六道の悪女たち(漫画)

登録日:2021/04/20 Tue 23:48:41
更新日:2021/04/23 Fri 02:03:23
所要時間:約 10 分で読めます






これは…

いじめられっ子で不良が大嫌いな僕が、

理想の学園生活を手にするため、
数々の不良達と繰り広げる壮絶な…

戦いの物語(ラブストーリー)だ!!



概要


六道(ろくどう)悪女(おんな)たち』とは週刊少年チャンピオンにて連載していた漫画作品である。
作者は中村勇志、コミックは全26巻。

ストーリーは簡単に言えば、主人公の冴えない少年がひょんなことから特別な力を手にし、それによって日常が大きく変わるというもの。
しかし、ただチート能力で無双したりハーレムを築くだけではなく、特別な力を通して主人公・六道桃助が多くの人々と出会い、仲間たちと困難や危険に立ち向かうことで成長していく姿が描かれている。



ストーリー


亞森高校に通う気弱な少年、六道桃助は町や学校に蔓延る不良に怯えながら生活していた。
クラスの不良、飯沼たちに毎日いじめられ、その鬱憤をいじめられっ子仲間たちと共にトイレの個室でぶちまけるという情けない日々を送っていた。
そんなある日、彼の元に何年も前に亡くなったはずの祖父から荷物が届く。

荷物の中身は謎の巻物と一通の手紙。手紙には六道に危険が迫っていること、巻物を使えば助けてもらえることが記されていた。
彼が巻物を手に取ったそのとき、巻物は一瞬光を放ち、そして六道の額には謎の五芒星が浮かび上がった。

身体には特に変化を感じられない六道。しかし外へ出てみると、六道が何故か悪女にやたら優しくされるという現象に見舞われる。
そして祖父から授かった術の正体が「悪い女に無条件で惚れられる」というものであることがわかった。
状況が飲み込めずに困惑する六道だったが、そんなとき偶然にも(返り血を浴びて)全身血まみれになっていた最強最悪の悪女(メインヒロイン)に出会ってしまう。
この出会いを切欠に、今までは想像もつかなかったような様々な事件に巻き込まれる六道。

はたして彼の運命や如何に…



用語


陰陽術

六道が祖父から授かったと思しき謎の術。その正体は悪女に無条件で惚れられるというものであった。
対象はあくまで悪女限定で、特にワルじゃない女性には効果が無い様子。
また悪女が六道のことを好きになるレベルが、基本的にその「悪さ」に比例している。*1


悪女(ヒロイン)

この漫画のヒロインは漏れなく悪女。
悪女ヒロインが新たに登場したときには、そのエピソードのラストに「○人目・(ヒロイン名)」と書かれるのがお約束。


亞森高校

六道たちが通う高校。不良が蔓延っていることからも察しがつく通り、並みの学力がある人ならば余裕で入れるレベルのアホ高校。
六道たちのクラスの担任はほぼ職務を放棄しているなど、非常に退廃した学校である。


針蔵高校

亞森高校の近辺にある不良高校。昔から亞森と対立している。
昔は亞森と互角の力関係だったが、幼田や飯沼などの強者が亞森に入学したことでパワーバランスが偏ってしまったらしい。


竜宮

隣町のレディースチーム。少し前までは名の通ったワルだったが今ではメンバーのほぼ全員が更生し、ツーリングと女子会を主な活動としている。
一時期は乱奈もこのチームに所属していた。


鬼島連合

六道の住む町で最大規模の不良グループ。2年前にある人物によって壊滅させられたが、最近になって松ヶ宮童子という男が新たな頭となって組織を復活させた。
総長の童子の下にNo.1~5のナンバーを与えられた6人の幹部がおり*2、それぞれチームを所有している。そして更にその下に多数の不良チームが連なっている。



登場人物


亞森高校

六道 桃助 (ろくどう とうすけ)

主人公。
亞森高校1年の気弱な少年。毎日同じクラスの飯沼たちにいじめられ、平和で楽しい学園生活を送ることを夢見ていた。
だが祖父から陰陽術を授かったことを切欠に多くの事を経験し、ただの弱虫から漢へと成長していく。*3
ここぞというときの根性は誰よりも強く、心の底には絶対に折れない意志を持っている。それ故に意外と頑固で意地っ張りな一面もある。


向日葵 乱奈 (ひまわり らんな)

メインヒロイン。
金髪ロングの髪にロングスカートのセーラー服という一昔前のスケバンスタイルの悪女だが、モデルのように整った顔立ちとバツグンのスタイルの持ち主。得物は木刀。
作中で最強格の人物で、5歳にして中高生の不良グループ相手に無双するほどの強さを持っていた。
また人間離れした怪力を持っており、作中では「えいっ☆」と腰の入ってないザコパンチで学校の外壁を粉々に砕く、高速で走るバイクの前輪を素手の握力だけで止める、飴玉を指弾で飛ばして人間の頭にめり込ませるなどやりたい放題。

族やヤクザを一人で壊滅させたという噂話なども相まって、その正体は殺し屋だの未来からやって来た殺人マシンだのと囁かれている。*4

そして「強さ」だけでなく「悪さ」においてもぶっちぎりの最強レベル。
他者を虫ケラ以下としか認識しておらず、ただムシャクシャしていたという理由で、その辺でたむろっていただけの不良グループを全員病院送りにした。
このぶっちぎりの悪さから六道の術に掛かり、彼を心酔しているかのように深く愛している。
普段は無口でムスッとしたポーカーフェイスをしているが、六道と話すときだけめちゃくちゃ可愛くなる。


火野本 勝 (ひのもと まさる)

通称「大佐」。六道のいじめられっ子仲間で、六道・課長と共にトイレの個室で愚痴大会を開くのが日常となっていた。
筋金入りのミリタリーオタクで、常にベレー帽を被って迷彩服を着ている。
それだけに限らず、彼の道具は水筒からバイクのヘルメットまで全てミリタリー仕様にしている。
観察力に優れており、六道の術のメカニズムにもいち早く気づいた。


木嶋 耕太 (きじま こうた)

通称「課長」。大佐と同じいじめられっ子仲間。
七三分けの髪型にぽっちゃりした体型で、メガネをかけている。
実家は町工場を経営しており、両親も彼と瓜二つ。
臆病な性格だが、要所要所で「課長パンチ」を繰り出し、男気を見せることも。


飯沼 波瑠也 (いいぬま はるや)

六道と同じクラスの不良で、亞森高校外の不良たちにも名の通った強者。ザコな奴が大嫌い。
日頃から六道たちをいじめていたが、ある事を切欠に彼らの強さを認め、いじめを止めて彼らと友好関係を築く。
そして完全に和解してからは六道たちの親しい仲間の一人となり、六道にとって良き兄貴分のような頼れる存在となる。
ラーメンを食べに行くことと自分で改造を施したバイクを乗り回すことが趣味だが、バイクの改造のセンスはダサいというレベルを通り越してある種の芸術家の領域に達している


椿 (つばき)

飯沼の彼女で「つっぴい」という芸名で読者モデルの活動をしている。
飯沼のいじめに加担する、口が悪いなど不良の面があるので六道の術に掛かったが、六道のことは友人として好きというレベルの好意を持っている。
一時期は六道の写真を携帯の待ち受け画面にしていたが。
いじめていた六道たちと和解してからは、飯沼以外にも大佐と絡むことが多くなった。
事件が起きたときなどは基本的にケンカには参加せず、裏方役として様々なアシストを行うことが多い。


幼田 小百合 (おさなだ さゆり)

亞森高校の番長。フードの付いた黒いマントを羽織っている大男。
…というのは仮の姿で、本当は小柄な悪女。長身に見えたのは、ただ側近の大男に肩車してもらっていただけ。
その名の通り見た目は幼女そのもので、精神的にも幼さが残っているが中身は不良。六道と同じ一年生だが、実は2回留年していて彼らよりも2つ歳上。

幼女扱いされることを嫌い、彼女を幼女だと勘違いしたロリコンのオッサンを瞬く間に再起不能にするほどの凶暴性と怪力を秘めている。
亞森高校の害になるとして六道たちを排除しようとしたが、彼らと接する内に少しずつ更生していく。


六道たちの関係者

姫野 莇美 (ひめの あざみ)

柚子が丘女学院というお嬢様高校の1年生。「ぎりぎり」が口癖。
白馬の王子様に憧れるお姫様のような少女だが、自前の警官服に身を包み、自前の白バイに乗って勝手に白バイ警官をやっている危ない娘。
過去のある出来事から暴走族を心底憎んでおり、族車に乗っている者は無差別に粉砕するという、乱奈や幼田とはまた別ベクトルの悪女。


乙姫 恵梨香 (おとひめ えりか)

レディースチーム「竜宮」の総長。昔はワルだったが更生し、今では心優しい姉御肌の女性となっている。
かつて竜宮に所属していた乱奈のことを、今でも大切な友達だと思っている。
美人だがヤンキー気質が抜け切れてないこともあり、未だに全然モテない様子。*5


針蔵高校

岡森 譲也 (おかもり じょうや)

針蔵高校3年の番長。亞森高校の生徒を襲撃し、栓抜きで指を楽しそうにヘシ折るなど極悪非道の男。
しかし鬼島連合の襲撃を受けて以降は、あらゆるものにビビりまくる慎重すぎる小心者になってしまった。


鬼島連合

松ヶ宮 童子 (まつがみや どうじ)

鬼島連合の現総長。
以前鬼島連合が壊滅したときはまだ名も無き下っ端だったが、二年間で再び鬼島連合を作り上げた。勝負服はKing of POP
臆病な性格をしており、物事は完璧に準備を整えてから実行する慎重派。この性格のお陰で他者の心情を読みとる能力を身に付けた。
だがカリスマ性と腕っぷしの強さも持ち合わせており、その強さは消耗している飯沼&幼田とその他数名を一人で相手にして優勢を保つほど。


椰子谷 唯 (やしや ゆい)

鬼島連合のナンバー1の幹部で、童子が鬼島連合を再興する際に最初にメンバーに加わった。
前髪で片目を隠した無口・無表情な女。鬼島連合のナンバー1なだけあり、作中最強格の乱奈と同レベルの実力と胸の大きさを誇る。
だがそれ以上に恐ろしいのはその本性。普段は無表情だが強い男を見ると目を輝かせ、痛めつけずにはいられないというサディスト。
気に入った強い男を捕まえるとSM女王様のような服装になり、数々の拷問器具や鞭を使用して苛烈なプレイを行う。


朱井 公平 (あかい こうへい)

鬼島連合のナンバー2の幹部。
浅黒い肌にサングラス、チェーンのアクセサリーとストリートでラップやってそうな風貌のチャラい男。
他人を「○○ちゃん」と呼び、ヘラヘラした喋り方をするが、マジギレすると冷静に喋り、更にスイッチが入るとヒャッハー!になる。
元は「バッドスモーク」という族の(ヘッド)だったが、童子にスカウトされて鬼島連合に加わった。
卑劣な手段を使うだけで、本人の強さは大したこと無いと思われていたが、飯沼を一方的にボコボコにできるほどの実力を持つ。


布留川 葵 (ふるかわ あおい)

鬼島連合のナンバー3の幹部。
普段は温厚な大人しい男だが、本性はスリルと刺激を求めてバイクに乗る暴走族。かつて彼を追っていた白バイ警官は二度とバイクに乗れない身体にされたという。
両腕にはびっしりとタトゥーが入れてあり、姫野とは浅からぬ因縁がある。


般東 若之介 (はんどう わかのすけ)

鬼島連合のナンバー4の幹部。
いかつい大男だが根は物凄く真面目。でもちょっとバカ。
かつては周囲の人間から虐げられ、自分の存在価値を見出せなくなっていたいじめられっ子だった。
だが童子と出会ったことで、自分の存在価値を見出すことができた。そして自分を必要としてくれた童子に忠誠を誓っている。


菫 雷乃 (すみれ らいの)

鬼島連合のナンバー5で菫兄妹の双子の兄。切れ長の目が特徴的なイケメン。
蹴り技を得意としており、何故か六道の事を気に入っている様子。
実は男装しているだけで本当は女。最初は術の影響で六道に惚れていたが、彼と関わっていくにつれて少しずつ心境に変化が起き、本当の意味で六道のことを好きになっていく。
場面によってはメインヒロインよりもヒロインしている。


菫 風乃 (すみれ かぜの)

菫兄妹の双子の妹で兄と同じく鬼島連合のナンバー5。兄と2人セットでナンバー5を担当する。
アイドルのような可愛らしい見た目の少女。れっきとした悪女のはずだが、何故か六道の術にかからなかった。
実は女装しているだけで本当は男。雷乃と親しくなっていく六道を警戒していたが、雷乃の心意気を聞き、彼らに協力的になっていく。

+そしてもう一人
(すみれ) 天乃(あまの)

雷乃と風乃の兄。つまり本当は三つ子の菫三兄弟。彼らに蹴り技とメイク術を仕込み、ワルの道へと引きずり込んだ張本人。
雷乃・風乃の2人と全く同じような容姿と声をしており、メイクによって男にも女にも、雷乃にも風乃にも変化する。
「逆に」が口癖の天邪鬼で、次々と常識を覆す天乃は、雷乃と風乃にとって憧れの存在であった。




余談


作者の中村先生はこの「六道の悪女たち」で連載デビューした。
また中村先生曰くキャラクターの名前にはこだわりがあるようで、六道たちは桃太郎から、ヒロインは花の名前から、鬼島連合の幹部は鬼の名前から取っているとのこと。




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最終更新:2021年04月23日 02:03

*1 例えば理由もなく暴力を振るい、それを楽しんでいるような女性は六道を心の底から愛するようになるが、口や態度がちょっと悪いくらいの女性は友人として好きという程度。

*2 No.5のみ「二人一組でNo.5」という扱いになっている

*3 顔立ちも最初はパッとしなかったが、少しずつキリッとした爽やかな男の顔に変わっていった。

*4 ただし強いといっても、怪力と野生のカンに全振りした戦闘スタイルなので、相手の動きをよく観察して的確なカウンターを仕掛けてくる相手だと相性が悪い。

*5 ナンパされた経験はあるようだが、上等だとか言って男性をビビらせてしまうらしい