登録日:2025/01/03 Fri 12:30:44
更新日:2025/04/26 Sat 06:04:23
所要時間:約 34 分で読めます
『復讐』から『道』へ至る、太陽を射る伝説。
『
九日ナインソール』(
Nine Sols)は、台湾のゲームメーカー・赤燭遊戲(Red Candle Games)が開発したゲーム作品。
ジャンルは2Dアクションアドベンチャー。
Steamで2024年5月29日に発売され、2024年11月26日にはコンシューマ向けとして
Switch、
PS4/
PS5、Xbox Series X|S・Xbox One向けにそれぞれ発売されている。
概要
猫っぽい見た目の主人公・羿を操作し、“新崑崙”と呼ばれる広大なダンジョンを冒険しながら、9人の強大な“太陽”たちに挑んでいくアクションゲーム。
ストーリーやキャラクターは中国神話の
羿射九日をモチーフとしており、タイトルの
“九日”は英題の通り
“九つの(Nine)太陽(Sols)”を意味する。
作品の世界観は、一言で表現すれば「高度な文明社会を舞台とするディストピアもの」なのだが、SF要素だけでなく
道教の要素を取り入れており、独特な世界観を産み出している。
これをイメージすれば当たらずとも遠からずといった処。
ストーリー、ビジュアル、アクション、BGM等のゲームを構成する各種要素の完成度の高さから、多くのレビューサイトで高い評価を獲得した。
ゲーム作品としては俗に
“メトロイドヴァニア”と呼ばれるジャンルの探索型横スクロールアクションであり、また(ジャンルは異なるが)
ソウルライクの要素も多く見られる。
特にアクション面で
フロムソフトウェアの『
SEKIRO』の影響を強く受けているのが特徴で、タイミング良くガードすることで敵の攻撃を弾く…という“パリィ”をアクションの軸にしたスピーディーな攻防が持ち味。
一応低難易度モードはあるものの、通常難易度で遊ぶ場合は他のソウルライク作品に負けず劣らずの高難度を誇る死にゲー。
ゲームの腕に自信がある人は通常難易度で挑戦してみると良いだろう。
なお、低難易度モードの場合は与ダメージ・被ダメージの倍率をプレイヤーが有利になるように変更することができ、かなり極端な設定にもできるので、基本的に誰でもクリア可能となっている。
メトロイドヴァニアとして見ると導線が比較的丁寧で、初心者にも遊びやすい作品。
主人公の拠点となる場所に「次にどのエリアを探索すべきか」を教えてくれるキャラが存在するため、ストーリー進行で詰まることはあまりない。
ただし、ダンジョン内のチェックポイント間を自由にワープ可能になるのはストーリー中盤以降となるため、それまでは移動が少々面倒かもしれない。
独特な世界観や、難読漢字・固有名詞の多さから、ゲーム序盤はストーリーを把握するまでの敷居がやや高い。
しかし、個性的な登場人物やその背景設定、徐々に明かされる舞台設定はよく作り込まれており、ストーリー面の評価は高い。
拠点となるエリアで仲間たちと積極的に交流したり、ゲーム内のテキスト(アイテムの説明文や、データベースに登録される文書)を読み込んで物語の全体像が見えてくるようになれば、徐々に楽しさは感じられるだろう。
余裕があれば世界観を理解した上で2周目をプレイすると、序盤は意味がよく分からなかったシーンも理解が深まると思われる。
日本語ローカライズも比較的丁寧で、翻訳されたセリフもいきいきとしている。
ハードな世界観・設定に反して、デフォルメされたキャラクターデザインは可愛らしく、登場人物の大半がモフモフしている獣人ライクな外見なので、
ケモナー界隈では密かに人気がある。
特に主人公と対峙する9人の太陽(=ボスキャラクター)たちは非常に個性豊かで、プレイヤー間の人気も高い。
ボス戦の前後でそのキャラクターの背景設定をうかがい知ることができるようになっており、限られた出番の中で彼らに愛着が沸くようにできている。
ただし、少々グロテスクなシーンやホラー的な演出もあるので、苦手な人は注意。
そして女性キャラはその可愛さに反して大抵ろくな目に合わない。
あらすじ
神々が人に与えた約束の地・桃花村。
この村に住む人々は信心深く、“太陽様”と呼ばれる神々の教えに従い、数年おきに祭りを行っていた。
言い伝えでは、太陽様から善良な民と認められた村人は、祭りの日に天に昇り太陽の一部になることができるという。
桃花村で暮らす少年・軒軒は、猫のような見た目の謎の方士・羿と生活を共にしていた。
ある日、村の司祭が賜った神託により、軒軒が太陽様から選ばれたことが告げられる。
選ばれたことを嬉しく思う軒軒だが、それは同時に羿と別れなければならないことを意味していた。
別れも悪いことばかりではない、父と母と別れてから僕は羿と出会えた───
軒軒はそう語り、羿との離別を受け入れていたが、一方、羿はこの祭事において別の思惑を持っていた。
祭りの日。
羿は協力者と共に、密かに行動を開始する。
『羿さま、ごきげんよう。時間をお忘れかと、声をお掛けしました。
今夜を逃せば、次の“収穫”は2年後となります。』
「わかった。処理場の警備はどうなってる?」
『システムによると警戒レベルは低く、数名の巡回衛兵がいるだけです。
とはいえ心配しすぎなだけかもしれませんが、警報が作動すれば状況を把握するのが難しくなると思われます───』
祭事が始まり、村の奥の飛天玉座周辺に村人たちが集まる。
太陽様に選ばれた数人の村人は、順番に旅立ちの時を迎えていくが、軒軒が玉座の前に立った直後、突如乱入した羿が玉座を破壊してしまう。
突然の出来事に戸惑う軒軒を尻目に、羿は一人、玉座の機械を操作し、村の地下へと姿を消した。
村の真下に広がる施設、“猿人処理場”に降り立った羿は、立ちはだかる衛兵を蹴散らしながら奥へと進んでいく。
『どうしてこんなに早く動いたのですか? 計画にありませんでした。
もしかして、あの猿人の子供のためですか?』
「自分の仕事をしろ。俺のことに口を挟むな。」
通信相手の小言に苦言を呈しつつ、羿はそびえ立つ“古木樹”にたどり着く。
羿の目的は、古木樹の頂上にある議会法典を手にし、この世界の秩序を再構築することにあった。
この世界───巨大シェルター・新崑崙を支配する9人の“太陽”たちを倒すため、羿の戦いが始まった。
登場人物
主要人物
「運命なんてものはない。自分の人生は自分で決めるべきだ。
あまり迷信を信じるな。」
主人公。猫っぽい見た目の小柄な太陽人。
ぶっきらぼうで口が悪いが、内面は仲間思い。
剣と弓、呪符を駆使して戦う。
玄蝶という風変わりなドローンを所有しており、主に偵察やハッキングに使用する。
元ネタは中国神話に登場する九つの太陽を撃ち落とした弓の名手。アニヲタ的には
某怪奇譚創作シェアワールドで知っている人もいるだろうか。
太陽人を束ねる『天道議会』のメンバーに名を連ねていた優秀な科学者であり、議会の中心人物である易公に師事していた。
過去、蓬莱に存在した国の中でも「道(タオ)」への信仰が特に強かった「夏国」の出身であるものの、彼自身は科学の力を信じ、信仰や占いなどの不確かなものを信用せず、故に信心深かった両親を始め故郷の人らとは衝突を繰り返していた。
とある事情から、死んでも蘇生する特殊体質となっており、天道議会十王への復讐を誓っている。
好物は一晩寝かせた米で作った不死鳥卵チャーハン。また酒好きでもあり神農との酒盛りにはベロベロに酔っ払うまで付き合うが、終わった後は二日酔いもせずケロっとしていたりと結構な酒豪ぶり。
密かに自分の背の低さを気にしており、故に身長の話題になると強引に話をぶった切ろうとしたりと露骨に嫌がる。
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ネタバレ注意 |
羿が不死になった理由、それは「彼の一番最初の死」がきっかけである。
過去に羿・恒兄妹はある事情から爆発事故に巻き込まれたことがあり、とっさに羿は恒を爆発からかばった。
噴煙が晴れた先で恒が見たもの、それは胴体が縦に裂け、眼の前で剥き出しの心臓が止まって死んでいく兄の姿であった。
そこから彼がどうやって蘇り、そして死なずの身体を得たのか。その謎について明かされていくのも本作の醍醐味である。
元ネタとなった人物は上記の九つの太陽を撃ち落とした弓の名手「大羿」の他にもう一人存在する。
それは夏王朝時代に腐敗した王朝に反乱を起こした「后羿」。
一時は夏王朝を乗っ取る程の勢いがあったが、自身もまた堕落し暴政を敷いたという。
二つあるエンディングの内、片方のエンディングにおいて羿も同じような道を歩む事が示唆されており…。
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「早く言ってよ!卵チャーハンなら簡単だよ!
今度作ってあげるから!」
桃花村に暮らす猿人の少年。前髪が長く、目が隠れている。
幼い頃に両親と離別した。その後、羿と出会って彼を「兄さん」と慕うようになり、村で共に生活するようになる。
いろいろあって桃花村の真実を知り、村を離れて羿の拠点で過ごすこととなる。
明るく素直な性格。好奇心旺盛で、ダンジョン内で手に入る一部のアイテムを彼にプレゼントすると、何にでも興味を示して熱中する。
非常に才能豊かで、絵を描いたり、料理を作ったり、笛を演奏したり、陶器を作ったり、プログラミングにハマったりする。
一番の趣味は武侠小説を創作することで、100話を越える大作を執筆中。
羿からプレゼントを受けとるたびに拠点に物が増えていき、軒軒が楽しそうに遊んでいる様子が見られる。
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ネタバレ注意 |
猿人自体がまず「あくまで無知なだけ」で、実際には知能は高い。
そして、軒軒はその中でもずば抜けて頭が良い。
今まで何も知らず生きてきた少年が武侠小説を大量に書き、内容についても高い教養を持つ(と思われる)蚩尤を唸らせるほどには面白いという点からもそれは明らかである。
エンディングの一つでは大人になった彼が羿の右腕として様々な研究を取り仕切っており、崑崙のあらゆる技術を文字通りモノにしている。
彼は正真正銘の天才児だったのだ。
…ただ、そのエンディングにおける軒軒は太陽人の非人道的な技術に抵抗感を持っていない上、所謂「私が死んでも代わりがいるもの。」状態なのだが。
元ネタは恐らく中国神話における始まりの王たる黄帝。
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「ふん! このうさんくさい祭りの真相を、いつか暴いてやる…」
桃花村に暮らす猿人の男。太った体型。元ネタは三皇五帝と呼ばれる伝説の皇帝の一人で、人々に薬と毒について教えた医学の祖。
陰謀論者で、村の言い伝えや司祭の言葉を信じておらず、何か隠された真実があると考えている。羿に対しても最初の内は「白毛妖怪」と呼んで怪しむなど筋金入り。
一方で信頼を置いた相手には皮肉交じりであるが的確なアドバイスをしたり、助力を求められたら命を張ったりと男気に溢れる一面も。
こんな陰謀論者に育ったのは、彼を育ててくれた恩人の教育による物。桃花村から外の世界に繋がる通行証を貰ってもいる。
なお神農の言によれば旅に出た恩人は帰ってこなかったらしい。
あらゆる毒が効かない特異体質。むしろ、定期的に毒を体内に摂取しなければ苦しいらしい。
ダンジョン内で手に入る様々な毒物を彼にプレゼントすることで、見返りとして羿に特殊な酒を振る舞ってくれ、羿の最大HPを上昇させることができる。その際に羿と会話を交わすのだが、後半では重要な事が明かされることも。
なんとこの酒は薬としても使用する事が可能である。気になる制作方法は毒物を咀嚼して飲み込んだ後にそれを吐き出して作る、つまり神農の吐瀉物。
「だがこの世は色で溢れている。心の赴くままに追い求めればよいのだ。
他人に割り当てられた任務で時間を無駄にする必要があろうか。」
太陽人によって造られた人工生命体。
最強の戦闘兵器として造られた…はずが、何故か自我を持ち、詩と文学と珍品を愛する文化人になってしまった。
刑天という兄(蚩尤と同型の戦闘兵器)を探している。
由来は
饕餮とも同一視される異形の武神。兄弟機の刑天も神話では同じように異形の神とされる。
新崑崙を歩き回って集めた様々なアイテムを所有しており、彼に金を支払うことで交換してくれる。
ゲーム中盤まではダンジョン内をうろうろしているが、途中から羿の拠点に居座るようになる。
軒軒の創作物を高く評価しており、特に彼の書く武侠小説の愛読者であるようだ。
「あ!誤解なさらずに!
私の羿さまに対する信頼は絶対です!」
羿の活動をサポートする人工知能。画面に太陽人…というより羿を模したアバターを投影しているが、本体は巨大な球体状の機械。
もったいぶった言い回しが多く、羿から「要点を言え」と苦言を呈されることもしばしば。
羿が不在の間は、彼に代わって拠点で軒軒の面倒を見ているようだ。
次の探索目標を教えてくれるので、ストーリー進行で迷ったら彼(?)に話しかけよう。
名前の元ネタは「如意算盤」という北京語の四字熟語。
日本語で言うところの「捕らぬ狸の皮算用」的な意味合いであり、人工知能らしからぬ余計な言葉や深読みをしがちという点からピッタリ…とも言えなくはない。
また本来は羿の性格を模した人工知能になる案があったこと、北京語では算盤は「打つ」もの、打つとは「戦う」という意味合いを含むことから、没案で予定されていた羿との直接対決のヒントにもなっていたという裏がある。
上述の様に如羿のアバターが羿を模しているのはその名残。
「うふふ、兄さんは知らないだけよ。
古木樹はおしゃべりなんだから。」
羿の妹。兄と同じく猫っぽい見た目の可愛らしい太陽人。名の由来は羿の妻である月の女神、嫦娥。
兄想いの優しい性格で科学には疎いものの、賢い兄を尊敬しており幼い頃は彼の実験を手伝っていた。
後に羿が議会メンバーとなった後でも研究室にちょくちょく顔を出して差し入れもしていたようであり、夸伏曰く室の面々のアイドル的存在だったそうな。
一方、羿と違って信心深い両親の考えにも理解を示す。
ストーリーの要所で羿にたびたび通信を飛ばし、メッセージを送ってくるが…?
天道議会十王
太陽人の中でも、新崑崙を治める権力を持った実力者たち。
新崑崙内において、それぞれが専用の担当エリアを与えられている。
王璽と呼ばれる十王の証を所持しており、羿はこれを集めて古木樹の頂上にある議会法典にアクセスするのが当面の目標となる。
「本物のタピオカなんて数百年間もかじってねぇ……
人生最大の心残りだ。」
王璽が示す理念は『忠誠』。
蓄能施設の管理者で、狸を思わせる見た目をした肥満気味の太陽人。元ネタは中国神話に登場する太陽を追いかけた巨人。
羿とは方向性が異なるが彼もぶっきらぼうで不器用な性格。少々口が悪いが、根は優しい。
普段は浮遊する椅子に乗りながら特大サイズのドリンクを飲んで過ごし、どんな時でもこのドリンクのカップは手放さない。
かつて蓬莱に存在し、過去に機械工学…特に軍需産業で大いに発展した「瀛国」という国の出身。煉丹炉や衛兵といった作中に登場する技術の数々も、元を辿ればその瀛国が大昔に作り出した基礎によるもの。
その関係上、当時は蓬莱一の武力国家であった截国及び截家とは友好国の間柄であった。
だがそれらの技術が後に起きた太陽人同士での長きに渡る戦争を泥沼化させた遠因である事から、彼含め今を生きる瀛国出身の太陽人はそれを恥ずべき歴史として戒めている。
勿論、夸伏自身も十王に選ばれるだけあり非常に優秀なエンジニアなのだが…ネーミングセンスが今一つ。
羿の数少ない友人と呼べる存在。
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ネタバレ注意 |
このゲームにおける最初の大ボス。
侵入者の正体が親友であることに気付かず、ケンタウロス型の生体兵器「英招」をけしかけてくる。
英招は序盤の壁としてデザインされたような敵で、プレイヤーが教えられてきた各種テクニックを実戦という形で要求する正統派ボス。
これを倒せれば、プレイヤーの実力的にもこの先の戦いについていく準備が整ったと言ってもいいだろう。
英招撃破後、羿から「お前も俺を裏切った一人だろう」と剣を向けられた夸伏は、彼に討たれることを受け入れ「やれよ」と腹を括る。
しかし、羿は彼の記憶に触れ、彼が羿を助けられなかった事をずっと悔やんでいた事実を知る。
羿は剣を収め、親友の変わらぬ友情を疑った事を謝罪。
夸伏も「今度はお前を絶対に助ける」と全力で味方となる事を決意し、以降は拠点にて武器開発や強化等の技術面でサポートを行ってくれる。
天道議会上層部の意向に疑念を懐けず、羿を「信じきれなかった事」と後悔に苦しんでいたが、親友との対話を通じて互いへの「信頼」を取り戻せたと言えるだろう。
軒軒に対しても最初の頃こそ猿人と見下して邪険に扱うも、その才能が開花していくにつれて、何だかんだでそれを認めるようになっていく。
軒軒からは「丸いおじさん」として慕われており、夸伏もぶつくさ言いながらも如羿と共に彼の面倒を見るようになる。
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「一人でわらわの領地で暴れ回るとは、
その勇気を褒めるべきか それとも愚かさを笑うべきか。」
王璽が示す理念は『平等』。
食料庫の管理者。スタイルの良い女性太陽人。前日談を描いた漫画にも登場している。
元ネタは伏犠を補佐する鳥の姿をした神。
手や足が鳥のように変化しており、飛行することができる。回想から推測するに後天的な肉体改造で身に着けたようだ。
性格は「典型的な暴君」ともいえるもので、高飛車かつ尊大。プライドも非常に高く、元々抱えていた羿への劣等感からいきなりキレる事もある。
日頃から玉座にふんぞり返って延々と好物の「目玉レンコン」を食べている。
生物研究の第一人者で、キョンシー兵の開発に関わった他、植物にも詳しく、巨大に成長する樹木なども開発した。
新崑崙内の水・食料・酸素は彼女の担当エリアで生産されているようだ。
また、蚨蝶が管理している演算室で用いられている生物コンピューターの基礎理論は勾芒が提唱したもの。
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ネタバレ注意 |
ボス戦時は2体の特別製キョンシーをけしかけ、本人は玉座にてその状況を眺めながら戦う。
ただし、キョンシーにダメージを与えても勾芒そのものにはダメージが入らない。
彼女にダメージを与えるにはキョンシーを大破させ、修復の為に降りてきた所を狙う必要がある。
勾芒自身は攻撃をしてこないため、実質的にはキョンシー2体との戦いのようなもの。
大柄な個体は遅いながらも重たい一撃を、細身の個体は素早い連撃を繰り出すので、同時に相手するとディレイのある不規則な連携がきつい。各個撃破を狙うのがいいだろう。 オン◯モや神◯のふたりかな?
慣れできたらキョンシーそれぞれのダメージを調整し、片方を行動不能に陥らせてから勾芒が復帰させたタイミングでもう片方を同じく行動不能に追い込むようにすれば手早く倒せる。
彼女の撃破後、制御装置の壊れたキョンシー達は自我を取り戻して彼女に駆け寄る。「ママ、ママ」「次はどうしたらいいの」とまるで子供のように。
実はキョンシーの正体は彼女が息子代わりに育てていた猿人。最初こそ気まぐれに拾った存在だったが、次第に情が移りキョンシーに改造してでも長生きさせようとしていた。
また、食料生産に関する研究者となった理由は「飢えに苦しむ人を減らすため」。幼少期、極貧と飢餓に苦しんでいた彼女は「自分のような思いをする人を増やさないために」とその道を歩み始めた。
かつての彼女は一人でも多くの人々の腹を満たそうと尽力した人格者であり、民や"息子達"と共に歩む「優しき母」とも言える存在だった。
そんな彼女すらも永い時を生きる中で歪んでいき、自分本位の「不公平な毒親」となった事実はやるせない。
そして勾芒に対する羿の『裁き』は、正に因果応報としか言えぬものであった。
前日談の漫画でも困っていた倩を善意から助けており、その際に自慢の作物を頭を撫でながら食べさせていた。
母を自称する山海9000の不審さを告げる部下に対しても「他人の事情に口出し無用」と真っ当な注意をしている。
ただし、「不法移民かもしれないから監視をつけよ」と真っ当な警戒もしているのだが。
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「わしも少年時代はおぬしのように、年寄りの話が戯言だと思っておった。
毎日毎日、継承だなんだ、無駄なことばかりだと。」
王璽が示す理念は『伝承』。
倉庫エリアの管理者。自分の事を賢明な長老だと思い込んでいる小柄な老齢の太陽人。猫型種族の太陽人にしてはあまり猫らしくない見た目でもある。
元ネタは死の床を意味する四字熟語の「気息奄々。」
礼儀を重んじる性格。老人らしく一度話し始めると話が長い。その一方で彼もプライドが高く、反論や論破には激昂する悪癖も。
新崑崙内の物流の管理を担っているが、倉庫システムを私的な理由で悪用しているらしい。
頭脳派の揃う十王の中でも特に頭が良く、兵器開発は彼と截全によって行われているという。
彼の領域に足を踏み入れた際には、無数の監視カメラの目を介してこちらを逐次追跡してくる。
ちょくちょく彼が監視している事を示す描写(中ボス戦時に彼が色々な角度から羿を見張る映像が映る、など)があり、時にはビーム砲による狙撃を行うため要注意。
羿を追いかける照準が見えたら、回避の準備を欠かさないように。
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ネタバレ注意 |
ボス戦時は灯籠のような形をした機動兵器「開天爪」を操り襲いかかる。
彼自身は別の部屋にある制御装置に乗り込み、開天爪に意識を転送して動かしている。
開天爪は巨大でありながらもかなりの速度で移動し、鋭い刃や射撃を駆使して攻撃する。
さらには施設自体が奄老のコントロール下にあるため、戦闘中にレーザートラップを起動して妨害も行う。
先述のビーム砲による援護射撃も行うが、その際には開天爪を照準に巻き込みながら逃げ回ろう。自爆してしばらくダウンするので攻撃のチャンスになる。
システムの悪用理由は「様々な美術品や古代遺物の蒐集」の為。
壊れゆくもの、失われゆくもの、それらを守るべく彼は使命感と共にそういった物品を守っていたが、老いていく中でそれは少しづつズレていった。
始まりこそは「後の世代の助けとなる為に様々なものを受け継ごう」という崇高な意思をもって蒐集を続けていたのだが、現在は上層部の私有物を密かに保管しており、倉庫の7割はその私有物で埋まっているという。
結果、倉庫のキャパをオーバーしてしまっており、あろうことか文化財の破棄を部下に命じてまで追加の私有物保管に応じるという本末転倒な行動に走ってしまう。
これに対して羿は「そんな事をしなければもっと多くの太陽人や必要な物資を乗せられた」と断じている。
死病に侵された彼は長老たる自分という「伝統」の保存に固執する、「老害」へと堕ちていた。
救いがあったとすれば、彼が父から譲られ何よりも大切にしていたある物が死後軒軒に受け継がれた事だろうか。
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「結局、これが太陽人の優れた伝統だ。
悪は俺たちの遺伝子に刻み込まれているのさ。」
王璽が示す理念は『紀律』。
煉丹工場の管理者。屈強な体格の太陽人。
かつて武力で名を馳せた截家の末裔。遺伝子工学にも明るく、彼の身体は鍛錬と様々な改造によって得たものだという。
新崑崙を守る衛兵は彼の担当エリアで生産されている。
截全自身も見た目通りの武闘派で、羿を挑発し決闘を申し込んでくる。
かなりのサディストでもあるようで、羿を捕らえて嬉々としながら拷問を仕掛ける場面も。
一方で高度な文明を築きながらも大昔から争いばかりを繰り返す自分達太陽人らを上述の様に皮肉ったり、死んでも甦る羿に対し、再生の起点が心臓である事を見抜き、対策として死なない程度の苦痛を与え続ける目的も拷問に含まれており、十王らしく頭が切れる事もうかがえる。
その意趣返しで、截全との決戦時には彼が肉体を強化するための装置から出てくる前に一服盛って弱体化させるという、彼に負けず劣らずのダーティな手を使う事も可能。しかも関連実績/トロフィーもある
彼の工場の煉丹製造システムは、場所によってはフロア丸ごとを焼き尽くす程の爆炎を噴き上げる。
回避も弾きもできず巻き込まれたら大ダメージという非常に厄介なギミックなので、バリアが張られた安全地帯を活用しよう。
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ネタバレ注意 |
二度戦う事になるが初戦は所謂負けイベント。こちらの体力が尽きると話が進む。
再戦時の彼は他のボスより体力は少なめだが、煉丹を一定間隔で服用して体力を全快させてくる。
いかにして煉丹使用を邪魔するかが重要になるので、短期決戦を心がけよう。
戦士らしく、近距離では様々な武具を駆使して攻撃する。爆弾や投げナイフ等も扱うので、離れても攻撃が届く点には注意。
彼が語る「苦痛こそが力をもたらす」という価値観、そのルーツは幼少期に受けた凄惨なイジメだった。
戦士の一族に生まれながらも、気弱で貧弱だった截全は同族に虐げられ続けた。そして彼は決定的に歪んでしまった。
苦しみ抜いたからこそ強くなれたという一種の生存バイアスにより、彼は自他を善意によって追い詰める事で強くしようと考えるようになったのだ。
その強靭な肉体の由来も、周囲から止められるほどの無茶な改造手術の繰り返しと、危険薬物の多量摂取を続けた結果である。
激闘の果てに煉丹の過剰摂取や無理な身体改造の副作用で己の身が崩れてもなお、「武人」になれなかった「狂戦士」は強さに固執した。
「苦難は英雄を鍛える」と、自分の美学に間違いはないと信じ切ったままで。
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「時間ってなに?
時間の認識は人それぞれの主観によるものなのよ。」
王璽が示す理念は『博愛』。
演算室および魂境の管理者。ふくよかな体型の女性太陽人。元ネタは「胡蝶の夢」の故事。
温厚で心優しい性格をしており、彼女の行動理念も善意が主。それ故に羿の復讐対象には含まれていないのか、蚨蝶に対しては「話し合いたい」と穏当な路線を選んでいる。
仮想現実を作り出し夢を見せる魂境システムの開発主任。
彼女の理論およびシステムの完成度は羿も「完璧」と認めるほど。
力の入ったステージ演出と印象的なバックストーリー、そしてゲーム中盤の壁ともいえる圧倒的な強さと質の良いBGMから、色々と人気の高いお方。
公式のティザーPVのBGMに使われていたのも、実は彼女のテーマ曲である。
魂境内では「今画面上で見えている物と、実際にそこにある物が異なる」という罠がしばしば存在する。
ステージの一部では先導する玄蝶ドローンを頼りに、ドローンの明かりが照らしている間だけ出現する足場を乗り移っていく実質的な強制スクロールも存在。
下記折りたたみの件も込みで、「空中で如何に動くか」をここで鍛えておこう。
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ネタバレ注意 |
本作のホラー担当。とにかく彼女の絡んだありとあらゆる要素が怖い。
演算室に初めて入ったタイミングで不意打ち気味にホラー演出をかましてくるので、プレイヤーも心の準備ができていないことが多く、ビビらされること間違いなし。
ステージも一見華やかで幻想的に見えるが台湾の葬儀様式がモチーフになっており、攻略中もホラー演出満載。苦手な人は心して挑もう。
彼女自身も既に正気を失ってしまっており出会った際には支離滅裂な会話をし、戦闘開始時は狂気じみた泣き笑いを見せる。
被弾時も激しく頭を振って悲鳴を上げる程で、恐ろしさと痛々しさが入り混じる。
戦闘時のBGMは一見華麗だがよく聞くと絶叫と悲鳴、怨嗟のような囁き声にノイズやスクラッチ音がふんだんに入った凄まじい不協和音ぶり。
ボス戦時は常時浮遊し、瞬間移動を繰り返しながら
- ステージ道中にも登場した「元能弾」というピンク色の気弾や蝶の羽のような飛び道具
- 高速で突進しながらの刺突や引っ掻き
- 羿の頭上にワープして間髪入れず押し潰し
…等の多彩な攻撃手段で攻め立ててくる。
第三形態まで存在する厄介なボスで、第二形態では分身2体、第三形態では分身6体を召喚し、休む間もない波状攻撃でこちらを追い詰めてくる。
第二形態時は攻撃頻度が格段に上昇し、かつ分身と本体が見た目から判別しづらい点が厄介。
第三形態では本体がどれなのかは判別しやすくなるものの、攻撃のペースがさらに早まり、おまけに巨大な赤黒い気弾を生成し床に叩きつけるという大技も解禁される。
この大技は気弾を溜める予備動作が長いため前兆は分かりやすいが、分身の攻撃でこちらを翻弄したところに放たれるため、慣れるまでは回避が難しい。
上述の攻撃の数々も1対1なら比較的避けたり弾いたりはしやすいものの、分身を使うようになると対処難度が一気に跳ね上がる。
ゲーム中盤の関門と言ってもよく、第三形態の連撃回避はもはや音ゲーの類。集中を切らさずに猛攻を凌ごう。
彼女は善意で魂境システムを造り上げ、「楽しい夢」の中で人々が救いを待てるように願った。
だが、ある陰謀によって電脳の理想郷は「悪夢」に変貌する。同時に、繊細な彼女の心も砕けた。
その悪夢を祓い、壊れてしまった彼女を救うことができるのは羿の信念の刃のみ。
蚨蝶もまた、己の犯してしまった罪にずっと苦しみ、それを罰してくれる者を強く待ち望んでいるのだから。
こうして一戦を交える事になってしまったものの、かつての彼女を知る夸伏からは「十王の中では話の通じる数少ない人間だった」と惜しまれ、羿も「少なくとも悪夢を見ることはもう無い」と、蚨蝶を解放してやれた事に安堵していたのであった。
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「悲しむな。
これは彼らのせいではないし、お前のせいでもない。」
「楽観も一種の才能だと、知っておいた方がいいわ。」
王璽が示す理念は『公正』と『無私』。
天人エリアの管理者。冷静で思慮深い兄と享楽的で奔放な妹の双子の兄妹で、風氏と呼ばれる貴族の生まれ。
名の由来は中国神話における創造神の夫妻。
元々の役割は天道議会の活動に必要な資金の調達。彼らは技術畑の人間ではないが、その有り余る財力と優れたマネジメント能力で議会を支えてきた立役者。
兄妹揃って芸術にも造詣が深く、芝居の鑑賞が趣味であるだけでなく伏羲が舞踊、女媧が葦笛による演奏の形で積極的に芝居に参加する事もあったようだ。
戦闘BGMにもそれが反映されており、京劇「楊家将演義」の一節「牧虎關」のアレンジだったりする。
彼らの担当エリアは多くの太陽人が生活している区画であり、最も安全とされているが…?
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ネタバレ注意 |
ボス戦時は伏羲と戦う。ただし彼はマトモな状態ではない。
身を蝕む病魔によって伏羲は異形のバケモノと化しており、口にする言葉はもはや人の言語ですらなくなっている。
凄まじい怪力から繰り出される重い一撃をどう凌ぐかが重要。通常弾き不可の赤い攻撃も多用するため、無量弾きの練習は必須。
また、ステージ奥を浮遊する女媧も、伏羲の攻撃の隙を潰すように音波や幻影で様々な攻撃をしてくる点が厄介。
女媧は滅びゆく太陽人の運命に絶望し、同じく逃避を選んだ人々を招いてディスコのような状態にしている。
酒、色、食…堕落し尽くした仮初の楽園にて、迫りくる滅亡から目を逸らしながら享楽に沈んでいるのだ。
彼女は全てから目を背けている。病の果てに人ならざるものと化した兄の現状に対しても。
安全とされていた彼らのエリアも浄水システム破損をきっかけに、天禍ウイルスで重度に汚染されている状態。
エリアの一部には天禍の末期症状でミュータント化した太陽人が徘徊しているほどだが、それでも彼女は臭い物に蓋をすると言わんばかりに無視をしている。
大局を見据えられる双子の「聡明」な瞳は、気づけばお互いしか見ていない「盲目」なものに変わっていた。
それは伏犠が羿に敗れ、悍ましい肉塊と変わり果てる「現実」を見せ付けられても尚覚める事はなく、何処までも逃避する事を選んだ女媧の最期は…
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「どこかを征服しようと思ったことも、蓬莱に平和をもたらそうと考えたこともないよ。
太陽人が終末を迎えたときでさえ、人々を救おうなんて使命感もない。」
王璽が示す理念は『洞察』。
道教石窟の管理者。不思議な雰囲気を纏った中性的な太陽人で、その見た目と名前に反して実は男。
元ネタは南北朝時代の中国に実在したとされる、冀儁という書家。もしくは周王朝の姫姓。
天道議会十王の中でもかなり異質な存在で、どのようにして十王に選ばれたのかも定かではないらしい。
十王の会合の際も常に顔を隠し沈黙を貫いていた。
歴史の記録者であり、彼の担当エリアには太陽人の歴史が刻まれている。
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ネタバレ注意 |
戦闘時は素早く飛び回りながら、遠隔で様々な祭具を操りながら攻撃してくる。
「プレイヤーがボタンを押したタイミングでランダムに技が変化する」という特徴があり、予測不能な攻撃でこちらを翻弄する強敵。
蚨蝶と同じく空中戦メインになりがちなので、太極蹴りと仙歩の使い分けに気をつけよう。
彼の正体は「古代崑崙人」。太陽人らの原初、始祖というべき存在。
そして誰よりも長く生きられる、不老の存在だった。
あらゆる病を拒絶し、あらゆる老いを無視できる神に近い者。
そしてそれは無限永劫に果てしなく近い孤独を意味する、ある種の「呪い」であった。
故に彼は文字通りのスターゲイザー。すべてを知っている。
太陽人に迫る滅びの正体も、十王を狂わせた黒幕も。
激戦の後、羿に真実の一端を託した彼はようやく観測者の重責より開放される。
ただ見るしか出来なかった「傍観者」が、最後の最期に自らの意思で「当事者」になれたのは、ささやかな救いだったのかもしれない。
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「我々太陽人は誕生以来
運命の前でまるで愚かな獣のように
自分の尻尾を追いかけ続けてきた。」
研究所の管理者。熟年の女性太陽人。
天道議会の首長で、太陽人の中でもとりわけ強い権力を持つ。
太陽人の故郷で蔓延した天禍と呼ばれるウイルスの研究を行っている。
羿に剣術や符術を教えた師匠でもあり、議会のメンバーも彼女がその実力を見込んで連れてきたものだという。
彼女は「太陽人の永遠の繁栄」を目標に掲げており、そのために様々な計画を練っているようだが⋯?
名前の由来は「易経」。古代中国の占いの本であり、儒教の基本書籍にして五経の筆頭。
天文・地理・人事・物象を陰陽変化の原理によって説明し予言する書物として、東洋思想の根幹をなす哲学書。
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ネタバレ注意 |
当然ながらボスの一人であるが、彼女の背景についてはプレイしながら知ってほしい。
ただ言えることは、彼女は大多数の利益や大局の為なら、「どこまでも冷酷になれる傑物」だということ。
そんな彼女の強さだが、一言で言えば「 正統派の強ボス」。
羿の師匠らしく、剣術と呪符を駆使し真正面から勝負を挑んでくるが、これが本当に強い。
ありとあらゆる動きに無駄がなく、甘えた回復や迂闊な回避を許さない。
それらは 決して理不尽な攻撃ではなく、 それでいながらも凄まじい精度で放たれる。
その太刀筋を見切り、緩急入り交じる連撃を凌ぎ切った先に、やっと勝ち筋を見出すことができる。
彼女との戦いには心して挑もう。
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その他
「みんな怖がる必要はありませんよ。
真剣にお祈りすれば、すぐに元の生活に戻れます……」
桃花村に暮らす仮面を被った司祭。
村の祭事を取り仕切っており、信心深い物言いは神農から大分嫌われている。
ストーリー中盤で窮地に陥った桃花村を助けに来た羿を神として崇めるなど、分かり易く無知蒙昧な人間代表みたいな存在だが……?
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ネタバレ注意 |
「戻ってきた……。 じゃなくて、神様の御光臨に感謝します!感激に堪えません!」
昔は神農と同じく、今の世界に懐疑的かつ好奇心に富んだ人物だった。
好奇心のままに桃花村を脱し、外の世界の真実を知ったが、同時に外の世界の状況は自分の手に余る問題である事にも気付いてしまった模様。
現在ではかつての気持ちを捨て去り、桃花村で平穏に生きる事を選択している。
作中で明言こそされていないが、その経歴や言動から神農が慕う「恩人」その人ではないかと推察されている。
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「世界は変わる事なく、
命は途切れる事なく続いていく。
あなた様の第二の故郷、新崑崙。」
太陽人によって造られた金魚鉢のような頭を持つサポートロボット。名の元ネタは山海経という地理書。
ダンジョン内の各エリアに同型のロボットが1体配置されており、頭部に様々な魚を模したホログラムを投影して感情表現を行う。
ツンデレだったり、臆病だったり、バグっていて攻撃してきたりと個性豊か。そのエリアを管理する十王の性格の一部を抜き出したような感じである。
彼らに金を支払ってコピーしてもらうか金を支払わず強奪する事で情報回路を入手することができ、これを拠点にいる山海9000に渡すと、そのエリアの詳細情報を開示してくれる。
また、とあるエリアでは山海シリーズのプロトタイプである「山海1000」と出会う機会もあるが、プロトタイプとあってか受け答えは如何にもAI的なもので、答えられぬ質問にはすぐにエラーを吐き、可能な事はエリアの情報開示と手打ちそば作りのみ。
羿の拠点にいる個体はいかにもロボット然とした口調で振る舞っているが、何か目的があるらしい。
年老いた太陽人。羿が古木樹にアクセスした際にしばしば現れ、彼と言葉を交わす。
元ネタは古代中国の哲学者である老子。
太陽人の歴史上、特に重要な人物であり、羿たちの時代より遥か昔に数々の科学技術を生み出し文明を発展させた偉人。
しかし、突如『無為宣言』と呼ばれるメッセージを発信し、科学技術を封印する道を選んだとされている。
前日談を描いた漫画の主人公で、黒毛が特徴的な盲目の女性太陽人。
正式なチケットを持って新崑崙に乗船した母と妹を追って新崑崙への密航を試みる。
本編においてはメンテナンススタッフである暮守に就任した彼女が残したと思われる記録データが幾つか発見できるが、当の本人はというと⋯?
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ネタバレ注意 |
家族から捨てられ、自分を守ってくれていたとある存在も傷つけられ、盲目という凄まじいハンデを背負っていてもなお彼女は努力し、ついには暮守となって新崑崙へ乗り込むことに成功した。
だが、そんな彼女に待っていたものはあまりにも報われない残酷すぎる最期であった。
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システム
戦闘関連
防御化力
羿の立ち回りの基本となる防御手段。いわゆるパリィ。
本作にはガードという概念がなく、敵の攻撃を防ぐには当たる直前にジャストガード(『防御化力』と呼ばれる)で攻撃を弾いてダメージを無効化していく必要がある。
弾きに成功すると羿の気力が溜まるため、呪符を使った攻撃(後述)につなげることができる。
攻撃を弾くタイミングが適切でない場合、羿は内傷という仮ダメージを受ける。
内傷は時間経過で徐々に回復するが、内傷がある状態で羿がダメージを受けた場合、内傷は“仮ダメージ”から“実ダメージ”へと転換され時間経過による回復が行われなくなる。
そのため、内傷が累積しているとちょっとしたミスが致命傷になることも。
ボス戦では逃げ続けて内傷を癒す余裕がないことも多いので、できるだけジャストタイミングで正確に攻撃を弾くのが望ましい。
ただし、防御化力では全ての攻撃を弾けるわけではなく、敵の武器が赤黒いオーラを纏って放つ大技は弾き不可となっている。
また、背後からの攻撃は弾けないなどの欠点もある。
しかし、これについてもストーリーが進むと
- 空中の弾きアクションである『太極蹴り』
- ボタン長押しで力を溜めてから弾く『無量弾き』
…といったスキルを習得でき、背後からの攻撃や通常弾き不可の大技に対しても対処できるようになっていく。
特に上述の赤黒いオーラを纏っての大技は飛び道具系のものを除き、弾けるようになると怯んで膝を付いたりして隙を作れるようになるので、攻撃の機会を増やす為にも早めの習得と操作に慣れておくのがお勧め。
三元剣
羿のメインウェポンとなる剣。
攻撃ボタンを押すと3連続攻撃でき、最終段(3発目)の威力が高い。
ストーリーを進めると溜め攻撃である『乾坤剣』を習得し、攻撃ボタン長押しで強力な一撃を繰り出すことができるようになる。
一部の敵は手持ちの盾や展開するバリアによって三元剣による攻撃を無効化してくるが、乾坤剣はそれらを破壊してダメージを与えられる特徴もある。
下記の蒼弓と異なり弾数制限が無いのがメリット。
後半のボス戦では三元剣をフルコンボで差し挟む隙がない場合も多いので、乾坤剣が重要なダメージソースになるケースも。
蒼弓
羿のサブウェポンとなる弓。
ストーリー進行で使用可能になる。
主に大勢の敵に囲まれた時に敵を一掃したり、遠距離から安全に敵の盾・バリアを破壊したい場面で有効。
また、発射時に一瞬時間が止まるため、ボス戦でもコンボに組み込みやすい。
最初は「貫通」する矢しか使えないが、特定のアイテムを取得し夸伏に渡す事で「爆発」「追尾」する矢がそれぞれ解放される。
三種類の矢の内、好きな矢を1つ選んでセット可能。
矢を打つ度に蒼砂というエネルギーを消費するため、無制限に撃てるわけではない。
蒼砂を補充するにはチェックポイントで休むか、敵を倒して蒼砂をドロップさせる必要がある。
呪符
羿の必殺技ともいえる、呪符を使った特殊攻撃。
敵の横をすり抜けるように高速移動し、すれ違い様に敵に呪符を貼りつけ、それを起爆して攻撃する。
呪符を貼りつけた時点で敵に内傷が蓄積され、起爆に成功すれば全ての内傷をダメージに転換することができる。
内傷は敵の大技を弾いたとき等にも蓄積されるため、敵の攻撃を弾きでさばきつつ隙を見つけて呪符を貼り起爆させることで大ダメージを与えられる。
呪符を使う度に羿は気力を消費する。
気力を溜めるには弾きを成功させる必要がある。
呪符貼り付け後の起爆方法には下記の3種類がある。
- 気力を最大で3消費して起爆する『一気貫通』
- ボタン長押しで威力と消費気力が変動する『収放自如』
- 呪符の貼り付けさえできれば自動で起爆する『行雲流水』
最初は『一気貫通』のみ使用可能で、他二つはスキルツリーから習得できる。
仙歩
回避ステップ。前後のどちらかに高速で移動し敵の攻撃をかわす。
無敵時間がかなり長く、頼れる性能だが連続使用はできない。
ストーリーが進むとスキル『凌空閃』を習得し、空中でも回避ステップができるようになる。
戦闘で役立つのはもちろん、ダンジョン攻略においても有用。
ダメージを受ける仕掛けを安全に突破する際に便利で、またジャンプ→空中ステップで横移動距離を稼げば遠くに着地できるようになる。
煙管
煙管を吸って休憩し、体力を回復する。
煙管の使用回数や、使用時の回復量は特定のアイテムを入手することで徐々に強化されていく。
当然ながら吸ってる間は無防備になるので、安全に一服したいなら周辺の状況に気を配ること。
探索・育成関連
四季閣
羿の拠点。ストーリー進行に応じて、ここに住むNPCが増えていく。
各NPCや端末を通じて、アイテム購入や装備の強化が行える。
最奥には如羿が鎮座しており、次の探索エリアを教えてくれる。
ストーリー中盤以降はファストトラベル機能である『神遊』が解禁され、四季閣から任意の古木樹ノードに移動可能になる。
古木樹ノード
いわゆるチェックポイント。
休憩することで体力が全回復し、煙管や弓の使用回数も最大まで補充されるが、倒したザコ敵が復活する。
また、装備の変更も可能な他、ノードから四季閣に一瞬で戻ることもできる。
スキルツリー
敵を倒す度に経験値が蓄積され、一定量が溜まるとスキルポイントに変換される。
スキルポイントを消費することで任意のスキルを習得することができる。
スキル習得の経路はツリー状になっており、前提条件となるスキルをすべて覚えることで新しいスキルの習得が解禁される。
玉石
羿に様々な特殊能力を付与する装備アイテム。
ダンジョン内の宝箱やボスの撃破報酬で入手するか、各ショップにて購入可能。
装備した玉石に応じて、以下のような便利な能力が付与される。
- 呪符を貼り付けた際に、敵の動きを短時間止める
- 敵を倒した際に獲得できる金や経験値を増やす
- 移動していない時、溜め攻撃の溜め時間を短縮する
- 敵の飛び道具を弾くのに失敗した場合でも、飛び道具を跳ね返す
- 空中で下方向へダッシュ可能になり、回避ステップのクールタイムも短くなる
- 死亡時にHP25%の状態でその場で即座に蘇生する
玉石を装備するには『計算力』スロットが必要になる。
強力な効果を持つ玉石ほど装備時に多数の計算力スロットを使うため、何を装備すべきかはよく考える必要がある。
探索に向いた玉石、ボス戦に向いた玉石等、いろいろあるので、状況に合わせて付け替えていこう。
なお、玉石を変更するには古木樹ノードにアクセスする必要があるため、戦闘中や探索時に自由に付け替えることはできない。
玄蝶
別名・蒼砂ドローン。羿を中心とした一定範囲内で遠隔操作できるサポートアイテム。
敵の配置やトラップの有無などを確かめたり、羿が侵入できない狭い通路や高所に飛ばしてハッキングにより仕掛けを解除したりできる。
玄蝶の操作中、羿は一切移動できないので、周囲の安全を確保してから呼び出すようにしよう。
デスペナルティ
ダンジョン内で死亡すると、蓄積していたお金と経験値の一部を失う。
ザコ敵に負けた場合は、同じザコ敵に再挑戦し勝てばお金と経験値を取り戻すことができる。
羿を倒したザコ敵は画面上でマーキングされているため、倒すべき敵が誰なのか分からなくなることはない。
ボスに負けた場合、あるいはダメージ床などのステージギミックで死亡した場合は「残魂」となって残され、そのエリアに戻ればお金と経験値が落ちているため、それを拾うだけで取り戻せる。
勿論ザコ敵に奪われたまま、そして残魂として落としてしまったままで再び死亡すれば完全にロストしてしまう。
用語
種族
太陽人
羿や十王、ひいては天人エリアにいる住民達の種族。
いわゆる「ケモ系」の姿をした、猫に似た獣人型の生物。新崑崙の主たる「太陽様」とはほぼ同義。
遠い昔、遥か彼方の蓬莱なる場所より彼らは現れ、猿人を新崑崙へと招いた。
高い知能と優れた技術力、そして平気で数百年生きられる程の長寿命の持ち主。それ故に猿人からは神と崇められている。
しかし、彼らのほとんどは猿人を「便利な素材」「実験動物」程度にしか見ていない。
そもそも新崑崙へ猿人を招いた理由もとてもえげつないものであり、決して善意によるものではない。
猿人
頭以外に毛を持たない種族。軒軒や桃花村の人々がこの種族。
新崑崙へと招かれた存在らしく、太陽人に比べると寿命はとても短い。ただし、知能はかなり高く学べば太陽人の技術すらも我が物にできる。
太陽人のある計画の為に彼らは常に「消費」され続けており、崇高な生贄の儀式と称され殺処分される運命にある。
そして彼らはそれを栄誉と心の底から信じている。
衛兵/人工生命体
ステージ内の雑魚敵や中ボス、蚩尤の種族。というよりも兵器。
太陽人が造り出した存在で、半分は生物だがもう半分は機械のサイボーグ。ゲームのコンセプトアートを見る限り、血肉の中に機械の骨格やケーブルが巡っているようだ。
截全が開発指揮をとっており、殺処分された猿人の「使えそうな部分」が生体部品の素材らしい。
- 背中に旗を立て巨大な曲刀を振るう『赤虎刀校』
- 長槍を持つ鎧姿の『天綱歩衛』
- 袖から暗器を展開する暗殺者型の『天綱影者』
- 空中浮遊し武器を遠隔で操る『天綱法師』
…等の指揮官機クラスとは中ボスとして各地で何度も戦うことになる。
固有名詞
新崑崙
太陽人がある目的の為に建造した超巨大コロニー、あるいはシェルター。宇宙船でもあるらしい。
元々は崑崙と呼ばれる放棄された研究所兼シェルターだったが、後に天道議会の手に渡り大規模な近代化改修が行われた結果、新崑崙として生まれ変わった。
蓬莱の自然環境を再現したエリアや、工場めいた機械的なエリアなど、様々なエリアから構成される。
十王は各エリアの管理者でもあり、それぞれのエリアは十王の司る職務の為に稼働している。
各地点に居る山海9000の言では問題無く稼働しているとの事だが、プレイヤーの目からは施設の劣化が進んでいるようにしか見えない。
暮守
新崑崙の点検維持及び修繕を担当するスタッフ達。
自動機械では手に余るトラブルの解決が主な任務。
ダンジョン内を探索していくと彼らが残したレポートを見つけることができ、新崑崙の異常事態が少しずつ明るみになっていく様子が見られる。
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ネタバレ注意 |
任期を終えた後は、魂境での無期限の休息が約束されていた。
しかし、それは嘘に過ぎず、彼らはとある実験のモルモットに過ぎなかった。
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蓬莱
太陽人の故郷。遠い宇宙の果てに存在した地球型惑星。
美しい花が咲き、太陽人が築き上げた高度な文明が存在していた。
しかし、ある時この星に破滅の危機が訪れ、それを回避するべく人々は新崑崙による長い旅路に出た。
蒼籃星
猿人の故郷である惑星、明言されていないが十中八九地球。
蒼籃星の名は深宇宙探査望遠鏡で調査中に発見した羿が付けたもの。
本来は表面の七割を蒼い海で覆われた美しい惑星だったが、ある理由により全面的に凍り付いてしまっている。
古木樹
蓬莱に生息していたとても不思議な植物、別名を扶桑。光を元能と呼ばれるエネルギーに極めて効率良く変換できる。
蓬莱にあった文明は全て古木樹の群生地を中心として発展してきた。
新崑崙には親株と呼ばれる特に大きな個体がエネルギー源として組み込まれている。
作中に頻出する黒いうねうねや古木樹ノードはこれの根や枝にあたるモノ。
人智を越えた力を持ち、死した羿をノードにて蘇らせる事が可能。
そもそもプロローグのアニメでも彼はある人物に殺害されており、その遺体を蘇生し傷を治癒したのもコレ。
恒曰く「こう見えてとってもおしゃべり」らしく、どうやら自我のようなものを持っている様だが…?
天禍
太陽人を絶滅の危機にまで追い込んだ疫病。
ウイルス性のものらしく、これに罹った太陽人は肉体に鮮やかな色合いの腫瘍が生じていく。
最終段階では身体が弾けたり融解して死に至り、亡骸には極彩色の花が咲く。
+
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ネタバレ注意 |
ゲーム中で由来が明かされる事は無いが、残された実験データから推測するに、元々は古木樹と共生していたウイルスであり、猫を太陽人に進化させた要因。
それが何故致命的な病原性を持つに至ったのかが、本作のストーリーの核心部分である。
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桃花村
物語の開始地点。猿人が暮らしている。
赤い木々が立ち並ぶ幻想的な風景が広がっており、村の司祭をはじめ多くの村人が仮面をつけているなど独特な文化を形成している。
太陽を神と崇めており、数年に一度、太陽様のために祭りを行う風習がある。
太陽から選ばれた村人は、祭りの日に太陽の一部になれるという言い伝えが残っている。
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ネタバレ注意 |
村とは言うものの、当然ながら新崑崙内の一区画に過ぎない。
物語序盤の羿と如羿の通信で「収穫」という単語が飛び出し、後述の飛天玉座の衝撃的な場面や、最初のステージが明らかに人体の処理施設であることからおおむね察しがつくが、桃花村の実態は猿人を生産・飼育・収穫するための設備である。
ストーリー中盤で再度訪れることができるが、その際のマップ上での名称は「桃花村」ではなく「九五番牧場」。
あまりにもあんまりなネーミングである。
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飛天玉座
桃花村の祭事において現れる神聖な物。
巨大な扉のような形状で、金属製の球体マスクがついている。
マスクを被った者は光り輝いて天に昇り太陽の一部になる。
…というのは真っ赤なウソであり、真実は猿人を処理するための装置。
マスクが回転する事により首を捩じ切って必要な頭部だけは回収するが、不要物の胴体はそのまま落下させて地下の処理場に送る、という悪辣な仕掛けである。
魂境
蚨蝶が作り上げた仮想現実。
星々を越える新崑崙の長い旅に耐えさせる為、同時に天禍に感染した人々が救われるまでの慰めとして、コールドスリープ中の太陽人がこの領域に招かれた。
空間内は文字通りの極楽と言ってもいい場所で、温かく疲れを癒やす温泉に美味しい果物等を楽しめる。
彼女の優しさが形になった、仮初の楽園。……だったのだが。
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ネタバレ注意 |
その夢はあまりにも甘く、あまりにも暖かく、それ故に人々はのめり込んでしまう物だった。
夢から目覚めた時、現実とのギャップ(途方もない旅、身を蝕む病魔など)に苦しみ、発狂したり、自殺を選んだり、そもそも魂境から目覚める事自体を拒否する者が続出したのである。
蚨蝶は善意から作り上げたシステムが逆に人を苦しめる羽目になった事に絶望、自らの心を壊していった。
羿が足を踏み入れた頃には領域の崩壊が進んでおり、蚨蝶の狂気を反映するかの如し二面性のある世界と化していた。
美しい極楽のテクスチャを剥がせば、そこにあるのは暗く冷たく怨念に満ちた伏魔殿。蚨蝶の後悔が実体を持った、地獄絵図となっていたのである。
蚨蝶はシステムが抱えていた欠陥を隠蔽した。前に進むために魂境を実用化させねばならないと自分に言い聞かせながら。
それ以前の問題として、多少の犠牲や欠陥は無視して魂境の実用化を進めなければならないほど太陽人は天禍によって追い詰められていた事情もあった。
だが、それが却って彼女の罪悪感を深めていったのだ。
その果てに自らの死すらも望んでしまう程に。だが、野望のため暗躍する何者かは彼女の死を許さなかった。
ちなみに、十王の魂境で見られる記憶の断片の内、破損した断片に映されているのは過去の記憶ではなく、その十王が歪む前に夢見ていた理想の未来だったのではないかという説もある。
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演算室
魂境を含むありとあらゆる新崑崙のシステムを動かす、超高性能生体コンピューターが置かれた部屋。新崑崙内のとある場所にある。
勾芒が提唱し蚨蝶が実現した夢のシステムで、並列稼働する無数の生体コンピューターによって新崑崙内の様々な装置を円滑に稼働させている。
演算室とコンピューターの完成によって、新崑崙のシステム面は完璧となったらしい。
仮想現実空間・魂境のメインサーバーも兼ねているらしく、そこに入るにはこの演算室からアクセスする必要がある。
別名は「脳室」。文字通り、新崑崙の「頭脳」ということだろうか。
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ネタバレ注意 |
ここで実態をキッパリと書けば、この演算室の正体もまた非人道的なブツである。
贄とされた猿人達は飛天玉座にて首を切られて殺処分されていたが、言い換えるとそれは首から上が必要ということ。
猿人は太陽人に負けない頭脳と知性を誇る種族であり、そんな彼らの頭の中には天然のコンピューターとも言えるモノが詰まっている。
そう、脳味噌が。
演算室の正体とは、幾多もの猿人の脳髄を摘出して装置に繋ぎ、演算機として稼働させる生体コンピューターである。
「脳室」の名前は比喩なんてものではなく、そのままの意味だったのだ。
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追記・修正は太陽様に選ばれてからお願いします。
- 低難易度モードがあるんだ 難易度高いから手をだすのためらってたけど、そういうのがあるんなら買ってみようかな -- 名無しさん (2025-01-03 12:35:24)
- 今、某とらねずの人が上げてるな -- 名無しさん (2025-01-03 12:54:09)
- 見た目はケモだがその実復讐と憎悪の物語 -- 名無しさん (2025-01-03 13:03:56)
- 易公は強いは強いが上達できる強さ。伏儀女媧は理不尽 -- 名無しさん (2025-01-03 13:04:00)
- 蚨蝶のBGMばかり取り上げられがちだけど姫のBGMと奄老のBGMも聴いてくれ。超いいから。 -- 名無しさん (2025-01-03 13:17:24)
- 英招もだ -- 名無しさん (2025-01-03 14:06:44)
- カーンカーンカーン! -- 名無しさん (2025-01-03 18:10:05)
- 道教要素があるって事は、十王のモチーフは冥府の十王かな。ちょっと面白そうなので、購入候補入れるか… -- 名無しさん (2025-01-03 20:55:57)
- コンシューマー告知PVのラストで幼い羿と恒の兄妹がこのゲームを遊んでいるカットが挟まれて、「本編もこうなれば良かったけどそうはならなかったんだよ◯ック…だからこの話は(ry」ってやるせなくなった -- 名無しさん (2025-01-03 21:42:11)
- メトロイドヴァニア大好きだが海外製のはアホほど高難度のが多いのがなあ… -- 名無しさん (2025-01-03 23:59:55)
- 道中での羿と恒の話は、勘の良い人なら「あっ(察し)」ってなるところだったりする、羿が一言も喋らないという事はつまり -- 名無しさん (2025-01-04 00:57:27)
- 嫦娥がモデルって時点で「あっ」ってなる、こっちは羿が不死になってしまったが -- 名無しさん (2025-01-04 01:15:44)
- 台湾の創作は全体的に陰鬱なイメージがある。長かった独裁や大陸からの圧力の反映だろうか… -- 名無しさん (2025-01-04 20:42:24)
- しかし飛天玉座って割とがっつり処してる場面が分かるんだが・・・光って誤魔化そうとしてたけど、あれで村人を騙せてたんかいな・・・ -- 名無しさん (2025-01-04 22:23:07)
- 姫は男だぞ(それがいいという人もいるだろうが) -- 名無しさん (2025-01-05 13:25:08)
- ↑2 プレイヤーにわかるように見えてるだけで、実際にはもっと見えないと考えるしかないかなあ… -- 名無しさん (2025-01-13 21:29:35)
- 桃花村の司祭に、羿「俺らに頼らずに自分の力で生きろ」って言ったけど。ストーリー終盤で判明した(猿人を拉致っていこうぜ計画の提言者)の真実を知ると、お前どの口でそんな事を… -- 名無しさん (2025-01-14 11:39:20)
- 姫は周王朝の姫姓が元ネタじゃないかなあ -- 名無しさん (2025-01-14 19:32:42)
- ↑2 だからこそ自分の手で清算しようとしたんじゃないかな?家族や太陽人の復讐のために始めた旅路が、蚨蝶のように「自らの罪と向き合う」ものへと変わっていったんだから -- 名無しさん (2025-01-14 22:12:19)
- 山海9000に絡む前日譚の漫画へのリンクも貼ってほしいな -- 名無しさん (2025-01-15 21:46:32)
- 姫は戦闘モードに入ってからの服装を見ても女と勘違いしておかしくないんだよね、というか何であんなきわどい服を… -- 名無しさん (2025-01-18 23:42:40)
- ボス戦がほぼ全員面白いのがすごい 最初は勝てるかこんなの!ってなるがリトライ重ねるうちに段々攻撃が見えてくる体験はリスペクト元のSEKIROを思い出す楽しさだった -- 名無しさん (2025-01-27 22:41:11)
- 返校のチームならこのストーリーと難易度も頷ける -- 名無しさん (2025-02-01 18:28:12)
- やらかし見るとよくお前勾芒にあんな真似出来たなと思う -- 名無しさん (2025-02-09 16:25:06)
- ↑確かに一思いにグサッとやったほうがよかったのかな まああの時点の羿は復讐心が強すぎたのかも -- 名無しさん (2025-02-14 00:53:30)
- ゲームカタログに項目作りたいもんだけど、評価点はすごい思い付くけど欠点としてはどんなだろ… -- 名無しさん (2025-03-31 21:16:32)
- 途中送信失礼。グロとかは賛否両論点だし、中盤までの移動の煩わしさあたりか? -- 名無しさん (2025-03-31 21:17:58)
- ↑個人的には、玉石の入手ペースに対して計算力スロットがなかなか増えなくて少しもどかしかった。でも不満らしい不満はほとんどないゲームだったな -- 名無しさん (2025-04-06 03:47:02)
- アドベンチャーゲームで売れたメーカーだからか、メトロイドヴァニアが初めての人にこそ勧めたい。自分も『返校』『還願』から入ったアクション初心者だけど、真エンド見れたし。アクションの上達への誘導がしっかりしていて理不尽は覚えず楽しかったよ。 -- 名無しさん (2025-04-16 21:18:27)
- さん -- 名無しさん (2025-04-26 06:04:23)
最終更新:2025年04月26日 06:04