登録日:2024/11/05 Tue 16:18:39
更新日:2024/12/03 Tue 11:44:32
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【基本データ】
世代 |
成熟期 |
タイプ |
氷雪型 |
属性 |
ワクチン種 |
必殺技 |
・絶対零度パンチ 巨体から繰り出す、敵を凍結させる絶対零度の拳。 ただし、英語版では“Sub-zero Ice Punch”。すなわち「氷点下パンチ」になっている。 |
得意技 |
・雪合戦 |
・アイスブレス |
【概要】
雪と氷の結晶に全身覆われた氷雪デジモン。
だが、そんな見た目の冷たさとは裏腹にとても温厚であたたかい性格の持ち主。
見た目も優し気で、丸々とした
雪ダルマに、これまた丸っこい手足と耳がついたような姿。
でも、別に
鼻はニンジンではない。
ゆったりとした動きと、かわいらしい仕草で見ているものの心を和ませる存在。
なお、ユキダルモン自体は戦うことを好まず、好戦的なデジモンは苦手。
その中でも、特に
メラモンはその体質も合わせて大の苦手としている。
初登場は『デジタルモンスターVer.2』。
ドット絵はどこからどう見てもタダの雪ダルマである。
ただ、公式イラストで雪だるま体型で眠っているものがあるので、もしかしたら手足は収納式なのかもしれない。
Ver.2のデジモンの例に漏れず、
公募デジモンの一体。
ただ、モチーフがモチーフだけに、他のデジモンよりは応募キャラとの乖離は小さいか。
なお、英語名は“Frigimon”なのだが、“Frigi”という単語は「フリギア人」を意味する。
フリギア人は、現在のトルコ辺りに暮らしていた民族なので、ユキダルモンにとってはあまり暮らしやすい気候ではなさそうである。
まあ、“frigid”(「極寒の~」「愛想のない」等の形容詞)の方の意味なんだろうけど
対になる存在であるメラモンが、派生種には完全体二種がいるのに加え、最近では
ガンクゥモンへの進化ルートも開拓しているのに対し、こちらは派生種・関連種が少なめ。
“氷雪系”として見ても、成長期にはユキアグモンやペンモン、スノーゴブリモンなどある程度存在するのだが、完全体以上が…。
氷雪系のデジモンがメインで収録されたデジヴァイスVのDimカード「
BLIZZARD FANG」では、
マンモン、クレシェモン、ダイペンモンが進化先に当てられた。
と、長らくそんな状況が続いていたのだが、『DIGIMON LIBERATOR』のWEBノベル版で、同じく氷雪型であるポーラーベアモンとスカーディモンが登場した。
【派生種】
◆ツチダルモン
世代 |
成熟期 |
タイプ |
突然変異型 |
属性 |
データ種 |
必殺技 |
・グレートウェイト 全体重をズッシリと乗せたヘビー級パンチ。 |
得意技 |
・ロックトゥマッド |
・ピースオブアース |
・マッドコート |
体のほとんどが土のデータでできたデジモン。
ユキダルモンの突然変異で生まれた変種ではないかと言われている。
やさしい性格の持ち主で戦いは好まないが、いざというときには普段見せないパワーを発揮する。
鈍重そうな見た目に反して、意外と素早いとか。
初登場は初期のデジモンゲーの金字塔『
デジモンワールド』。
◆ゴーレモン
所謂、
ワイヤーフレームの方のゴーレモン。
その3Dモデルはユキダルモンのものを流用していると思われる
詳しくは
ゴーレモンの項目にて。
【関連種】
◆モジャモン
世代 |
成熟期 |
タイプ |
珍獣型 |
属性 |
ワクチン種 |
必殺技 |
・アイスクルロッド 大気中の水分を瞬時に凍らせて造る巨大な氷柱を投げつける技。 アイシクルロッドではない。 |
得意技 |
・骨骨ブーメラン 氷漬けになっていた古代デジモンの骨を投げつける技。 |
・ダンシングパンチ |
全身を白い体毛に覆われた毛むくじゃらの珍獣型デジモン。
初登場は『デジタルモンスターVer.4』。
しかし、そのモサモサを表現するのは難しかったのか、ドット絵は抜けた虫歯か
ニコチャン大王か…といった有様。
発見例は数多く報告されていたが、その存在を決定付ける証拠が無く、長いあいだ空想上のデジモンとされていたという。
実際、雪山の奥地に生息しており、なかなか出会うことができないという。
性質はのんびりで決して好戦的では無いが、自分の住処や縄張りは聖地と考えており、この《聖地》を荒らすものは決して許さない。
同じく寒冷地に生息する
ヒョーガモンと縄張り争いをすることもあるらしい。
モチーフはイエティやビッグフットに代表される、所謂『雪男』であろう。
成長期に関してはユキダルモン共々、明確な種はいないが、ペンモンや
ユキアグモン、スノーゴブリモンら雪山系の種が充てられることが多い。
色違いにジャングルモジャモン(珍獣型・データ種)が存在する。
『デジタルカードバトル』では使用可能文字数の関係で「ジャングル」が「J」と表示されていた。
Jモジャモンではないし、
Jモジャモンでもない。
◆ポーラーベアモン
世代 |
完全体 |
タイプ |
氷雪型 |
属性 |
ワクチン種 |
必殺技 |
・コークスクリューキック 砲身を地面に向けてジェットパックのように使うことで飛び上がり、回転キックと共にスキー板で敵を斬りつける技。 |
得意技 |
・ウィンターガナリー バズーカから猛烈な勢いで雪玉の連射を浴びせる技。 “Gunnery”とは「砲術」を意味する英語。 |
雪が降るエリアのデジモンが、ウィンタースポーツに関するデータを取り込み進化したデジモン。
見た目はスキー装備を纏ったユキダルモン。
氷の道具を生成する能力があり、普段はスキーとストックを造って自由に雪原を滑り回っている。
ただ、滑走の最中にモジャモンやヒョーガモンの住処へ踏み込んでしまい、トラブルになることも多い。
また、その氷のピッケルで洞穴を掘ったり、かまくらを作り出したりして住処を確保する。
“
PolarBear”は「
ホッキョクグマ」を意味する英語。
ハイブリッド体でポーラー軍所属のチャックモンとも関連もありそうだが、今のところは不明。
その他、以下の「スルムヘイム」に頻繁に出入りしており、他のデジモンのために住処を建築する役割を担う個体も確認されている。
◆スカーディモン
世代 |
究極体 |
タイプ |
氷雪型 |
属性 |
ワクチン種 |
必殺技 |
・レイジングアバランチ 頭部のドームを敢えて自ら割り、大量の雪を解き放て雪崩で相手を飲み込む技。 ドームは容易に再生可能。 怒りが頂点に達した時に使われる技でもあり、一時的にでも本体を危険に晒す奥の手である。 |
得意技 |
・スノースワッター 巨大な雪の手を召喚して相手を叩きつぶす技。 “Swatter”は「ハエ叩き」を意味する英語。 |
・スノーマンズダンス 氷のスケートで滑りながら、大量のユキダルマ型ミサイルを発射する技。 |
一見すると巨大な雪だるま体型に見えるが、その大部分は氷で出来たパワードスーツのようなもの。
頭部のスノードーム内に座している愛らしい妖精かユキミボタモンのようなデジモンが、スカーディモン本体である。
ドーム内には常に穏やかに雪が舞っているが、戦闘時や激怒した時は吹雪で本体が見えなくなる。
戦闘時には、ステッキを振って雪や氷を自在に操り、様々なものを召喚して迎撃する。
雪山のどこかにある小さな雪の国、「スルムヘイム」を統べるデジモンでもある。
スルムヘイムは寒冷地に棲むデジモンが多く暮らしている小国で、ドーム状の氷で覆われている。
そのドームは頭部と同じくスカーディモンの能力で作られた特別製の堅牢な氷壁で、侵入者を拒み住民達を守っている。
スカーディは、北欧神話に登場する山の女神であり、女巨人の一柱。
「スキーの女神」を意味する「オンドゥル・ディース」という別名も持っている、雪山とは縁深い神性である。
また、「スルムヘイム」は、巨人の国ヨトゥンヘイム内に存在する館。
スカーディの居住であり、元は父であるスィアチが建てたものである。
【関連作品でのユキダルモン】
第09話「激突!冷凍デジモン」で登場(CV:伊藤健太郎)。
デビモンの策略で他の子供達と分断されてしまい、フリーズランドへ辿り着いた太一と
アグモン。
その前に黒い歯車によって凶暴化したユキダルモンが姿を現す。
空腹のせいで進化できず苦戦を強いられるが、機転を利かせてユキダルモンの背後にアグモンを蹴り込むことに成功し、そのまま『ベビーフレイム』で歯車を破壊した。
元々の性格は設定どおりの温厚であたたかい性格。
ヤマトが落ちたと思われる島まで海を凍結させて道を作ってあげるだけでなく、疲れた二人を抱えて運んであげる優しさを持つ。
(抱えられた二人は寒がっていたが…)
その後の別の島では、同様に狂暴化したモジャモン(CV:家富ヨウジ)も登場。
こちらは
グレイモン、ガルルモン、ユキダルモンが共同戦線を張り、黒い歯車の支配から解放された。
襲撃時はユキダルモンと同じくらいの大きさになっていたが、これは黒い歯車の影響で、本来は若干小柄。
なお、モジャモンもユキダルモンも第14話「出航 新大陸へ!」で、イカダを作るのに協力しに来てくれた。
が、ユキダルモンが近くを通った丈先輩は思わず「寒い…」と呟くハメに…
ユキダルモンは、その後の
ダークマスターズ編で生き残りデジモンの一体として、
ミミ達と合流。
戦闘でこそ大きな活躍はなかったが、子供達や
メラモン、
アンドロモンらと共にイビルモンの群れと戦ったりもした。
また、その身体が
コーラをキンキンに冷やすのに役に立つなど、ミミらの士気向上に役立つ場面も。
ちなみに、ユキダルモンとモジャモンは第23話の
デジタマモンのレストランの客としても登場している。
(ファイル島の個体とは別…のはず)
特にユキダルモンは、もんざえモンとコカトリモンと一緒に向かう姿をヤマトに目撃され、丈との再開のきっかけを作った。
PSソフト『デジモンワールド デジタルカードバトル』
フリーズランドにある青カードショップの店員としてユキダルモンが登場。
ただ、一番印象に残るのはゲームクリア後の以下のやり取りであろう。
「今とっておきの掘り出し物があるんですよ~!」
「この近くの氷の下から最近発掘された超レアカードです!いままで世界に2枚しか存在しないと言われていたんですよ!」
「その名をダウンローダーカードって言うんですけど、今なら大サービス、100000Bitで買いませんか?」
カード性能は
セブンズカードの項目に譲るが、「えーい、高いけど、買ったっ!」するだけの価値はあるチートカードのため、頑張ってBitを貯めよう。
カードとしても、ユキダルモン、ツチダルモン、(ワイヤーフレームの)ゴーレモンが登場。
モジャモン、ジャングルモジャモンもラインナップされている。
ユキダルモンは氷水属性のレベルⅣ。
氷水属性らしく高めのHPが特徴だが、良く言えば粗の無い、悪く言えば特徴のないステータスの1枚。
援護効果も「自分のHPを200回復」。このゲームはHP上限は無いので腐ることはないのだが、やっぱり地味。
なお、×攻撃特殊効果は「対火炎×3」なので、火炎属性相手には強い。
ただ、火炎相手でなければ意味がない上、×攻撃特殊効果がない上に全攻撃力がより高いモジャモンが対抗馬となる。
対火炎に特化しようにも、今度は援護効果も「相手が火炎属性であるなら、自分の攻撃力3倍」の
アイスデビモンがライバルに。
(アイスデビモンは進化周りの数字は良くないため、併用しても全然構わなくはあるが)
ツチダルモンは自然属性。
必要進化P:30、POW:20で、援護効果、×攻撃特殊効果共になし。
ただし、ステータスはやや良好、といった見た目通り地味~~な1枚。
逆に言えば、大地のような安定感はあると言えるか。
次作『
カードアリーナ』では、ユキダルモンは変更なし。
一方、ツチダルモンは属性が自然⇒珍種に変更されている。POWも20から下がって、10に。
とはいえ、それ以外のステータスは据え置きなので、珍種のレベルⅣの中では攻撃性能はトップクラスに。
カードプールも充分でない序盤~中盤にかけては、珍種デックの土台となってくれるであろう。
ユキダルモンは世界各国の選ばれし子供のパートナーとして登場。
ネームドでは第40話「ニューヨーク香港大混戦!」において、アメリカのユダヤ系の少年、スティーブのパートナーとして登場。
第42話「恋とボルシチ大激戦!」では、ロシアの選ばれし子供3人がユキダルモンをパートナーにし、
マンモンの群れと対峙していた。
また、第2話「デジタルゲートオープン」で
カイザー配下のモジャモンがドリモゲモン、スナイモン共々子供達を襲撃。
だが、ホルスモンとディグモンが参戦したことでイービルリングを破壊されて元に戻った。
また、第40話の後半では、香港のネイザンロードをモジャモンが襲撃(上記とは別個体と思われる)。
ホイ三兄弟のパートナーであるオクタモンの『海鳴墨銃』の3連発を受けて倒れる。
第27話「インプモン進化!魔王ベルゼブモンの戦慄」において、ツチダルモンがアニメ初登場。
『データの吹き溜まり』で泥のドームに粗大ゴミを外付けしたような家を建てて村落を形成している。
……のは良いのだが、彼らの村は暴走バイクに襲われており、登場後約5秒で家にバイクが突っ込まれた挙句、一体が轢殺される、という衝撃のデビューを果たす。
しかし、心根の優しいデジモンであり、(一体死んでいるのに)、「子供の個体を助けてくれたから」と、タカトらをもてなしてくれる。
なお、そのもてなしとは『泥団子』。
CV:大塚智子
イクトの育ての親としてのユキダルモンが登場。
デジタルワールドに紛れ込んだ赤ん坊のイクトを「母親」として育て上げる決心をした。
しかし、数年後、デジタルワールドに進行してきた倉田軍団のギズモンによって殺されるという最期を遂げた。
マグマゾーンの
バグラ軍のデジモンとして登場。
怒りがちなエンシェントボルケーモンを冷やす役割を担う。
第15話「ズドモン 稲妻の鉄槌」にてマンモン配下として複数体のユキダルモンが登場。
珍しく交戦的な性格になっており、何発もの「絶対零度パンチ」を繰り出すが、後に超進化したズドモンの攻撃によって一網打尽にされる。
第56話「三日月の金狼」においては、ザンバモンの亡霊に滅ぼされた里の生き残りのデジモンの一体としてモジャモン(CV:田中亮一)が登場。
恐らくは集落の村長や長老的存在。
第61話「帰りたい場所へ」では
ミレニアモンの攻撃により故郷を失った難民デジモンの一体としてツチダルモンが登場。
第17話「極寒地獄」にてユキダルモンが登場。
フロゾモンの仲間の内の一体。他には、アイスモンやスワンモン、ペンモンが確認できる。
春が近づいてきたので自分達の住みやすい寒冷な気候の場所に移り住もうとしていた。 フロゾモンを「隊長」と呼び慕っている。
やたらと好戦的だった前作とは一変して、今まで通りの性格となっている模様。
因みに、エンドクレジットでは…
声の出演 |
アイスモン |
れいみ |
ユキダルマモン |
木村 真悠 |
ユキダルマモン |
松嶌 杏実 |
ユキダルマモン |
斉藤 明日美 |
ノベル『DIGIMON LIBERATOR』
スズネにはあたしがついてるよ。
あんまり一人で背負い込まないでねー。
デバッグチームに所属する、輝月涼音(25歳、人妻)のパートナーデジモン。
通常の種と比べると相当体が大きく、涼音を肩に乗せて軽々と移動できるほど。
性格は女性的で温厚。他者に暗いところをまったく見せない。
だからといって溜め込むわけでもなく、快活で涼音とは仲の良い姉妹のような気の置けない会話を行っている。
デバッグチームのムードメーカー的存在でもある。
初登場した第4話『GODDES FROM THE ICE AGE』では、黎七とのバトルを繰り広げる。
最終的には、ユキダルモンから進化したスカーディモンと、保護したブルコモンから進化したヘクセブラウモンで黎七を下した。
追記・修正は雪のようにクールに客観的情報を見極めつつ、他のメンバーを優しく思いやりながらお願いします。
- アニメでよく見かけるイメージだったが……皆勤賞のデジモンっているのかな? -- 名無しさん (2024-11-05 19:28:31)
- クロウォにも出てたはず。火山でエンシェントボルケーモンを冷やしていた。 -- 名無しさん (2024-11-05 19:52:44)
- ↑↑ 案外マッシュモンとかがそうである。まあ、テイマーズでアイスデビモンに凍結させられてたのとかをカウントしていいのならだけど -- 名無しさん (2024-11-05 21:12:31)
- ↑ よく覚えてるな、サンクス -- 名無しさん (2024-11-05 23:05:20)
- いつの間にか究極体が出てきたのか・・・ -- 名無しさん (2024-11-06 10:03:18)
最終更新:2024年12月03日 11:44