四八(陣)

登録日:2022/08/27 Sat 01:44:40
更新日:2025/06/16 Mon 18:11:10
所要時間:約 5 分で読めます





四八(陣)とは、陣内智則が自身のyoutubeチャンネル「陣内智則のネタジン」(以下ネタジン)で公開したコントである。
一部の人間ならタイトルから察せるだろうが、伝説のクソゲーと言われる四八(仮)を元にしたコントである。



【最初に・陣内智則と四八(仮)】

ネタジンでは陣内の新旧コント動画を公開している他、レトロゲーや難ゲー、そしてクソゲーを主に公開処刑実況プレイ動画なども公開している。

元々の陣内の芸風と相性抜群のゲーム実況動画が人気を集める中で、視聴者からの悪意に満ちたリクエストに答えてクソゲーオブザイヤー2007大賞受賞作である四八(仮)の実況プレイ動画も公開された。

陣内は章の自由選択開始と同時にノーヒントで広島県を選択する「開幕ヒバゴン」というミラクルを見せ、その後一つの話が終わり画面に「完」の文字が出る度に「終わり~!?」「博物館案内やないかい!」といった〆のツッコミを叫んでは「すごいな四八!」とその魅力に感嘆する(棒読み)という陣内の本ネタのような流れが自然と生まれていき、チャンネル視聴者からも大きな反響を呼び、ネタジン内での四八(仮)実況プレイは動画3本が公開され、さらに約2時間半のライブ配信まで行われた。

プレイを重ねて陣内は四八を「若手芸人のツッコミの教材」「神クソゲー」と評し、さらに「四八を元にネタ作ってみよかな」と発言。そして約2か月後に公開された新ネタがこの四八(陣)である。

コント前の前振りコメントで陣内は「元ネタのゲームの時点でボケているのでネタ作りは難しかった」と述べ、「余所でこのネタをやることはないだろう」とも発言している。
まあパロディコントの一つなのにそのパロディの元が過去作のテトリスぷよぷよ桃鉄ほどの知名度があろうはずもない少々マニアックなネタ故、番組放映でできないのも残念ながら当然というやつだろう。





【コントのあらまし】

四十七都道府県の怖い話が収録されているというホラーゲーム「四八(陣)」を入手した陣内。
早速プレイする陣内だが、そのとんでもない内容に彼のツッコミは止まらない……
(なお、元ネタ通り話のご当地色はほぼ0である)



大学へ通うために上京してきたアキトは、知人のテルさんの紹介で、築20年の駅近で2LDK、家賃600円という部屋に住むことができた。
だが夜になると、いろんなことが起きすぎて眠れないという……

「テルさんて多分大島てるやな!」


山形県のある心霊トンネルを友達とドライブ中にが突然動かなくなった語り部の女性。
パニックになる彼女を面白がった友達が撮った写真には、明らかにこの世ならざる者が写っていた……

「この世のものではないけど!かわいい!」


5年前、お盆休みに北海道のおばあちゃんの家に遊びに来たある姉弟。
おばあちゃんの家は隣がお墓で、いたずらっ子の弟は夜中にそのお墓まで肝試しに向かいお墓を荒らす。
翌日、弟は原因不明の体調不良を訴え……

「原因明らかやろ!」


あの怪談師・稲川淳が語る恐怖のエピソード……

「誰やねん!」


「カラオケのタイトル画面やん!KANさん福岡出身やけど!」


  • 愛媛県「カエルの怨霊」「悪魔の人形」「呪いの館」「明日とん汁」
数々の怪談が立て続けに語られていく……

「こんなに『完』を欲したことはないわ!」


コンビニ夜勤アルバイト時の恐怖体験……を日本人の友達から聞いた外国人女性が語る。
いわゆるルー語で「そのウーマンがナッシング!ヒーは怖くなって……」などと怪談を語るという、まさかの元ネタほぼそのままのボケ。なんなら元ネタの方がイカれてる
それだけ元ネタ時点で完成されたボケだったということか……
こちらはちゃんと外国人が喋っているという設定なので、地元の人を馬鹿にしていると誤解されかねない演出では無くなっている配慮が素晴らしい。

「何でまた聞きしたアメリカ人が喋んねん!体験した日本人が喋れ!」


本作で最も怖い話。ある大阪の超大手お笑い事務所で起きた事件……

「吉本怖っ!」


【まさかの続編】

好評につき2022年10月8日にはまさかの続編が公開された。
こちらの前振りでは陣内は「こんなにチャンネルに貢献してくれた四八(仮)に出会えてよかった」と感謝を述べた後、四八(仮)シリーズはこれで完結すると宣言した。


これは鬼怒川温泉にある廃墟ホテルに行った時のお話です。
毎晩、「私を忘れないで」という悲しい老婆の声がするという噂があり
私たちは興味本位で肝試しに行くことにしました……

「モラル0のイカれた家族の話や」


そば粉もんじゃを注文したものの、不気味な店主の老人は「今日は気分が悪い。帰ってくれますか。」と告げる。
仕方なくトイレだけ借りることにしたが、トイレから出てくると店主の姿はなく、鉄板の上になんとも美味そうなもんじゃ焼きができていたためこれはありがたいと完食した。
ふと店の奥に目をやると店主がうずくまっており……

長野県で食べ物ネタということでオチを察した君はもう立派な四八(仮)ファンだ。

「汚っ!」


はっきりと悲しい霊の声が入ってしまった曲……

「誰の何の曲やねん!」


兵庫県 加古川市にある向島公園から撮影された『ムッシー』という未確認生物
全長10メートルもある青黒い大きな生物が川面でうごめいているのを度々目撃されているという……

「観光案内やないか!」



ゆっくり解説やないか!」


あの怪談師・稲川淳が語る恐怖のエピソード……

「パクった上にグダグダやないか!」


その昔、役に立たなくなった老人を山に捨てる伝承があった。
ある旅人がその山を歩いていると何やら不気味な袋が捨てられていた……

「『缶』やったんかい!」


私を裏切った男を呪ってやろうと思い藁人形を作ろうとした……

「『can』やないねん!」*1



















カンした」「ええわもう!」


京都には「祇園花月」という吉本の劇場があり、ある若手芸人が出番のために祇園花月に向かった……

「吉本怖っ!」


【余談】

2chのSSには陣内が四八(仮)をプレイするというSSが存在する。
こちらも陣内のコントの空気感を完全再現しており、この動画を見て思い出した視聴者もいくらかいた様子。

2023年夏には両作品のネタをブラッシュアップし、「怖い話のDVDを見る」というテイとしてリメイクされた「あなたの知らない怖い話」というコントが公開された。
必要最低限の改変の為、誤当地なのもそのまま。


追記修正は四八(陣)をプレイしてからお願いします。

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最終更新:2025年06月16日 18:11

*1 一応方言によっては『can』で『カン』とも発音される。