登録日:2023/09/19 Tue 01:36:48
更新日:2025/05/09 Fri 00:15:38
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【基本データ】
世代 |
究極体 |
タイプ |
首長竜型 |
属性 |
データ種 |
必殺技 |
・ソローブルー 甲高く透き通るような声で鳴き、聞くものを悲しみで包み込み戦意を喪失させる技。 |
得意技 |
・シェイキングパルス 口から超音波を発する技。 これはルカモンの必殺技なのだが、旧デジカのB攻撃として設定されていた。 |
【概要】
ブラキモンとは違い、正しくタイプ通りの
首長竜の姿をしているデジモン。
名前の由来は、その中でもプレシオサウルスであろう。
長い首に、流線型のボディと4本の大きなヒレ足に長い尾を持つ。
白く輝く身体には青いラインが入っており、首から背中にかけては炎のような赤橙色の背びれがいくつか生えている。
また、背中からは2本の帯状の飾りが付いている。
このように、神秘的で洗練された印象を受けるデジモンである。
イギリスの未確認生物研究所のコンピュータ内で発見された。
元は空想上の存在だったデジモンだったが、すでにその研究者の間では噂になっていたという。
霧などで視界が悪くなると姿を表すと言われている。
このことから、ネッシーや
モケーレ・ムベンベのような
UMAの要素もあると思われる。
甲高く、透き通るような鳴き声から分析した結果、プレシオモンを構成しているデータは「詩」のデータであることが判明。
竜となった自身の姿を見せることができず、募る悲しみを詠う悲運な
吟遊詩人の言い伝えに関連しているのでは、と唱える研究者もいる。
■進化ルートについて■
プレシオモンは、ゴマモンの究極体として位置付けられることも多いが、そこまでの道のりは結構複雑。
(この辺りは
ヴァイクモンの記事も参考のこと)
まず、初登場のペンデュラム無印。
Ver.2でゴマモン~ズドモン(ワクチン種)が初登場し、Ver2.5で上述通りプレシオモンが初登場。
ただ、この時点でのワクチン種の究極体は
マリンエンジェモンであり、特にゴマモン~ズドモンとプレシオモンが関連付けられることはなかった。
転機となったのはWSソフト『
デジモンアドベンチャー02 タッグテイマーズ』。
パートナーデジモンの一体として登場し、ここで属性を超えてズドモンの進化先に設定された。
なお、上述通り、当時の水タイプのワクチン種究極体と言えば
マリンエンジェモンだったのだが、
さすがにズドモンとは体格や見た目の差がありすぎると判断されたのであろうか。
なお、ズドモンからするとプレシオモンもかなり差があるが、ゴマモンから見ると意外と共通点が多く
- 白がメインの体色に、青系の紋様
- 赤色のトサカ
- ヒレのような四肢
- 2対の長いヒレのような飾り(ゴマモンは頭、プレシオモンは背中)
その他、プカモンは「水棲恐竜の幼生を思わせる外観」と公式で名言されている。
今となってはどうしようもないが、アニメで
アグモン→
ウォーグレイモンのように、ゴマモン→プレシオモンのワープ進化が描かれていたら、
プレシオモンのゴマモン究極体の地位はもっと盤石だったのかもしれない。
しかし、アニメ『
デジモンアドベンチャー02』が展開され、新パートナーデジモンとその進化系が
ゲーム等に登場する。
その中で、アルマジモンの究極体として登場したのが、かの
ヴァイクモン。
しかし、『D-3』では
シャッコウモンをWSソフトのズドモンとジョグレスすることで誕生させられたりと、
アルマジモンの究極体でありながら、かなりズドモンとの関連を匂わされてきた。
そして、時は流れてPSPソフト『
デジモンアドベンチャー』の発売(2013年)。
そこで、丈のゴマモンは……
ヴァイクモンへ究極進化を果たした。
その後は『
tri.』や『
アドコロ』でもズドモンから
ヴァイクモンに究極進化するようになったのは周知のとおり。
もはや、プレシオモンなど存在も忘れられているのではないか…と思うような悲しい状態になってしまったのであった。
アドコロの際には放映開始直後の2020年4月24日に、『デジモンカードゲーム スタートデッキ コキュートスブルー』が発売された。
ガブモン&ゴマモンメインのこのデッキに入っていた究極体がメタルガルルモン&
プレシオモン。
この事実に、一部のファンは「今度こそ
JO先輩のゴマモンがプレシオモンに進化するのでは…!!」と期待したが…結果はお察しください。
特にこの作品では「環境等に応じた分岐進化」が何度か描かれただけに、哀しみの青に包まれたファンは多かった(はず)。
なお、2014年に海外で発売された格闘ゲーム『デジモンオールスターランブル』においては、プレイアブルキャラの一体にゴマモンが登場。
そこまではおかしな話ではないのだが、なんと進化系がプレシオモンだったのである。
ただこの
ゲーム、ピヨモンが
エグザモンになったり、テントモンが
ラブテリオンになったり、かなりイレギュラー感のある
ゲームなのだけは留意。
また、同じくその頃に配信されていたアプリ『デジモンクルセイダー』。
そこではゴマモンの究極体として
ヴァイクモンと共にプレシオモンの名が挙げられており、この当時はまだ、ズドモンからの分岐進化の1つとして考えられていた可能性は高い。
…と思いきや、ゲーム『
デジモンサヴァイブ』では珍しく
ズドモンは出るが、ヴァイクモンが登場しない
そして、
ズドモンの進化ルートにプレシオモンが当てられている(他はメタルシードラモン・マリンエンジェモンのふたつ)。
結局どれが正解なんだと思ってはいけない。デジモンの進化に絶対な正解は無いのだから…たぶん。
【派生種】
◆プレシオモン(X抗体)
世代 |
究極体 |
タイプ |
首長竜型 |
属性 |
データ種 |
必殺技 |
・ソローブルー 通常種と同じ。 |
・ファンタジーミスト 長いヒゲで奏でる旋律で、聞くものを幻想に包み込む技。 一説には、この幻想の中でのプレシオモンは別の姿をしていると言われるが定かではない。 |
プレシオモンが
X抗体を得た姿。
通常種からの一番の相違は、長い2本のヒゲを備えるようになったこと。
それ以外の全体的なシルエットに大きな差はないが、獰猛そうながらも、より高貴で気品の感じられる美しい姿となった。
…なったか?
初登場は2003年発売の『デジタルモンスターカードゲーム ブースター21~X殲滅部隊の猛威~』。
だが、同時期に展開していた育成ギア『
デジモンペンデュラムX』シリーズには登場できず。
プレシオモンXが携帯機で育成可能になるのは、2020年発売の『
デジタルモンスターX Ver.3(ブルー)』まで待つ必要がある。
【関連種】
◆イージスドラモン
世代 |
究極体 |
タイプ |
サイボーグ型 |
属性 |
ワクチン種 |
必殺技 |
・シャインブレイカー 天を覆う程の大量のミサイルを一斉射撃し、最大出力で敵に突貫する技。 |
得意技 |
・テラハイドロブレス 口から水流を吐き出し敵を押し潰す技。 |
・パワーウォーター 両腕から巨大な水弾を撃ち出す。 |
・ブレイズパワー ロックオンした敵を甲板から発射されるミサイルで撃ち落とす技。 |
プレシオモンに
シードラモン系(おそらくメタルorギガシードラモン)のデータが融合して生まれたサイボーグ型デジモン。
驚異的な火力を秘めた
ゴールドデジゾイドでできたボディはあらゆる邪悪を払うと言われている。
クラックチームに所属しており、主に敵の情報分析や索敵を担当。
その能力からクラックチームの頭脳と呼ばれている。
しかし、単独行動でも一個大隊級の殲滅戦を可能とするほどの火力を秘めている。
プレシオモン(データ種)と
シードラモン系(だいたいデータ種)を混ぜて出来上がったのが何故かワクチン種、
神聖な存在っぽい説明なのに
ムゲンドラモンを筆頭にウィルス種ばかりのクラッチチームに所属している、
手足が生えているのはギリギリ「補助アームだ」と強弁できなくもないが、昆虫のような6枚羽と背中に丸ごとモーターボートを乗せているデザイン
…などなかなかツッコミどころが多いデジモン。
また、
必殺技のうち「パワーウォーター」と「ブレイズパワー」は本来デジストの基本技であり、イージスドラモン固有の技ではなかった。
(
ミサイルを撃ち出す設定の「ブレイズパワー」にいたっては本来攻撃力を上げる補助技である。)
『デジモンストーリー ロストエボリューション』で究極体2として初登場。
こんな設定だけ盛り盛りのくせに、よく分からないマイナーデジモンだった。
…のだが上述通り、『デジモンオールスターランブル』において、
ゴマモンの究極体としてまさかの採用。
さらに、初代ギアの復刻版である『
デジタルモンスターVer.20th』において
メガドラモンが進化する究極体として育成可能デジモンにもなった。
なお、
ムゲンドラモンとジョグレスして
ラストティラノモンに進化する。
【関連作品でのプレシオモン】
古参なのだが、その出番は悲しくなるほど少ない。
気分はソローブルー…。
残念ながら未登場に終わる。
上述通り、育成可能デジモンの一体として登場。
この時は『ゴマモンの究極体』の位置付けであったのは上述の通り。
アニメ初登場作品。
…とはいえ、第40話「進化の輝き シャイニング・エボリューション 」において、
デ・リーパーとの戦いに馳せ参じたデジモンの1体としての登場であった。
つまりはモブ。
CV:渡辺美佐
第19話(通算第73話)『海底大冒険! 夢の財宝デジモンを探せ』にて、やっと初めての本格的なアニメ登場。
海底の沈没船の中にあるデジクオーツで、人間でないと破れない
バリアを張り、デジタマを護っていたデジモン。
だが、そのデジタマを
ダゴモンが狙っており、
ダゴモンはハンター・ミズキを洗脳してその
バリアを突破した。
海を愛するミズキを
ダゴモンの洗脳から覚まさせた後は、彼女のパートナーであるサブマリモンと
デジクロス。
『クロスアップ・サブマリモン』へと変化する。
なお、その姿は、頭部がそのままサブマリモンになり、身体にサブマリモンのボディの鎧を纏ったプレシオモンといった容貌。
背中のヒレもサブマリモンの耳が伸びたような形状になっている。
ギガブレイクドラモンとクロスアップした
アレスタードラモンと押し合っている
ダゴモンへ、
角先から水流を放つ『オキシジェンソローブルー』で攻撃を仕掛ける。
なお、サブマリモンはアルマジモンのアーマー体であり、アルマジモンの元来の究極体は
ヴァイクモン。
そんな彼が、プレシオモンとクロスアップするのは何らかの因縁を感じないこともない…かもしれない。
追記・修正はプレシオモンがアニメ主人公のパートナーの座に返り咲いてからお願いします。
- 先祖返りって感じで好きだったな。最近はホーリードラモン/オファニモンみたいな扱いで落ち着いたんだろうか? -- 名無しさん (2023-09-19 01:49:24)
- アニメとかに全く出てないくせに、なぜかめっちゃ記述量が増えたんじゃが・・・ -- 名無しさん (2023-09-19 01:50:00)
- ゲームだと度々自身やソローブルーの性能が強かったりして地味に強いデジモンみたいな意識ある(デジワー2でデータ最強の全体攻撃、サイスルで睡眠付き貫通全体攻撃など) -- 名無しさん (2023-09-19 03:58:57)
- 正直アニメだと幼年期レベルで立ち戻ることないからヴァイクモンの方が正統進化感はある -- 名無しさん (2023-09-19 21:35:58)
- ヴァイクモンはズドモンからの進化と考えたら納得だけど、プレシオモンはゴマモンの行き着く先と考えたらこれも納得できる -- 名無しさん (2023-09-20 02:30:03)
- ロゼモンもパルモンとセイバーズのララモンとで被っちゃってる一体なんだけど、ゴマモンとアルマジモンは世界観を共有してるから余計に…サヴァイブやバイタルブレスではまた戻ってるし、今度の02映画でそこらの答えは出るのだろうか -- 名無しさん (2023-09-21 02:31:57)
- ↑アルマジモンは別の進化形もらうんじゃない?ぶっちゃけアンキロモンからヴァイクモンって違和感すごいし -- 名無しさん (2023-09-21 19:15:17)
最終更新:2025年05月09日 00:15