エクスプローズ・ホーネック

登録日:2022/06/22 (水曜日) 03:25:28
更新日:2025/06/20 Fri 22:18:01NEW!
所要時間:約 7 分で読めないと肉ダンゴになっちまうぞぉ





エクスプローズ・ホーネックとは「ロックマンX3」「ソウルイレイザー」に登場するボスである。


パワー3400rp
スピード8600rp
異名:影の飛忍


【概要】



イレギュラーハンター第0特殊部隊副隊長であった蜂(おそらくスズメバチ)型レプリロイド。慎重に任務を遂行するクールガイ。
100年前にいた蜂モチーフのロボットとの関係性は不明。

ゼロの部下にあたり、ドップラーからの招待状がゼロに来た際、多忙だった彼に代わりドッペルタウンに行きイレギュラー化させられてしまった。
その後は工業地帯を占拠し、グラビティー・ビートブードと連携して生産したイレギュラーを各地に送り出していた。
戦闘では軽量のボディを活かして空を飛び、ハチ型爆弾を発射して攻撃してくる。


後に「ロックマンX6」において難易度を「むずかしい」にするとメタルシャーク・プレイヤーが「ネクロ・サモニング」で召喚するボスの一体でもある。


【ボスとして】


蜂だけに空から攻めてくるボス。
攻撃は激しめだが爆弾の仕組みを理解し、破壊を丁寧にやっていけばノーマルエックスでも撃破は可能。
攻撃も前半はローテーションであり、後半の攻撃も運の要素無しに回避可能なため、きちんと実力でノーダメージ撃破が可能な良質アルゴリズムを持つ。
8ボスで唯一無敵状態になる技を持たない上に背が高いため的が大きいなど、攻撃面の激しさに反して防御面は弱め。

ただし動きの素早さや攻撃力の高さからある程度の反射神経は求められる相手であり、初見(特にカーソルが最初に指定されてたことに騙された初心者)ないし慣れてない人には、その激しい攻撃の特性を理解するまでバスターオンリーで戦うのは苦しい相手。
当時は一部の攻略本などで「バスターで倒すのは不可能」等と書かれたり強ボスとして認知されていたため、このボスが小学生当時バスターで倒せた人はクラスのヒーローになれていたかも知れない。
未だにそのトラウマを引きずっているプレイヤーも多い模様。

それでも明確な抜け道・対処法があるので、バスターノーダメージ撃破という観点から言えばX1のランチャー・オクトパルドや同作のエレキテル・ナマズロスほどの理不尽さはない。

ゼロの部下という設定だが、ゼロはボス部屋に入れないため戦えない。無念。

弱点グラビティー・ビートブードから入手できる「バグホール」。
この武器は全画面攻撃なので適当に撃ってもダメージを与えられ、ついでに爆弾も破壊できるので一方的に倒す事ができる。
チャージバグホールを撃つと、効果時間が終わった瞬間にものすごい勢いで真下に墜落するので、ホーネックが頭上に居る時に発動しないよう注意されたし。
因みにこの時武器選択画面を開いて他の武器を選ぶと、演出をキャンセルして即座にホーネックが墜落するため、時間短縮になる。下記のスピニングブレードで倒すのが苦手な人は一考。

シザーズ・シュリンプァーの「スピニングブレード」もダメージが多めで、理論上はバグホール連打よりも早く倒せる。ただし、序盤の蜂爆弾ばら撒きに対応しにくい。
扇状に蜂爆弾を飛ばしてきた時のみチャージ版を使うのも手。

ちなみにフットパーツが入手できるフローズン・バッファリオから攻略していくとホーネックステージが最後になるため、ライドアーマーの核たるキメラ入手が遅れてしまう。

ホーネックを倒すとビートブードステージにある一部のブロックが消滅してライフアップが取れるようになり、更に各ステージの赤いミサイル砲台の雑魚である「ヘッドガンナー・カスタマー」が緑色の弱体化版「ヘッドガンナー・マスプロ」に変化する(ドップラーステージでは変化なし)。どうやらこの雑魚敵の製造工場だったらしく、壊滅したことで部品が足りなくなった模様。
逆にビートブードステージをクリアすると、ホーネックステージ途中にコンテナの積み下ろしをする空母が来なくなる。

ソウルイレイザーではソニックスライサー、若しくはダッシュが弱点。
ステージはX3のオープニングステージ冒頭の戦闘機を乗り移りつつ巨大戦艦に潜入するステージに変更され、ホーネックの行動パターンも大きく変化している。


【技】



  • 8の字飛行

このボスの基本行動。これを頭に入れておくだけでバスター及びスピニングブレードでの攻略難易度が変わる。
空中を∞の字を描いて飛ぶ。
不用意にジャンプすると接触してしまうため注意。
ソウルイレイザーでは使わず、普通に横に移動する様に空中を移動する。


  • 突進

尻から針を出して空中からエックスを狙って急降下してくる。
着地後は隙だらけなので攻撃のチャンス。

漫画版では「ポイゾン・ニードル」という技名であり、暴走族仲間の間でも有名な技であった。
ちなみに実際の蜂は針を持つのはメスだけである。
子蜂による女王バチさながらの戦いぶりもあってコイツ実は女性型レプリロイドなのかもしれない。むしろそうであってくれ

そうなると元ヤンぶきっちょ貧乳巨尻でゼロを思い慕うオレ女な女王バチと属性がものすごいことになるのだが

ソウルイレイザーでもほぼそのまま使用してくるのだが、体力半減後は空中に戻る際のモーションが別の物になるので注意。


  • パラスティックボム

小型のハチ爆弾を発射してくる。
扇状に展開して発射され、接触するとエックスに纏わりついて爆発する。
フルチャージバスターで破壊しつつ貫通してホーネックにもダメージを与えられる。
体力半減後までは針突進とこのパラスティックボムのローテーションのため、然程脅威ではない。

ソウルイレイザーでは同じハチ型爆弾でも効果が全く異なるボムビーを発射するようになった。


  • チャージパラスティックボム

体力が半分以下になると照準を打ち出し、エックスに接触するとハチ爆弾をエックスを追尾するように打ち出してくる。
照準に当たらないまま逃げ続けると最大4匹まで画面に存在するため非常に邪魔になるので、あえて爆弾が増える前に照準に当たって数を減らしていくのが良し。
本体は当たり判定が大きく、容易にジャンプショットが届くので、追撃を焦る必要はない。
このパターンに入るとホーネックは常時8の字飛行を行うため、軌道を頭に入れつつ蜂爆弾の処理を優先、余裕がある時にチャージショットで本体を攻撃すればいい。

通常のパラスティックボム同様にソウルイレイザーでは使用しない。


  • ボムビー

ソウルイレイザーでパラスティックボムの代わりに使用。
プレイヤーと接触すると纏わりついてダメージを与えるボムビー2匹を部屋内にランダムに設置する。
例によってボムビーは攻撃を一発当てるだけで破壊ができるのだが、纏わりつかれた場合はかなり鬱陶しいので、出現したら即破壊を心がける様に。
なお、体力が半分以下になると、ボムビーの挙動がモード別で変化する。
(ゼロミッション)…ボムビーの挙動自体は通常と同様だが、一度に出現する数が3匹に増加する。
(エクストリーム)…グラディウスのザブの様に部屋のランダムの位置からボムビーを出現させる



【入手武器】



  • パラスティックボム

拘束弾と自律ユニットを内蔵した、X型の時限爆弾を発射する。
命中した敵の種類によってランプが点灯し、効果が変化する。

赤:地上や壁の有効な敵。貼り付いてその場で動きを止め、数秒後に爆発。この間に敵が触れても爆発する。
緑:軽い敵や一部の弾。貼り付いた敵を浮かせ、そのまま他の敵に突進して道連れに爆発させる(敵がいなければ爆発するまでその場でくるくると漂っている)。
青:ビートブードステージの車輪型メカ「ブレーディー」でのみ起きる。貼り付いた瞬間に明後日の方向へ飛んでいってしまう。

いずれも貼り付いた方の敵は一撃で爆破できる。
また、貼り付いた敵は当たり判定が無くなるため、爆発を待たずにスルーしてしまうこともできる。

それ以外の大型の敵にはただ爆発してダメージを与えるだけになり、ボスの弱点でもない限りはあまりオススメできない。

チャージするとエックスの周囲に照準を展開。解除するまで近くの敵を自動でロックオンして追尾性能のあるハチ型爆弾を発射する。
単発で威力も低めだが画面全体を自動で捉える射程が優秀。上下の敵や回避に専念しながらボスを地道に削る運用などに。



  • ボムビー

「ソウルイレイザー」でエックスでホーネックを倒すと入手。
2連射できるハチ爆弾を打ち出す。
パラスティックボムの誘導性能だけを抽出した様な能力になっていて、この蜂は敵を追尾するように飛ぶ。
チャージするとエックスの周囲に3匹のハチ爆弾を展開する。



  • アースゲイザー

「ソウルイレイザー」でゼロでホーネックを倒すと入手。
地面を殴りつけて爆風で画面全体を攻撃する。前作サイバーミッションのゼロスクランプルから流用された技の一つでもある。
武器エネルギーの消費量が悪く、弱点武器として使うのなら、エネルギーセイバーを装備したりステージ内でエネルギーの量を抑えてボス戦で入る等として一工夫する必要がある。

ボムビーと合わせてスクリュー・マサイダーやボスラッシュ限定で登場するマグネ・ヒャクレッガーの弱点となる。
マサイダーの弱点が爆発系というのは、無印ロックマンのガッツマンを思い出させる様な組み合わせである。



漫画版での活躍】



隊長…いやゼロっ!


俺はずっとあんたを追っかけてた…


あの日あんたと出会ってからな



だがそれも今日で終わりだよ




岩本先生の漫画版でもゼロの部下として第0部隊に所属。登場は3番手のため、例によって漫画版に準えて攻略しようとすると初心者の壁になる。
元々は不良レプリロイドで構成された暴走族のリーダーで、とある公園でイレギュラーハンターに入隊前のゼロ*1に因縁をつけて挑みかかるもワンパン(しかも手加減)でKOされてしまった。
ゼロの強さに憧れてイレギュラーハンターの道へ進み、やがて第0特殊部隊の副隊長に就任する。
ゼロ等の上司の前では丁寧な口調で喋るが、元ヤンだけあり敵などに対しては口調が荒くなる。

序盤のドップラー軍によるハンターベース襲撃の際にはゼロに同行していたが、ゼロと離れて単独行動に移った後ナイトメアポリスクリスマスことヴァジュリーラFFと遭遇。交戦するも敗北して拉致された。
ドップラーによってイレギュラー化したことで、ゼロへの憧れが嫉妬心へと歪められ、彼を超える「強さ」を渇望するようになる。

その後兵器工場にゼロを誘い込み、全身を追加パーツで武装(ビーム兵器が多め)して戦いを挑む。
これに対しビームサーベルを捨て、自身のバスターとアースクラッシュ、それぞれの武器チップを握りつぶすという舐めプ後に修理するであろうケイン博士涙目*2で応じるゼロ。
激昂したホーネックは猛攻撃を仕掛けるが、いくら撃ってもゼロは倒れず…


俺は強えんだ


俺は強え俺は強え俺は強え俺は強え俺は強え俺は強え俺は強え



俺は強いんだーーーっ!!



痺れを切らしたホーネックはアーマーをパージしてゼロのサーベルを拾い上げるが…

なんて高出力のビームサーヴァーだ


奴はこれを片手でこれをあつかっていたのかーーっ!?

サーベルのスイッチを入れた瞬間、予想外の高出力に腕ごと振り回されて思わず驚愕するホーネック*3。そのまま強引にゼロを斬りつけるがメットしか割れず、その一撃をノーガードで受け止めたゼロはホーネックに問いかける。



お前の言う強さってのは…


俺のメットしか割れんのか…


その程度の強さを…


お前は欲しかったのか?ホーネック…






違うだろーーーーーーっ!!




魂の叫びと共にゼロが放った一撃により、出会った日と同じくワンパンでKOされ、地に伏せる。
それと同時に自分が欲しかった強さは「圧倒的な力を持つ武装」ではなく「どんな強大な相手だろうと決して屈することのない精神」であったことに気付き正気に返るも自らの過ちにもうゼロに合わせる顔がないと気持ちも打ちのめされていたが、「あの時のお前はまだ立ち上がるだけの根性はあった」というゼロの言葉に、このまま失望されたままではいられないと気持ちを奮い立たせて立ち上がる。
ゼロに諭されて憧れの背中を追い続ける決意を新たにしたホーネックは、ゼロと共に、襲撃してきた敵を迎え撃つのだった。



行くぞ副隊長!


ハイ!隊長!



その後ケイン博士にイレギュラー化の原因であるワームチップを除去してもらい、他の8ボス(バッファリオ・タイガード・マサイダー)と共に味方となってナイトメアポリスと戦った*4
終盤では、エックスの強化パーツのデータを手にしたバッファリオ、マサイダー、タイガード、ナマズロスをケイン博士の元に行かせるために、独りでドップラー配下のメカニロイド達をくい止めていた。ホーネックが居なかったらエックスはアーマーを装備が出来なかったと考えると、隠れたMVPである。
4人が修理を終えるまでの時間も稼ぐつもりで奮闘するが、ついに腹部までも破壊される窮地に未確認戦艦が飛来。尚もDr.ケインたちを激励し心中を決意するが、その戦艦はマーティ(ロックマンX)のもので、漸く休むことができた。
その後はイレギュラーハンターに復帰したようで、「ロックマンX4」編でもワンシーンだけ登場している。

尚、ホーネック戦は主人公であるエックスが一切登場しない異色のストーリーである。
ホーネックとエックスに交流があるかどうかは不明だが、後にエックスがパラスティックボムを使用しているシーンがるので、ゼロ経由で武器チップを貰ったのかもしれない。エックスがワームチップの支配を撥ね退けて復活した時にはバッファリオたちと共に喜び合っているシーンもあるので一応面識はあるっぽい。
もしかしたら、X3編開始前にゼロを経由して顔合わせした事もあったのかもしれない。

ちなみに当然ながらX3編からの登場だが、いつ頃から第0部隊にいたのかは不明。
ゼロがX2編終了後にハンターに復帰してからなのか、それ以前から第0部隊にいたのかは特に本編では言及されていない。
後者なら先代隊長のマグネ・ヒャクレッガーと知己はあったのだろうか?

なお、ご存知の通りロックマンX3はゼロでボスとは戦えない仕様*5であるため、ゲームでは再現不可能な回となっている。
……実は、今は亡きガラケーアプリ版(auのEZアプリとか)ではスコアアタックがあり、それではゼロでも中ボスや8ボスと戦うことができた*6
勿論、ホーネックにゼロで挑むこともできた(当然倒すことしかできないが)。前半はともかく、後半の誘導モードではサーベルがあっても近寄りにくく、打たれ弱いゼロではかなりの強敵だったのは言うまでもない。



お前の言う追記・修正ってのは…


俺の項目を荒らすしかできんのか…


その程度の教養を…お前は欲しかったのか?ホーネック…



違うだろーーーーーーっ!!

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最終更新:2025年06月20日 22:18

*1 尚、この時はメットオフ状態である。バイクに乗ってたのに。

*2 後の話でアースクラッシュを使っているためオーパーツの塊ともいえるゼロだがチップ自体はこの時代の技術で開発可能である模様

*3 そもそもこのビームサーベルは出力が高すぎて持ち主のゼロと、終盤に用いたエックスしか扱えなかったような代物

*4 特に自分をイレギュラーに仕立て上げたきっかけのヴァジュリーラには敵意剥き出しだったが、彼のサーベルによって容易く左腕を切り飛ばされる等、一矢報いることはできなかった。終盤のエックスのパワーアップに貢献し、フルアーマーのエックスがヴァジュリーラを大破寸前まで追い込んだことで間接的にではあるが借りを返せたと言えるか。

*5 唯一の例外を除き、ボス部屋/中ボス部屋に入ると強制的にエックスにチェンジしてしまう

*6 勿論専用の勝利ポーズもあり、ゼロの場合は顔の前でサムズアップとなる。