ザンボラー

登録日:2019/06/02 Sun 20:31:42
更新日:2024/11/16 Sat 01:31:55
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ザンボラーとは、ウルトラシリーズに登場する怪獣である。Sound Horizonのファンのことではない
初登場は『ウルトラマン』。

●目次

【データ】

身長:40m
体重:2万t
別名:灼熱怪獣


【概要】

鎌倉近辺に生息する怪獣。オーソドックスな四足歩行で背中には赤い結晶のような背びれがある。
『灼熱怪獣』の別名の通り常に10万度という物凄い体温を誇り、周囲の川は温泉のように沸騰し、近づくだけで危険である。

武器は背びれから発射する熱光線で、命中したものを炎上させる。
更に恐ろしいことにこの光線、肉眼では目視できず背びれが光った瞬間に着弾し、炎上させるため、
回避することはまず不可能である。
また、光らせるだけで目くらましにに使うなど威力の調整も可能。
これをまき散らしながら周囲を焼き尽くす様はまさに「歩く山火事」「生きた炎」と形容するにふさわしい怪獣である。

【活躍】

◆ウルトラマン

ウルトラマン』第32話「果てしなき逆襲」に登場。

工場建設のせいで住処を壊されたことに怒って出現、熱光線をまき散らし、工場を炎上させ、山火事を引き起こす。
火事は科学特捜隊の手で消火されたが、ザンボラーは白煙の中に姿を消した。
その暴れっぷりから「追い詰められた怪獣が逆襲を始めた」と推測された。

その後、怒りの矛先を都心へと向け進撃するが、その道中防衛軍の戦車部隊と交戦。
だがザンボラーの熱光線は戦車の装甲をも融解させ殲滅、切り札であった科特隊の冷凍弾(イデ隊員曰く「熱さまし」)も効果がなく、
その進撃は止まらない。

そして遂にウルトラマンが登場。ザンボラーは熱光線を駆使して一時は優位に立つも。
10万度の体温もものともしないウルトラマンの頑強さに押され始め、
最後は投げ飛ばされた所を、スペシウム光線の長時間照射を受け倒された。

余談だが、このザンボラーとの戦いと並行して科特隊はインド支部から旅行にやってきたパティという女性隊員を迎えており、
ハヤタがインチキくじ(全て無印で、自分が最後に引いて当たりだと思わせる)でエスコート権を得たり、
事件に巻き込まれたパティが日本の名物を「地震・怪獣・ウルトラマン」と語る等微笑ましい光景が描かれた。
というか、外国ではあまり怪獣が出現しないのだろうか。ウルトラマンの先祖は外国で活躍していたみたいだが。


◆ウルトラマンパワード

ウルトラマンパワード』第7話「灼熱の復讐」に登場、「パワードザンボラー」と呼称される。
初代の倍以上の巨体を誇り、顔つきも恐竜っぽくなり、背びれも山のように巨大化している。

身長:87m
体重:5万t

シアトル近郊に生息、原因不明の山火事を多発させていた。
常時高熱を発生させており、周囲の気温は500度~600度にまで跳ね上がり、防護服なしでは近寄れない。
また、高熱による上昇気流により積乱雲が発生し、局地的なハリケーンを引き起こす。

その熱量のためミサイルも届かず蒸発し、衛星からのレーザー光線も大気の歪みで軌道を捻じ曲げ回避、
挙句の果てには駆け付けたウルトラマンパワードのメガ・スペシウム光線にも素で耐えきってしまうという強敵ぶりを見せつける。
これに対しパワードがとった行動は……

拝む


拝み倒す


というまるで命乞いでもしてるかのような行動だったが、これはテレパシーを送って怒りを鎮めようとしたもので、
それを受け入れたのか、ザンボラーは何処かへと去っていった。
その正体は自然破壊を繰り返す人間たちに怒った地球が怒りを具現化させたものだと推測されている。


◆その他媒体

漫画ウルトラマンSTORY 0』にも登場。
その大きさは山脈並であり、正に歩く火山である。体から発射するマグマを自在に操る能力を持つ。
修行中のウルトラマンタロウとその師カラレスを襲撃、カラレスを丸飲みし、タロウを追い詰めるも、
戦士として覚醒したタロウの奮闘でカラレスは救助され、ストリウム光線ウルトラダイナマイトの連続攻撃で倒された。
この個体は自然破壊とは無関係に暴れ回っていた模様。


ウルトラマンZ』ではの第2話ではゲネガーグの襲来以降に目覚めた地球の怪獣が記載されたモニターの中で、北アメリカに出現した怪獣として名前が登場している。
出現した場所は地図から考えてロッキー山脈付近なので、パワードザンボラーと思われる。


テレビマガジン1988年7月号に掲載された細井雄二作のギャグ漫画『ウルトラマン』ではバルタン星人の手下として登場。
体が熱くて触っただけで火傷するという設定になっており、突然現れてウルトラマンの尻を火傷させ、怒って殴りつけたウルトラマンの手も火傷させる。
その後、姿を見せてザンボラーの能力を説明するバルタンを「どれどれ?」とウルトラマンがザンボラーに投げた事により、バルタンも火傷させてしまう。
そしてバルタンの命令でウルトラマンに突進、ウルトラマンはそれをかわすも、戦場が岩場だったために付近の岩に頭をぶつけてしまう。
触れば火傷、避ければ頭をぶつける状況に悩むウルトラマンにさらに突進するも、ウルトラマンが咄嗟にスペシウム光線を放った事で倒された。
「光線技なら触らなくても良かった」という事実に後から気付くウルトラマンと、敗北を嘆きながら退散するバルタンであった。


【余談】

初代のスーツは、同じく四足歩行怪獣のガヴァドンBの改造。よく見ると目元に名残があるのが分かる。

初代のデザインは成田亨。ライオンを造形化して怪獣にしたデザインとのこと。

パワードザンボラーの着ぐるみは日本版のドドンゴブロッケン等と同様、スーツアクターが2人入る構造となっている。



日本の名物は、追記・修正・アニヲタwiki

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最終更新:2024年11月16日 01:31