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沢田圭(鉄鍋のジャン!)

登録日:2026/05/19 Tue 2:43:00
更新日:2026/08/23 Sun 11:45:35
所要時間:約 9 分で読めます






炎はオレの相棒さ!



沢田(さわだ) (けい)とは『鉄鍋のジャン!』の登場人物。


概要

東京・六本木の中華料理店『チャイニーズ・レストラン「崑崙(コンロン)*1」』の跡取り息子。
見た目はウェービーヘアが特徴のチャラ男

第1回全日本若手中華料理人選手権では優勝候補の注目株とされていたが1回戦でジャンに負け、更に1年後はキリコに負けた本作におけるかませの代表格。
こっちの世界の中の人が同じ料理人は実力者なのに。

『R』では指ぬきグローブの掌からバーナーの火を噴射できる色物になり、見た目が更に派手になった。
灼熱の鉄板と冷やした鉄板を同時に扱うという風に、技術と実力は格段に増している。


『2nd』では中華料理界の重鎮として登場し、大谷が開いた中華料理人の大会の特別審査員役に抜擢。
結婚して娘「沢田東雲(シノノメ)を設けており、娘も料理人として同大会に参加している。


人物像

作中で明確にイケメンと明言された希少な人物であり、基本的には人当たりの良い陽キャ。
女性の扱いも上手いのか若い女の子のファンが多く女の子へのサービス精神は旺盛。
本編では終始ファンの女の子に囲まれたハーレムの中でチヤホヤされており、シリーズ全体を通して最も女の子にモテていた色男であった。
無印で惨敗を繰り返してもなお『R』の時点でもハーレムを維持し続けており、人柄は間違いなく良性である。
とはいえ女好きな面も確かにあり、作中では初対面の霧子に即アプローチをかけようとする辺り結構軽い。
ただし霧子へのアプローチは霧子が沢田に対して一切興味なかったため速攻で失敗。その後ジャンからも「なにをトチくるっているのやら。カオで料理をつくるわけじゃないだろう!」と扱き下ろされ盛大に赤っ恥をかいてしまった。

本シリーズのネームドキャラの常として自己顕示欲は強めであり、特に目立つことに誰よりも拘る。
無印後半には誰よりも派手であることに腐心し、「(いつも一番人目をひくのはこのオレでなきゃいけないんだよ)」「(見せる料理は沢田におまかせだぜ)」とジャンや陸一族に対抗意識をメラメラ燃やす場面もあった。


ジャンの喧嘩腰の振る舞いや素行を利用して観客を味方に付けるマイクパフォーマンスを仕掛けて会場をアウェー一色に染め上げた強かな一面もあるが、問題児が多すぎる『鉄鍋のジャン!』シリーズの中では間違いなく常識人の部類。
女好きな性格もチャラ付いた一面もパフォーマンス性への拘りも愛嬌の1つとして好意的に捉えられる程度のもので、ハーレムを構成するファンの女の子の名前全員の名前を覚えているので甲斐性も確か。
店の常連客らしきおじさん達からは「お宅の圭ちゃんすごい人気だねハハハ」「うらやましい」と微笑ましく眺められていた辺り、彼のハーレム自体が店の名物のようであった。


料理人として

流儀は【料理は炎】
信条通り、鉄板料理を始め、と熱を扱う料理を得意としており、「炎の料理人」「六本木パフォーマー」を自称。
大体ファンの女の子達をアシスタントとして、特注の超特大サイズの鉄板を持ち出してくるのが恒例で、無印時代は触れた軍手やハンカチが一瞬で発火・炎上する程の超高温の鉄板を使用していた。
加えて10歳の頃に料理の基本をマスターしたと自負しており、その上で「これからの中華は味プラス演出」という思想に傾倒。
ダンスのように踊るアクロバティックな調理や炎を使った派手な演出などで客を魅了することに長け、マイクパフォーマンスよる人心掌握にも長ける。
他にも的確な素材選びや食べやすく配慮した切り方、肉の下味付けや中国技法の油通しといった下処理も抜かりなく行っており基本はきっちり抑えているため、本人の公言した通り基本技術は確かである。


ただし力量は無印時点だとモブ料理人達に比べればマシな部類でしかなく、蟇目のような本作の上澄み層と比べると明確に格下レベル。
その蟇目からは「雑な味付け、材料の選び方もなっちゃいない、なにより火を使いこなしていない!」とボロカスに嘲笑された挙句まともな料理扱いされず彼の怒りにふれ顔面に裏拳を1発食らった。*2
そして派手なパフォーマンスに傾倒しすぎているきらいがあり、料理の中身や味への探求心は薄めと未熟な面も多々あった。確かに基本は抑えているのだが、逆に言うと基本の域を出ていなかった感は否めない。
一応父親からは「女ウケばかり狙いやがって」と苦言を呈されていたものの、顧みずパフォーマンスを重視し続けたのは挫折を知らなかったが故とも言える。


そして3年後の『R』では【料理はへと方向転換。
200℃の高熱部とマイナス23℃の冷却部、半面それぞれ2つの性質に分かれた特注の巨大鉄板を駆使した料理を編み出し、料理人として飛躍を遂げている。
なおこの時異名に関しても「炎と氷の料理人」を名乗るようになっていた。


制作料理

無印

  • 芝麻雪糕(チーマシュエカオ)(白ゴマのアイスクリーム)
沢田の本編最初の料理。
練りゴマを混ぜ込んだアイスクリームの上に固くホイップした卵白をトッピングして軽くオーブンで焼き目を付け、仕上げに温かいブランデーをかけて着火する、燃えるアイスクリーム。
「アイスフランベ」とも呼ばれる料理であり、ファンの女の子へのサービスとしてタダで提供している。
アニメ版では店の崑崙でのシーンが丸々カットされたためか、選手権会場のテレビカメラ前で披露してみせた。わざわざ保冷材も持ってきたのかな

  • 鉄板焼(ティエンバンソー)
さあ!ショータイムの始まりだ!!!

第1回全日本若手中華料理人選手権第1回戦における「牛肉」の課題で作った料理。
「最高の肉を最高にうまく食べれる料理」というコンセプトで、ランプ・イチボー・フィレ・サーロインといった柔らかい肉質の高級部位の牛肉をチョイス。
厚めにカットし下味をしっかり付けて油通しした肉を、食べやすい大きさ・形状にカットしたタマネギ・赤ピーマンと一緒に長い鉄串に「肉→野菜→肉」の順番で刺し鉄板で焼いた、シンプルかつ高級志向の料理。
焼き上げる際には酒をかけてフランベの要領で肉に着火。ソースは玉ねぎベースの特製ソース(曰く「ロックンソース」)を使用し、鉄板で焼く過程で肉にかけることで香り付けと味付けを行っている。
アニメでは人が食べる順番を考慮して
ヒレ(フィレ)→ランプ→イチボー→サーロイン
という順番で脂肪分の少ない肉が串の先端部に、脂肪分の多い肉が根本側になるように鉄串に刺した料理として掘り下げられた。

パフォーマンス重視なだけあって調理工程は踊るようにアクロバティックな動きで調理しており、観客受けや審査員からの受けは上々。
観客からは「いいぞォファイヤーダンス沢田――っ」「楽しい料理」などと盛り上がり、審査員からは「こりゃもうまずいわけない」「舞台でも見ているように楽しませる男」と評価されている。
肉の目利きの良さや調理中の手際の良さも好印象に加算された。

肝心の味は、鉄板の熱で焦げた特製ソースが食欲を強くそそる香りを生み、灼熱の鉄板と鉄串の輻射熱で内と外から焼かれた牛肉はジューシー且つ柔らか。
柔らかジューシーな高級肉を鉄串越しに豪快に食らう形式を取っており、高級肉を選んだだけあって確かな肉の旨味をダイレクトに味わう、華やかのある料理に仕上がっている。
観客からは「ランプやフィレにスネ肉がかなうわけねぇじゃねえか」というやっかみと嘲笑込みの下馬評が下され、大谷には「炎と煙が作った芸術」と評価された。
だが中華の真髄*3を体現したジャンの『太極鍋巴』(加えてサル回しのサル扱いされた大谷の解説)の後だと「ごちそうならばなんでもいいというものでもなさそうですね」と評価が一転。
「我々の期待を盛りあげるだけ盛りあげて出来た料理は誰が見てもただの“ごちそう”だった」と苦言を呈され、168vs32という大差で初戦惨敗した。


  • 竜捲餃子(ロンヂュアヌジャオズ)
第2回全日本若手中華料理人選手権第2回戦「制限時間60分以内+審査員合計55人分の餃子」の課題で作った料理。曰く竜捲(トルネード)ギョーザ」
ピザ回しの要領で餃子の皮を薄く丸く広げてから非常に細長く成形。
中心部に具を仕込んで丸めて異様に長い棒状に仕上げて、がとぐろを巻くような螺旋状に纏めてから中華鍋で一気に両面共焼き上げた焼き餃子。
具は羊肉のミンチに大頭菜(ダァトゥツァイ)*4のみじん切りと非常にシンプル。
取り分ける際はピザを切るようにして切り、筒状になった餃子を食する。

調理速度と数も問われる課題だったこともあり、通常の餃子と異なり1つ1つ包まないことで一気に大人数分の餃子をまとめて仕上げられる斬新なアイデアは高く評価され、観客受けも当初は上々だった。
だが特筆すべき評価点はそれくらいであり、中身の具は大陸のオーソドックスな餃子のままで何もアレンジやオリジナリティが無い事にダメ出しが入り、「新しいのは形だけ!!」とケペルからは辛辣な評価。
そして〆で崔会長から「また同じ失敗を繰り返している」「料理の見せ方やギョーザの形にこだわるのでなくもっと味の工夫に情熱をそそいでほしいものじゃよ」と厳しい評価を下され、自分が前の大会からあまり成長していないことまで突き付けられて敗北する残念な結果となった。
おまけに調理工程でも、ただ炒り卵を作っているだけなのに誰よりも目立つ職人芸をキリコが披露したことで「なるほど。あれこそ魅せる料理だぜ!」「ヘタなパフォーマンスよりずっとカッコイイぞ」と観客からの注目すら丸ごと持っていかれるなど、パフォーマンス性でもキリコに劣る出来栄えとなってしまっている。

結果は93vs74という点差で敗北。一見前回よりはマシに見えるが、そもそも採点形式が変更されているため崔会長の評価通り成長を示せたものとは言い難いだろう。
一応、前回と同様味に創意工夫が感じられないだけで特別不味い訳ではなく、普通の焼き餃子としてはしっかりとした焼き加減の香ばしい味わいに仕上がっているためか、ヘマをした陸延雀や未熟な小此木などよりはマシな点数ではある。


R頂上決戦

  • 炎の冷やし排骨麺(パイグウミェヌ)*5
予選「麵料理」で披露した料理だが詳細は不明。

  • 夢想成真金銀蛋雪氷(ムンシャンツエンゼンキンインダンシエントン)彼女達(アナタ)に捧げる特製アイス二種盛り サイコロフレンチトースト添えアンズソース)
(オレは今まで秋山醤に負け五番町キリコに負けてきた)
(それでもファンの女の子たちはオレを見捨てなかった!彼女たちのためにも今度こそ勝ってやる!!)

第1試合「料理」という課題で作成。俗に言う「ロールアイス」仕立ての料理。
烏骨鶏の卵を使用した紹興酒味のアイスと黒酢味のアイス2種類を盛り、そこに麩で作った小さな角切りのフレンチトーストを添えた料理。
トッピングは砕いたローストナッツと杏子のソース。アイスは上記の『芝麻雪糕』同様アイスフランベで仕上げている。

鉄板でアイスとフレンチトーストを手作りする斬新さに加え、烏骨鶏の卵でアイスを作ったことで紹興酒の味と黒酢の味の中でも黄身の味が活き、アイスながらも卵料理らしい味わいになっている。
フレンチトーストの方は麩で作ったことでパンのフレンチトーストよりも軽く食べられ、仕上げにかけた杏子のソースの爽やかさがアイス・フレンチトースト・ローストナッツの3つを繋ぎつつ味のクドさを抑える役目を担っている。
「我々の鉄板の概念を覆したねキミは!!」というコメントをクセの強い食通揃いの審査員から引き出し、審査員全員を唸らせる89点を記録。
崔会長にも「腕を上げよったなこの若造め~~~」と絶賛された、3年間の研鑽を積んだ沢田の確かなレベルアップを感じさせる逸品。

なお現実でロールアイスが注目され広まったのは2015~2017年辺り。「鉄板でアイスを作る」概念が生まれるのは現実だと大分先の話である。
実際調理中も周囲からは卵炒めを作っていると思われていたため、ロールアイスの概念自体が『R』の時代では無かったことが伺える。


  • 雪糕黄茹汁長臂蝦(シエガオホァンチエズチャンペイシャ)(近未来風黄色いトマトエビチリソース シャーベット仕立て)
第2試合「エビ料理」の課題で作成。
「超未来のエビチリ」をコンセプトに、200℃の鉄板で炒めたアカザエビ*6をマイナス23℃の鉄板で急速冷凍してからパウダースノー状に砕いたものの上に、黄色いフレッシュトマトベースのチリソースをみぞれ状に凍らせてエビのパウダースノーの上に乗せたシャーベット仕立ての冷製エビチリ。
皿はレンゲ風のスプーンを皿代わりにしており量は少な目。

歯に染みるほど冷たいシャーベットなのに、シャーベットが口の中で溶けて混ざり合うとピリ辛のエビチリの後味になるという口内調味の原理を利用している。
ただしあまりにエビチリの概念からかけ離れた斬新過ぎた発想のせいでイロモノに足を踏み外してしまい、食通揃いの審査員達すら「誰もがついていける料理ではなかった」「5年早すぎたね」と辛評してしまう料理になってしまった。
とはいえ不味いわけではなく、出来栄えや解釈は他の2回戦進出者のエビチリと遜色のないものではあったとのこと。
だが対戦相手の荀もこの料理と同じ一長一短の出来栄え*7であり、結果優劣付かずのドローになり両者敗退となる残念過ぎる結末に終わった。





いや~~ハハハハ
おや秋山クンすごい汗だね~~
地味な項目を一生懸命追記・修正したんだねクスクスクス


地味なのはおまえのほうだろ
オレは汗をかくだけのものは書いた!
「アニヲタの真髄」をな───

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最終更新:2026年08月23日 11:45

*1 中国西部にある巨大山脈の事。『封神演義』などに登場する中国の伝説的山岳にも同じ名前が存在する。

*2 ただ他の被害に遭った料理人達は顔面から大量出血したり「料理人やめちまえ!」などより苛烈にけなされているため、まだモブ料理人にくらべればマシな力量だった可能性がある。いずれにしても蟇目の行為は悪辣だが。

*3 安い食材を手間暇かけて調理し、食材の旨味を何倍にも旨くすること。

*4 台湾原産の野菜。別名「コールラビ」。

*5 揚げた骨付きロース肉をトッピングした麺料理のこと

*6 海生のザリガニの一種。「手長エビ」とも呼ぶ

*7 要約すると「チリソースが旨すぎてメインの具の海老の存在感が薄いエビチリ」