神綺

登録日:2009/06/11(木) 19:26:27
更新日:2022/02/15 Tue 20:04:26
所要時間:約 9 分で読めます




東方Project第5弾『東方怪綺談 ~ Mystic Square』の登場キャラクター

神綺(しんき)
Shinki

二つ名:魔界の神(Goddess of devil's world)

関連曲:
世界の果て ~ World's End(怪綺談 STAGE 6 テーマ曲)
神話幻想 ~ Infinite Being(怪綺談 神綺のテーマ曲)
AN ORDEAL FROM GOD(D.N.A.software二次創作作品『神魔討綺伝』5面のテーマ曲 ※『ラクトガール ~ 少女密室』のZUN氏アレンジ)



たった一人で魔界と、そのあらゆる物質及び生物(サラ、ルイズ、ユキマイ夢子etc)を創造した神様。
魔界は無限の広さを持つ上、魔法のメッカ(発祥?)でもある。何か開幕既にとんでもない事言ってる気がする

いかにも日本産な名前だが、「創世神」「魔神」と言った洋ファンタジー寄りの神性であり、日本神話の八百万の神々に含まれない外側の神。
現の世界に対するそれではないが、一般に言う「唯一神」のニュアンス。

白銀のストレートロングヘアを片方で大きく結う、独特な印象を生じる髪型が特徴。

神主曰く、夢子と揃ってビジュアル系を狙っての造形・作曲だとか。



STAGE 5のパンデモニウムでと対峙するものの、駆け付けた夢子に任せて一旦は撤退。
STAGE 6(魔界の果て?)で再会、主人公達の魔界での狼藉を裁くべく戦闘に突入する。


実際に怪綺談をプレイすれば分かるが(このご時世にプレイできるかどうかはさておき)、彼女より従者・5面ボスの夢子の方が難易度が高い場合が多く、
「夢子任せのヘタレ君主」といった二次イメージを生じる原因となっている。

が、それと言うのも実は怪綺談の仕様・ゲームランク調整機能のせいだったりするとか。


夢子が強い

自機がミスを連発

内部でゲームランク(難易度)が下がる(ノーマルなど表面上の難易度表示には反映されない)

そんな事に気付く余裕もなく必死で夢子を撃破

出会った神綺様は最初から難易度が下がっている


これはひどい
主のために忠義を尽くした結果、主の戦力も立場も穢す片棒を担いでいた悲しき人形の心境やいかに。

ただしルナティックだけは例外レベル。
本気の神綺様と戦いたい方はルナティックで挑戦してみよう。そもそも大体誰だって本気はルナである


STG上で撃破しても、プレイ中にコンティニューを介している場合はストーリー上での勝利にならず、BAD ENDとなる。
この場合は「まだまだね、出直してきな!!」と誇らしげ。そいつら魔界荒らした大罪人だけど出直してきて良いの?
ノーコンティニューで撃破され敗北した場合、大抵は夢子共々泣き寝入りする。
靈夢ストーリーの場合、その後靈夢の要求により魔界から人間界への魔物流出対策に着手し入り口を閉じるが、魔界人達が平然と幻想郷への旅行技術を開発してしまい、
「こいつら言うこと聞いてなくて」と扱いに困った挙句、靈夢に全部任せて逃げ出すなどのポンコツ振りを晒したりもする。



普段の外見には特に人外めいた要素を持たないが、戦闘が進むと、背中から自身の本体をも凌駕する巨大な3対6枚の翼を展開する。
白色無地の神々しい翼6枚と、闇色に赤い呪紋が浮かぶ禍々しい翼6枚の2種類。
先に白い翼を展開し、戦闘が進むと闇色に変わり、そのたびに弾幕が激化する。
なお、展開する際にも弾幕を放つ。かなり凝った演出なので必見。

この「堕天」を思わせる演出や、黒と白を区別すると「羽が計12枚になる」ことや、「悪魔の世界(devil's world)の主」「氷獄や万魔殿(パンデモニウム)を経て遭遇する」等の要素と併せて、あのルシファーが元ネタなのでは? とされる事も。

二次絵では紋様が印象的な闇色側の翼が描かれやすい他、出しっぱなしだと大抵邪魔になるのでサイズや形状のアレンジが多々見られる。





この後、シリーズはwin版に突入。
度々、魔界について言及されたりはしたものの、再登場はないと思われていたが…




東方星蓮船において、魔界の一角に封印されていた魔法使い・聖 白蓮が、神綺の最も特徴的な弾幕の1つを露骨に模倣したスペルを扱う。
その名も大魔法「魔神復誦」。全難易度で一貫してこの名前を取る。
直接出会い教わる機会があったのか、神降ろしのような魔法なのか、単なる模倣再現なのかなどの詳細は不明だが、
少なくともwin版でも彼女の存在の片鱗と影響が確認されたとは言える。
旧作キャラの中では人気の高いキャラクターである事もあって、特に再登場が期待されている。
(その結果、心綺楼のタイトルを聞いてぬか喜びしたファンもいるとか)



よく神崎(かんざき)と誤記されるが、そうはいかんざき神綺(しんき)である。お間違えのないように。
「綺」麗な「神」だから神綺、と覚えましょう。東方よくある例のアレとして「怪綺談の"綺"」で覚えるのも手。






:以下、二次設定


カップリングはアリス夢子魅魔白蓮等。

通称「アホ毛神」「ちんき様」等。厳密にはアホ毛じゃなくてサイドテールなのだが…
その特徴的な髪型から、「アホ毛を手足の如く自在に動かせる」とか「本体はアホ毛で人の体はダミー(もしくは生贄の人間少女)」とか「アホ毛切って植えると神綺様が生える」とか
あまつさえ「アホ毛が足を生やして頭を離れて歩き出す」とかいうネタが生える。
アホ毛が独立した謎生物は、某掲示板の遣り取りから「たくましいなw」と命名された。全角の「w」まで含めて名前である


全体的にカリスマに欠ける優しい印象が強く、容姿デザインの意図や戦闘前口上で見せた攻撃性に反して、へっぽこな緩く丸い性格で描かれやすい。
まあ旧作時代の神主のキャラ作り(性格面)はだいぶ差別化や論理・整合性維持に失敗してて参考にしにくい感もあるし
少々、いやだいぶワガママな節はあるが、敵意や強制力には縁が薄く、みだりに暴力に訴えはしない傾向。って言うか暴力に屈する側。
魔界の住民からは「やれやれ、やっぱしょうがねえな神綺様はw」とか「そんな神綺様も可愛い」とかそういう扱い多め。
まあつまり愛されてる。原作では言う事聞かなかったけど。



創造物(夢子)を「ちゃん」付けで呼んでいた原作台詞の影響等もあってか、魔界人全員の母親そのものとして扱われる事が多い。(まあ、広義的に見れば間違ってはいない)
親バカで過保護な場合も少なくないが、概ね優しい母親である。一部反抗期気味な娘もいたりいなかったりするけどおかーさん負けない。

アリスをやや特別扱いする傾向にある。知名度の都合か、もしくは究極の魔法を記した魔導書を(ご丁寧にも表紙にGrimoire of Aliceと記した上で)与えた*1事からか。
その彼女が魔界を巣立ってwin版に行っちゃったもんだから、親心(心配あるいは依存)が加速・暴走しがち。
わざわざ魔界から幻想郷に様子を見にくる事も。「歩いてお帰り」と一蹴されるのが某所産の定番ネタ。


アリスの人形達にオバーチャン呼ばわりされる事も。まあ、そりゃあそういう事だろうけどさあ……
桃色の薄い本ではアリス共々、親子丼で美味しく頂かれる。


白蓮との関係は井戸端会議仲間だったり縁側茶飲み仲間だったり、平和な近所の人付き合い感覚。
魔神復誦を始め魔法を教えた師匠、あるいは住居環境として法界を貸していた大家さん的な関係が下地にある事が多く、
菩薩の笑顔&その裏の暴力で事を押し通しやすい白蓮も流石に格下に回らざるを得ない感がある。


靈異伝の魔界ルート組も娘達(創造物)に含まれる場合が多いが、
神綺とはある意味対とも言える死の性質を司るラスボス・Sarielだけは例外的に同格扱いされる事も。
なお、Sarielの存在がルシファー元ネタ説を後押ししている節もある。




●その実力や如何に
推しキャラアピール大会と名高い東方強さ議論においては、設定の少ない旧作キャラは対象外とされることが多い。
とはいえ、二次創作の出番は多かれ少なかれあるので、作者によってかなり解釈が分かれる。(特にバトルものでは)
なお、いずれも解釈の一つに過ぎないので、ヒートアップし過ぎないように心がけよう。


:めっちゃ強いよ説
無限に広がる魔界全てを単身で創造(解釈次第では魔法の創成も)という、やった事の規模が凄すぎる事から、
あるいは、ルシファーが元ネタっぽいことから、
設定上の戦力としては東方史上屈指の最強格として扱われる例がちらほら見られる。
寧ろ「超強いからこそヘタレバカやったり辛辣な扱いされても笑い話で済む」という側面も。

靈異伝にて地獄と魔界が明確に区切られ、かつおよそ対等の一対として扱われていた事から、
急なインフレヤローこと地獄の女神ヘカーティアに対抗できるかもしれないキャラとしても注目されつつあるとか。
その場合、ツートップで扱われることが多い。
と言っても、それぞれ関わりの少ない別世界に君臨する事、基本的に双方いい人である事もあり、いがみ合う事例も理由も滅多にないが。というか、この二人のバトルとか壮大すぎて想像がつかない。



:そこまでインフレしてないよ説
スペルカードルールが存在しなかった時代の話である東方怪綺談で自機組に敗北していることから、実際その程度の実力であるという説。
ただし、「弱く解釈しすぎると東方幻想郷のラスボスである幽香にも影響が出る」等の関係上、「めっちゃ強くはないけど、別に弱くもないよ」といった感じのものが多い。
そうでなくとも何かポカして思い通りに行かないとか、創造側にスペック割り振り過ぎて戦闘は苦手だとか、様々な見解が見られる。ポカするのは最強格設定でも大差ないが

まあ、わざわざ意識して出さないと出ない旧作キャラなので、描くからには潜在能力は思い入れ補正である程度以上強めに振る人が多そうではある。



このように諸説あるが、公式設定での立ち位置が不安定な旧作キャラなので、誰もが納得する結論は存在しない。
まあ、二次創作なのでやりようは作者次第である。




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最終更新:2022年02月15日 20:04

*1 「神綺がアリスに与えた」等の経緯は完全な非公式設定だが、極めて扱いが困難とされるこの魔法を作って管理できそうな人物は見える限り神綺以外いないため、現状そう考えるのが恐らく一番自然