毛樽井亜愛子衣(君のことが大大大大大好きな100人の彼女)

登録日:2023/10/11 Wed 05:00:34
更新日:2025/04/15 Tue 20:15:40
所要時間マジ約 11 分で読めるしぃー




あーしさぁー
人と同じ気持ちになれんのマジ好きなんだよねぇー

なんかくすぐったいってゆーかぁー
マジエモいよねぇー


毛樽井(けだるい) 亜愛子衣(あーしー)とは『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』のヒロインであり、愛城恋太郎の18人目の彼女。


◆概要

お花の蜜大学附属高等学校に通う高校一年の女子生徒。誕生日は2月5日 *1
外見もあってハーフと紛うようなキラキラネームのため、他人に呼ばれる時はもっぱら「あー()」を推奨している。
実際、ファミリー入りする際訂正するまで何人かからハーフだと思われていた。
と同じクラス(1年1組)。


◆容姿

クリーム色のゆるいウェーブヘアをシュシュでサイドテールにまとめるのが基本の髪型。コスプレ時などはツインテールにする事も多い。
制服着用時にはジャージの上着を腰に巻き付け、サイハイソックスの上からルーズソックスを重ね履きしている。
髪飾りやブレスレット・ボディシールなど小物を多用した派手めなギャルファッション。

唐音に優しいスレンダーなスタイルだが、特にそれを気にしている様子はない。

ドラクエのスライムを思わせる形の口に下がり眉という、にへらーとした気怠げな表情がデフォルト。
後述する体質によりこの表情から大きく変わることは少なく、特に怒りや怯えといった負の感情は読み取りにくい。恋太郎?あいつが見落とすわけないだろ
ブチギレた時も眉が少し吊り上がる程度であり、周囲からは常にテンションが低くのんきにヘラヘラしてると思われがちである。
そのため怒るべき場面ですら無関心で空気を読まない態度を取っていると誤解されることもあった。
口ぶりから推察するに“浮いた”のは一度や二度ではなく、彼女の心にコンプレックスとして影を落としている。


◆性格

一人称は「あーし」
「かわいい」を「かーいー」と言うのを始め、間延びしたやや舌足らずな口調。
ただしモノローグではこうした特徴のないきっぱりとした文調になるため若干別人の思考にも見える。
他人の呼び方は基本的に「名前」+「っち」。場合に応じて「さん」や「先輩」などを後ろにつける。

良い意味でのギャルっぽさを押し出した、飾らなくフレンドリーで話しやすい人柄。
ストレートな物言いが多いが、貶そうとするような悪気は全くと言っていいほどない。
特に好意的な感情に対しては一切の照れも躊躇もなく言葉、時にはスキンシップで表現する。

あらゆるかわいい(かーいー)ものの愛好家。ファンシーショップにも詳しく、マイナーな商品でも即座に取扱店舗に思い至ることが可能。
基本的には一般的な感覚でかわいい(かーいー)ものを好み収集しているが、「かーいー」認定するものの幅は相当に広く、リアル画風の力士がプリントされたソックスなども範疇である。 唐音「見境ねーのか」
何となく気に入った、レベルの物も含めて「かわいい」(かーいー)認定しているのかもしれない。
作中で明確に「かーいくない」認定したのは「筋肉ムキムキになること」ぐらいである。

ギャルだけあって物事への表現を「ヤバい」「ウケる」「エモい」などで済ませることも多く、付き合う前の恋太郎は逐一「なにが?」とツッコミを入れていた。
なお「ヤバい」に関してはファミリー内ではそうとしかいいようのない状況が多発するため文字通りの意図になることもしばしば。
その一方で簡潔かつ的確に状況を捉えた言葉を投げかけることも多く、決して語彙は貧弱ではない。ゆるいテンションに比してツッコミとしての適正は高めな方。
ただし他者の奇行・暴走に一度はツッコミはするものの、ほとんどの場合次のコマでは「かーいー」と受け入れており、度量の大きさがうかがえる。
総じて包容力に類する懐の深さを持つが、ギャルに女装した彼氏に抵抗がない……まではともかく、
壁がなさすぎて何の他意もなくトイレまで一緒に入ろうとしたのは心理的距離感ゼロすぎる。

ちなみにギャル用語の代表格たる「マジキモい」は極限の疲労時など自身が実際に体調を崩した際にしか発言しない。
というよりも、他者を蔑む・罵る意図のセリフは冗談でもほとんど口にすることはない。マジいい子。
ギャル口調ながら、狭い通路で人の後ろを通るときは声をかけるなど、要所要所で礼儀正しさを見せている。

「人と同じ気持ちになること」に特別な価値を感じており、誰かと同じものを好きになれた時などは乏しい表情でも伝わるほどに喜びを顕わにする。
しかしこの価値観は、表情を作ることが不得手で気持ちを上手く伝えられなかったことに由来している。
常にテンションが低く見え感情の盛り上がりが伝わりづらいために、かつての人間関係に不和が生じたこともあった。
そのため気持ちを伝えづらい自身の表情の乏しさはコンプレックスであり、自分の表情が状況にふさわしいものか気にかける面もある。
こうした気質ゆえか、人の感情を慮る能力は高い。人が悩みや迷いを抱えているときもいち早く察し、フォローやアドバイスに回ることが多い。
クセはあれども総じて根はいい子である恋太郎ファミリーの中でも、特に善性が表に出やすい屈指の常識人にして聖人サイドのキャラ。


◆スペック

生来の低血圧であり、上記の気怠げな表情や外見上のテンションの低さはこの体質由来。
表情と言動の不変っぷりは筋金入りで、楠莉特性の笑い薬を服用しても笑い声も含めてほとんど効き目が現れなかった。*2

それゆえに運動も大の苦手で、身体能力ではファミリー最下位レベル。特にスタミナや機動力では最弱生物・に並ぶ。
走り回ると真っ先にバテて、「マジキモーい」(言葉通り)と言いつつ倒れ込むことも。
日常の動作も力ない表現が多く、拍手をすれば「ちぱちぱ」と可愛らしい音がなり、育へのケツバットは当人が残念がりながらも気を遣った評価をする程の低威力。
一方でそもそも根本的に“弱い”静とは違い、低血圧に結びつかない本来のフィジカルはそう逸脱していないらしい場面もちらほら。
逆さ吊りの状態でも短時間なら苦にする様子もなかったり、暴走しようとするメンバーを抱きついて止めたりと筋力自体はそこまで貧弱でもない模様。

日頃から自身や持ち物をデコっているためか、メイクや飾り付けの技術は高く、コスプレが絡むイベントではクオリティの向上に大きく貢献している。
市民運動会の仮装レースでは、ムチャぶり気味のお題かつ材料がゴミ袋しかない状況でファミリー外の一般人からも認められるレベルの仮装を披露した。
ギャル系ファッションのコーディネートにも長け、他の彼女(ヒロイン)や恋太郎を時折ギャル化させている。


◆毛樽井夫妻

まさにあー子の両親といった感じの、ギャルとギャル男の夫婦。
単行本14巻現在で、あー子が赤ちゃんの時の回想でしか描写されていないが、娘のことは心底かわいがっている模様。
娘が生まれて初めて発した言葉が「かーいー」だった時は「ぎゃーいー(ぎゃあ+かーいー)」と叫びつつ感涙していた。


◆恋太郎との馴れ初め

初登場は第87話。
ファンシーショップでナディーへのプレゼントを探していた恋太郎と偶然に出会い、ビビーン‼を果たす。
難航している様子の恋太郎を心当たりのある店へ案内する道中で、ギャル口調や表情とテンションのギャップにツッコまれながらも仲を深めていく二人。
無事にプレゼントも見つかり、彼女の語った「人と同じ気持ちになる」ことへの嬉しさを共有しつつ再会を約束する。

その翌日、学校で恋太郎が目撃したのはフレンドリーな印象と裏腹に一人で昼食を取るあー子の姿だった。
声をかけた恋太郎に対し、あー子は自分が表情をうまく作れないために周囲から浮き気味であり、友人関係も続けられていない現況を語る。

そんなあー子の心境を察した恋太郎は、彼女が持て余しつつ捨てられずにいるファンシーグッズの使い道としてフリーマーケットでの出店に誘う。
自分オキニのグッズを喜んで買っていくお客さんたちにエモいわれぬ気持ちを抱くあー子。
そんな彼女に「自分が好きだと思うものを売るお店の人」と、「自分が好きだと思うものを買うお客さん」という一期一会の“同じ気持ち”の“エモさ”を語る恋太郎。
その言葉であー子はファンシーショップを開くという、自分の夢を確固たるものとする。
自分が「かーいー」と思う商品、それを「かーいー」と思ってくれるお客さんという光景を想像し、そのエモさに感極まるあー子。


「近くの高校が終わるとマジお客さんいっぱいなってぇー」

「そんでぇーそれをー」


「愛城っちがあーしの隣で手伝ってくれんのー」


そんなプロポーズ同然の言葉とともに伝えられた好意を真摯に受け止める恋太郎。
その証として呼び名を「毛樽井さん」から「あー子」へと改めた瞬間――

「んー」

上がりすぎたテンションのままに、あー子から唇を重ねるのであった。



◆ファミリー加入の経緯


…と言う次第でございまして… 毛樽井亜愛子衣さんを新しい彼女として迎え入れさせていただいてもよろしいでしょうか……!

マジウケるから名前なら あー子って呼んでねぇー よーしくぅー

コギャルなのだ…!!

文化祭のステージで恋太郎ファミリーを見知っていたこともあり、生来の人懐っこさですんなりと受け入れられていくあー子。
話題がそれぞれの「将来の夢」へと移り、はっきりしたビジョンを持つ者、今が既に将来といえる者、未だに分からない者と様々なスタンスを見せるファミリーの面々。
そこで羽々里がいつもの思いつきであー子への自己紹介を兼ねたお店屋さんごっこを提案。
花園家パワーで翌日には屋上に屋台街が展開。2人1組でそれぞれの興味・得意分野に合わせた内容の店々をまずはあー子がお客さん役として巡っていく。

羽香里山女が各々育てた花が並ぶ「フラワーショップ花山」、
凪乃それぞれのおすすめ本を取り揃えた「凪静(なぎせい)書店」などのマジヤバい(褒め言葉)店から、

店員による実演販売もあるベビー用品店「とろとろママの里」、
芽衣による「ケツバッティングセンター銘藤*3といったマジヤバい(文字通り)店など

各々の個性や特技が活かされた屋台を堪能しつつ、「かーいー」と感じたものを買い集めていくあー子。*4
一通り巡って満足したところで自身も屋台を開きたくなり、自分をより知ってもらうためにも普段持ち歩いているグッズを商品にファンシーショップを開店。
他メンバーも認める可愛らしさのグッズに加え、飾り付けとして他の屋台で買ったものを広げ「今一番キテるオキニ」と紹介する。
そんなあー子の人柄に改めて好感を抱き、その後は交代でお客さんをやりながらファミリー皆でお店屋さんごっこを楽しんだのであった。

そして育は凪乃のケツバットを堪能した。 育「ホームラン!!!!♥♥♥♥♥」



◆ファミリー内の人間関係

常ににこやかで人懐っこい様子からファミリーの癒やし枠であり、ギャルながら大人しめのメンバーにも懐かれている。
更にコミュニケーションに難があるメンバーや、気やアクの強いメンバーすらも「かーいー」と受け止められるため、ファミリー内では恋太郎に次ぐ重要な人間関係のハブ(要衝)になっている
元々感情表現の独特なメンバーが多いためか、彼女の乏しい表情でも気持ちを伝えるのにさほど不都合はない模様。


ファミリーのギャル仲間にしてスレンダー体型仲間。可愛らしいものが好きな趣味も共通点。
言葉は素直じゃないが内面の分かりやすい唐音と、物言いは素直だが表情作りが不得手なあー子という感情表現の面で対照的なコンビである。
あー子の元友人らとの間に起きたトラブルを共に解決して以降、「ズッ友」として特に親しい組み合わせとなった。
「私と比べたらあんたの方がよっぽど…自分の気持ちをちゃんと伝えられてんのよ」「かわいいと思ったらかわいいって素直に口に出せて」
「…べっ別に羨ましい…なんて」「思ってないけどねっ」
「…唐音っち…」
「そんなら唐音っちだってツンデレしてても思ってる事マジモロバレだからー」「ある意味マジ素直だしぃー」

先輩彼女にしてファミリーの赤ちゃん担当。
初めて「ばぶー!!」を目撃した時こそ「マジヤバーい(文字通り)」とツッコんだがその直後には「かーいー」と受け入れ、笑顔で甘やかしている。
騎士華のオギャりスイッチとなるようなものも基本的に「かーいー」の範疇であるため、一緒に楽しむことに躊躇はない。
羽々里と違って下心もないため拒絶やツッコミもしづらく、まったくその気のない相手にプレイさせてる倒錯的シチュにもなり、騎士華にとってはある意味最も危険な尊厳破壊要員
「土呂瀞っち先輩かーいー」「マジウケるー」
「ばぶぅ…♥ ばぶぅ…♥」「きちかちょうらい(将来)…あかちゃんになゆーーッッ!!!!♥♥♥」

自称吟遊詩人の中二病患者。共に単行本表紙を飾った連番彼女ペア(11巻)。
ストレートな物言いのあー子と、もったいぶった言い回しの詩人という対照的な組み合わせ。
芝居がかった態度がデフォの詩人だが、あー子からの不意打ち気味なスキンシップには乙女のように驚き照れるなど素のリアクションを引き出されている。
元来「一人でいること」を好む詩人だったが、ファミリー加入以降みんなで過ごす時間も楽しめるようになり、中でもあー子からの影響は強いと思われる。
当初は詩人の様子から一人でいたほうが楽しいのではと心配したあー子だったが、詩人もまたあー子の機微を察して動くという、繊細な気遣いに富んだペア。
「『1人』はとても贅沢な時間だけれど 『誰かと』もまた同じように贅沢で有り難い時間――だという事を知る事ができた」
「だからあー子の望むそんな素敵な『誰かと』も 叶えられたらと思ってね」

クラスメイトにして後輩彼女。数字に恋する乙女。
ファミリー加入の翌日、数字にしか興味を持てない性格のためにファミリーメンバーの名前を覚えられず悩む彼女の問題解決に協力する。
メンバーの名前や特徴を数字と語呂合わせするというアドバイスで見事メンバーの名前と顔を一致させることに成功したが、あー子に関しては数字と絡めずとも名前を覚えることができた。
年相応に子供らしいところもある数を笑顔で見守る彼女と恋太郎は、もはや若奥様と旦那に見えるともっぱらの評判(読者)。
その後もあー子の誘いであれば、数字の絡まない物事にも多少は関心を寄せるようになった。
数が痛い思いをした時は「痛いの痛いのとんでけ」をするのが恒例だが、リアルに回復できている模様。
「なんだ? あー子」

ほとんどプロポーズ同然の告白で結ばれた、ご存知モンスター彼ピ。呼び名は「恋太郎(れんたろ)っち」。
あー子が将来の夢を決めるきっかけとなり、ファミリーという居場所を与えてくれた相手。
恋太郎もいつもにこやかな彼女に癒やされており、時折揃ってギャルファッションでデートをしている。
スキンシップが多く距離の近いあー子にはイチャイチャで先手を取られ気味。


◆余談

  • 名前の由来は「気怠い」と一人称の「あーし」から。


「誤字・脱字とかマジヤバいんでー、追記・修正よーしくぅー」


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最終更新:2025年04月15日 20:15

*1 第133話にて判明。由来は『笑顔の日』からだと思われる。

*2 同じ薬を飲んだ知与は呼吸困難を起こすレベルで大笑している。

*3 あー子のケツバットに対する育の評価は「2ベースヒット」。

*4 支払いはファミリー内のみで使える通貨“恋(れん)”。