ライドマシン(ロックマンXシリーズ)

登録日:2011/03/03(木) 18:19:46
更新日:2024/01/08 Mon 00:31:10
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ライドマシンとは、ロックマンXシリーズに登場する乗り物の総称。
大きく分けて、ライドアーマーとライドチェイサーの2種類がある。
どちらも一人乗り。敵が乗っている場合もあり、やはり技量の差が出るのか同じ機体でも敵の方は圧倒的に弱い。


ライドアーマー

ロボットとパワードスーツの中間のような人型マシン。いわゆるパワーローダーである。
基本的に人間同様に手足が付いており、胴体上部にあたる部分がやや膨らんで、オープン型の操縦席になっている。
極めて強固に造られているため、かなりのダメージに耐えうる装甲を持つ。
操縦席上部は剥き出しだが、ダメージが蓄積して破壊されるまでは、操縦者は外部の衝撃や熱などから完全に守られる。普通なら触れれば即死の針トラップだろうが物ともしない。
出力も非常に高く、マニピュレーターによるパンチだけでも戦闘用レプリロイドと同等以上の破壊力を誇る。更にダッシュ移動も可能。
機種によっては、特定のブロック等を破壊する事も可能。

元々は土木作業用として開発されたマシン。
その高いスペックから戦闘用に転用され、レプリフォースでは軍事目的で戦闘用ライドアーマーが設計・開発された。


以下名称、()内は登場作品


◇土木作業用ライドアーマー(X1)

オーソドックスな機体。
特に武装もしていないため、行えるアクションはパンチ・ジャンプ・ダッシュのみ。
アイシー・ペンギーゴスティング・カメリーオステージ、シグマステージ2に登場。


◇ラビット(X2

鉱山採掘用のドリルを装備していて、ドリルを回転させての連続攻撃が可能。
背面のブースターでホバリングもできる。名前の由来はうさ耳っぽく見えるブースターと高い空中性能からだろうか。
高い性能から戦闘用としても転用され、カウンターハンターの移動要塞(アリゲイツステージ)にも多数配備されている様子が確認できる。
ホイール・アリゲイツクリスター・マイマインステージに登場。


◇キメラ(X3

  ┣カンガルー
  ┣フロッグ
  ┗ホーク
兵器工場で開発されていた新型ライドアーマー。
最大の特徴はパーツを組み換えられる事で、基本形態の『キメラ』の他に
スピニングクローを装備した『カンガルー』
水中用コーティングを施し、誘導魚雷ポッドとスクリューを装備した『フロッグ』
ホバリングローターとミサイルポッドを装備した『ホーク』
の3形態に変化させられる。
更に、いずれの形態も各ステージに備えられた転送機で呼び出せるので、一度入手すれば好きな形態を使用可能。
なお、フロッグ以外のライドアーマーは水中に入ると操縦不能になり、数秒後に壊れてしまう。逆にフロッグを陸上で使うとその名の通り飛び跳ねるようにしか移動できず、魚雷を発射しても誘導しない。
素体のキメラを換装しているという設定のため、一度壊れるとステージをクリアするか離脱するまではすべてのライドアーマーが呼び出せなくなるので注意が必要。


◇REX-2000(X3)

X1に登場したD-REXの歩行機能強化型。敵キャラのライドロイドG(ラビットに乗っている敵)が使用している。
D-REX同様恐竜の頭部を模した機体に直接鳥形の脚がついているが、咬み付きや放電弾ではなく口からのミサイルや後頭部からの誘導ミサイルで戦う。
ドップラーステージ中ボスプレイヤーが乗り込めないのでライドマシンかは微妙?


◇ライデン(X46

レプリフォース陸軍に配備された、陸戦・格闘タイプの機体。
手甲部分に装備した電磁ブレードで斬りつける。
マグマの中でも活動可能なほどの頑強さを誇り、巨大なプレス機にもびくともしない。
何度も第一線で活躍した優秀な機体。
X4マグマード・ドラグーンスラッシュ・ビストレオステージ、X5のバーン・ディノレックスステージ、X6のメタルシャーク・プレイヤーステージに登場。


◇イーグル(X4)

レプリフォース空軍に配備された、空戦・射撃タイプの機体。
背面のジェットパックで長時間の飛行が可能。
武装は腕部バスターで、チャージするとホーミング弾を3発同時に撃てる。
ストーム・フクロウルステージ、ファイナルウェポンに登場。
ちなみに敵メカとして、を追加装備した「イーグルG」がX5に登場する。


◇アイリスのアーマー(X4)

アイリスカーネルは力と優しさを兼ね備えたレプリロイドとして(漫画版ではロックの再来を願って)計画されていたが、
闘争心と平和を愛する心の拒絶反応で戦闘能力が暴走を始める危険があったため兄妹として完成した。
カーネルが破壊された悲しみからアイリスは彼のデータを取り込み、アーマーを装着してゼロと戦うことになる。
レプリフォース用ライドアーマーに似た姿だが肩アーマーが違い、背中には関節のある翼を持ち、頭部が存在する。
変身シーンを見ると操縦しているのではなく手足が直接つながっているようなのでライドアーマーには入らないかも知れない。


◇ゴウデン(X7

腕部にビームライフル、両肩に大型キャノンを装備した高火力機体。エアダッシュ可能。
これまでの機体と異なり、攻撃ボタン押しっぱなしでライフルの連射が可能。3Dの本作では過去作とは一風変わった戦い方になる。
バニシング・ガンガルンステージ、クリムゾンパレスに登場。


◇ライデンⅡ(X7)

ライデンの後継機。エアダッシュ可能。
初の四脚機体で、ドリルアームを装備している。
着地の衝撃を応用した広範囲攻撃など、かなり多彩な技が使える。
ガンガルンステージに登場。


◇サイクロプス(X8

電子災害を想定した機体で、肩の「電磁ナパーム砲」により、機械を一定時間機能停止させられる。
また非常に重く、踏み潰し攻撃もできる。
無限ダッシュ走行、およびエアダッシュが可能。
バンブー・パンデモニウムステージに登場。


◇ゴーレム(X8)

サイクロプスの量産型。敵キャラのガードロイドが使用している。
基本性能はサイクロプスと同じだが、電磁ナパーム砲を装備していない。
これに乗っている敵を倒すと、10%の確率で奪う事が出来る。
パンデモニウムステージに登場。


◆VAVA専用ライドアーマー(X1)

  ┣DRA-00(X3)
  ┣ブラウンベア(X3)
  ┗デビルベア(X8)

専用機


ブラウンベア / デビルベア

初出はX1。赤や緑色の一般モデルと比べ物にならない程頑丈で、通常手段では全くダメージを与えられない。
紺色の初期型ならまだゼロのバスターで腕を吹き飛ばす位は可能だが、紫色の強化版はフル装備のエックスやゼロの攻撃はおろか波動拳にすらびくともしない。
最終的に捨て身で取り付いたゼロのゼロ距離自爆によってようやく破壊されるものの、それでもVAVAの方は無傷。一転してヤワなので実は効いていたのかもしれないが。

実は、作中世界で初めてライドアーマーを兵器として転用したのはVAVAである。彼のお気に入りなのか、以降も復活する度にライドアーマーに乗って戦いを挑んでくる。

X3では、一戦目でカンガルーと同型機の『DRA-00』、二戦目で『ブラウンベア(海外名はゴリアテ)』を駆り、X8では『デビルベア』を駆る。ただし操縦席には乗らない。

イレハンのVAVAモードでは専用ライドアーマーをプレイヤー操作できるが、そちらは時間制限付き。


◆再生ライドアーマー(X2ソウルイレイザー)

ラビットのボディにホークの腕を取り付けたようなライドアーマー。
敵キャラのライドロイドGが操縦しており、移動せずにミサイルを発射して攻撃してくる。


◆プロトライド(X7)

トンネルベース作業用ライドアーマー。
敵キャラのランナーボムが乗り込み、戦闘用として使われた。ダッシュパンチで攻撃してくる。
ガンガルンステージに登場。


◆ガンガルン専用ライドアーマー(X7)

バニシング・ガンガルンが搭乗するカンガルー型ライドアーマー。
本来はボクシング競技用で、素早いジャンプによる移動や、ダッシュパンチを得意とする。
VAVA以外でライドアーマーに搭乗するボスはシリーズで彼のみ。


◆ダイス(X8)


メットール専用の土木作業専用小型ライドアーマー。工事用のネジを3連発で放つボルトショットが武器。
アースロック・トリロビッチステージに登場する。



ライドチェイサー

高速移動を目的として開発されたエアバイク型マシン。
基本武装として、連射の効く小型ビーム砲を装備している。
空中を滑空する形で走行しているため、針が敷き詰められたり高圧電流の流れるトラップ地帯、あるいは水上など、通常なら足を踏み入れられないようなエリアにも突入して行ける。
加速性能や最高速度に優れるが、反面ブレーキがききにくく、一時を争うハンターの任務においては乗り捨てられる場合が多い。
また、高い機動性と引き換えに装甲は少なく、耐久力は非常に低い。操縦者が露出するため、搭乗中のダメージも防げない。

任務であちこちを移動するイレギュラーハンターにとっては、足代わりとして活躍している。

プレイヤーが乗れるようになるのは『X2』からだが、敵としての登場は『X1』オープニングステージでデスログマーから降りてくる敵ロードアタッカーズがビーム砲の付いた一人乗りの四輪車に乗っている。
ゲーム上はここにしか出て来ないキャラだが、世界設定上は暴走族としてある程度の知名度はあるらしく、ゼロがヘルライド・イノブスキーの言動から残党かと疑い、疑われたイノブスキーも「あんな雑魚」と知っている素振りを見せている。


◇チェバル(X2)

後のライドチェイサーのモデルとなった機体。形式番号ADU-T400turbo。
優れた加速機能に加え、乗り捨てて敵にぶつけることも可能。大型ザコのキャノンドライバーを半壊させ、巨大な砂嵐の発生装置も粉々に粉砕する。
ターン精度にやや難がある他、壁や段差に掠るとあっけなく壊れてしまう。そして停車できないので何かにぶつかるまで延々と乗り続けなければいけない。
ソニック・オストリーグステージに登場。また、オープニングステージのデモとスタッフロール中も乗っている。


◇アディオン(X4~5)

反重力ユニット「ドライブブレード」搭載。
単純に推進力としての機能のみならず、ダッシュボタンでウィリー走行になり、ブレードを前面に押し出しての体当たり攻撃や、障害物の破壊が可能。エアダッシュもできる。
元々ハンターの隊長機として開発されたが、高性能すぎて乗りこなせる者が限られるため、性能をデチューンした量産機の『ハーネット』も存在する。
X4ではジェット・スティングレンステージ、X5ではボルト・クラーケンステージに登場。
X2ソウルイレイザーでは、これの簡易型と思われる機体が登場する。こちらはビーム砲が使用できず、武器はドライブブレードのみ使用可能。


◇新型ライドチェイサー(X7)

レッドアラート事件当時、ハンターベースで運用されていた機体。特に名前は決められていない。
推進力を複数のブースターに頼った事で速度の微調整ができ、ショットのチャージも可能だが、操作性がもっさりとしていてぶっちゃけ使い勝手が悪い。
純粋なレースならまだしも、爆弾回収ミッションには不向きではないだろうか?
イノブスキーステージに登場。


◇バリウス(X8)


搭乗者によって攻撃性能が変わるライドチェイサー。
エックスはチャージ可能なショット、ゼロは幅広いが連射がききにくい衝撃波、アクセルはオート連射ショットになる。
敵はこれの量産型である『ケルピー』を使用する。
アイスノー・イエティンガーステージに登場。


◇シリウス(X8)

都市部での使用を想定した、完全浮遊タイプ。比較的自由自在に飛び回れる上に小回りも効く。
さらに、エネルギーを消費して急加速する「ブースト」が使用できる。
ギガボルト・ドクラーゲンステージに登場。



いずれのマシンも乗ったままではエリア間の等身大用の扉はくぐれないので、一部の例外を除き、エリアが仕切られている場合は乗り捨てを余儀なくされる。
ライドチェイサーの場合、自分だけ飛び降りて敢えてマシンだけ突っ込ませて障害物を爆破する事もあるが。
扉や高い段差は頑張っても越えられないので、そういう場所に辿り着いたら、何とかライドアーマーのまま進めないか試さずにさっさと降りよう。



追記・修正は好きなマシンに乗りながらお願いします。

画像出典:ロックマンX7、ロックマンX8、R20 ロックマン&ロックマンX オフィシャルコンプリートワークス
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最終更新:2024年01月08日 00:31