聖あげは/キュアバタフライ

登録日:2023/07/02 Sun 19:39:23
更新日:2025/10/16 Thu 14:36:35
所要時間約 10 分で読めちゃうよ!


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1986年のマリリン あたたかいあたりまえ お姉さん ひろがるスカイ!プリキュア へそ へそ出し アゲアゲ キュアバタフライ ツバサの保護者 ツバサの嫁 ハマー パレット ピンクキュア ピンクヒロイン ピーマン嫌い プリキュア プリキュア個別 ヘソ出し 七瀬彩夏 三女 主人公じゃない桃キュア 保育士 保育士志望 女主人公じゃないピンクヒロイン 子供に優しい 専門学校生 幼馴染 序盤は支援者 強気 成人プリキュア 投げキッス 料理上手 最強の保育士 桃キュア 美乳 美脚 聖あげは 蝶々 複雑な家庭事情 追加プリキュア 運転免許持ちキュア 過去作のOGが演じたプリキュア 陽キャ 陽気



最強のヒーローも、最強の保育士も、目指すところは一緒。

それは、大切な人達を守ること!

アゲアゲで行こ!


(ひじり)あげは」とは、『ひろがるスカイ!プリキュア』の登場人物の一人である。

CV:七瀬彩夏
誕生日:8月8日
キャラクターソング:「あたたかいあたりまえ」

【概要】


初登場は第4話。
人間界・ソラシド市に住む18歳の女性で、保育士を目指す専門学校生。
赤みがかかった茶髪のロングヘアーであり、長身の体格をしている。
ちなみに、今作に登場するプリキュアの中では唯一、スカイランド王国(異世界)関係の出自ではない。

なお、運転免許を取得しており、愛車は黄色の大型ハマー*1で「ピヨちゃん」と呼んでいる。虹ヶ丘邸に居候する以前は実家から車で通学していた。

担当声優の七瀬彩夏が放送開始前からキュアバタフライ役での出演が発表されていたことに加え、あげはとバタフライは髪型が違っても顔がほぼ同じであること、更には「バタフライ」の日本語訳が「アゲハ蝶(=あげは)」であることから、キュアバタフライの変身者となるのではという予想は少なくなかった。初変身回の第18話以前では、プリティライフシリーズのCMや、航空会社のPeachとのコラボイラストにも登場していた。

虹ヶ丘ましろの5歳年上の幼馴染であり、彼女を「ましろん」と呼んで妹の様に溺愛しており、ましろも「あげはちゃん」と呼んでタメ口で話すほどの仲。
長らく母親の仕事の都合で生まれ故郷のソラシド市を離れていたが、この度成人し、第4話において、保育士の勉強をするためにソラシド市に戻ってきた。
この際、ましろに入学の報告をするために虹ヶ丘邸を訪れ、そこでスカイランド人のソラ・ハレワタールとプリンセス・エルに対面する。

そして、専門学校の入学手続きを進める中、あげはを待っていたソラ、ましろ、エルの前にアンダーグ帝国カバトンが出現し、ソラを人質にとる。
外で起きた異変に対し、エルを守るためにましろと共に一般人ながらも奮闘する中、ましろがプリキュアの変身者に選ばれる瞬間を目の当たりにする。変身を躊躇うましろに対し、あげはは幼少期に引っ越しを拒んだ末に家出してしまった際、ましろが涙を堪えながら励ましてくれた事で心が救われた思い出を話す。そして、ましろの優しさは誰にも負けない強さでもあると後押しされた彼女はキュアプリズムへと覚醒を果たした。

その後は、プリキュアの秘密を知る一般人の協力者として活躍。
エルの「ナイト」として頑張るスカイランド人の少年・ツバサを応援し、時に可愛がるなど絡みが多かった。

そんな中で、スカイランドから帰還したソラ達から、新たなる手先であるバッタモンダーの非道を聞かされると、彼のやり方に怒りを覚える。第18話のアバンで初めて対面したのだが、ランボーグが倒されても平常心を取り繕うバッタモンダーに呆れ、負け惜しみと見做す。一方で彼が言い放った、プリキュアではない意味での「外野」という罵倒には苦笑いしたが、ソラ達からは大切な仲間だと認められている事に安堵する。
そして、その数日後に大きな転機が訪れる。保育士の実習先であるソラシド保育園をバッタモンダーが強襲した際にプリキュア3人が檻のような球体に閉じ込められてピンチに陥り、更には戦いを密かに観ていた園児の長内たけるが標的にされ、彼らを助けるために無我夢中であげはは戦いの場に乱入。

「外野は引っ込んでろ」とバッタモンダーに怒鳴られたものの、たけるを背負いながら全力疾走してランボーグの攻撃を避け続け、遂にはバランスを崩させて転倒させる。その後のバッタモンダーとの舌戦の中、「最強の保育士として大切な人達を守る」という強い想いと、自分はプリキュアになるという決意に応えるように、あげはの前にミラージュペンが現れた*2。そしてエルにスカイトーンを生み出すように促し、4人目のプリキュア「キュアバタフライ」として覚醒した。

その後は、いざという時のために一緒にいた方がいいという判断から虹ヶ丘邸に移り住む事を決めた。あげはが再び泊りに来てほしいとましろが願っていた矢先のサプライズに、ソラ達も驚きを隠せなかった。これにより、プリキュアのメンバー全員が一つ屋根の下で同居する事になったのだった。


【人物】


とにかく明るく、陽気な性格であり、「アゲアゲで行こ!」が口癖。
とはいえ、所謂パリピやギャル系というわけではなく、必要な時は冷静に物事を見つめる客観性もある。

また、料理が得意で、ソラとましろのためにお弁当を作ってあげたことも。

土壇場にも強く、カバトンが初めて襲ってきた時も「金属バットがあれば……」と自分も戦う気満々だったり、
ましろと話していた際に屋上の扉に迫っていたランボーグに対して「そこ、うるさい!」と一蹴して黙らせるなど、肝の据わりぷりを見せつけた。

前述の通り、ましろとは一度離れ離れになっているが、それ以前にも両親の離婚により父に引き取られる事になった二人の姉との別れを経験していた。ソラシド市に転居してましろと親交を深めたのは母に引き取られた後であるが、その時点で親の都合で大切な人と引き離される辛さを自覚していたからこそ、2度目の転居を巡る母への反発に繋がった事が窺える。

「最強の保育士」を目指しているとだけあって、子供の面倒見は良く、子供の目線に立って教え導こうとしている。
そのため、プリキュアの中では最年少であるツバサを「少年」と呼んで子供扱いしてしまうこともあるが、背伸びをしたがっているツバサからは少し鬱陶しがられている。
だが、戦闘を間近で見て、共に戦うようになった時も、彼の努力を称賛していた。

嫌いな食べ物はピーマン


【家族】


両親は最後まで直接登場しなかった。

第4話で存在が言及され、第27話の回想シーンでは顔が映らない状態で登場している。
あげはが虹ヶ丘邸の居候となったため、現在は離れて暮らしている。
あげはの幼少期には何らかの仕事をしていたらしく、それの都合でソラシド市から引っ越す事が決まった際、あげははそれに反発して一時的に家出してしまった。
夫とはあげはの幼少期に離婚*3している。

第27話の回想シーンでは顔が映らない状態で登場している。あげはの幼少期に妻と離婚し、まりあとかぐやを連れて別れている。
苗字は「早乙女」であるが、フルネームは不明。

  • 早乙女まりあ
  • 早乙女かぐや
CV:千春
第27話に登場した、双子の姉たち。続柄は茶髪セミロングのまりあが長女、黒髪ボブに眼鏡のかぐやが次女。
あげはに姉がいる事はましろも聞かされていたが、その職業と正体までは知らなかった。
姉妹でモデルをやっており、まりあは女優、かぐやはデザイナーとしても活躍している。あげはが中学生の頃には既にモデル活動を始めていた。
幼い頃に両親の離婚によって父の扶養に入れられる形であげはと離れ離れになっていたが、その後も時折3人で集まる機会もあるなど、姉妹仲は非常に良好。

【キュアバタフライ】


スカイミラージュ!トーンコネクト!

ひろがるチェンジ!

バタフライ!

きらめきホップ!

HOP

さわやかステップ!

STEP

はればれジャンプ!

JUMP

アゲてひろがるワンダホー!キュアバタフライ!

あげはが変身するプリキュア。イメージカラーはピンク。
現代の法律において定義される「成人女性」が変身するレギュラー陣初のプリキュアとして登場した。

髪は変身前から更に長くなり、髪色も金色に変化し、ピンク色の蝶を思わせる大きな髪飾りが付いている。
また、メンバー唯一のへそ出しスタイルのコスチュームが特徴。
なお、変身バンクのモチーフは本田美奈子の歌謡曲『1986年のマリリン』とのこと。

登場回は第18話と遅めで、キュアバタフライの登場自体は放送前から告知されていたが、2クール目中盤あたりの登場であるため事実上の追加戦士枠である。

戦闘スタイルはパワー型で、蝶型のバリアを自在にコントロールするだけでなく、複数展開することも可能。
更に、専用武器「ミックスパレット」によって他のプリキュアに特殊強化作用を施す、サポートの役割も兼ねている。

アイテム

  • スカイミラージュ/ミラージュペン
メインの変身アイテム。
スカイの項目を参照。

  • スカイトーン
スカイミラージュと共に生成されたもう一つの変身アイテム。
手のひらサイズの宝石のような形をしており、キュアバタフライへの変身には、桃色の「スカイトーンバタフライ」を使用する。

  • ミックスパレット
キュアウィングと力を合わせる決意をしたバタフライが、エルが生み出した「スカイトーンWフライング」をスカイミラージュに装填したことにより出現した武器。
パレットの色(黄色)を「混ぜ合わせる」ことにより、味方のプリキュアを強化したり、傷を癒したりすることが可能。
特に癒しの力は強力で、第23話ではアップドラフトシャイニングで浄化されたシャララボーグから解放されるも既に満身創痍だったシャララ隊長の命を救ったほど*4
全ての色を混ぜ合わせると、ウィングとの合体浄化技を放つことが出来る。
パワーアップなどで新アイテムが出現すると、何の疑問も持たずにそれをいきなり使いこなすのがプリキュアシリーズのお約束であるが、ミックスパレットの場合はバタフライが使用方法をすぐには理解できなかったものの、とりあえず使ってみるという斬新な試みがされた。

使用技

  • バタフライキッス
蝶型のエネルギー弾を投げキッスして放つ。名称は第48話にて判明。
主に牽制技として使用する。

  • ひろがるバタフライプレス
巨大な蝶型のバリアを発生させ、上空から敵を押し潰し、ダメージもしくは浄化させる。
また、必殺技発動の時には大人の外見からして「ヒーローガール」というより、「ヒーローレディ」又は「ヒーローウーマン」なのか、ウィングと同様に「ひろがる!」というようになっている。
浄化技としては初変身回と第47話、第48話のみ使用。

  • プリキュアタイタニックレインボーアタック
ミックスパレットの全ての色を混ぜ合わせることにより発動する浄化技
全ての色から虹色のオーラを発生させ、それをウィングに纏わせることで、彼を巨大な火の鳥に変身させる。
そのまま火の鳥状態のウィングに乗り、敵に突撃する……と思いきや、途中で巨大なプニバードに変身し、お尻から落下して敵を押し潰して浄化する。
なお、浄化後にウィングが元の姿にどうやって戻っているのかには触れられなかったが、落下の衝撃で地面が破壊された形跡が残っており、それが修復される描写がある。
火の鳥からプニバードに変化する急展開は当然ウィングも想定外だったため、初披露後には「途中まではいい感じだったのに……」と微妙な不満を漏らしていたが、次第に慣れていったためなのか、第21話では自分からバタフライに対して技の発動を要請していた。視聴者からは「令和のおしりパンチ」と話題になった。
第22話ではシャララボーグを浄化してシャララを救出するために使用しようとしたが、バッタモンダーの不敵な笑みを目の当たりにしたエルが制止した事で不発に終わっている。事実、浄化していればアンダーグ・エナジーの消滅に伴いシャララの傷口が開き、死に至っていたかもしれなかった。
第29話を最後に長らく使われていなかったが、第49話にて久しぶりに使用された*5


余談


  • レギュラー陣初の成人女性プリキュアとして大々的に報じられ、話題となったプリキュアである。なお、非レギュラー陣も含めると歴代で「成人女性プリキュア」に該当するのはキュアフラワーが挙げられるが、その他年齢が明らかになっていないプリキュアは多数おり、「唯一」とは断定できない現状である。



  • 変身時のセリフである「アゲてひろがるワンダホー!」だが、次回作のプリキュア及び戦隊のタイトルが発表された際に微妙に掠っている事で話題となった。

  • 次回作の『わんだふるぷりきゅあ!』第32話にも、映画の宣伝も兼ねて出演。次回予告では登場は伏せられており、完全なサプライズであった。



アゲアゲで追記・修正しよ!


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最終更新:2025年10月16日 14:36

*1 第31話にて一度スキアヘッドに破壊されたが、キュアマジェスティがスキアヘッドを撃退した後元に戻っている。

*2 これまでプリキュアの資質があるとされてきた人物はプリンセス・エルの危機に立ち向かう意思を示した時にミラージュペンが出現していたが、あげははエルの危機とは無関係の状況下で覚醒を果たした。

*3 作中では分かりやすさのためか「離れて暮らすことになった」とマイルドな表現になっている。

*4 第22話にて、シャララボーグを浄化すればアンダーグエナジーで辛うじて生かされているシャララ隊長の命が危ない事が判明しており、同話ラストにてあげはが「ランボーグを浄化してすぐにミックスパレットで治癒する」作戦を提案するも、失敗のリスクとシャララ隊長を失うことへの恐怖に駆られたソラは信じきれずに一度反対している。

*5 ただし技バンクは未使用。