アカツキ(MS)

登録日:2011/09/24 Sat 19:53:00
更新日:2025/04/06 Sun 23:51:22
所要時間:約 12 分で読めます





オーブ全軍、これより私の指揮下とする!

General
Unilateral
Neuro-link
Dispersive
Autonomic
Maneuver


機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する、オーブが開発したフラッグシップモビルスーツ(MS)。


目次




アカツキ
AKATSUKI

基礎データ


型式番号:ORB-01
所属:オーブ連合首長国
全高:18.74m
重量:69.6t(本体のみ)
87.82t(オオワシ装備時)
90.00t(シラヌイ装備時)
動力:バッテリー
装甲材質:対ビーム防御・反射システム「ヤタノカガミ」


換装パック:
大気圏内航空戦闘装備“オオワシ”(73F式改高エネルギービーム砲×2)
宇宙戦闘装備“シラヌイ”(M531R誘導機動ビーム砲塔システム×7)

特殊装備:背部換装用コネクタ



機体解説


オーブ連合首長国が秘密裏に開発していた試作MS。
同国元代表ウズミ・ナラ・アスハが深く関わった機体で、再びオーブが戦火に包まれた時の為に建造された。

開発自体はC.E.71(前作開始時期)から既に開始されており、当時モルゲンレーテが共同開発に関与していた地球連合大西洋連邦の初期GAT-Xシリーズの技術が投入されている。
アストレイシリーズとは全く別のコンセプトを持ち、基礎設計自体もストライクをベースにしているため、各部にX100系フレームの特徴が見て取れる。
頭部もツインアイにV字状のアンテナなどXナンバーに通じる意匠を施されている。
開発開始は71年であるが、随時最新技術を投入しながら継続されおり、それは各武装の制式番号からも見て取れる。

OSはカスタマイズされナチュラルでも操縦可能となっているが、起動画面の表示はストライクなどと同じ表記となっている。
そういう意味ではこの機体も「ガンダム」と言えるであろう。

背面には「ストライカーパックシステム」を参考にしたバックパック換装システムも搭載。
作中では二種類の専用パックを装備したが、他のストライカーパックと互換性があるのかは不明。
(プラグ部分の外観は同じだが実際に専用パック以外を使用したシーンは無く、首周りや肩部の変更のせいでストライクE同様明らかに装備出来ないパックもある)


最大の特徴は一瞥して分かる、全身に施された黄金色の装甲。
《ヤタノカガミ》と名付けられたその装甲は、ナノスケールのビーム回折格子層と超微細プラズマ臨界制御層から成る鏡面装甲であり、表面に撃ち込まれたビームを反射させることができる。
それもただ反射するだけでなく、自動で反射方向を制御し、敵機を狙って跳ね返すという機能まで持つ攻防一体の代物。
敵のビームの軌道を変えるという点ではゲシュマイディッヒ・パンツァーに近いが、こちらはビームを放った相手にそのまま撃ち返してしまえるため、防御と同時に反撃までを行える。
何も知らない敵からすれば「ビームを命中させてやった!」と思った次の瞬間にそのビームが撃ち返されてくるのだから初見殺しもいい所だろう。
更に同時に複数のビームを反射することもでき、(後述のシラヌイ装備と併せて)戦艦の陽電子砲の直撃すら防ぎ切るちょっと頭がおかしいレベルの防御性能を誇る。

MSの携行火器がビーム兵器主流となっていたC.E.73当時としては正に無敵と言って良い防御力を発揮するチート装甲。
実際ガンダムシリーズ全体で見ても、
  • ビーム攻撃を軽減する「対ビームコート装甲」
  • ビーム攻撃を拡散させる「Iフィールド」
はあっても「反射」する装備は殆んど存在しない。

一方、高出力なら「ある程度の弱いビームなら防げる」とされるPS装甲*1と違い、実弾に対しては通常の装甲としての防御性能しかない。
また、ビームサーベルのような斬撃武器に対しても効果を発揮するかは不明*2
加えて、ビームはほぼ完璧に防ぎきるがビームの直撃に伴う衝撃まで減衰させる訳では無いので、あまりに高威力のビームが直撃すると機体には多大な衝撃が伝わる*3

攻撃面では、ヤタノカガミによる防御に重きを置いた機体であるため装甲加工との両立が難しい内蔵火器は頭部バルカンしか持っておらず、機体本体の攻撃性能はそれほど高くない。
とは言え、作動中は電力を恒常的に消費するPS装甲がヤタノカガミと相性が悪く実装できなかったことと、パワーエクステンダーの技術革新等の要因もあって余剰エネルギーは十分確保されており、それを利用した下記のバックパックによって戦闘にも耐えうる火力及び大気圏内での単独飛行を可能とする機動力を実現している。


流石に不思議技術大国オーブでもこれだけの機体の開発には手こずったらしく、開発開始からOSや装備などを含めた実戦投入可能レベルの完成までは約2年の時間を必要とした。
その開発費もケタ違いで、本機1機分の装甲の費用だけでM1アストレイが最低20機は製造可能らしい。
そのため技術を継承した系列機の開発も断念され、試作的に製造された1機も秘匿のうえ、機体や装備の各種調整や技術革新に対応した改良等を繰り返しながら保管されることとなった。


因みに金色なのは鏡面加工の結果であり、決して悪趣味に走った金箔貼りなどではないのだが、スパロボなどの外部作品ではそれをネタにされる事がある。



武装


  • M2M5D12.5mm自動近接防御火器
頭部側面に内蔵。
地球製MSの多くに装備される近接用バルカン。
ただし連合機のように「トーデスシュレッケン」とは呼ばれない。

  • 73J2式試製双刀型ビームサーベル
その名の通り、柄の両端から伸びるビームが発振される。
分離して二刀流としても使え、通常は連結状態で左腰にマウントされる。
ヒャクライに銃剣の如くマウント可能。
型番から察するにかなり後になって完成した武装である模様。

  • 72D5式ビームライフル「ヒャクライ」
アカツキの武装の中でも使用頻度の高い装備。
非常にシンプルなビームライフルで、構造上ストライクのそれとほぼ同型。違いはフォアグリップ部分が銃剣用のサーベルラックに変わっている程度。
非使用時には右腰にマウントされる。
漢字表記は「百雷」。

  • 試製71式防盾
片手用の手持ちシールド。
主に実弾を防ぐ際に使われる(SPエディションではシールド中央の黒い部分でミサイルを防御した)。
シールド本体も鏡面装甲を施されており、上記の通り陽電子砲の直撃を受けても破損しなかった。
先端部はブレード状になっており、そのまま打突武器として使うことも可能。
本体でビーム、盾で実弾という使い分けは、元となったストライクと逆である。


専用パック


作中では以下の二種類を装備。なお、両パックとも本体同様全面にヤタノカガミによる鏡面加工が施されている。

大気圏内航空戦闘装備 オオワシ

バックパックその1。
重力下での運用を前提に開発され、飛行用パック。
漢字表記は「大鷲」。

巨大な主翼と副翼、ブースターを内蔵しアカツキに莫大な推力を与える。
ジェットエンジン4基とロケットブースター2基を搭載することで実現したその加速性能は凄まじいの一言に尽き、アカツキを亜音速まで加速させることができる。
下部には「73F式改高エネルギービーム砲」を2門備え、攻撃力の増強も図れる。
更に分離していてもパック単体で自律稼働が可能。無人支援機として運用することも出来る。

名称からするとHDリマスターでストライクルージュが装備したオオトリストライカーがベースと思われる*4


宇宙戦闘装備 シラヌイ

バックパックその2。
無重力下での使用を主眼に置いた装備。
漢字表記は「不知火」。

「M531R誘導機動ビーム砲塔システム」を7本とスラスターから成るファンネルドラグーン・システム
通常のオールレンジ攻撃の他、Xアストレイ同様端末にフォーメーションを組ませることで、戦艦も容易に包み込む規模の多角形ビームバリアを展開する機能がある。(νガンダムとほぼ同じ仕組み。)
端末にも鏡面装甲が施されているので、撃ち落とされるリスクもほぼ皆無。

ちなみに性能は第1世代のドラグーン。
つまり第2世代のドラグーンを搭載したカオスなどと違い*5、ムウやクルーゼのような空間認識能力に優れたパイロットでないと使えない。
こんな使用者が限定される装備の運用が始めから想定されていたとは思えないが、ムウ(ネオ)が救出されてから突貫工事で作ったのだろうか?
或いは、間に合いこそしなかったがオーブでも第二世代相当の技術は実用化が視野に入っていたと見ることも出来るだろう。
また、ドラグーン制御に用いる量子通信は電力消費が激しい。本格的な運用はプロヴィデンスやXアストレイといった、核動力機でないと難しいのだが、そこはバッテリー技術に一際長けたオーブの面目躍如といったところだろうか。

最もC.E.73年においてはカオスの機動兵装ポッド等、バッテリー機でも(システムの簡易化が必要だったものもあるとはいえ)ドラグーン・システムの使用がある程度可能となっている。*6
加えて上記にもあるように、元々アカツキ自体ヤタノカガミの搭載を前提とした設計であり、ヤタノカガミと相性が悪く、非核エンジン搭載機で最も電力を食う要因の一つであるPS装甲はオミットされている。
ドラグーン・システムは宇宙空間のみの運用が前提なため、装備している状況では重力下ほど機動力の確保にエネルギーを割く必要がない。この装備はそれらの余剰エネルギーの殆どをドラグーン・システムに振り分けることで運用を実現したのかもしれない。
ある意味で、開発陣の割り切りと開き直りすら感じさせる設計となっている。
とは言え、劇場版のような無茶をしなければ息切れする気配すら無いというのは流石と言えるだろう。



劇中での活躍


C.E.73(『SEED DESTINY』)

物語終盤、オーブ本島への攻撃を開始したザフト軍に対抗するため、オーブ領アカツキ島の地下施設に極秘裏に保管されていた本機がカガリに託され、
劣勢に追い込まれていたオーブ軍を支援し侵攻してきた多数のザフト軍MSを次々に撃破した。

途中、シン・アスカの駆るデスティニーと相対するも実力差は顕著で、左腕の関節部をシールドごと切り落とされる。
更にビームブーメラン投擲で退路を断たれ、あわや早々に退場かというところで、間一髪のところを帰還したキラのストライクフリーダムの援護で事なきを得た。

その後、宇宙に上がることとなったアークエンジェルに搭載されることになったのだが、
その際に地上に残ることを決めたカガリに代わりネオ・ロアノーク(=ムウ・ラ・フラガ)の乗機となった。
ステーション・ワンを巡る攻防では、ミネルバが放った陽電子砲タンホイザーを受け止めたり、
νガンダムよろしくドラグーンでバリアを展開してアークエンジェルを守り切った。

そしてインフィニットジャスティスと共にレクイエムの陽電子リフレクターをヤタノカガミで突破(スルー)し、共に破壊した。

C.E.75(『SEED FREEDOM』)


終盤のファウンデーションとの決戦に登場。
ムウがカガリの密命により本機を託され、キラ達より先にカグヤのマスドライバーで*7ミラージュコロイドコンテナに入って宇宙へ上がる。

レクイエム付近でミラージュコロイドステルスを展開しながら待機し、ファウンデーション軍とミレニアムが交戦する中でレクイエムがオーブに照準を向けるやいなやステルスを解除し、発射直前に姿を現した第一次中継地点の偏向リングを新装備のゼウスシルエットの砲弾で破壊。
即座にゼウスシルエットをパージし、反転して前面に出したシールドとヤタノカガミの合せ技でレクイエムのビームを受け、それを気合いで反射するといった荒技をやってのける。*8*9
反射したビームにより周辺の護衛艦隊諸共レクイエムを破損させ、設備修復やエネルギー再充填によって再発射までの時間を稼いだ。
核動力機を前提としたゼウスシルエットの莫大なエネルギー消費とレクイエム反射という無茶でムウ共々満身創痍になりながらも、ゼウスシルエットと合流し備えつけのスラスターを用いて離脱した。
その後、最終的に再びレクイエムが発射寸前となった為、合流したデスティニーガンダムSpecⅡにゼウスシルエットを託し、レクイエムの破壊を見届けた。

本作での活躍を見届けたファンからは
  • 「M1アストレイ20機分は確かに巨額だが、レクイエムすら一発は防げるため費用対効果としては安すぎる」
  • 「アストレイよりアカツキを量産した方がいいのでは?」
と言った声が上がった。本作の裏MVP。また、「そもそもよくムウはこの密命を引き受けたしマリューもそれにOK出したよな」なんて言われる事も。
結果的に本作での出演時間は数十秒もないのだが、あまりにも鮮烈な活躍ぶりである。フラガ大佐ステキー!

なお本機はゼウスシルエット運用のためシラヌイ装備も携行武装もない完全な非武装で出撃しており、作中の様子からも偏向リング破壊前の無用な電力消費や被弾は禁物、ミラージュコロイドステルスを最大限に活かすため敵の探知範囲内ではスラスター噴射も出来なかったと思われる。
よって本機の活躍は

「1分1秒が争われる状況下で宇宙に上がり」
「敵防衛ラインを探知されないまま単騎突破」
「偏向リングをステルス解除のタイミングで一撃破壊」
「即座に反転しつつ適切な防御態勢を取りビームを反射」
「反射ビームでレクイエムの地上設備ごと的確に護衛艦隊を一掃」
「まともな武装もない満身創痍の機体で迎撃から逃れて戦域から無事離脱」

という超高難易度の任務を完璧にこなし切ったムウの能力ありきの離れ技と言える。

ちなみに公式サイトにはデスティニーガンダムSpecⅡなどと同時に掲載されたが、ゼウスシルエットはギリギリまで秘匿されておりその関係でアカツキはパックを装備していない状態で載っている。

他の映像作品


アカツゲー(ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』)

ゲルズゲーの下半身にアカツキの上半身を載せ、背中にレジェンドのドラグーンプラットフォームを背負い、両手にレジェンドのビームライフルを持ったゲテモノ改造ガンプラ
見た目のゲテモノっぷりもさることながらオーブ・連合・ザフトの混成MS(MA?)という原作ではまず見れないあろう組み合わせなのも特徴的。
ベースがアカツキなのか全身金ぴか、さらにドラグーンやライフルも金ぴか塗装。
当然ヤタノカガミによるビーム反射機能やドラグーン展開能力も持っており、種シリーズ恒例のフルバーストも披露してくれる。

作中では第1話冒頭GBNのサバイバルミッション内で登場し、モブダイバーのアレックスジム・スナイパーⅡ(バスターライフル装備)を追いかけまわしていたが、介入したコアガンダムに撃破された。


立体化


ガンプラ

HG GUNDAM SEED、1/100で発売。
プラモデルではないがHCM-Proでも発売されている。
商標登録のためか名称は「アカツキガンダム」になっている。

両スケール共に金メッキによってヤタノカガミが再現されている豪華な仕様。
アンダーゲート方式が採用されているため、ゲート跡も目立ちにくい。
ただし、メッキの箇所は塗装がしづらい。

HGのシラヌイはエフェクトパーツの関係上サーベル刃がクリアブルーになっているが、
後発のオオワシでは設定通りクリアピンクとなっている。
背部バックパックの規格がHGストライクと同じなので、
エールストライカーやIWSPを装着することも可能。
ちなみにメッキを剥がすと下地は光沢のある黒となっている。

1/100とHCM-Proは両ユニット付属で好きな方に組み替えられる。
1/100はシリーズ後期に発売されたのもあって、可動域やオリジナルギミックも優秀。
バックパックの接続規格は同1/100シリーズではなくMGのストライクに準じたものとなっている。
オオワシはビーム砲塔下部にグリップが追加され、ウイングも上下可動に優れる。
シラヌイは上部砲塔の可動域に優れている。
どちらもアンダーゲート方式が徹底されており、メッキ部分は特にごく一部しか合わせ目が出ない。

プロショップ限定でビルドアカツキガンダムが発売。
ビルドファイターズシリーズの系統のキットで、規格はHG。
成形色が白色基調のフラットな色合いとなり、全体像もアカツキ本体にビルドブースターが付いた形になる。
手持ちのライフルだけが新規造形で、銃身にリング状の追加パーツとビームエフェクトを付ける事で円状のビームサーベルを発振できる。
元のキットが古いものなので可動域はお察しだが、金メッキから変更された成形色なので塗装派にはむしろ優しく、ビルドブースター装着のために各種ジョイントが付いてくるのは嬉しい。
プロショップという限定販売のうえ、現在では再販すらしていないので入手はまず不可能。

2024年12月には、RGとしてオオワシ装備の発売が決定。
既存キットと同じく金メッキは当然再現されているが、3種類の異なる色合いのメッキパーツを用いており、静岡ホビーショーの展示ではライトアップに尋常ではないほど輝く見本写真が多数SNSで投稿されていた。
RGというブランドから主人公機でもライバル機でも無い機体が選出されるのは稀有な事で、予約開始と同時にプレミアムバンダイでシラヌイ装備が発売する事も決定している。
だが劇場版で装備していたゼウス装備は装備に必要なジョイントがプレバン限定のシラヌイパックに付属すると明記されており、劇中再現には『RGアカツキ』『HGCEデスティニーガンダムspecⅡ+ゼウスシルエット』『RGアカツキ シラヌイ装備』の超高額3キットを必須とするジョイントだけなら本体に付ければいいのに前提条件の多さが問題視された。
また評判の悪いアドバンスドMSジョイントが初期のストライクガンダムの物が流用されているなど、ユーザーからの不評をヤタノカガミの如く跳ね返し続けている。

ゲームでの活躍


◇連合vs.Z.A.F.T.Ⅱ

Ⅱより登場。コストは560で、オオワシとシラヌイは別機体。
オオワシは高コスト帯の万能機枠で、地味に性能の良いバルカン持ち。機動力がシラヌイより優れる。
全体的に高性能でクセがなく扱いやすいため、初心者から上級者まで幅広く使われている。

シラヌイはドラグーン持ちで、バリアや包囲が可能なテクニカルだが、
機動力でややオオワシに劣る支援向きの機体。
そして両機最大の特徴は言うまでもなく、特殊格闘で出せるヤタノカガミ。
発動にはコマンド入力が必要なので原作のような常時発動ではない。
まぁノーリスクで常時ビーム反射などされたらゲームバランスもクソもないので致し方ない。
ビーム属性の攻撃を、ロックオン中の敵機に跳ね返す。
…実際は少々狙い処の難しい武装だが、デストロイ相手には無双可能。

オオワシにはヤタバルカンというバグ技が存在する。またの名を金粉バルカン。
名前からおおよそ察せるようにバルカンを撃った直後にヤタノカガミを発動させると、
バルカンがヤタノカガミの効果を持つというもの。残念ながらネタ技の域は出ない。

◇ガンダムVS.ガンダムNEXT

コスト2000で登場。今回は換装でオオワシ⇔シラヌイを行き来する。
オオワシは高性能なCSが特徴の万能機だが、格闘は不得手でCS以外の決め手に欠ける。
シラヌイは格闘が無くなり、よりドラグーンに特化した機体になるが、オオワシより火力が下がる。
アシストはムラサメ二機がビームとミサイルを撃ちながら突っ込むため、迎撃に重宝する。
やや玄人機体寄りなため、コストも相まって連ザとは全くの別機体となっている。
パイロットはムウで固定されている。


機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST ON

家庭用EXVS以降、CPU専用機として登場していたが2016年6月にNEXT以来のプレイアブル化。コストは2500。
NEXT時代同様オオワシとシラヌイを換装して戦う。但しマッチ開始直後はシラヌイ形態で出撃。
換装コマンドはインパルス同様に換装しつつ攻撃する動作が追加された。
オオワシでは射撃CSでOPのような一斉射撃が再現され、シラヌイはNEXT同様射撃オンリーだが単発ダウンの射撃CS・レバー入力で行動が変化するムラサメを呼び出す格闘CS、ドラグーンとライフルからビームを照射する後特殊射撃が追加されたのでドラグーンバリア展開時にもある程度戦えるようになった。
だが肝心の性能面では、オオワシは無難だが没個性、シラヌイはダメージとダウンが取りづらく格闘が無いため自衛力に欠けるとされ、同じタイトル内で二度も強化を貰っている。


機動戦士ガンダム Extreme vs. 2シリーズ

流石に弱すぎた前作から更にテコ入れを貰い、更に稼働中に上方修正も受けている。
オオワシ形態は格闘が全体的に威力上昇した他、命中後追撃が可能になるキャンセルルートが追加された。
シラヌイ形態は後格闘にビームライフル(銃剣装備)投擲が追加され、射撃CSも強制ダウンするように。半面、格闘CSのそれなりに優秀だったムラサメを失ってしまい、ただの降りテクと化したドラグーン一斉展開に変わってしまう弱体化も。
共通して後特殊格闘に、ヤタノカガミを展開しつつビームサーベル薙ぎ払いをする技が追加され、自衛能力を高めに調整された。
が、アカツキの代名詞ともいえるヤタノカガミは相変わらずほぼ死に武装のまま。
まぁ防ぐだけじゃなくて反射で攻撃にもなるのであまり強くも出来ないのかもしれないが…。

そして『機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOST』移行にあたって、またさらにテコ入れを貰った。
主な変更点として、
  • 格闘CSがアスランの乗るインフィニットジャスティスの呼出コマンドに変更。両形態共通で使用できメインキャンセルによる自由落下も対応。
  • ヤタノカガミが強化。発生が劇的に向上し、用途は選ぶものの、しっかりと使い所を見極めれば活躍できる防御武装へ昇華。
  • シラヌイのドラグーンは移動しながら使えるように。キャンセルルートも増設され、メイン、シラヌイCSからの自由落下が可能に。
  • オオワシのサブ射撃がオオワシパック射出に変更。こちらもメインキャンセル対応。
と、シラヌイで着地ずらしと弾幕を両立した射撃戦、オオワシで格闘迎撃と高跳び逃げ…という機体へ改修。
公式大会でも記録を残し、一気に大躍進を遂げたが、稼働中にシラヌイのドラグーンを中心として2回下方修正を受けてクロスブーストを終えた。

その結果、最新作『機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 OVER BOOST』では、
環境機体として名を馳せた前作から一転し、追撃お仕置き修正を受けて立場が大きく後退。
  • 両形態の機動力低下
  • 格闘CSのチャージ時間延長
  • シラヌイのロック距離短縮
  • ドラグーン展開が格闘ボタン長押しから連打へ変更、
  • オオワシはまさかの頭部バルカン砲が復活
  • ジャンプ格闘が格闘派生に移設し、高跳び逃げが封印
などジャスティスガンダムの二の舞いを演じる形で修正を受けた。
オオワシ形態の回避力低下により(それでも格闘迎撃はまだこなせるタフさはあるが)、前作以上にシラヌイ形態でいる時間が激
増。しかしそのシラヌイ形態も弱体化の末に全盛期の鉄壁感は流石になくなった。
とはいえシラヌイCSや銃剣投げの鋭さ、ドラグーンで落下できる強味は維持できており、オバブ移行時に致命的な下方を受けたジャスティスや福岡νと比べれば"助かった"方ではある。

スーパーロボット大戦シリーズ

ヤタノカガミでビーム属性無効化(反射はない)、
Zではシラヌイのドラグーンバリアで小隊のダメージを軽減出来る。
剣、盾、ヤタノカガミ、バリアでとにかく固い。
が、攻撃面で際立った性能は無く、加入が遅いのも合間って少々地味。
しかしKLでは冥王様を彷彿とさせ、さらに味方識別可能なMAPW搭載+パイロット乗り換え可能により、
SEED系パイロットの稼ぎ頭となる。
残念ながら地上では強制的にオオワシ装備になってしまうが…Kではその地上で別作品ラスボス相手に完封してしまった事でも知られている。


SDガンダムGジェネレーションシリーズ

ストライクをベースにしておりカガリ機繋がりということでストライクルージュ(CROSSRAYSではオオトリ装備)から開発出来る。
ヤタノカガミは通常ビームを無効化、貫通ビームを半減となっており、ドラグーンバリアは無し。
オオワシ・シラヌイは自由に換装可能だが、オオワシは宇宙C、シラヌイは地上Bで飛行不可。OPパーツでの補強は必須。
CROSSRAYSではヤタノカガミがビーム全般(格闘も含む)を4000軽減に変更された他、オオワシが宇宙B、シラヌイが飛行可能かつ空中Bに補強された。
今作におけるヤタノカガミはナノラミネートアーマーの上位互換と呼べる性能。
一方でオオワシでは高エネルギービーム砲が一斉射撃に変更され、尚且つ超強気でないと使えないため実質的に火力が下がってしまった。

ちなみに三日月・オーガス、アトラ・ミクスタ、クーデリア・藍那・バーンスタインの3人はこの機体に乗せると嬉しそうに特別セリフを言う。
特に名前がお気に入りである。その理由は最終回に登場した「彼」と同じ名前だからであろう。



余談


  • 名称について
本機体は、一部媒体を除いて「アカツキガンダム」等の呼称が使われることは無く、基本的に「アカツキ」とだけ表記される。

前提として、SEED世界における「ガンダム」はOSの頭文字からキラが付けたあだ名でしかないため(ガンダムタイプ・モビルスーツなどを参照のこと)、
SEED世界においては所謂ガンダムタイプのMSの正式名称に「ガンダム」は付かず、歴代主人公機も「ストライク」や「インパルス」などが設定上の正式名称である。
しかし、このルールが遵守されるのは本編中だけで、OSの頭文字の条件を満たす機体であれば、資料本や外部作品では「○○ガンダム」と表記されていることが多い。
そんな中で「アカツキガンダム」表記なのは、
  • 『DESTINY』HDリマスター版第4期OP映像のバンクの
    「OOWASHI AKATSUKI GUNDAM」
  • ガンプラHGSEEDの「オオワシアカツキガンダム」
    「シラヌイアカツキガンダム」*10
  • ガンプラRGの「アカツキガンダム(オオワシ装備)」*11
    「AKATSUKI GUNDAM OOWASHI unit」*12
くらいで、他のゲーム作品などではほぼ「アカツキ」表記という、ある意味例外的な扱いを受けている。

  • 抜刀シーンの妙
オオワシ形態でデスティニーと相対したシーンで、ビームサーベルを構えて戦闘するシーン。
一見してジャスティスと同様のモーションを取っているように見えるが、実は微妙におかしい挙動を取っている。
両刃のビームサーベルを構えるまでは同じなのだが、その後のシールドを前へ向けるタイミングで右腕が後ろへ行った挙動が省略されているのだ。
当然だがジャスティス系統の抜刀シーンではしっかり右腕が後ろへ行く=両刃ビームサーベルの位置が逆転する作画になっている。
なのでビームサーベルが胴体を貫通しながら後ろへ行った光の速さで右腕ごと後ろへやったかしないと説明がつかない。
なお当該シーンはスペシャルエディションやHDリマスターBlu-ray版でも修正されていないので、スタッフ的にはOKなのだろうか……。

  • 装甲の色
全身金ピカという要素は恐らく百式オマージュと思われる。
日本語を使った名前、続編で素性を隠し陣営も変えて復活したヤツが乗るといった要素も共通する。
といっても金色のロボットは半ばサンライズの伝統みたいなものでもあるが。

後年のシリーズでは金ピカ仲間も出来た。


追記・修正は体に金箔を塗ってレクイエムを反射させてきてから、お願いします。

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最終更新:2025年04月06日 23:51

*1 これも最低でも艦艇クラスの表面積があっての話ではあるが

*2 作中のビームブーメランは通常素材の関節部に被弾している

*3 質量0の光子を照射するレーザーではなく、質量のある何らかの粒子を収束させて打ち出すのがビームなので、光線のように見えても発射の反動や直撃の衝撃は普通にある。超すごい水鉄砲のようなもの。

*4 現実で先に設定されたのはこっちだが

*5 ただ、ストライクフリーダムのスーパードラグーンもベースは第2世代のものではあるが、キラ本人が開発に携わっていたことによる独自改良の結果、空間認識能力に優れたパイロットにしか扱えなくなっている。

*6 とはいえ電力を食う事には変わりないことと、ポッド自体がメインスラスターも兼ねている等構造上の問題もあってカオスはそこまで使用していない。

*7 劇中では言及されていないが、福田監督が明言している。ファウンデーションの演説中に唐突にマスドライバーで何かを打ち上げる場面が挿入されたり、キラとアスランの口論時にムウが居ないなど劇中でもそれを伺わせる描写は入っている

*8 ヤタノカガミと言えど流石に無茶を通した為かコックピット内ではアラートが鳴り響いており、ムウも冷や汗をかきつつ「やれやれ…不可能を可能にするのも辛いよね…」とボヤいていた。

*9 小説版ではこの一度でヤタノカガミが殆ど溶けてしまったとの事。

*10 バンダイホビーサイト及びパッケージより

*11 バンダイホビーサイトより

*12 パッケージより