ガンダムAGE-1ゴールドアロー

登録日:2012/06/20 Wed 22:46:58
更新日:2025/03/15 Sat 14:02:21
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金色のガンダムだと⁉︎余談する訳には……!

戦場で金色の機体に乗る…かなりの手練と見た!

人違い…? いや、金ピカ違いか!



この項目も私色に染め上げる!!



……えー、ノースリーブのグラサンの方赤グラスの方不死鳥を追う強化人間はもちろん、
国連の黄金大使といった金色にまつわる皆様方。
盛り上がっているところ申し訳ないのですが、各々の項目へお帰り下さい。
もちろんオーブの守り神や、金色に輝くスーパーモードの機体、スダ・ドアカの神も然りです。












今目の前にある巨大な装置が作り出したのは、フリットと抱き合っていたあの少女を殺すためのウェアだ。
自分はそれを、フリットに送り出すのだろうか。


(違う)
(これは、フリットを守ってくれる鎧だ)

(そして、私の好きなフリットは、きっとこの力を正しく使ってくれる)


そう信じた。



「ガンダムAGE-1ゴールドアロー」とは、『機動戦士ガンダムAGE』に登場するモビルスーツ(MS)。

小説版オリジナルの機体であり、第一部の主役機ガンダムAGE-1が対ビット用ウェアである"ゴールドアロー"ウェアを装備した状態である。



ガンダムAGE-1 ゴールドアロー

型式番号:AGE-1G
所属:地球連邦軍 宇宙戦艦ディーヴァ

武装:



ゴールドアローウェアとは、第一部『フリット編』終盤のアンバット攻略戦……後に"コウモリ退治戦役"と呼ばれる戦いの中、
AGE-1がファルシア…「無人攻撃端末(ビット)」と相対した際にAGEシステムが考案したウェアである。

外見そのものはノーマルウェアと大差無いのだが、
装備した後肩部と上腕部、太腿部に増設されたハッチが開き、
ガス状のマイクロ化された金色の耐ビームコーティング素材を噴出。

噴出されたコーティング物質を機体から発せられたプラズマが蒸着させ、ガンダムをゴールドアローの名の通りに黄金に染め上げる。
その輝きはガンダム本体のみならず、ライフルやシールドに至るまで全てを包み込む。

このようにゴールドアローウェアとは、機体にビーム耐性を付与することでビットを無効化することを狙った物なのだが、それだけではない。

通常のビームコーティングならばビームが着弾すれば劣化し、連続した攻撃には耐えられない。
だがゴールドアローは、コーティングの損傷箇所に対してプラズマ蒸着を行い続けることでコーティングを保ち続けるのである。
これによりバクト等が備える、膨大なエネルギーを消費する電磁装甲と違い、効率的にビームを防ぎ続けることを可能としている。

ただし当然ビームコーティング特有の弱点は残っており、
連続してビームを受け続けた場合(ビームサーベルや大出力ビーム砲にはコーティングを突破されダメージを受けてしまう。



◆武装
  • ビームダガー/ビームサーベル×2
荷電粒子を電磁束帯させ、刃状にして敵を斬る武器。
ノーマルウェアの物と同様だが、ゴールドアローでコーティングされ金色に染まっている。
劇中ではダガーモードは使用していない。

  • ドッズライフル
AGEシステムが開発した、螺旋共振粒子(スパイラルリフェーザー)を放ち敵を分子崩壊させるビームライフル
ノーマルウェアの物と同様だが、ゴールドアローで(ry
多くのUE消滅させてきた武器だが、デファースの強力な電磁装甲の前に無力化された。

  • シールド
A」の文字を象ったシールド
ゴールドアローによりビーム耐性が付与されたが、デファースの猛攻により半壊してしまう。



●劇中での活躍
デシル・ガレットの駆るゼダスユリン・ルシェルが載せられたファルシアの二機の前に、
徐々に追い詰められていくフリットのAGE-1スパロー

しかも、その間にもUEの艦「ファ・ボーゼ」がディーヴァに特攻をかけている。

そんな中、ファルシアの解析を終えたAGEシステムが新たなウェアを生み出す。
AGEシステムのオペレーターを勤めていたエミリーは、このウェアがフリットにとって最悪の結果――ファルシアの撃破――を招きはしないかと逡巡するが、迷いを振り捨てウェアを送り出す。

満身創痍のスパローからゴールドアローへと換装するフリット。
幸いなことにゴールドアローは守りに特化したウェアであり、フリットは「ビットさえ無効にすれば、その母機に過ぎない機体なら救出は可能」と考えた。


だが


ユリン「い、いやああっ! 私の中に、何かが、入ってくるっ……!」

ビームが効かないと見るやデシルはファルシアそのものを操り、サーベルで攻撃を仕掛けさせたのである。
そしてゴールドアローがビーム耐性しか持たないと看破したデシルは、実体剣"ゼダスソード"でガンダムに迫り、そして…………


ユリンの死を引き金としてXラウンダーとして完全覚醒した――あるいはユリンの魂がフリットに宿り、永遠に消えない共振を始めた――フリットは、
ゼダスより機動力で劣る(恐らくノーマルと同等の)ガンダムでデシルの死角に入り込み続け、サーベルでゼダスを達磨にしてディーヴァの救援へと急いだ。


その後アンバット内部に突入したガンダムは巨大MSデファースを駆るギーラ・ゾイと対峙。
しかしデファースにはドッズ射撃が通じず、さらにパイロットがXラウンダーである(恐らくはミューセルの効果)ことから苦戦を強いられ、
間一髪のところをGエグゼスに救われるもエネルギーが尽きかけ、絶望したフリットは膝をつく。

だがディケとエミリーの叱咤激励により持ち直したフリットは、残されたエネルギーを使い飛び上がる。
デファースの主砲が迫るが、直前にアップデートされたゴールドアローはコーティング粒子を最大パワーで噴出。さながら光の盾となり主砲を乱反射させた。

ギーラ「なにっ!? あの黄金の輝きは、ハイパーなプレッシャーとして立ちふさがってくるだと!?」
フリット「これがゴールドアローのポテンシャルだ!」

その後、新しいスパローに換装するがコア部分は未だコーティングが生きており、
スパローがデファースの主砲を潰しタイタスに換装するまでの間、少女の願いに応えるようにガンダムを、フリットを守り続けた。



続く小説版三巻ではアセム編が描かれたが、技術的な問題か、コスト面か、はたまた目立つからか、アデルゴールドアローは未登場となっている。


だが小説版最終巻ではヴェイガンギア・シドとの決戦において、AGE-FXに本機のデータを応用した対ビーム兵器システムが登場した。
ちなみに、こちらは金色ではなく緑色。




■余談
●ゴールドアローが登場する小説版二巻発売(2012年4月1日)に先立ち、
2012年1~2月に渡り開催された次世代ワールドホビーフェアにおいて、ゲイジングビルダー(GB)「AGE-1ノーマル スーパーレアゴールドver.」が発売されている。
著者の小太刀右京氏のTwitterによれば、このスーパーレアゴールドver.こそがゴールドアローの元ネタであるとのこと。

●小説二巻の著者紹介において、小太刀右京氏は「ファーストガンプラは1/144(HGに非ず)百式」と書いている。

●ちなみにゲーム版ではゴールドアローと同じようなタイミングでゲームオリジナルウェア「ウォーゼス」に換装し、ゼダスを撃退している。


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最終更新:2025年03月15日 14:02