古関ウイ(ブルーアーカイブ)

登録日:2024/09/03 Tue 20:37:00
更新日:2025/03/03 Mon 22:16:29
所要時間:約 20 分で読めます





も、もう帰っても良いですか……?



古関(こぜき)ウイは、ゲーム『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』の登場人物。

●目次

【プロフィール】

学園:トリニティ総合学園(3年生)
部活:図書委員会
年齢:17歳
誕生日:4月23日
身長:165cm
趣味:読書、書籍の管理、古書の研究
イラスト:CHILD
CV:後藤沙緒里



【人物】

トリニティ総合学園、図書委員会の委員長を務める少女。
膝下まで伸びる濃いグレーの長髪と、目の下にできた酷いクマ、若干悪い目つきが特徴的。
普段は古書館に籠って……というより住み込みのレベルで古書の解析から管理、さらには復元までこなす古書のエキスパートで、その実力たるや本としての原型を保っていないくらい粉々に砕けた古文書を一晩で修復する程。
それ故に「古書館の魔術師」の異名を持つ。
ヘイローの形状もこうした性質を反映してか、時計のような形をしている。
古書修復に関連してか考古学への造詣も深く、そうした調査の過程で慣れているため、幽霊や廃墟といった一般的に不気味なものに対しても臆することなく接している。
あくまで考古学に詳しいのであって考古学者ではないため、学術的な価値よりも当時の人々の想いを大事にするロマンチストでもある。

しかしトリニティにはキヴォトス一の規模を誇る大図書館があるため人はそちらに流れていく上、古書館は人が寄り付かないのに加えて年季が入っているため清潔感があるとは言い難く、人の出入りは滅多に無い。
人が寄り付かないからなのか、ウイの性質がそうさせるのかの因果関係は不明だが重度の人嫌い+人間不信でもある。
外部との交流はほとんどせず*1、それどころか「外の人」全般を見下すような部分も見られ、近場の組織ながら秘密の多いシスターフッドには露骨に偏見を持っている。
そのためどんな人に対しても疑り深く攻撃的になってしまう。
一方で古書に対する愛情は本物であり、「この子」と呼ぶなど生き物同然のように扱い、非常に大切にしている。
ただこうした性格にはウイ本人も思うところがあるらしく、先生のほか、何度か交流することになるヒナタとの出会いを経て少しずつ変わってきている。

なお、ネームドの図書委員会所属としては先に初期組のシミコがおり、ローディングイラストでは「換気のお時間ですよ」と窓を開けて日光を入れられ「ひええええっー!」と悲鳴を上げさせられている。
作中で直接関わっているシーンは全然ないが、お互いの口ぶりからしてこのイラストのように「ウイの度を過ぎた行動を戒めるシミコ」の構図が日常的にある様子。


愛用する武器はスナイパーライフル「ボリュームサプレッサー」。
周囲の騒音が大きくなってきた時に使用しており、その名の通り対象を静かにさせられる
デザインのモチーフになったのは第二次世界大戦期のイギリスで製造された、特殊部隊用のボルトアクション式ライフル「デ・リーズル カービン」とされる。
イギリスの制式採用小銃「リー・エンフィールド」の機関部とアメリカのサブマシンガン「トンプソン」の銃身を組み合わせたもので、使用弾薬は.45ACP弾……拳銃用の弾丸である。
通常サプレッサーといえば銃口の先に取り付けるタイプがほとんどだが、銃身そのものをサプレッサーで包むという実にイギリスらしい方法で解決。
バカデカい銃身もそのほとんどがサプレッサーであり、銃身はサブマシンガンのそれをさらに切り詰めた非常に短いもの。
こうした見た目から一見イロモノに見えるがその消音性は本物であり、動作音の小さいボルトアクション式とはいえ非常に優れた静音性を有していた。
性能が評価され製造契約が結ばれたが、全ての納入を待たずして契約が打ち切られたため製造数が非常に少なく、一説によれば130挺ほどしか製造されなかったという。
しかし戦後のアメリカでは本銃をコンセプトとした消音カービン銃が試作されたとか。


【ストーリーでは】

イベントストーリー「どたばたシスターと古書館の魔術師」で初登場。
トリニティの遺跡区域で発掘された古代の経典のお披露目式のため、経典の運搬係を任されたヒナタだったが、アクシデントによって経典が粉々になってしまった
さらに同行していた先生がダミーとして入れてきたのは、ハナコから没収した古書「カーマ・スートラ」だった。
ハナコが愛読する本ということはその内容もお察し。このままではサクラコがカーマ・スートラを大勢の前で朗読してしまうという危機に際し、古書の修復のために図書委員会を頼ったところ、「専門家」たるウイを紹介されることになる。
なおこのイベントでは、埴輪顔(両目が真っ黒に塗りつぶされ、口も黒一色というホラーめいた表情)の立ち絵がある。

また2.5周年直前のイベントストーリー「隠されし遺産を求めて ~トリニティの課外活動〜」では、前回のイベントで修復した経典のコピーをこっそり作ったことがサクラコにバレてしまう。
交換条件として、シスターフッドが発見し調査が難航している遺跡調査を「お願い」されたが、
サクラコの怪しくないのに怪しく見えてしまう人柄と、ウイのシスターフッド嫌いも合わさり断固拒否の姿勢。
そこに「偶然」通りすがったハナコやヒナタが現れ、遺跡調査と引き換えに経典の複製を見逃すという条件で受諾。
遺跡調査をヒナタやハナコ、さらには「先生の監視」という名目でついてきたコハルとともに行うことになり、水着に着替えて遺跡のある島に赴くことになる。
しかしどうやらその島の遺跡は、かつてのユスティナ聖徒会が使っていたとのことで……?

+ Vol.4「エデン条約編」第4章
直接的な出番は無いが、トリニティの戦力がアリウス自治区に突入する際に、アズサから得たカタコンベの通路の情報と同時に、ユスティナ聖徒会が残したカタコンベの地図の復元作業をハナコから「依頼」された。

+ 最終編
  • 第2章「虚妄のサンクトゥム攻略戦」
天空から落ちてきた「虚妄のサンクトゥム」と、無名の守護者やユスティナ信徒などの兵がトリニティ自治区に現れたため、一般生徒や市民らの避難場所として古書館が開放された。
もちろんウイは良く思っているはずもなく、シミコに押し切られた形で開放したらしい。

また「虚妄のサンクトゥム」を構成する物質の解析をエンジニア部が担当した際には、関連資料を貸し出している。
しかしそこは科学の徒・ミレニアム。
古書をバラしてスキャンした方が便利ということでコトリが提案したが、「借り物だし、そもそもそんなことをしたら殺される」とのことでヒビキが却下している。


【性能】


ふぅ……まったく。

レアリティ:★3
役割:STRIKER
ポジション:BACK
クラス:サポーター
武器種:SR
攻撃タイプ:爆発
防御タイプ:軽装備
市街地:B 屋外:S→SS(固有武器★3) 屋内:D
装備品:グローブ/ヘアピン/お守り

EXスキル:古書の専門家 COST:5(Lv1-2)→4(Lv3-4)→3(Lv5)
自身を除く味方1人のスキルコストを50%減少(使用2回分)。さらに攻撃力を割合で増加(46秒間)

ノーマルスキル:伝授されていく知識
40秒毎に、円形範囲内の味方の会心値を割合で増加(33秒間)

パッシブスキル:専門家の知見 → 専門家の知見+(固有武器★2)
会心値を割合で増加 → 会心値を固定値で増加し、さらに会心値を割合で増加

サブスキル:神経過敏
EXスキルの使用時、攻撃速度を割合で増加(20秒間)



イベント「どたばたシスターと古書館の魔術師」公開と同時に恒常ガチャで実装。ピックアップタイトルは「声なき言葉たちの残花」。
古書館に籠りきりなのに屋外適性が高く、屋内適性は最低という奇妙な適性。
STRIKER枠のサポーターで、その汎用性は他のサポーターの追随を許さず、セレクトチケットではアコヒマリらに次ぐ交換候補に挙がる。

EXスキルは他の味方のEXスキルコストを2回分半減(端数は切り上げ)というもの。
コストが5と重いが、強化を重ねると最低で3まで下がり、取り回しが効きやすくなる。コストの差が役割に直結するので、Lv5への強化は最優先・大前提と言ってよい。
単純に計算して、コスト4~5のスキルを対象としてコストを2×2減らした場合、コストが1浮く計算となるし、コスト6~7なら3×2なので3浮く。
……というと大したことなく聞こえるかもしれないが、本作の「スキル回し」の概念を踏まえるとそれ以上の価値にもなり得る。
「出撃は6人」「EXスキルの選択枠は3つ」「使った順に戻って来る」という仕様上、EXスキルをループさせるためには6人中4人のスキルを使わなければならない。
ところが実際には優先的にスキルを使いたい人数が3人しかいないというケースが時々あり、「邪魔にならない程度のスキルで適当に消費する」枠がウイに置き換わると事実上のコスパは更に良くなる。
2回分持続する性質上、2人の味方に振り分ける必要があるが、単にコストを下げる効果なので使って全く無駄になるということはまずない。
こういった点を考慮すると、コスト4~5(-2)の中コスト帯と組んでも十分有用なケースが多い。

具体的な運用として、総力戦でよく見かけるミカ+アコヒマ編成を例にしよう。
ミカのEXスキルはコスト6と中々に重い。さらにアコのEXスキルはコスト3だが持続時間が16秒と非常に短く、
さらにヒマリのEXスキルは同じくコスト3だが持続時間がさらに短い13秒*2
そのままでは1回撃っただけで効果時間が切れてしまうか、バフが不完全なまま攻撃することになりダメージを稼ぐことができない。
しかしウイの場合、ウイのEXスキルをミカに使用した状態かつコストが十分に貯まった状態からスタートすると、

ミカEX(半減状態1回目)→すかさずアコEX→さらにヒマリEX→任意のEXスキル→ミカEX(半減状態2回目)

と、持続時間の短いアコ・ヒマリのバフを維持したまま2連打できるというコンボが成立する。
そして「任意のEXスキル」の枠でコスト3のウイは使いやすく、適当な味方のコストを下げておけば後々が楽になる。ただしこの場合、後述の理由によりミカは対象にしてはいけない。
ミカ以外でも、ホシノ(臨戦)のアタッカー型が6コストであるため同様の恩恵を受けられる。

ただし重量級アタッカーの中にも注意すべき生徒がおり、それは3周年で追加された周年限定生徒、対軽装備最強アタッカー・ヒナ(ドレス)である。
ヒナ(ドレス)のEXスキルはコスト6なのだが、コスト6で起動し、そこからコスト0のEXスキルを3連射するという方式。
この仕組みのせいで、半減2回目の恩恵がコスト0の1発目にかかってしまうため、どうしても1回分の効果しか受けられない
これでもコスト3でコスト3軽減なので悪くはないのだが、基本的には同様のコスト半減効果を1回だけ発動するフウカ(正月)の方が相性が良い。

また、コスト半減の陰に隠れがちだが攻撃力を上げる効果もある。
しかし、これは10~16.1%という気休め程度の数値で、同系統のスキルによる同一効果のバフは共存できない仕様のため、ヒマリやハレ(キャンプ)のバフと競合してしまう。
それらのEXスキルでバフをかけた後にウイEXを使用してしまうと打ち消されてウイEXの攻撃力アップだけが残るという、もはやデメリットのような存在である。
そのため、スキル回しの順番はしっかり整理しなければならない。

EXスキルの性能が盛られているが、ノーマルスキルの方もそれなりに強力。
範囲はかなり小さいとはいえ範囲内の味方全員に長めの会心値バフを付与するため、あれば嬉しいが劇的に火力に直結するほどではない。
一方でウイ本体の攻撃性能に関わるパッシブスキル・サブスキルの方は大した恩恵はないため、強化の優先度は低め。

弱点としてはウイはSTRIKERの中でもかなり耐久力が低い部類であるため、高難易度帯だとしっかり強化した後でも、等倍相性でさえごっそりHPを持っていかれがち。
そのため弱点を突かれる爆発属性のボス……ミカが輝くケセドに連れて行くには少々厳しいほか、範囲攻撃がほとんどのゴズやヒエロニムスに連れていくにも厳しい。
しかし、場合によってはダメージを受けない配置、あるいはお祈りと共に無理をしてでも投入されることもある。
固有武器★2によるパッシブ強化、固有武器★3による地形適性強化の恩恵が雀の涙なのであまり☆上げしたい性能ではないのだが、耐久力を少しでも稼ぐために行われることも多い。


【派生ユニット】

  • ウイ(水着)

ちゃんと、冷えてますよ……。

レアリティ:★3
役割:STRIKER
ポジション:BACK
クラス:サポーター
武器種:SR
攻撃タイプ:貫通
防御タイプ:弾力装甲
市街地:B 屋外:D 屋内:S→SS(固有武器★3)
装備品:シューズ/ヘアピン/お守り

EXスキル:プライベートカフェ COST:4
自身を中心とする円形範囲内の、自身を除く味方4人を自身の位置に移動させた後、貫通特効を割合で加算(45秒間)

ノーマルスキル:決定的な手がかり
「手がかり」を3個獲得時、ストライカーの味方に貫通特効を割合で加算(30秒間)。「手がかり」を3個消費

パッシブスキル:探究者の意志 → 探究者の意志+(固有武器★2)
攻撃力を割合で増加 → HPを固定値で増加し、さらに攻撃力を割合で増加

サブスキル:手がかりの把握
自身を除く味方のEXスキルを2回使用した時、攻撃力を割合で増加(30秒間)。「手がかり」を1個獲得


2.5周年直前のイベント「隠されし遺産を求めて 〜トリニティの課外活動〜」公開と同時に限定生徒として登場。ピックアップタイトルは「灼熱無き隠れ家の燦夏」。

黒ビキニに着替えたウイ。
ウイにしては大胆だが水着のチョイスはハナコであり、曰く「も~っと可愛い水着」もあったそうだが、そちらは丁重にお断りした様子。
実装されるまでは着痩せタイプの隠れ巨乳説も囁かれていたウイだったが、特にそういうことは無く普通に見たままのスレンダー体型であった。

トキ以来2人目となる、STRIKER生徒の弾力装甲持ち生徒。
ウイに限らず、なぜか弾力装甲持ちは名前に反して華奢な生徒ばかりの傾向がある。
EXスキル・ノーマルスキルで味方に貫通特効を付与できる。それまではEXスキルでタイプ特効を付与できるのは爆発のホシノ(水着)と神秘のカヨコ(正月)の2名のみだった。
なお、EXスキルとノーマルスキルという別種なら同一効果のバフでも重複するので心配はない。
味方を移動させる効果もあるが、あくまでウイのいる場所に集まるだけなので使いこなすのは難しく、味方の行動をキャンセルしたり使用後に変な配置になる可能性があるというデメリットになることも多い。
人嫌いなのに人が集まってくる。
火力バフ要員としては間違いなく強力で、重装甲ボス全般で採用を意識される存在ではあるが、疑似タンク性能やコスト加速のあるホシノ(水着)や低コストのカヨコ(正月)に比べて扱いづらさが災いして採用率は劣る。
移動効果をデメリットにしない・メリットとして活かすには綿密なプランが求められるため、安定より最速を狙う上級者向けの面があるが、制約解除決戦・コクマー(重装甲)では高難易度帯での採用実績がある。
そしてやっぱり耐久力が低く、弱点を突かれない弾力装甲とはいえ過信は禁物。ヒーラーできっちりカバーするか、シロコ(ライディング)の攻撃デバフでフォローしておきたい。

総じて必須というレベルではないが、いるといないでは大きく差が出る性能となっている。



【余談】

  • 編成画面で摘まむと、「ヘアァッ!?」と素っ頓狂な悲鳴を上げる。ヒトデマンかな?
    水着版だとさらに進化するほか、退却時にはへにょへにょになりながらヘリへと戻っていく。
  • 公式DLsiteからASMRが発売されている。
  • 見た目と言動の組み合わせから低身長のイメージに見られがちだが、165cmとなかなかの長身。


追記・修正はウイのソファーで一夜を明かした先生がお願いします。

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最終更新:2025年03月03日 22:16

*1 新聞はたまに読んでいるようで、先生のことも新聞経由で知ったとのこと

*2 固有武器★2の効果で伸びるが数秒。とはいえ、詳細は項目に譲るが、高難易度帯タイムアタックではこれが生命線になることもある。