーズファンからすれば「見た目通りの強さ」といったところだろう。

ステージにフットパーツ、サブタンクがあり、入手出来るフロストシールドも比較的攻撃力が高くて便利なことから、初心者の突破口としても有力。
ただし、ステージにあるライフアップの入手にはトルネードファングかライドアーマーが必要なため、二度手間を避けるならマサイダーを先に倒したほうが効率的。

実はエックスがとある行動を取ると延々壁殴りを続けるサンドバッグと化すハメパターンが近年発見されたため、これを知っているとぶっちぎりの最弱ボスと化す。
このためにもフットパーツがあったほうが楽。

弱点エクスプローズ・ホーネックから入手できる「パラスティックボム」。
説明書には「暑さに弱い」とヒントがあるものの、直接的な火炎放射系の武器が無いため消去法で一番イメージに近いこの武器が選ばれたか。
ただし、この武器は本体への威力はともかく、連射性が低くフロストシールドの破壊に手間取るため、考えなしに使うと逆に苦労する事もある。
ホーネック自体バスターで倒せない敵ではないものの、わざわざバッファリオの弱点を突くためだけに先に入手するメリットは薄いかもしれない。

因みに彼のステージはエレキテル・ナマズロスを倒し電力管理センターを開放すると電気の供給が復活し、途中の床の氷が溶けたり、部屋が明るくなったりするメリットがある。
マサイダースタートで攻略する、もしくはナマズロスをバスターで倒せる腕があるなら、先にナマズロスを撃破してくるのも手ではある。

なお、初代ロックマンゼロに登場する「ムフー」ことブリザック・スタグロフは、突進こそ行わないものの、氷のまきびしやを冷凍ビーム、特殊武器版のフロストシールドを彷彿とさせる攻撃を持つ事から、彼を元にして作られていると思われる。戦闘の時のフィールドが広いという点や、暑さに弱いという点も同様である。

名前こそスタッグだが、負けず嫌いなスタッガーと違ってのんびり屋だし
属性的にもスタグロフの「負け負け負け負け負け、大負けだーーーっ!!」である。


【技】

  • 突進
このボスのメイン攻撃。
ダッシュジャンプなりエアダッシュなりで壁キックをして背後に回るのが基本。
壁から離れるのが早すぎると、ブレーキを掛けて反転してくる。
「エックスが空中に居ると反対方向に突進していく」というアルゴリズムの欠陥を突き、突進を飛び越えた後、バッファリオが振り向いた瞬間にジャンプor縦のエアダッシュをその場で繰り出すと、バッファリオはエックスに背中を向けてその場で壁に激突する。
このパターンを繰り返して前述のハメに持っていける。
垂直ジャンプだとややタイミングが難しいため、滞空時間の長い縦のエアダッシュが確実。


  • 叩きつけ
角を黄色く肥大化させて突進してくる時に捕まると、運搬されて壁に叩きつけられ、通常より若干大きなダメージを貰う。
対処法などは通常の突進と基本一緒だが、こちらは途中でブレーキを掛けてくる事はない。


  • フロストシールド

氷の弾を放物線を描いて3発繰り出す。
壁や地面に着弾するとトラップになってその場に残るため、さっさと破壊してしまうのが吉。
耐久力もさほど高くない。


  • 冷凍ビーム

体力半減後の奥の手となる技。
動作中は完全無敵で、当たると氷漬けにされる。
見た目のインパクトこそ絶大だが、回避は容易でこちらに直接ダメージが入るわけではなく、バッファリオが視界に入るほど近くで被弾しなければレバガチャで撃ち破れる。

余談だが、これを食らって凍結したエックスのグラフィックは
前作のマイマインのクリスタルハンター喰らって凍結したグラフィックの使い回しである。



【入手武器】

  • フロストシールド
氷のロケットを目の前に撃ち出し、時間差で直進していく。
壁などに当たるとマキビシ状になって地面に残る。
画面に2発まで連射可能で、水中だと弾が巨大化する。
微妙な軌道操作が可能だが、弾速が遅く遠距離技としては使いづらいため、寧ろ剣のような感覚で近距離技として使ったり、敵の挙動を読んで「置いておく」使い方がメイン。密着からの連射も強力。
攻撃力自体は高めで敵を倒すとライフエネルギーを落としやすくなるという特性があり、独特の操作性さえ理解できれば雑魚戦、ボス戦ともこなせるうえ、サブタンク稼ぎにも役立つ技となる。

チャージ版は腕に盾のような氷を装着し、敵弾を防いだり敵に直接当てたりといった攻撃が可能。
こちらも水中だと性能が変化し、攻撃判定が消失する代わりに足場として使用可能。
生成された足場は水面へ向かって浮上するためアシッド・シーフォースステージのアイテム回収に利用できる。
ダッシュ壁蹴りすると壊れてしまうので注意。
ちなみに、後のロックマン&フォルテに登場するコールドマンのアイスウォールは水中で使用するとチャージ版フロストシールドの様な挙動を取る様になっている。Xシリーズに登場する氷系ボスであるペンギーゴのショットガンアイスのチャージ版やキバトドスのアイスタワーも地上版アイスウォールを彷彿させる能力を持っている事から、これらはいずれもアイスウォールを元に作られていると思われる。

アシッド・シーフォースの弱点であり、氷漬けになるような演出こそないが、痺れたように一瞬動きが止まり、確定でジャンプするので簡単なパターンハメが成立する。
また、ジャンプする直前に無敵時間が消失するタイミングがあり、そこに連打するとゴリッと体力が削れる。
他にもクリスマスことヴァジュリーラFF、ボルト・クラゲール、セイントシグマなど弱点としている敵は多い。



漫画版での活躍】


何も分かってないくせに 僕の芸術に口を出さないでくださいよ

漫画版では、定石通りといえば定石通りの1番手として登場。
一人称は「僕」であり、公式の「穏やかな芸術派」としてのイメージ通り丁寧な口調で話す。
登場時は既にドップラーにイレギュラーとして洗脳されており、都市を芸術家気取りで一晩にして氷漬けにしてしまった。
それを止めに来たエックスと交戦している場面が冒頭から描かれ、エックスを仕留める一歩前まで追い詰めるも、イレギュラー化する以前に心を通わせた人間の少年であるトシヒコが間一髪割って入り、心に迷いが生じて一度は撤退する。

エックスがトシヒコから事情を聞いている間に、トシヒコと共に作った思い出の雪だるまを「これが僕を惑わせているのか」と迷いながらも破壊してしまい、一度は完全にイレギュラーに堕ちてしまう。

エックスは「自身の最後の良心を自分で砕いたバッファリオを倒さなくてはならない」と決意し、再度バッファリオの討伐に向かう。

完全にイレギュラーとなってしまったバッファリオはもはや言葉を発することも出来ず、ただ暴れ回るだけの破壊者となり果てていた。
しかし、そうなったバッファリオにもエックスは体を張って懸命に説得を試み、最後には体格差を覆すかのようなバックドロップを決め、バッファリオは頭部を強打。

この衝撃で後に原因と判明するドップラーのプログラムである「ワーム」が壊れたのか、奇跡的にバッファリオは正気を取り戻す。

エックス、君のバスターで僕を裁いてくれ!

元は心優しいレプリロイドであったバッファリオは、自身が犯した罪を償うため、エックスに自身を処分するよう嘆願する。

しかし、バッファリオの帰りを信じて雪だるまを作り続けたトシヒコの姿が目に入り、完全に改心したバッファリオは、エックスと共にイレギュラーハンターとしての任務に就く道を選んだ。

X2ワイヤー・ヘチマール以来、X3においては初の生存者となる。

余談だが、芸術家気取りで破壊活動を行う様子は
六道の悪女たち』の登場人物のひとり・エリモが愚連無輪が外れちゃった時の様子と動機が酷似している。


後に続編のロックマンX4にてフロスト・キバトドスと交戦した際、エックスを庇って壮絶な戦死を遂げる。
絶望的な傷を負いはしたもののケイン博士が回収・修復を試みており、その後の去就は不明だが、仲間であるバッファリオを破壊された事でエックスの心が壊れてしまい、闇堕ちする原因となった。



追記・修正は素手で氷像を造りながら願いします

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最終更新:2024年01月01日 20:13

*1 因みにその手法は百烈パンチで氷を削るという脳筋じみた手法

*2 寧ろこの傾向が強いのはXシリーズであり、本家ではアイスマンやフリーズマン、チルドマンなど強豪ボスも多い