毒チョコ(ウルトラ忍法帖)

登録日:2025/02/14 Fri 07:51:21
更新日:2025/02/16 Sun 10:23:57
所要時間:約 3 分で読めます




毒チョコとは、漫画『疾風ウルトラ忍法帖』に登場した暗殺食…なんだが……うん……。


概要

「愛の劇場の巻」(ボンボンKC・電子書籍版3巻、復刊ドットコム版2巻収録)で朧党がバレンタインデーを利用し、チョコでウル忍を毒殺する「毒チョコ作戦」を決行する際に作り出された毒物を仕込んだバレンタインチョコ。

【材料】

とあらゆると汚物をチョコと一緒に混ぜ込んで完成した。


……が、上記の材料にあるようにいろんな物を混ぜたせいでハート型チョコとしての形はしているが、とんでもない悪臭が漂い、材料の一部が飛び出しているというおぞましい代物になってしまった。

臭いから普通なら絶対にバレるだろうと懸念した怪夢瑠(ケムール)達に対して、めひらすが白羽の矢を立てたのは…、

普段から落ちてた饅頭を食べたり、消費期限切れの牛乳を飲んでるマン!!

ヤツなら多分食べるだろうと踏んだものの、以前毒を仕込んだ料理を食べてもピンピンしてた前例から逆に毒が効くのか心配されたが、その毒性は巨体のザンボラー一欠片食べさせただけで即死させるほどであり、毒殺させるには十分な仕上がりとわかったので、毒チョコを触るのを嫌がりつつもめひらすたちは早速作戦に取り掛かる。


作戦の行方

一方、ターゲットであるマンは荒れていた。


マン「どーせオレは生まれてから一度も
チョコなんてもらったことねぇよバカヤロ~~~っ」

なぜならマンは生まれてから、一度たりともバレンタインチョコを貰ったことがなく、他の仲間達は貰っているのを見せられたからである。
その荒れっぷりはたまたま通りかかった人の肩がぶつかってキレてブチのめしたばかりかスペシウム光線を乱射するほど。

そして、その様子を見ていためひらす達はチャンスとばかりに作戦を開始する。

女子学生に変装した怪夢瑠二郎*1はマンに近づき、チョコを渡すが、アクシデントから正体を見破られてしまう。
しかし、マンは彼の好意に応えようとお礼のキッスをしようとしたところをあまりの展開のおぞましさ(笑)にめひらすたちが止めに入り、作戦の全容を明かす。


マン「一度もチョコをもらったことがないオレを……
よってたかってバカにしたわけだな……」

めひらす「いえ あの そ そんなわけじゃ……」

貰ったチョコが自身を毒殺するための毒チョコだと知らされたマンは、ショックのあまりこの漫画の主人公とは思えないほどの激憤と殺意に満ちた凄まじい形相でめひらす達に詰め寄る


マン「フヘヘヘ…かんたんに死ねると思うなよ……
体中の骨をへしおって…じわじわなぶり殺しにしてやる……」

とても主人公の口から発せられる言葉とは思えないほどの残酷な台詞の後にめひらす達はマンからオチが省略されるほどの凄惨な暴力制裁を受けるのだった……。*2
※あまりにも残酷なシーンのため
絵に書けましぇん
byみどー


おまけ

ザンボラー

めひらすが万が一作戦が失敗した際の奥の手として用意した巨大怪獣。

……ではなく、毒チョコの効力を検証するためだけに用意した実験怪獣。

……で、実験の結果は毒チョコを一欠片口に入れただけで泡を吹いて即死。その毒チョコの猛毒性が確証されることとなったが、出番はホントにこれだけ。不憫……

最終的に作戦は失敗し、そればかりか糠喜びさせられて大逆上したマンを前にめひらすは「だから毒殺なんてやめてザンボラーを戦わせようっていったろーっ」と十人衆に責任転嫁していた。

ちなみにボンボンKCのおまけコーナー「朧党忍獣大図鑑」ではコイツではなく何故か毒チョコの方があげられ、ほとんど忘れられたような扱いをされていた。とことん不憫…

…だが、本当に不憫なのは一度もバレンタインチョコを貰えないばかりか毒チョコを貰いそうになってハートフルボッコになったマンなのかもしれない……。メタ的に言えば、「誰かが貧乏くじを引かないと人は集団を維持できない」という法則の生け贄になってもらわなきゃ話が成り立たないだろうし……


追記・修正は朧党から毒チョコをもらってしまった人にお願いします。


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  • くっそー なにがバレンタインだ…
  • 愛の劇場の巻
最終更新:2025年02月16日 10:23
添付ファイル

*1 怪夢瑠十人集の中で紅一点は八郎なのだがこの頃はまだその設定は無かったため二郎の女装になったと思われる

*2 マンが「毒チョコ食わせてやる」って叫んだ後に「ゲボッ」と効果音が出ているため、誰かが毒チョコをムリヤリ食わされた可能性が高い