ドールズフロントライン2:エクシリウム

登録日:2025/04/16 Wed 23:36:01
更新日:2025/04/26 Sat 07:52:44
所要時間:約 22 分で読めます





世界に撃ち刻め、貴方の輝きを


ドールズフロントライン2:エクシリウム』はサンボーン社によるアプリゲーム。
スマホ、PCのどちらにも公式対応している。

概要


ドールズフロントライン(ドルフロ)』の正統続編であり、ストーリーやキャラクターも地続きとなっている。
前作のように大量の人形を使ってどうこうという感じではないものの、ドルフロらしい荒廃した世界観や無常さは健在である。

リリースは2024年の12月(中国では2023年の12月)だが、最初に企画が発表されたのが2018年、
正式なタイトル発表が2020年、最初のβテストが2021年と実際のリリースまでにはなかなかの時間がかかっている。
その間にもキャラクターデザインやUIの変更が何度も行われており、ブラッシュアップに相当時間がかかった模様。
そしてリリースされてからも数々の問題にぶち当たり、かといって見捨てるわけにもいかないので全力で改善に取り組んだ結果、
グローバル版リリースまでにはだいぶ落ち着いたようだ。

例として、グローバル版で実装された、メインストーリーの8.3章と8.7章に相当する期間限定イベントのストーリーはもともと存在しなかった。
それぞれ、中国版で実装されていたイベントの内容を差し替える形でグローバル版に来ているのだが、
その差し替え元となったイベントストーリーが炎上したらしく、
それを書き直すついでに既にリリースされている8章と9章を繋ぐストーリーとして再構成され、
中国版では差し替えたうえで常設化、グローバル版では差し替え後がそのまま実装…という荒業が行われている。
このせいで後から書かれた8.3&8.7章の方が9&10章より面白いじゃんとも言われてたり。

ストーリー以外でも、あらゆる面で改善が行われたようで、今後の動向が楽しみである。がんばれ羽中。

日本も含めたグローバル版では元の実装スケジュールとは異なる、独自のスケジュールでイベントや人形の実装が行われており、
『ドルフロ』や『ニューラルクラウド』以上に実装スケジュールが組み替えられているため、公式からの発信以外ではもはや予測不可能な状態になっている。
例として、中国版で2025/2に実装された幼熙という人形は、グローバル版だと2025/3に年内(それも早いうち)の実装が告知されている。
これについては幼熙ことK2が、『ドルフロ』の韓国サーバー開設時に記念実装された人形という経緯があるので、
韓国もカバーしているグローバル版に優先的に来るのも納得性は高いのだが、つまりはそういった理由でどんどん順番が変わる可能性があるということであり、
さらに言えば、日本と英語サーバー開始時の記念である一〇〇式(サクラ)とM200(???)も実装が決定しているので、今後はさらに予測不可能になると思われる。

システム


艦これフォロワーだった『ドルフロ』、オートチェス風味の『ニューラルクラウド』ときて、本作は『XCOM』風の見下ろし戦術シミュレーション。
もっと言えば、ドルフロシリーズの原点である『パン屋少女』をソシャゲに落とし込んだものと言えるか。
各ユニットの射程や攻撃範囲、遮蔽物などの概念がありつつ、ソシャゲらしい手軽さと派手さで遊べるようになっている。
シミュレーションがそもそも手軽じゃないというのは内緒。

前作では銃種ごとにロールが分かれていたが、本作ではより単純化されアタッカーとかサポートとかわかりやすいものになっている。
だからと言って前作のような銃種システムがなくなったわけではなく、前作から続投のHG、SMG、AR、RF、MG、SGに加えて、新たに近接武器が増えている。だが近接は空気。
装備できる武器種も人形ごとに定められているので、例えばグローザにOTs-14(AR)ではなくAK-alfa(AR)を持たせることは可能だが、MP7(SMG)やスチェッキン(HG)は持たせられない。
スオミにペーペーシャを持たせよう!

昨今のソシャゲの例に漏れず、メインストーリーやイベントストーリーを読むくらいならそれなりに適当な戦力でも大丈夫だが、
高難易度やスコアランカーを目指すなら…といった具合の難易度。
『ドルフロ』でストーリーを読むのもいっぱいいっぱいだったころと比べると、時代は変わったと言えよう。

メインストーリーに相当する1~10章はフルボイスかつ、ちょくちょくムービーシーンが挟まれる仕様。
後からメインに組み込まれた8.3章と8.7章も、ムービーこそないが将来的にはフルボイス化が予定されている。

ストーリー


2074年。
10年前にグリフィンを退職して賞金ハンターに転身した指揮官は、箱のような物体を輸送する依頼を引き受けるも、
ヴァリャーグや生骸、さらには謎の第三世代人形にと立て続けに襲われてしまう。
そして、その物体の中から現れた少女と、その少女が操る球体に使われている技術。それは、指揮官にとって過去の記憶を思い起こさせるものだった。
10年前の戦いにケリが付いていないことを悟った指揮官は、再び世界を揺るがす陰謀へと立ち向かうことになる。

世界観用語


+ 用語
  • 人形
ドルフロシリーズにおいて普及しているアンドロイドの総称。
2045~51年の第三次世界大戦後の人手不足の中で急速に普及し、その後は人間の暮らしに欠かせない存在となっている。
外見は型番や個体によるものの、おおむね人間と区別がつかないほど自然に作られており、体のどこかにある充電口や機械部品を見ないと判別できない。
2074年時点では第三世代人形まで開発されているが、まだ普及はしていないようなので、基本的には第二世代人形が中心な模様。

  • 戦術人形
一般流通している人形を改造して射撃管制コアを取り付け、戦闘行為をできるようにした人形、あるいは、最初から戦闘用に作られた人形のこと。
戦術人形には戦うためのノウハウだけではなく、スティグマと呼ばれる特定の武器との強い結びつきも与えられており、
これによりスティグマした武器のプロフェッショナルとなる。
ドルフロシリーズに登場する人形のほとんどはこれ(『ニューラルクラウド』は除く)。

  • コーラップス汚染
2030年に中国で発生した「北蘭島事件」と呼ばれる大爆発事故によって、世界中に拡散したコーラップス粒子による環境汚染のこと。
この汚染が原因の一つとなり、第三次世界大戦は引き起こされた。
コーラップス粒子はコーラップス放射線を発しており、これに長くさらされ続けると「ELID」という病気を発症し、治療なしではやがて死に至る。

  • 遺跡
世界中で見られる、高度な文明によって作られたという共通項を持つ古代遺跡の総称。
遺跡内部に保管されたコーラップス粒子の危険性や、遺跡から得られる技術が高度すぎることから、
遺跡に関する研究を凍結する国際協定が存在したものの、実際にはパラデウスをはじめとした各勢力が研究を行っていた。
北蘭島で大爆発が起こったのも、この島に遺跡があったため。

  • ロクサット主義合衆国連盟(ロ連)
2064年に欧州と新ソ連の間で協定が結ばれ成立した、「ロクサット主義」に基づく連邦制国家。AIによって維持、管理されている。
建前ではコーラップス汚染エリアを浄化して人の住める土地を増やしているのだが、そのやり方が何かと強引だったり、
ロ連内で生きる人たちも監視社会で疲れ果てていたりと、典型的なディストピアとなっている。
「衛星都市」と呼ばれる浄化壁に囲まれた都市と、それらを繋ぐ都市間列車によって連盟内でのネットワークが構築されている。

  • ヴァリャーグ
ロ連の目が届かないエリアで略奪行為を行う蛮族たち。
独自のネットワークを持っているため、意外にも統率力は高い。
ロ連の成立から間もなく、ヴァリャーグの出現が確認されるようになっており、何かしらの関係があるのではないかと示唆されている。

  • イエローエリア
本作の主な舞台となるコーラップス汚染エリア。
人間がギリギリ生きられるくらいの汚染度合いであり、ロ連の息苦しさを嫌った者たちやヴァリャーグ達の住処となっている。
汚染度合いは色で分けられており、汚染度が低い順にホワイト>グリーン>浄化>イエロー>レッド>ダークとされている。
レッドエリアから先は人間が立ち入ってはいけない(死ぬので)。
+ 他のエリアの詳細
  • ホワイトエリア
一点の曇りなくコーラップス汚染の存在しないエリア。
その性質上、人工的に作られた街や地下街、高層ビル群といった無機物的な景色が特徴。
また、ホワイトエリアの面積は限られているため、横ではなく縦に広がった都市づくりも特徴的。
ここに住むことができるのは特権階級の証であり、グリーン以下のエリアとは一線を画している。

  • グリーンエリア
人体に害のない程度にまでコーラップス汚染が浄化されたエリア。
ロ連内で生きる一般的な人々が暮らすエリアであり、おおよそ考えられるような商店、サービスは一通りそろっている。
だが、このエリアで生きる人々は常に監視されており、割り当てられた仕事への遅刻や怠慢が重なると放り出されるようだ。
また、ホワイトエリアで暮らす者たちへの奉仕階級でもあり、いくつかの資料からはそれへの不満が見受けられる。
それでも、イエローエリアで生きるしかない人々にとっては衣食住に困らないというだけで憧れの存在。
ロ連の衛星都市に含まれるのはここまで。

  • 浄化エリア
ロ連の長城列車と浄化装置によってコーラップス汚染の除去が行われているエリア。
長城列車と共にロ連軍が滞在しているが、あまりいい待遇とは言えず隊員の不満度は高い。

  • レッドエリア
ひどいコーラップス汚染により、人間が立ち入ってはいけないエリア。人形も長時間の活動は危険。
ヴァリャーグですら近づかないため、レッドエリアの内情や文化は不明。
コーラップス放射線を吸って育つ花「エピフィラム」が群生している。

  • ダークエリア
人形ですら入るのを躊躇する最悪の汚染エリア。
高濃度の汚染によって機械ですらまともに作動できないため、レッドエリア以上にその実態は不明。
コーラップス粒子によって形成された巨大なクリスタルが地面から生えている。


  • 完全免疫体
コーラップス放射線に適応し、その悪影響を受けない存在のこと。
だが逆にコーラップス放射線が薄いエリアでは衰弱してしまう。

  • 生骸
コーラップス放射線によって変質した生物たちの総称。
通常、コーラップス放射線によって発生する症状は「ELID」と呼ばれるものだが、感染者の経過次第では生骸へと変質してしまう。
「ELID」の段階ならまだ治療の望みがあるが、生骸になってしまうともはやどうしようもない。
生骸の中でも一際巨大な体躯を持つ個体は"ブージャム"と呼ばれ、その存在自体がある種の災害として認識されており、
メインストーリーや資料室でもブージャムによる被害は度々言及されている。

  • 賞金ハンター
イエローエリアを中心に活動する何でも屋。指揮官の本作での職業。
業務内容は物資輸送から敵対勢力の排除まで様々。

  • パラデウス
イエローエリアで暗躍する宗教団体。
かつては高い技術力を持ち、なおかつ一般社会に多くのスパイを潜り込ませており、中には東ドイツの中枢にまで食い込んでいた者もいた。
というか、パラデウスの支援をしていたのが東ドイツの高名な政治家であったため、その縁で東ドイツやNATO系の技術がパラデウスに流出していたとされる。
10年前にドイツで大規模なテロを起こすも、その後消滅したと思われていた。
現在はイエローエリアで「ELID」が発症した難民たちを扇動し、何かをしている模様。

  • ネイト
かつてパラデウスが製造していたサイボーグ。
人間のパーツを部分的に機械へと置き換え、その記憶や人格も書き換えてパラデウスの尖兵として作り替えていた。
上級ネイトは人間社会への潜伏も可能であり、前述の通り社会的に高い地位を持っていたネイトも少なくない。
比較的作りやすい存在だったようだが、ネイトを製造するうえで欠かせない「クレイドル・レイク」が閉鎖されてしまったため、どうやら新造ができなくなった模様。
現在では生き残った一部がパラデウスの幹部として活動しているようだ。

  • グリフィン
正式名称は「グリフィン&クルーガー社」。「G&K」と略されることもある。
民間軍事会社の中でも規模が大きく、かつ人形を大事に扱うという特異な会社でもあった。
指揮官のかつての職場でもあるが、グリフィンをはじめとした大規模なPMCはロ連によって10年の間に解体、再編を受けており、
現在のグリフィンは小隊を一つ持つのがやっとの小さなPMCに過ぎない。

  • 鉄血工造
かつて存在した人形製造会社。
軍用やボディガードなど、荒事が絡む分野でのシェアを大きく伸ばしていたが、ある時を境に鉄血製人形が人間を襲うようになり、
以降は人間を脅かす危険な存在として、新ソ連政府はグリフィンに鉄血人形の掃討を委託した。
タリン潜水艦基地の戦いで、鉄血製人形に指示を出していたエルダーブレインが行方不明になり行き場をなくした鉄血人形たちは、
グリフィンに捕獲され戦力として同社に組み込まれていた。
現在では正式に鉄血工造という会社そのものが解体され、その技術はオープンソースとして幅広く使われている。
「イージス」「ゴリアテ」「ダイナーゲート」あたりは敵としてよく目にするだろう。

登場人物


本作では『ニューラルクラウド』同様、人形の名前は原則的に銃の名前ではなく個人名になっている。
前作に登場した人形はかつての名前を()内に記す。

エルモ号

本作の拠点となる移動基地。
元々は2064年の「アエネアス作戦」で使われたものであり、大量の人形を収容できるだけでなく、
指令室機能や重装部隊の搭載など、文字通りの移動基地であった。
コーラップス汚染への対策もハイレベルで、レッドエリアでも問題なく稼働することができる。
指揮官がグリフィンを退職した際に退職金代わりに持ち出し、現在まで使われているが、あまりにもデカすぎるとか人手や資材が足りないとかで万全の状態とは言い難い。

  • 指揮官
CV:野島裕史/皆川純子
主人公でありプレイヤーの分身。前作の指揮官と同一人物。
前作では性別や容姿は不明で喋り方も中性的であったため、それらはプレイヤーの想像次第であった。
今作ではゲーム開始時に指揮官の性別を設定可能。選んだ性別によって黒髪短髪の男性かピンク髪ボブカットの女性になる。

2062年から64年にかけてグリフィンで働いていた*1が、グリフィンを退職して以来10年間、イエローエリアで賞金ハンターを続けている。
グリフィン時代に様々な思惑に巻き込まれ続けたためかだいぶ擦れており、世界の命運だとか社会秩序を守るだとかにはあまり興味がない状態だったが、
パラデウスが存続していたことをその目で確認すると、パラデウスへの怒りからかつての面が姿を見せるようになった。

人形指揮の腕前は鈍っておらず、今でも的確な指示で勝利に導く。
グリフィン時代に両手で数えきれないほどの修羅場を潜り抜けてきたため、ちょっとやそっとじゃ動じないしヤバい状況でも何とかしてしまう。

相変わらずの人形狂いでもあり、人形に対する態度が普通の人間とは一線を画している。
逆に人形からの信頼も厚く、特にかつてグリフィンで働いていた人形たちからの信頼は凄まじい。
某人形には二人で住むための家を用意されてたりする。
ただ、グリフィン退職時に「メフィストプロトコル」なるルールがグリフィンの人形たちに付与されたようで、
(元)グリフィンの人形たちは指揮官に会いに行ったり、長時間一緒にいてはいけないことになっている模様。
が、そこは高度な演算能力を持つ戦術人形たち。あの手この手でうまく理由を付けてエルモ号へとやってきている。

上記の通りグリフィンに所属していたのは2年ほどだが、
この間にマグラシアサーバーへとダイブして「教授」としてサーバー内時間で約3年を過ごしていたため、
実質5年ほどグリフィンで人形を指揮していたことになる。
また、マグラシア内に居た人形たちの今の名前にはすぐに馴染む一方で、
そうでなかった人形の今の名前は馴染むのに少し時間がかかるという、「教授」にとってはうれしい小ネタも。

  • グローザ(Ots-14)
CV:井上麻里奈
10年前はグリフィン所属だった戦術人形。前作ではメインストーリーにまるでかかわらない存在だったが、まさかの指揮官の相方ポジションに収まった。
グリフィンを離れてからは新ソ連の保安局に勤めていたようだが、どういうわけかイエローエリアの廃鉱山に一人でいるところを指揮官に発見され、以来エルモ号に乗り続けている。
エルモ号の人形小隊の隊長も務めており、持ち前の冷静さとスルー力で癖の強い人形たちをまとめ上げている。
前作からの続投組ではあるが、過去の記憶が失われているため、グリフィン時代の同僚や事件の情報は知らない。
また、何故か指揮官のそばに長時間居ても問題ない。

また、「Groza」を一文字入れ替えると「Gyoza」になるというミームがある。

防御バフ、範囲攻撃、反撃と様々な事ができるオールラウンダー。
攻撃力は心許ないがレア度の割にHPと防御力に優れるのでタンクとしても運用可能。

  • メイリン
CV:朝日奈丸佳
指揮官とグローザが拾った人間の少女。
エルモ号におけるメカニック全般を担当しており、中々にブラックな労働環境な模様。前作におけるカリーナみたいなポジション。
米酒(ミーチュ)が大好きなので、見た目は小さいが成人していると思われる。
休憩室のロビーを眺めていると凄まじいペースで酒を飲み続けている様子が確認できる

  • ネメシス
CV:遠藤綾
褐色長身の戦術人形。武器はSAN511(RF)*2
言語モジュールの異常が原因で普通の言葉をしゃべれず、抽象的な言葉しか発することができないが、キャロリックだけはこれを翻訳することができる。*3
思考そのものは正常であり、自身の言葉がうまく伝わらないことに不満を抱いている。
過去スキンにはパラデウスのマークが描かれていることから、何らかの形で関係していたのではとされる。

単体攻撃に特化したアタッカー。スキルの性質上、対ボス能力に秀でている。
長射程&低移動力という典型的なスナイパーなので位置取りは慎重に。

  • キャロリック
CV:大原さやか
うさ耳のようなモジュールを付けた銀髪の戦術人形。武器は刀の野兎(近接)。
何故かネメシスの言葉を理解できるのでよく組まされているが、本人としては不本意。ネメシスの口が悪いせいもあって口喧嘩が絶えない。
ペリティアという人形を追いかけている。

本作唯一の完全近接型ユニット。当然ながら射程は全ユニット最低の「1」だが、代わりに移動力が高い。
攻撃時には敵に接近するリスクを抱えているのに防御面が弱い、という致命的な弱点を抱えているのが辛い所だが…

  • ヘレナ
指揮官が輸送物として受け取った箱のような物体の中から現れた幼い少女。
グラフィックでは薄桃色の髪だが、テキストでは白髪と言われている。どっちなのだ。
自身を覆っていた箱が分解、再構成して作られる三つの球体を操り、自身が敵とみなしたものを攻撃することができる。
休眠時は球体が箱に戻ってその中に入ってしまうが、指揮官たちと打ち解けてからはそのまま寝るようになった。

完全免疫体ではあるものの、その性質は既知の完全免疫体と大して変わりないことから、
指揮官の見立てでは、より高度な完全免疫体を生み出す実験の失敗作であるとされている。
+ ネタバレ
「ヘレナ」は複数人存在しており、人格こそ違うが同じ容姿を持っている。
8.3章では別の「ヘレナ」が登場。ややこしいため、そちらは指揮官によって「メラニー」と名付けられた。


  • コルフェン
CV:大空直美
指揮官が闇ブローカーから貰った医療用人形。武器はCurva(HG)。*4
エルモ号一行の話を聞き、自ら戦場に立つことを志願してきた。
人当たりと面倒見の良さからヘレナの子守りや小隊のムードメーカーを務めるが、素の性格は冷めている。
あざとい言動は闇ブローカーから教わった物らしい。タイトルコールや整備室での台詞で完全にふざけ倒している

衛生兵らしくHPと体勢値の回復スキルを持つ。反面戦闘力は控えめ。
彼女がいれば部隊の生存能力が格段に上がるので、高難易度ステージに挑む際は起用を検討してもいいだろう。

  • ヴェプリー
CV:原田ひとみ
コルフェンと同じく闇ブローカーから引き取ったアイドル人形。武器はVepr-12(SG)。
こちらは闇ブローカーもやや持て余し気味だったところ、戦力増強も兼ねて引き取ったという具合だが、ヴェプリー本人はノリノリ。
任務に真面目ではあるのだが、思考がすべてアイドル基準であるため、その言動は変な人形にしか見えない。

SSRだがガチャを回さなくても一人は確保できる。
単体、方向指定範囲、座標指定範囲と様々なタイプの攻撃を使い分ける事が可能。
移動デバフのパッシブスキルを持っており、これを軸とした強化及び運用が基本となる。

  • ダンデライオン
10年前にグリフィンで預かっていた存在。
10年間の間にロ連全体を統制、監視する管理システムを開発し、現在はバカンス中。
+ その正体に関しては複雑なのでこちら
M4A1という人形が、鉄血工造がばら撒いた「傘ウイルス」に感染し、通常の人形なら暴走状態に陥ってしまうところ、
M4をはじめとしたペルシカ博士謹製人形たちは対策を施されていたため無事だった。
しかし、ウイルスが原因でM4のメンタルにもう一つの人格が生まれ、それはどんどん育っていき、
M4の頭の中でアレコレと話しかけてくる存在になっていった。
そのもう一つの人格がメンタルを破壊されたパラデウスのネイト「ニモゲン」のボディへと移り、
ネイトの失敗作のメンタルと融合して生まれたのがこのダンデライオンである。

相変わらず指揮官をおちょくるのが好きだが、トップクラスの演算能力も健在であり、エルモ号のセキュリティも意味をなさない。
本体はバカンス地にあるが、メンタルの状態でダイナーゲートを使ってエルモ号に滞在している。

CV:上坂すみれ
エルモ号ではグローザと同じく前作続投組。
10年の間にメカニックとして磨きを掛けたようで、新たな赤軍ロボこと赤いイージスと共に戦う。
前作の初期絵とはまるで別人のようになっており、MOD絵に見覚えが無いと新キャラかと間違えるほど。

実のところどうしてエルモ号に乗車しているかが不明。
所属こそエルモ号になっているのだが、メインストーリーに出てこないので、どういう立ち位置なのかがまるで分からない。

人形とグループ


本作では人形たちもそれぞれのグループに分かれて暮らしており、その生き方も様々。最終的にはみんなエルモ号にやってくるのだが。
これらの人形とは別に、射撃管制コアを外し一般人形として社会に組み込まれた者たちの存在も明らかにされている。
+ グループと所属する人形たち

G&K 霜降小隊

かつての指揮官の職場であるグリフィンに残った人形たちによる小隊。
現在のグリフィンの指揮官は、指揮官(エルモ号)の元上司であるヘリアン。
メンバーは瓊玖(QBZ-191)、トロロ(AK-Alfa)、チータ(MP7)、リンド(AA-12)

  • チータ
「飼育員」という独特な呼び方で指揮官を呼ぶ人形。でもその呼び方をする人形は唯一ではない。
今作までの間に事故(自業自得)によって素体の変更を余儀なくされ、前作よりもロリ化している。
サービスイン時のスキルの説明が誤記で「味方へのランダムなデバフ(本当はバフ)」と書かれていたのをあまり疑われなかったり、
パッシブスキルで飴玉を投げる時の「Ei!」という声が英語圏でなぜか流行ったり、何かと話題に事欠かない。

POL-03 警察機関

ロ連のグリーンエリアで警察として働いている人形たち。
メンバーはモシン・ナガン()、ナガン(ナガンM1895)、クシーニヤ(スチェッキン)
元メンバーにペーペーシャ(〃)

イタリアンレストラン カルド

ロ連の衛星都市MEL-07にあるレストラン。
メンバーはサブリナ(SPAS-12)

人形コミュニティ

イエローエリアで暮らす野良人形たちの互助グループ。
そこそこの数の人形が所属しているが、厳しい懐事情のせいで稼働停止した状態の人形も少なくない。
メンバーはウルリド、スオミ(〃)、ロッタ、リッタラ(WKp)*5、ドゥシェーヴヌイ(KSVK)

  • ドゥシェーヴヌイ
(『パン屋作戦』を除けば)シリーズ皆勤賞組の一人。
今作でもやはりというか過去の記憶を失っており、資料室のストーリーでは人形コミュニティにたどり着くまでの苦難の旅が描かれている。
素体のデザインは『ドルフロ』のMOD3がベースになっているが、メカ度がかなり増しており、歩行音も独自の硬いものが設定されている。

カフェ ズッケロ

ロ連の衛星都市CHE-02で営業しているカフェ。人形のみで運営されており、経営も順調。
元グリフィン人形たちの情報交換場所であったり、マキアートを中心に裏の依頼をこなす武装集団でもある。
8.7章でカフェの営業を停止し、エルモ号へと移った。
メンバーはスプリングフィールド(〃)、マキアート(WA2000)、センタウレイシー(G36)、シャークリー
元メンバーにアンドリス

そよ風

各地を転々としながら活動する人形楽団。
8.3章にてダンデライオンの要請でエルモ号を目指し、多少のトラブルがありながらもエルモ号に合流した。
メンバーは黛煙(95式)、絳雨(97式)、朝輝

H.I.D.E.404

かつてはグリフィンとも共に作戦にあたっていた404小隊の現在の姿。
リヴァ(UMP45)とレナ(UMP9)がカリーナの方にかかりっきりになってしまったため、
リヴァの勧めでメンバーを増やしている。
10章では現在の任務と目的が一致していることから、修理と休養も兼ねてエルモ号に落ち着いている。
メンバーはクルカイ(416)、ミシュティ(G11)、ビヨーカ(G28)、アンドリス

  • クルカイ
CV:野中藍
名実ともにドルフロシリーズ人気ナンバーワン人形にして、シリーズ皆勤賞組の一人。
念願だった404の隊長になれたが、経緯が経緯だけにやや不満げ。
10年の間にバイク趣味を手に入れており、戦場でも乗り回している。
そして10年の間に指揮官へと募らせたものも悪化しており、以前にもまして束縛系彼女と化している。
なお、本作でも4月16日こと416の日に怪文書メールを送り付けてくる奇行は健在。

2種類の範囲攻撃を持ち、戦場に酸をばら撒くアタッカー。
誇張抜きでゲーム難易度が1段階下がるというほどの驚異的な殲滅能力を持つ。バイクに乗ったら敵が死ぬゲーム
無凸でも充分すぎるほど強いのだが、完凸した日にはマップ全体に酸をばら撒くMAP兵器と化す。


その他


  • ペリティア
プレイアブル人形では最も身長が高い猫人形。猫というよりはトラとかライオンと例えた方が適当かもしれないが。武器はペチェネグ(MG)。
サービスインから半年時点では、唯一の所属グループが無い人形でもある。
一応、新ソ連の保安局と関係があるようだが、キャロリックを追いかけて観察すること以外の目的は不明。
そのくせ、公式の4コマやキービジュではエルモ号組に交じって描かれていたりする。おそらく設定が没ったのだろう。

  • セクスタンス
ジラードグループなる企業に雇われヘレナを狙う第三世代人形。なぜか男装をしている。
人形としての性能は第二世代のそれを大きく上回っているらしいが、
第三世代のプロトタイプにあたるRO635に比べれば総合的な完成度は低いらしい。
彼女との戦いが落ち着いてからしばらくが経った後、どういうわけか記憶や言語モジュール、戦闘力を削がれている状態で、
パラデウスの兵として指揮官たちの前に姿を現すが、そのままエルモ号に捕獲された。

  • ダーチュア
セクスタンスと同じくヘレナを狙うゴスロリの第三世代人形。
巨大な機械人形へと変貌する能力を持っており、脅威度はセクスタンス以上か。

  • ブルースフィア
「コクーン」なるロクでもない名前の人物から命令を受けて、ブージャムを追いかける青髪の第三世代人形。
ダーチュアとは違って常に落ち着き払っている。
ダーチュアと同じく巨大化能力を持っているが、それまでのクールで美しい姿からは似ても似つかぬほど醜悪な姿となる。

  • カリーナ
ロ連で「非軍事勢力監視局」、つまりはPMCを始めとした民間勢力が適切に武器を所持しているかを監視する組織で働いている女性。
10年前はグリフィンの後方幕僚として働いていたが、戦いの中で「ELID」を発症して入院が必要となり、長らくグリフィンを離れていた。
いざ復帰してみれば、そのころには指揮官は退職してしまっていたらしく、以来10年近く指揮官と連絡が取れていない。
かつてはギャルファッションが似合う少女だったカリーナも、10年たてばスーツの似合う女性へと成長した。

  • デール
かつてと変わらず404のメカニックを務めている青年。実はネカマ。
指揮官も驚くくらいには背が伸びて大人っぽくなったが、中身は相変わらずのメカオタク。
「新ソ連重工業の粋」とまで豪語するエルモ号や、未だ貴重な第三世代人形であるセクスタンスに興味津々であった。

  • ルニシア
指揮官やダンデライオンと縁深い少女。
世界の流れに直接干渉はしないものの、要所で「望むべき未来」のために働きかけている。

  • ウィリアム
ドルフロ世界における数々の事件の元凶。
指揮官は10年前に死んだものと思っていたが、ヘレナの存在でウィリアムがまだ生きていることを確信した。


資料室


ゲーム内コンテンツの一つ。
メインストーリーの読み返しのほかに、人形たちの個別ストーリーがそれなりの文量で描かれており、
人形たちへの理解を深めるうえで非常に重要なコンテンツ。
各ストーリーごとに用意された一枚絵や未登場の人形についても描かれるなど、気合の入ったコンテンツなので必見。

……なのだが、ホーム画面からワンアクションでたどり着けず、妙に奥まった場所にあるためアクセスが非常に悪い。
ホーム画面→左下のダイナーゲート→資料室→アーカイブ→記録復元→思い出or記録でようやく読むことができる。
メインストーリーの読み返しと同じ場所に格納されているので、なおさら見逃しやすい。どうなってるんだ羽中!
あと未実装の人形もすでにエルモ号に来てることになっているのは内緒。

休憩室


ゲーム内コンテンツの一つ。
それぞれの人形に与えられた個室で人形たちと触れ合える。
……というのは建前で、実際にはカメラを動かして、ドルフロ2のハイクオリティな3Dモデルをじっくりと観察することができる変態コンテンツ。
人形ごとに固有モーションも用意されており、面白いものから可愛いものまで様々。
休憩室では基本的に統一された私服を着ているのだが、一部スキンを着せることも可能なので、スキンによってはヤバいシチュエーションに見えることも…




追記、修正は新世界の輝きになってからお願いします。

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最終更新:2025年04月26日 07:52

*1 前作ストーリーがこの時期の話

*2 SAN511の旧名称がNemesis

*3 翻訳したキャロリックの反応から察するに、意外と失礼な物言いをしている可能性がある

*4 元ネタは「Curve」という、名前の通り湾曲したフォルムを持つ銃

*5 『1』では同名のハンドガンを装備していたが、本作ではガリルARM(MG)に持ち替えている