アイーダ・スルガン

登録日:2023/12/07 Thu 23:48:57
更新日:2025/04/05 Sat 22:22:06
所要時間:約 9 分で読めます






フルドレスって、眩しいんだから!!



アイーダ・スルガンとは、アニメ『ガンダム Gのレコンギスタの登場人物。

本名:アイーダ・スルガン
CV:嶋村侑
年齢:19歳
所属:アメリア軍 海賊部隊
階級:少尉
搭乗機:G-アルケインG-セルフ



【概要】

ガンダム Gのレコンギスタ』のメインヒロイン
容姿はサーモンピンクの腰まで届く長い髪をした少女。一人称は「私」。
劇中に登場する主要勢力の一つ、アメリア軍・スルガン総監の娘で、秘密裏に組織された海賊部隊に所属。
物語の鍵を握るMS・G-セルフを操縦できる1人で、主人公のベルリと同様、その出生にはある秘密が隠されている。

担当する嶋村侑氏は富野由悠季監督のアニメ『リーンの翼』のヒロインであるリュクス・サコミズが声優デビュー作であり、同監督のGレコで再びヒロイン役を演じる事になった。


【人物】

メガファウナクルーから「姫様」と呼ばれる、海賊部隊の中心人物。
劇場版エピローグによると元々は大学へ通い、父親のスルガン総監に無理を言う形で参加。
性格は活発かつ直情的で、艦長のドニエルには「じゃじゃ馬娘」と呼ばれる事も。
一方で、総監の娘としての気品があり、物腰は優雅で一通りの礼節は身に付けている。
海賊部隊のエースパイロット・カーヒルとはお互い思い合っていたが、劇中で死に別れる結果となった。
美少女と言って差し支えないビジュアルで、カーヒル、ベルリ、劇場版ではケルベスに好感を持たれ、登場人物の中では男性関係が複雑。

当初は世間知らずのお姫様で、フォトン・バッテリーの流通をキャピタル・タワーが独占する現状を疑問視していたが、スコード教徒のベルリとノレドには否定され、エル・カインドには「そう教わった」とアメリアの教育で刷り込まれた思想だと断じられた。
カルチャーショックを受けたアイーダは、トワサンガ、ビーナス・グロゥブといった未知の場所に出向き見識を広める必要性を感じ、徐々に自身の役割を見出していく。

ドニエル艦長のついでに裸体を披露したノレドと異なり明確なサービスシーンは無いが、パイロットスーツの下はプロポーションが映える所謂ぴっちりスーツで、ラフな姿で船内を出歩いている。
Gレコの特徴でもあるキャラクターが生き生きと動く作画の恩恵を受けて可愛らしいシーンも多い。
物語序盤はノレドのパチンコで射撃され、ベルリの目の前で服がズレるといった形でがクローズアップされ、搭乗機のG-アルケインすらウーシァに沼地プロレスを仕掛けられる被害に遭っている。


【ポンコツ姫】

美人で活発な性格のアイーダだが、何故だかポンコツなシーンが多い。
例を挙げるとG-セルフに乗りながらベルリの搭乗した保守点検用MSレクテンに捕獲、ベルリの母・ウィルミットの乗った大気圏グライダー撃墜未遂など。
序盤では「役立たずの…私」という台詞もあり、お飾りのお姫様だったアイーダの精神的成長もGレコ本編を通してのテーマと言える。
最終決戦では父を亡くした喪失感を隠して気丈に振る舞い、最前線で指揮を取り続けた。

高性能機であるG-アルケインに搭乗しているものの、クリムがあてにしない程度には未熟。
アイーダを奪還に来たカーヒルがG-セルフに別人が乗っていると断じた理由も、明らかにベルリの乗った動きが違い過ぎるというものであった。
比較対象のベルリの基礎能力・成長速度があまりにも異常で、天才クリムですら海賊部隊と同行時は目立つ存在ではなかったので、元々大学生だったアイーダが飛び抜けて悪いというものではないが。
総監の娘という立場上、最前線に立たせ続ける訳にもいかず、基本ケルベスと共にメガファウナの防衛を勤めた。
エースパイロットを単体で相手取る実力はないものの、ビーム・ライフルを直撃させる技量はあり、G-セルフの後方支援では成果を示している。
外伝作品ではマスクのG-フェネクス(ユニコーンガンダム3号機"フェネクス"の再現機)に射程と機動力の有利で立ち回り、ユニコーンモードにはほぼ完勝した事もある。
戦争終結までG-アルケインを大破させずに済み、無事生き延びた。


【海賊部隊】

またの名を「宇宙海賊」と呼ばれる、フォトン・バッテリー解放を目指す部隊。
アイーダはじゃじゃ馬姫扱いされながらも、クルーとは強い絆で結ばれている。
キャピタル・ガードにはテロリスト扱いを受けたが、クンパ大佐の察した通りアメリア軍が組織した別働隊であり、試作機の運用やフォトン・バッテリー奪取作戦など、正規軍が表立ってできない仕事を担っていた。
当初はアメリア軍の意向を受けて行動していたが、トワサンガとの接触でフォトン・バッテリーを巡る真実を知り、戦争の拡大と共にラライヤ、ケルベス、リンゴといった他勢力の穏健派が集まり、次第にアメリア軍ではなく独立した集団として戦争自体を止めるため奔走。


【レイハントン家】

キャピタル・アーミィに捕まった際、アメリア軍との繋がりを隠すためレイハントンコードから取って「アイーダ・レイハントン」と偽名を名乗ったが、終盤に本人も知らなかったもう一つの名前だと明かされた。
かつてトワサンガのドレッド派と政権を争い、敗北の末処刑された「レイハントン家」の末裔。
ピアニ・カルータ(地球ではキャピタル・ガード調査部のクンパ大佐)の手引きで地球へ亡命し、事情を知らず現在の父親であるスルガン総監に引き取られた。
G-セルフことYG-111に搭載された特定のDNAを照合するレイハントンコードとは、ミラジやロルッカといったトワサンガのレジスタンス(旧レイハントン派)がレイハントン家の生き残りを探す機能。
先遣隊として地球に送り込まれたパイロットのラライヤのみ別枠で登録され、それ以外に動かせたベルリは実の弟だった。


【関係人物】

G-セルフを動かした少年。
奪還に来たカーヒルを殺害してしまい、恋人を奪われたアイーダは心に深い影を落とす。
表向きベルリと友好的に接しながら恨みを抱え、徐々に許す姿が描かれた。
レイハントン家の事情が明かされ、実の弟と知った後は(ベルリ側の心情は一悶着あったものの)「ベル」、「姉さん」と呼び合う姉弟関係に落ち着いた。

  • ノレド・ナグ
ベルリの友人。
ベルリがアイーダに夢中なのは気に食わないが、メガファウナ乗艦後の二人の仲自体は良好。
劇場版で二人が姉弟と判明した際はノレドの複雑な心の内が語られ、アイーダはベルリの側にノレドのような存在が居る事に安堵している。

  • ラライヤ・マンディ
G-セルフに乗っていた謎の少女。
記憶喪失中はとんでもないお転婆だったため、ノレドと協力して押さえ込んでいた。

アメリア軍の天才エースパイロット。
アイーダを「姫様」と呼び、丁重に扱っている。
途中から海賊部隊と別行動を取ったが、同じアメリア軍という事もあり敵対はしなかった。
最終決戦にはロルッカ経由で運び込まれたダハックとトリニティを受領し、ジット団の中心メンバーを相手取った。

  • ドニエル・トス
メガファウナの艦長。
総監の娘であるアイーダが何かと前線に出たがり、「じゃじゃ馬姫」と手を焼いている。

  • ステア
メガファウナの操縦手。
クルーの中では特に親しく、時折弱みを吐露できる貴重な相手。

  • ケルベス・ヨー
ベルリのキャピタル・ガード養成学校時代の教官。
海賊部隊参加後はアイーダに軽口を叩く距離感だったが、劇場版ではアイコンタクトを交わす等二人の何気ないシーンが追加され、エピローグではヘアゴムを渡す件をクルーが頻繁に目撃する程には関係が進展している模様。

  • グシオン・スルガン
アイーダの育ての父親である、アメリア軍総監。
レイハントン家の事情は一切知らずに引き取り、姉弟関係を聞いた際は非常に動揺していた。
好戦的なアメリア軍の中でも停戦を信じて行動していたが…。

  • カーヒル・セイント
「将来アメリア軍を背負って立つ」と言うほど惚れ込んでいたが、アイーダを守るため戦った弟・ベルリの手で散るという悲惨な末路を迎えた。
年齢は不明だが、クリムに「あの歳で入れ上げてる」と言われる程度には歳の差があった模様。

  • ラ・グー
ビーナス・グロゥブの首都、ロザリオ・テンを統治するテラ子安総帥。
フラミニアと同じく金星周辺で発生するムタチオン(人間の寿命を超越するが、頭髪が抜け落ち痩せ細るor極端に縮む突然変異)に見舞われた一人で、普段はボディースーツを着て外見を整えている。
アイーダにムタチオンの現状を伝えるためボディースーツを外した姿を明かし、その勇姿を賞賛した。

【劇中の活躍】

冒頭でカーヒルが鹵獲したG-セルフを駆りキャピタル・タワーを強襲するも、ベルリのレクテンと戦闘の末、キャピタル・ガードに拘束。
自身に一目惚れしたベルリの手引きで脱走するが、奪還に来た恋人のカーヒルを喪う結果となる。
クリムと合流してメガファウナへ帰還し、ベルリに複雑な気持ちを抱えながら共に戦う日々を送った。

ザンクト・ポルトで行われた会談で月の裏側のコロニー群・トワサンガの存在を知る。
トワサンガでは、自身のルーツであるレイハントン家との繋がりと、ベルリとは実の姉弟という事実を知り、カーヒルを亡くした喪失感に折り合いをつけた。
フォトン・バッテリーを製造するビーナス・グロゥブのラ・グー総帥からはムタチオンの真相を聞き、各勢力のレコンギスタへの思いを知る。

最終決戦では、G-セルフとカバカーリーの戦闘終了後、敵、味方問わず生存者の救出に尽力。
劇場版のエピローグでは、クレッセント・シップによる世界一周後、大学に復学する予定を立てている。


【搭乗機】

G系統(ガンダムタイプ・モビルスーツ)と呼ばれる高性能機。
アイーダの立場もあり、主にメガファウナの防衛、G-セルフの後方支援を担っている。
飛行形態への変形機能があるものの、TVアニメ版では披露されなかったが、G-フェネクス戦や劇場版の追加シーンでは登場機会が与えられている。
最終決戦にはフルドレスユニットを装備したG-アルケイン(フルドレス)に強化。

トワサンガのレジスタンスが開発したG系統。
ベルリと共にレイハントン家の血筋のため、レイハントンコードを突破して搭乗する事が可能。
ちなみにアイーダはG-セルフという名前の名付け親でもある。


【ゲーム作品】

特殊スキルは闘争心にダッシュ、精神コマンドは突撃と初期ラインナップで見事に本人の性格が再現。
エースボーナスは「気力130以上で自軍フェイズ開始時に精神コマンド「突撃」がかかる」と徹底している。
G-アルケインは多くのサブ機体と同様に武装数が少ない影響を受け、追加後も3つで火力も程々と悲哀を抱えている。
原作ではG-セルフを操縦できる内の1人だが、ベルリ専用で乗り換え対象ではない。


G-アルケイン(フルドレス)が参戦。
キャラクターとの掛け合いでは、宇宙海賊系は味方には親近感、敵にはライバル心を露わにしている。
トレーズ閣下には高貴な雰囲気を感じ取り尊敬している模様。
ベルリとの対戦時には姉の威厳を保つべく、ノリノリで戦闘を行なっている。



追記、修正って、眩しいんだから!!

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