クリム・ニック

登録日:2023/11/23 Thu 01:30:07
更新日:2025/02/12 Wed 01:28:02
所要時間:約 7 分で読めます






ジャベリンありがとうねぇ!



クリム・ニックとは、アニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』の登場人物。

CV:逢坂良太
本名:クリムトン・ニッキーニ
年齢:不明
所属:アメリア軍 海賊部隊メガファウナ→航宙艦サラマンドラ
階級:中尉→大尉
搭乗機:モンテーロ、宇宙用ジャハナム、ダーマ、ダハック



【概要】

劇中に登場する主要勢力の一つ、アメリア軍のエースパイロット
自身を「天才」と称し、容姿端麗で腰まで届く三つ編みが印象的な青年。一人称は「私」。
登場当初はアイーダが中心の海賊部隊に参加。搭乗機のパーソナルカラーは青色。
航宙艦サラマンドラでは戦闘指揮官を務め、モビルスーツ部隊を率いる隊長。

本名は「クリムトン・ニッキーニ」で、身分はアメリア大統領であるズッキーニ・ニッキーニの息子。
彼の血筋や言動が気に入らない周囲からは「自称天才」「大統領のバカ息子」と皮肉られている。

テンションが高く騒がしいが愉快な青年で、特徴的な富野節から非常に印象に残りやすいキャラクター。
担当声優の逢坂良太氏はクリムについて、ストーリー全体を通し「(成長するベルリやラライヤと比較して)終始変わらない」「頭が幸せ」とし、獅子奮迅の活躍を見せる主人公・ベルリの存在から「秀才レベル」と述べている。
そう言われると「変革」「変化」をメインテーマとするガンダムにおいて良い意味で変わらなかったキャラと重なってくるのだが…。
劇場版の舞台挨拶ではTVアニメの収録から数年経っているにもかかわらず、「クリム・ニックという役が濃すぎてすぐに戻れる」と端的に濃いキャラクター性を表現していた。


【人物】

自分を天才と言って憚らない自信家。
天才キャラクターが陥りがちな能力に溺れて味方を軽んじるという事が無く、正確に周囲の状況を把握して立ち回り、頭数が揃った上で行動を起こす等、冷静・慎重さを合わせ持つ。
度々敵を軽んじるので、序盤はデレンセン教官といった強敵に痛手を負わされている。
味方キャラクターとしてはミックと共に非常に好戦的で、最小限の被害で済ます傾向の海賊部隊の面々とは対照的。
モビルスーツ戦以外でも観察眼、洞察力は眼を見張るものがあり、地球外で暮らすトワサンガと初めて相対した時点で「地球へ攻め込み移民、レコンギスタを実行する」と目的を大雑把ながら言い当て、大局的な見方にも長けている。

モビルスーツ操縦技術はまさしく天才的で、エースパイロットの称号に相応しい人物。
初めての宇宙戦闘にも難なく適応し、宇宙用ジャハナムの性能を遺憾無く発揮して、宇宙慣れしているモビルスーツ部隊を蹴散らした。
並外れた操縦技術と比例して生身の喧嘩は苦手で、ベルリを羽交い締めするも反撃を受け締められ、ロックパイが殴りかかった際には一発目は華麗な回避を見せるも、二発目の腹パンがクリーンヒットし情け無いポカポカパンチで抵抗していた。

天才である事に絶対の自信を持っている一方、一時期自分が動かせないG-セルフに執着してラライヤを言葉巧みに誘導する等暗躍し、部下のパイロット激励の為分かりやすい嘘をでっち上げて士気を高めるなど、目的の為には他人を利用するしたたかな面もある。

基本的にはベルリ一行とは友好的なのだが立場の違いからか常時同行はせず、マスクたちと協力していた時期もある。

Gレコ全体の傾向ではあるが、特徴的な言い回しの富野節を好む。
クリムの性格から思った事ははっきり口にする為、作中の立ち位置や思想は非常に分かりやすい。
相方のミックは本心からクリムを「天才」と呼んでくれるので、非常に相性がいい模様。
味方にマウントを取ったりはしないが高慢で、自分の才能に酔いしれ高揚すると「ヒャハハハハハ」と汚い高笑いを発する。


【関係人物】

海賊部隊に巻き込まれたキャピタル・ガード候補生。
とある理由でラライヤ、アイーダにしか動かせない謎のモビルスーツ・G-セルフを起動させる素質があり、ズバ抜けた性能とベルリの活躍を目の当たりにしてアメリア軍に勧誘する。

アメリア軍・スルガン総監の娘。
海賊部隊を率いるアイーダを「姫様」と呼び、忠誠を誓っている。
が、当の彼女には上昇志向を見透かされ、「自分を利用しようとしている」と完全には信用されていない。
作中で触れられていないが、アイーダとは幼稚園からの幼馴染という設定で更には片想いもしているらしく、姫様と呼び慕う忠誠心は本物。ミック•ジャックと親密になった後はあまり考えない様にしているとの事。

  • ラライヤ・マンディ
G-セルフに乗って現れた謎の少女。
記憶喪失時には「瞳が綺麗」と若干懐かれていたようだが、逆にG-セルフ起動のため利用する事もあった。

  • デレンセン・サマター
新設されたキャピタル・アーミィの戦闘指揮官。
序盤で退場してしまうも天才のクリムを難なく相手にし、「優れた軍人」と高く評価された屈指のエースパイロット。

  • ミック・ジャック
クリムの指揮下でモビルスーツ・ヘカテーを駆って戦うアメリア軍の女性。
彼の能力に惚れ込み「天才」と呼んで鼓舞しつつ、サポート役をこなしている。
上官であるクリムとは本音を言い合える間柄。
劇場版では、最後にしれっと彼女との間に子供を作っている。

  • ズッキーニ・ニッキーニ
アメリア大統領であるクリムの父親。
ゴンドワンとの戦争を有利に進めるべく、地球に分配されるフォトン・バッテリー掌握に海賊部隊を動かす。
最終話では息子を名誉の戦死扱いした上、政治活動に利用している姿を当のクリムが目撃してしまい…。


【劇中の活躍】

TVアニメ第3話「モンテーロの圧力」、劇場版 I「行け!コアファイター」から登場。
アイーダ救出に失敗したカーヒルに代わり、モンテーロを駆って独自の救出作戦を展開。
デレンセンのカットシーと交戦し手痛い反撃を受けるも、目当てのアイーダ(とベルリたち)&G-セルフとの合流に成功する。

海賊部隊として行動する中、マスクの駆るエルフ・ブルック(マスク専用機)と一進一退の攻防を繰り広げ、続く戦いでは大気圏突入に巻き込まれ危機的状況の中、G-セルフ(リフレクターパック)のエネルギー放出で命を救われた。

父親であるズッキーニ大統領の命令により、ミックと共に航宙艦サラマンドラを率いて宇宙に出る。
そして、月の裏側から来た謎の集団トワサンガ、宇宙世紀が残した技術を解析するビーナス・グロゥブと邂逅し、各勢力の思惑やフォトン・バッテリーを巡る真実を知る。


【搭乗機】


ジャベリンは、こう使う!


アイーダ救出時に持ち出したアメリア軍の量産機
ビーム・ワイヤーを鞭のように振るう、投擲、二本を繋げた槍など、幅広い運用方法のビーム・ジャベリンが特徴。
初登場話で口論の中唐突に整備班へ発した「ジャベリンありがとうねぇ!」は彼の台詞の中でも特に印象深いシーン。
Gレコ放送から数年後、とあるゲームで「ジャベリン」というキャラクターが登場した際には、双方を知るファンからこのセリフで弄られることに。
後にこっちのゲームに同じ元ネタの「ジャヴェリン」というキャラクターが実装された際にも勿論弄られたし、アニヲタWikiではこっちに「JVLN」という武装があるので弄られてる。


ミノフスキー粒子を撒いたってのはだなぁ、接近戦でやられるって事よ

初めての宇宙戦で蝶のように舞い、蜂のように刺す!


サラマンドラ乗艦時に配備されたアメリア軍の主力量産機。
尖った性能が多い搭乗機の中では基本的な武装が満遍なく装備されているバランス型。
調整にはモンテーロのデータが活かされ、初めての宇宙戦闘でも高い性能を発揮した。


手間は手間だったが、
移動ポッドのダーマでこのダハックを運び込んで
プランダーと4本のビーム・サーベルを使ってみせれば

天才は天才だろう!

それまで配備されたアメリア軍の量産機と異なり、ジット・ラボラトリィ製のG系統(ガンダムタイプ・モビルスーツ)。
戦艦を必要としない長距離運行用のモビルアーマー「ダーマ」を外殻とし、ダハックはその内部に格納された強襲型モビルスーツ。
背部のアームド・アーム4基からビーム砲とビームサーベルを使い分け、両掌からビーム・バリアーを展開し、ビーム兵器を無力化・吸収するプランダーを有する。
G系統たるダハックの高性能とクリムの技量が合わさり変幻自在の連続攻撃が可能で、ビームサーベルを吸収しながら独楽のように回転して機体の四肢をバラバラにする荒技を披露した。
本来ラスボスを想定し製作された機体だが、色々あって味方入りする形になったという。
設定上では独裁者パックことG-セルフ(パーフェクトパック)を撃墜できる可能性を秘めている。


【ゲーム作品】

モンテーロ、ダハックが参戦。
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』主人公の三日月・オーガスと絡ませると愉快な掛け合いを見せてくれる。

シナリオではミックと共にヘルメスの薔薇の設計図から再現したヤクト・ドーガ(ギュネイ機、クェス機)に乗ってスポット参戦し、中盤頃にそれぞれダハックとトリニティに乗ってミックと共に合流。モンテーロやジャハナムは登場しない。
スポット参戦時はニュータイプ強化人間ではない為ファンネルは使えないが、当の本人は機体側の落ち度にしている。
しかし、当然のようにスキル「天才」を持ちステータスは高めで、当てて避ける理想的なリアル系パイロットとして活躍可能。
エースボーナスは「気力140以上で自軍フェイズ開始時に精神コマンド「閃き」がかかる」。
精神コマンドによる火力上昇は熱血止まりであり、クリティカル率の高さで堅実に削っていくタイプ。
天才補正で集中が無くともガンガン避けて前線を任せる事ができるので、乗り換え可能という点を活かせば本来トビアの乗機であるクロスボーン・ガンダムX1フルクロスと相性が良く、クリムを乗せたプレイヤーがそれなりに確認されている。「海賊らしく…いただいてゆくっ!」「フルクロスありがとうねぇ!」
本来の乗機であるダハックは継続戦闘に優れるものの武装が僅か2つと少なく最大火力にも欠け、主人公機のフルクロスはNTレベル無しでも豊富な武装と性能を十分に発揮できるので、クリムの天才による命中、回避、クリティカルとボーナスの相乗効果で活躍が期待できる。
『X』ではキア隊長とライバル関係にあるが、これはスパロボオリジナル設定。


追記、修正ありがとうねぇ!

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最終更新:2025年02月12日 01:28