デジタマモン

登録日:2022/06/21 Tue 15:32:31
更新日:2025/03/21 Fri 23:01:05
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デジタマ…すべてのまりとわり


『デジタマモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。


【基本データ】

世代 完全体
タイプ パーフェクト型
属性 データ種
必殺技 ナイトメアシンドローム
暗黒の球体を放つ技。敵の生命活動を停止させてしまう。
エニグマ
敵の精神を破壊してしまう技。
得意技 スイングエッグ

【概要】

デジタルモンスターver.4」で初登場した、いわゆる「もんざえモン枠」のデジモン。

すべてのデジモンの始まりであり、終わりである“デジタマ”の姿をした究極のデジモン。
デジタマモンは進化の頂点におり、通常のデジモンからは進化することは無く、別次元のデータと融合しないと決して進化することは無いと言われている。
…が、上述通り、初登場の時点から育成可能。ちなみに進化前は『ナニモン』。
まあ、そのOYAJIの来歴は別次元のデジタルワールドなので、あながち間違いとも言い切れないかもしれないが。
というか「おやじ」から「たまご」に 戻る 変わるというのは非常に意味深である。

全ての攻撃が無意味と化すほどの硬度を誇る、タマゴのような形をした外骨格に全身覆われているのが最大の特徴。
全貌は全くの不明で、殻の隙間からは漆黒の闇とそこに光る二つの黄色い目のみが確認できる。
また、緑色の皮膚に覆われた1対の脚が中から生えている。

必殺技は基本データにあるように『ナイトメアシンドローム』と『エニグマ』。
『ナイトメアシンドローム』は後述のように、成長期のバクモンと同名の技であるが、効果はやや違う様子。
なお、いまだに両種族の関係性は明らかになっていないらしい。登場自体はデジタマモンの方が先。
ゲームなどではポケモンの「ゆうれい」のような分身(?)を延ばして攻撃する描写になっていることが多い。
『エニグマ』は第二次世界大戦でナチスドイツが用いた暗号機、もしくはその由来である「謎」を意味するギリシャ語が由来であろうか。
エニグマは謎だ!


【派生種】

◆デビタマモン

全てのデジモンはデジタマへ帰れ、デジタマに潜む悪意!
世代 究極体
タイプ 突然変異型
属性 データ種
必殺技 ブラックデスクラウド
相手の視界を奪い、精神を蝕み、そして体表面からデジタル分解していく暗黒のガスを吐きつける技。
得意技 ダズリングアイ
デジタマモンが暗黒進化したと言われる突然変異型の究極体デジモン。
『バンダイタウンFAXサービス 第3回デジモンイラストコンテスト』で入賞し、採用された公募デジモン*1
公式化に当たって、若干デザインは改訂され、元イラストでは卵の上に王冠を被っていたりした。
登場自体は翌年7月発売の『ディーターミナル』が初。

ベースはデジタマモン同様に卵の殻だが、そこからはまるで悪魔のような手足に尾、1対の翼、
さらには、巨大な口と無数の目を備える頭部が生えている。

そのデビタマモンはこの世界の邪悪の全てを詰め込んだ「パンドラの箱」のような存在であるという。
(デジタルワールドにおける“邪悪”の定義は、非常に難しいものがあるが…)
失われた古代の高等プログラム言語による魔法を詠唱し使いこなす。
だが、見るもの触れるもの全てを憎悪の対象とするデビタマモンの手にかかれば、《破壊》以外の用途はなくなる。


◆ホーリーデジタマモン

世代 究極体
タイプ
属性
必殺技 ホーリードリーム
敵に神秘的なガスを発射し、眠らせる。
1999年~2000年頃に開催された『デジモンウェブ 第二回オリジナルデジモンコンテスト』で入賞したデジモン。
だが、その後の公式からのアナウンスがないため、正体は謎に包まれている・・・。
上記のデビタマモンが2000年7月が初登場だったため、デジタマモン派生種の最初の栄光は彼のものだった可能性もある・・・。


【関連種】

◆バクモン

歪んだ悪夢も美しく変える、ネット世界の夢先案内人!
世代 成長期
タイプ 聖獣型
属性 ワクチン種
必殺技 ナイトメアシンドローム
取り込んだ悪夢を一気に放出して相手を恐怖に落とす技。
得意技 ウイルスデリート
を食べる幻獣といわれているバクの姿をした成長期デジモン。
脳波を検知する医学用コンピュータから発生したデジモンと見られており、人間のレム睡眠状態のデータを栄養としているらしい。
最近の研究では、特に悪夢や悪質なコンピュータウィルスを取り込み、消去したり正常なものに変換させる能力を持っていることも判明した。
この能力と前肢に付けている「ホーリーリング」から、聖なるデジモンとして考えられている。

デジタマモンとは必殺技の名前が同じ……なのだが、逆にそれ以外は特に共通項はない。
むしろマンモンのほうが共通点は多い。
(茶色い体毛、銀色の仮面に金色の装飾、牙、大きく広がった耳、同じワクチン種、など)
その場合、中間体にはハヌモンが当てられることが多かった。
また、『デジモンペンデュラムZ ZERO Vi BUSTERS』では四足歩行の聖獣であるバルキモンが登場。
残念ながらバクモンは登場できなかったが、公開された資料では明確に関連付けられていたため、ルートが開拓されたとみてもいいだろう。


【関連作品でのデジタマモン】

PSソフト『デジモンワールド

最終ダンジョン「ムゲンマウンテン」に出現。ラスボスであるムゲンドラモンを倒した後に再訪すると出現する。
その条件ゆえにエンディング後でなければ勧誘できないという唯一の条件を持つデジモンである。
かつてムゲンドラモンと死闘を繰り広げたラストルームに入ると何かが落ちているのが確認され…

!!!
タマゴ!
まさかムゲンドラモンの…

…などということは当然なく、正体はデジタマモン。ちなみに登場時は背中を向けている為タマゴにしか見えない。
無言で戦闘開始となり、倒すと街に参加するため無言で去っていく。
謎のデジモンである。
HPが9999とムゲンドラモン(9400)をも上回るタフネスを持つが、後述する必殺技の仕様もあって運が良ければ割と楽に勝てる。
街ではレストランに低確率で出現するようになり、バグによって彼の料理は満腹の状態でも際限なく食べることが可能。

また、育成可能枠の1体でもある。進化元は当然ナニモン固定。
(進化アイテム「謎のタマゴ」を使用する場合はその限りではない)
特筆すべきは必殺技の『ナイトメアシンドローム』である。
かなり特殊な挙動をし、技を発動すると、まず例のゴーストみたいなヤツが本体から分離して画面を漂い始める。
そして、自身・相手問わず“先に攻撃した方”に対して突撃+爆発してダメージを与える。
(一定時間内に両方攻撃しなかった場合は近い方がターゲットとなる模様)

つまり、場合によっては自爆になりかねないという、一癖も二癖もあるデジモンである。


PSソフト『デジモンワールド デジタルカードバトル』

珍種属性レベル完のカードとして登場。
クセの強い珍種属性の中では強力なステータスと×攻撃の付帯能力に「〇を0に」の優秀な効果を持つ1枚。
援護効果は「自分と相手の属性を入れ替える」とやや使いどころが限られるが、自身が珍種なのでほぼ確実に相手を珍種属性にできる。
そのため、対珍種×3を持つ他の珍種属性のカードとの相性が良い。
ネックとしては、必要進化Pがやや高めな点か…。

また、バトラーとしても登場するがそちらは超々期間限定。
ゲコモンからトノサマゲコモン捜索を頼まれている間、かつ事前にまるだしビーチでトノサマゲコモンと会っている場合のみ、ダイノ古代郷で戦える。
…当時の子供達の何人が事前情報なしで戦えたのだろうか。
ちなみに、勝利すると「デジタマモン」カードを1枚貰えるが、特に限定カードという訳でもないのでその点は安心。


アニメデジモンアドベンチャー

CV:堀川仁
第23話『友よ!ワーガルルモン』で登場。

ベジーモンを店員にしてレストランを経営。
ただし、支払いはドルオンリー
そのため、結果的に無銭飲食になってしまった&ゴマモンを飲み食いした金額の補填でバイトさせていた。
後に分かった事だが、ピコデビモンから賄賂を受け取っており、規定の期間を過ぎても延々と働かせるつもりだった*2

「そうだね、確かによく働いてくれた・・・」

「お釣りをあげなきゃねっ!!」

最終的には、本性を現した上で子供達とのバトルになる。
その防御力と攻撃力を活かして子供達を苦戦させるが、超進化したワーガルルモンの『カイザーネイル』で『ナイトメアシンドローム』を跳ね返され吹き飛ばされて退場した。

ダークマスターズ編に突入後は、かつて知り合ったデジモン達のその後が語られることも多かった。
だが、無残な廃墟と化したレストランが描写されるのみでデジタマモン当人は未登場で終わる。
そのため、生存はほぼ絶望視されていたが・・・。


アニメ『デジモンアドベンチャー02

第14話『疾風のシュリモン』にて、前作と同一の個体が登場。
無事、ダークマスターズの魔の手から逃れていたことに安堵したファンも多かった。
当然、ドル払い限定なのも変わらなかったが、今回はミミ&マイケルのおかげで事なきを得た。

その後、カイザーに操られたゴリモンが襲撃をかけるが、その甲殻の硬度を活かして子供達を庇う。
だが、経緯は不明だが、その後自らが操られてしまう。

今度はその硬度を活かして子供達を攻めるが、操られきってはいなかったのか、ミミの説得に逡巡する様子も見せた。
最後は『純真のデジメンタル』で進化を果たしたシュリモンの『草薙』を殻の隙間に受けて怯んだところを、ぺガスモン&ネフェルティモンに拘束される。
『紅葉おろし』で体内(宇宙空間)に侵入したイービルスパイラルを破壊されて、無事解放された。


第36話『鋼の天使シャッコウモン』では上記の個体とは別の、中華料理店を営むデジタマモンとバクモンのコンビが登場。
パンダ(パンダモンではない)の前掛けがキュート。
また、このバクモンは「ワンタンメン」「チャーシューメン」といったメニューしか喋れない。

目立った活躍はなかったが、最後のホーリーストーンを巡る攻防では、子供達に攻撃を仕掛けるマミーモンに『(ダブル)ナイトメアシンドローム』を放ち援護した。


アニメ『デジモンフロンティア

17話にて、アキバマーケットの住人として、登場。


アニメ『デジモンクロスウォーズ ~悪のデスジェネラルと七つの王国~』(第2期

ゴールドランドの住人として姿が確認できる。


アニメ『デジモンクロスウォーズ 時を駆ける少年ハンターたち

戸張レンの所持デジモンの中にいるほか、モブハンターにデジタマモンをパートナーにしている者がいる。


NDSソフト『デジモンワールド Re:Digitize Decode

Re:Digitizeのマイナーチェンジに際して追加されたデジモンの1体。

能力や取得技に特筆すべき点はないが、1番の特徴はオーガモン→タイタモンのミッシングリンクを埋める形で進化ルートに当てはめられたことであろう*3
オマケに、タイタモンは追加シナリオ中にオーガモンから2段階進化を(進化ムービー付きで)行うのだが、その際も律義にデジタマモンを挟んで進化する。
確かに、同じ緑色肌の持ち主ではあるが、正直、違和感が拭い去れなのは筆者だけであろうか・・・。
タツベイからコモルー経由してボーマンダになったようなものか?

また、タイタモン以外の進化先はプリンスマメモンデュークモン
前者はともかく、後者は一体どういう経緯でそうなるのだ??


アニメ『デジモンゴーストゲーム


第26話「飢餓屋敷」に登場。
デジタルワールドではアンゴラモンの親友であり、お互いに様々な研究に明け暮れていた朋友として登場。
ワイズモン「これこそが我が知識の喜び」
回想シーンではアンゴラモンの好奇心の結果、二人してプラチナヌメモン(とそのウ○チ)に追われる…というコミカルな一面もあった。
(余談だが、これがゴーストゲーム本編での初の究極体の描写)

偶然、上空を飛ぶアンゴラモンを見つけた彼は『ナイトメアシンドローム』によるアンブッシュ声をかけ、久々の再会を喜び合う。
「人間もデジモンも、そう大して違いはないんだよ」
その後、アンゴラモンのパートナーである瑠璃を屋敷に誘い、その瑠璃に誘われる形で宙&ガンマモンと清司郎&ジェリーモンも屋敷へ赴くことになった。

なお、人間界に来てからは、とある無人の屋敷を拠点にして、基本的には人前には出ないという。
ただ、その屋敷には“足を踏み入れた人間が忽然と姿を消す”という『人喰い屋敷』の噂が流れており…。



また、ボコモン先生の助手としてバクモンが登場。
デジタマモンとの絡みはなかったが、ボコモンの死亡後も何度か登場し、宙達を助ける。
その中では、かの七大魔王の一画、リリスモンの呪いを解呪したりする凄い場面もあった。


【余談】

漫画遊戯王』でが使用したカードに『ドラゴン・エッガー』というものがありマース☆
その姿は巨大な卵の殻から逞しい2本の脚(と手と翼)が生え、殻の裂け目からは黄色い眼光が覗いているというものデース!!
登場時期も同じような時期ではありマースが、これは偶然の一致、恐らく無関係デース。
イッツ・ア・コンインシデンス☆


追記・修正はタマゴの殻の中でお願いします。

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最終更新:2025年03月21日 23:01

*1 同コンテストではオロチモンが入賞・採用された他、“ベソボムモン”、“ダンモン”、“かんどうしちゃうんだもん”が入賞したらしい

*2 なお、ドル払い自体は元々(お客のヌメモンが普通にドルで払っている)なので、無銭飲食の対価で働かせるとこまではピコデビモンの策略ではない

*3 当時、リベリモンは存在していなかった