run for money 逃走中

登録日:2009/09/26 Sat 18:41:21
更新日:2025/04/06 Sun 08:31:00
所要時間:約 14 分で読めます




≡≡≡┌( ▼-▼)┘      ≡≡┌(;冥ω殿)┘



\prrrrrrrr/

<メールだ… 冥殿確保!?

えーっ!!早くない!?>


ハンターから逃げた時間に応じて賞金を獲得できる。

それが……


run for money



逃走中




《概要》

フジテレビで不定期に放送されるバラエティ番組。
早い話が早朝の街中や貸し切ったテーマパークで行われる大規模な鬼ごっこ。

元々はBSフジの『TV☆Lab』でパイロット版が制作された後、深夜番組「ザ・リアル」「クロノス」の企画の一つとして公開されたものであり、
クロノスが水曜夜10時の番組「ジャンプ! ○○中」*1に統合された後も続けられ、
「ジャンプ! ○○中」終了後も特番として2、3ヶ月に1回のペースで続けられている。
「クロノス」時代は逃走中以外にも、密告中、護衛中、解除中、討論中、潜伏中、生還中といったものが放送されており、「ジャンプ! ○○中」では挑戦中、執筆中という企画もあった。

DVDには深夜特番期とゴールデン特番化以降の回の一時期までを収録しており「クロノス」はフジテレビ公式オンデマンド「FOD」で配信中。
だが『TV☆Lab』版と「ジャンプ! ○○中」版の映像は2021年現在幻のものとなっている。
現在は「護衛中」のルールを発展させた番組である「battle for money 戦闘中」と並行して放送されている。

基本ルールは逃走者が制限時間終了までエリア内を徘徊するハンター(いわば鬼)に捕まらないこと。
最後まで逃げ切るか、自首すると賞金を獲得できるが、ハンターに捕まったり、失格条件を満たしてしまうとその時点で脱落となり賞金は得られない。


《主な基本用語》

  • 逃走者
番組の主役。
参加者は、タレント、芸人、俳優、女優、現役&元アスリート、声優、YouTuberとそのジャンルは幅広く、子供達からの人気が高まった近年の放送では子役などからも逃走者が登場している。
また、一般視聴者が参加した回もあった。
初期は10人前後が参加していたが、最近では20人前後が参加している(最も多かったのは「FNS逃走中」の33人)。
基本的に派手な柄の服を着させられ*2、連絡用の携帯電話(マナーモード不可)、地図、時計のみを支給される。
携帯は時代とともにガラケーからスマホに変化。また初期は通話すら制限されたこともあったが、スマホに変わってからはチャット機能が解放されている。

番組のもう一つの主役で象徴的存在。
黒いスーツとサングラスをかけている。『マトリックス』のエージェント・スミスや『カイジ』の黒服を想像すると分かりやすいかもしれない。
かなりの俊足と持久力を持ち、見つかった逃走者は、よほど脚力に自信がある者以外は先制逃げや地の利、囮になる他の逃走者などの好条件を満たさないと逃げ切ることは不可能。
通常はエリアを徘徊している(ただしゲーム開始直後にエリアに散っていく時には一定時間走る模様)だけで待ち伏せなどはしない*3が、ひとたび逃走者を見つけ次第視界から外れるか確保するまで上記の健脚で猛追してくる(なお逃走者につくカメラマンには反応しない)。
ちなみに追う対象が複数人いた場合でも基本的には確保は1人で、オープニングゲームでも確保するのは逃げ遅れた1人のみである。

ドラマパートでは月村サトシが作ったアンドロイドということになっているため、単位は「体」(過去の回では「人」単位で数えられていたこともある)。また、設定上はコードナンバーも存在する。
ゲーム開始時は3~4体、広いエリアなどの場合は5体スタートが基本だが、1~2体と少なかった事や、逆に(条件付きで)大量人数でゲームスタートという過酷な展開を用意していた事もある。
設定として「-239°C以下になると機能が停止する」「サングラスに登録されている逃走者のデータを元に視界に入った者が逃走者がそうでないかを判断する」というものがあり、これらを活かしたミッションもある。
2020年の「真夏のハンターランド」編以降の一時期は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の影響もあり、「ハンターマスク」と呼ばれる逆止弁付きマスクと「ハンターグローブ」という手袋を着用していた。のちにコロナウィルスワクチンの普及に伴いハンターグローブは廃止されたが、ハンターマスクはその不気味さからワクチン普及後も着用している。
ハンター役は基本的に非公表だが、唯一ハンター1号機役のみ俳優の笠原竜司氏が演じていたことが第36回で明かされている。
2022年~2023年の年越しスペシャル以降は、著名人などをモデルにしたハンターが製造されることもあり、主に復活ミッションで逃走者を苦しめる…はず。ZAZYハンターやナダルハンターから目を背けつつ。


終盤になると度々現れるハンターの仲間。
ヘリ、ロングレッグマン(竹馬)、BMX等の動きやすい装備をしており数も多く、逃走者を見つけ次第笛を吹いたり位置情報を送ったりしてハンターを呼び寄せる。
何とか生き残っていた逃走者達を次々と葬る恐ろしいやつら。
劇中の登場人物が通報部隊になるパターンも。


  • カメラマン(スタッフ)
その名の通りカメラマン。彼らの頑張りによりこの番組は成り立っていると言っても過言ではない。
逃走者に付き添って追いかけている人が有名だが、逆にハンターに付き添う者やエリアを定点から撮影している人もいる。
またゲーム中に逃走者と作戦や賞金の使い道について簡単に会話することも。

視聴者の中には「逃走者にはカメラマンが付いてるんだからハンターはそれを探せば良いじゃん」と思う人もいるが、大人の都合ってやつなのでツッコまないであげてください(一応はエリアにフリーのカメラマンが大勢配置されているため、カメラマンがいる=逃走者がいる、とはなりにくい)。

  • エリア
逃走範囲は決まっており、エリア外と許可されていない建造物(私有地)には入れない。
回によっては経過時間で立ち入り禁止区域が発生し、規定時間まで居続けると失格になる。
街中で行う場合、逃走者やハンターも交通法規は守らねばならず、赤信号を利用すれば見つかっても青になるまで追跡されない。

※これまでの逃走エリア

市街地(渋谷、池袋、お台場等) ※お台場は屋内エリア(アクアシティ)もあり
テーマパーク(ハウステンボス、USJ富士急ハイランド、エリア01*4等)
歴史体験施設(日光江戸村、房総のむら、えさし藤原の郷等)
ショッピングモール(越谷イオンレイクタウン、ららぽーと豊洲等) 

  • 賞金
ゲーム開始から1秒ごとに設定された金額ずつ増えていく(賞金単価とも表現)。回によっては時間帯で賞金単価が変わることもあった。
一応開始時に最終金額は設定されているが、ミッションで倍率をさらに増やせたり、逆に減ってしまうこともある。

  • 残り時間
ゲームクリアまでの時間。初期は60分が多く(最短は50分)、特番のみとなってからは80~90分、最近では3時間特番や2週連続の2時間特番を組めるようになったこともあり、120~140分と非常に長くなっている(最長はNetflixでの200分。2週連続SPとして90分×2回の回も存在した)。
ミッションによっては時間が延長、短縮されることもある。


《ミッション》

ゲーム中に本部からメールを通じて提示される。
ミッションの達成条件を満たすことで、ハンター増加阻止、賞金倍率アップ、失格回避等逃走者に有利な条件になる、あるいは危機を回避することができる。
しかし動けばその分ハンターに見つかりやすくなるリスクもあり、それを嫌って参加しない人も少なくない。

自由参加型と強制型、単独でできるタイプと複数人必要とするタイプがある。
また、ミッションによっては「腰のカードリーダーに他の逃走者のカードを読み込ませろ」といった厄介なミッションもあり、逃走者に不審な装置がついていたりすると大抵こういった面倒なタイプのミッションが出てくる。
意地悪な場合だと、メールでは概要のみを知らせ、行った先で詳細が明かされて、そこから追加の行動を取らなければならないという様式のミッションもある。
ちなみに正式なミッションではないが、エリア内で展開されるストーリー内の登場人物から頼み事をされることがあり、達成すると後々のゲームに有利になることがある。


主なミッション

  • ハンター増減系
指定時間までに条件を満たさないとエリアを徘徊するハンターが増加する、というもの。
回が進むごとに難易度が上がっていて、阻止までにいくつかのステップを踏むパターン、放出場所が複数であるパターン、クリアまで延々と放出が続くパターンなどがある。
大抵複数人で協力しないとミッションクリア不可。
このミッションは定番で毎回あると言っても過言ではない。
無視する逃走者も多いが、阻止しないと自分の首を絞めることになる。
たまに冷凍銃などのアイテムを用いたり、ある特定の条件をクリアする事でハンターを停止、もしくはエリア内から消滅させ、その総数を減少させるというミッションもある。
最終盤においては、10-100体追加という失敗すると致死レベルのミッションもある。
亜種として、ハンターそのものは増えないがハンターに居場所を教える通報部隊や通報機能、ドローンが追加され、これを排除するミッションもある。

  • 賞金増減系
条件を満たすことでゲームクリア後の獲得賞金が増減する、というもの。
こちらも逃走者の協力が必要。
大抵普段の賞金レート(1秒100~300円)が上下する。
近年の逃走中での傾向として、ゲーム開始時の1秒ごとの賞金単価が100円の場合、高確率でこのミッションが発令される。
賞金増額にハンターの追加が絡むこと*5もあったり、必然的にエリアを動き回ることになったりとリスキー。そのため挑もうとすると堅実な参加者から文句を言われてしまう場合も。また、ゲーム中盤〜終盤のミッションで発令されることもあり、この場合は逃走者への恩恵は少ない。
逆に減額系はクリア出来なかった場合、容赦なく減額される事がほとんど。場合によっては今までの賞金がリセットされてしまう事も…

  • エリア変動系
定刻までに指定されたエリアに移動していないと即失格、というもの。こちらは該当エリアにいる逃走者にとって強制参加となる。
回によって、エリアの拡大や、全部or一部のエリアが封鎖され、新(既存)エリアに移動するものがある。
エリア封鎖でなく旧エリアに大量のハンター*6が投入されるパターンもあるが、これはエリア封鎖と同義。ただし、こちらは放出後も自首するチャンスがある。
特殊なパターンとしてはハンター追加阻止や、ハンターを旧エリアに閉じ込めるなどの目的でエリアの一部を意図的に封鎖するミッションもある。

  • 敗者復活系
生存者が条件を満たすことによって、既に捕まった人を復活させることができる。復活対象は指名制、ルーレットなど様々。
初めは復活した人が賞金を獲得(自首含む)した場合、復活させた人がその一部を貰うことができたが、最近は復活させても賞金を貰えないことがほとんど。また、「復活ゲーム」という名称で本戦を一時的に中断することで確保者達が自力で復活を目指す事もあった。

  • 時間変化系
制限時間が延長・短縮したり、条件を満たすまで残り時間が減らないミッション。
短縮に成功した場合、その時間分の賞金も加算される。

  • 強制失格系
そのミッションをクリア出来なかった場合、失格になってしまう。上のエリア変動系の内、エリアが封鎖されるタイプのミッションもこれに入る。
基本的には自由参加型の逃走中のミッションの中で、数少ない強制参加型。ハンター100体追加も事実上これ。
これに準ずる例として、時限アラームや発信機の解除に挑み、失敗するとハンターに見つかりやすくなり、逃走成功が絶望的になるミッションもある。

  • ハンターゾーン
限られた小さいエリア内にハンターが複数体おり、この中にミッションを達成するための情報やアイテムが隠されている。
かなりの危険を伴う高難易度のミッション*7だが、中のハンターは外に出ることはないため、見つかっても入口まで戻れば確保を免れる。
また、最近では「ダミーハンターを大量投入したエリアに本物のハンターを数体紛れ込ませ、難易度をアップさせる」といった変則パターンや、キッズハンターゾーン(2回)、レディースハンターゾーン、パルクールハンターゾーン(2回)などの新規のハンターゾーンが登場した。キッズハンターは足の速さこそ劣るものの、背が低く数が多い上、見通しの悪いハンターゾーン内では目視しにくく、下手をすれば通常のハンターゾーンよりも高難易度のミッションになる。


自首

逃走者はゲーム中いつでも、エリア内の公衆電話や自首用装置(施設)から申請することでゲームを途中離脱できる。
その際、自首時点での賞金を得られる。
自首を選ぶ場合はミッションの失敗等で逃走が不可能と判断して決断する者もいるが、基本的に最初から自首を考えているまたは何もしない逃走者であり、見せ場を作らない怠け者が勝ち逃げする事になる為、視聴者からの印象はあまり良くない。
ただし、最近では最終ミッション前後のゲームの難易度が上がる中での自首がほとんどであるため炎上となることは少ない。
また、番組内でも戦略の一つとナレーションされており、ある程度のフォローはされる。

自首した事が理由で放送後にブログやTwitterが炎上する事があるが、自首はルールに定められた正当な行為であり反則ではない。行為自体を責めるのはお門違いである事を忘れないで欲しい。

なお、昔は自首するとハンターが1~2体追加され、他の逃走者への「裏切り行為」となるような制度だった(その制度下でも自首した逃走者はいた)。


《オープニングゲーム》

下見を行いながら自由な場所で開始されることが多いが、一時期はハンター放出イベントが行われることが多くあった。
時期によって内容が異なるが、いずれの場合もハンターを放出させた逃走者は高確率で捕まる為*8、いわゆる貧乏くじを決めるイベントである。

①閂で封印されたハンターボックスに逃走者の人数分の鎖があり、その内一つがハンターを放出する「ハズレ」の鎖であるパターン。
逃走者は事前の抽選順に鎖を選び、引っ張って何もなければその者はクリアとなり、ハンターから離れたところから開始できるがハズレを引くと閂が外れ、目の前でハンターが放出されてゲーム開始となる(いわばロシアンルーレット)。
過去には放出しないはずの鎖が意図せずハンターを開放したこともあり、事故の起こらない下記のような改良がなされたと思われる。
また、ハズレでない鎖の中にもドクロマーク付きの鎖が何本か含まれている事もあり、これを引くとその時点でハンターボックス前に待機している逃走者たちは一定距離ハンターに近づかなければならなくなる。
(後に本編のミッションで同様の形式が用いられたことがある)

②ハンターボックスをサイコロを用いて規定エリアまで進ませるパターン。
こちらも抽選順にサイコロを振り、出た目の数だけボックスが前進、規定ラインまで達すると1分間好きな場所へ移動できるが、ハンターの目(サイコロでは1の目にあたる部分。なお、6の目をハンターの目として使った回もある。)を出すと放出されてゲームが開始する。
後に挑戦する人ほどボックスが目の前に迫るためプレッシャーが高まっていく。また、この形式以降はクリアした人もエリアへ逃げることは出来なくなった。 

③3~5人の代表者がハンターボックスの前で時間計測のミッションに挑むパターン。
挑戦者は秒数を宣言(またはくじで決定)し、体内時計によって計測した結果が設定した時間+0.99秒以内ならクリア(例えば15秒の場合、計測結果が15.00~15.99秒ならクリア)になり、全員がクリアすれば設定した時間の合計分(最大60秒まで)逃げる時間が与えられるが、1人でも失敗すれば即ハンターが放出される。

④ハンターの数を決めるパターン。
本戦開始前にミニゲームに挑戦し、その結果により本戦でのハンターの数が決定される。
『横浜中華街大決戦』ではエリア内を3体のハンターが捜索している中で追加ハンターの放出を阻止するためにゲームに挑戦した。
『お台場殿の31人』では当初の20体から、ねぶたに掲げられた数字のボードに球を命中させることで放出されるハンターの数を減らすゲームが行われた。


《ドラマパート》

2010年の王国編からエリア内ドラマが導入され、2011年から本格的にクロノス社を描くドラマ(未来ドラマ)がスタートした。
当初はキャストに芸人やタレントをメインに起用したコメディ色の強いドラマであったが、2011年からは多くの俳優が出演する本格的なドラマが製作された。
ドラマパートの追加によってミッションをやる理由が明確となり、ハンターなどの劇中での設定も明らかとなったが、本編である逃走者の活躍を差し置いてまでドラマを強調する展開もあり、視聴者からは賛否両論。しかし、回によっては非常に見ごたえのあるストーリーとなっており、ゲームよりもドラマパート目当てで番組を観る視聴者もそれなりにいた。
実際『新浦島太郎物語~玉手箱と乙姫の罠』編~『ハンター消滅』編までの4放送回のドラマパートはエリア内ドラマ、未来ドラマともに非常に完成度の高いストーリーとなっている。
現在は演者の諸事情やそもそもの番組予算の減少からかドラマパートがないか、新規映像でもゲームの様子を観察したりミッションの発令を行なったりするのみで展開のない回が多い。


《好感度》

番組中では触れられないが存在する隠しパラメータ。
要はゲーム中の行動に応じて変動する、視聴者が逃走者に抱く印象。
自己中心的な行動が目立ち印象が悪くなるとネット掲示板で非難され、時には逃走者のブログに突撃する困ったちゃんが出てきたりする。

繰り返すが、自首する事を含めて逃走者はあくまで決められたルールに沿って賞金獲得のためそれぞれの思惑で行動しているだけであり、テレビで見るのと実際の現場にいるのとではまるで違う事を忘れないで欲しい。




《逃走者の行動パターン》

放送を見ると逃走者の言動や姿勢はある程度パターン化出来る。様々な思惑が関わりあうのもこの番組の醍醐味である。
人によっては初参加から考え方が変化し、結果的にそれが逃走成功に繋がった例もある。
なお、逃走者も人間なので常に(本人にとっての)最善を求めて行動するため、ゲームが進んだりほかの回に出演したりすると行動パターンが変わってしまうこともしばしば。どんな行動をしても広い心で逃走者を愛でてあげるべきである。

タイプ種別は2024年刊行のファンブック「逃走中大図鑑」を元に新たに文章を起こしている。


  • エンジョイタイプ

「芸能界に入って一番の夢が逃走中に出ることだったんで!もちろん目指すはミッションやって逃走成功ですよ!」

「『逃走中』を楽しむこと」がメインの人たち。「賞金を持って帰る」というより「憧れの逃走中に参加できただけでも嬉しい」「逃走成功やミッション貢献が目標」という人たちも多い。初回からそういうタイプの逃走者は生まれており、逃走中が「子ども達と芸能人の憧れの番組」になって行くにつれ多数派勢力になっている。ただ、中には「逃走中きっかけで異性と仲良くなりたい」という邪な想いを抱く逃走者もちらほら…


  • アスリートタイプ

「世界獲ったんすよ?ハンターなんか一発でしょ。」

逃走中を「スポーツ」だと思い正々堂々と挑む人達。自慢の身体能力でミラクルプレイを見せ「歴史に残るシーン」を作り出す人も多いが、過信や慢心、挟み撃ちなどの運の無さで確保されることもしばしば。逃走中は体力だけでは勝てないのだ。
他の人たちからは「ミッションには果敢に動いてくれるはず」と思われることが多いが、意外に「本職のフィールドではないためビビって動けない」だったり「賞金アップなどリスクに関係しない所では動かない」というタイプも多い。一流の勝負師はやみくもに動かず勝負所を分かっているからこそ一流。


  • 軍師タイプ

「このミッションは役割分担が大事。まずは味方してくれそうな人に連絡しないと。」

劣る体力を頭脳と作戦でカバーし切り抜けるタイプ。ハンターに追われた時の動き方からミッションの連携に至るまで策を張り巡らし、時に他の逃走者と共に戦う「善の軍師」から、駒にしたり切り捨てる非情な「悪の策略家」まで様々。が、「策士策に溺れる」ことになり無様な姿を見せてしまう事も。とはいえこのタイプが1人いるかいないかで「ミッションの難易度」、ひいては「ゲーム全体の難易度」も大きく変わる。味方にすれば頼もしい、敵にすると怖い存在。
かつてはオリエンタルラジオの2人、近年では東大卒クイズ王・伊沢拓司が代表枠。


  • 巻き込まれタイプ

「さっきミッションやってくれたのに捕まっちゃったので…助けに行きます。」

逃走中は個人戦。他の人の命は関係ない。だが「頼まれたから」「見捨てられないから」と優しさを見せミッションの難関に飛び込んでいくタイプ。思わぬ大貢献を果たした時には大きな盛り上がりを見せる。ある意味「一番リアルで身近なタイプ」。


  • 冷静タイプ

「さっき見たあの人が捕まったってことは…ここから離れた方がよさそうだな。」

逃走中に参加できる事に興奮する人も、逆にハンターにビビる人も多い中で冷静にゲームを進めていくタイプ。ベストポジションな位置取りや集中を切らさずハンターが遠くに見えた段階で足早に逃げるといった展開を見せ、ミッションも無理には参加しないが誘われたり行けそうだったら行くなど臨機応変で柔軟性が高い。
ベテラン芸能人に多く「この人走れないだろ」という下馬評を覆し好成績を見せるダークホースになることも。


  • 賞金狙いタイプ

「何のために逃走中に来てるのか?金の為でしょ?」

逃走中といったら当然賞金獲得が一番。全体にリスクが降りかかろうが容赦なく高額賞金を狙い、時には自首も厭わない。当然、自首狙い・自首成立でSNSが炎上した事例は数知れず。
とはいえ「遠くの夢」を追わず「目の前で掴める金」を確実につかんでいくブレないスタイルを貫く逃走者は回を重ねるごとに「悪のカリスマ」化していく。もちろんこういう人たちがいるからこそゲームが面白くなる「スパイス」であることも忘れてはいけない。
鈴木拓や久保田かずのぶが代表格。

改めてだが逃走者がどのように行動しようとも、自首しようともルールの範囲内。それを「責める」を通り越し必要以上の「誹謗中傷」をするのは絶対にしてはいけない。


  • 一匹狼タイプ

「あんまりみんなのいる方には行きたくないですね…ハンターにバレやすくなっちゃう。」

巻き込まれタイプとは逆に「逃走中は個人戦」というスタンスを崩さないタイプ。他の逃走者とは頼らず慣れ合わず、自力での打開を目指す。芯がしっかりしているため惑わされることも少なく好成績を出すこともあれば、逆にちょっとした欲望やミッションの頼み等でそれが揺らぐと一気に崩れてしまう人も多い。


  • お地蔵様タイプ

「怖ぇ…ハンター来るなよ…」

所謂「潜伏型」。最初から走力に自信が無かったり、ビビって1か所に隠れ続けてしまうタイプ。もちろんルール上は問題ないのだが、多くの逃走者が「隠れちゃうとそこから動けなくなっちゃう」と語る通り、そこから一歩も動けず確保ということや「ハンター来ないかな…」と様子をうかがったところで確保という事例も多い。
ちなみに「潜伏型=自首狙い多め」というイメージが多いが、潜伏型で自首を成立させた例は少ない。


《記録や珍プレー等》※ネタバレ注意!

出場回数トップはアンガールズの田中卓志、次いでよゐこの濱口優。
田中は番組スタッフの大幅な刷新後もコンスタントに出場している。一方で濱口は一時期は番組レギュラーといえるほど出場していたものの、近年はかつてほど出場していない。

記念すべき第1回逃走中(渋谷編)で逃走成功したのは保阪尚希だが、その逃走法は木に登って隠れるという身も蓋もないもの(これを防ぐためにミッションが導入された)。
また同回では格闘家であるニコラス・ペタスがゴミ捨て場に身を潜めたが、こっちはあえなくハンターに見つかり確保された。
しかしそれ以降は「何かに完全に身をひそめる」という手段を取った逃走者は存在しないため、ルール上で禁止されたと思われる。

「ジャンプ!」時代のレギュラー山本裕典は唯一の2回逃走成功を果たしている。後に「生逃走中2023」にてミスター逃走中こと田中卓志も果たした。しかしこの記録は4回共に2桁分であり、100分以上のゲームでは未だ現れていない。
一方、鈴木拓(ドランクドラゴン)・山内健司(かまいたち)・久保田かずのぶ(とろサーモン)が2回自首成功を果たしている。特に鈴木はこれを機に「炎上芸人」としてまさかのブレイク。この番組を「代表作」と語るほど。

的場浩司は3回の参戦全てで最終盤まで生き残り、平均逃走率(逃走率=逃げた時間÷設定時間×100)は驚異の99.9%を誇る。
3回以上参戦者の平均逃走率2位は元NMB48でシンガーソングライターの山本彩の3回の参戦で92.23%で、女性の1位でもある。彼女を超せそうな逃走者は何人も現れているが、彼女の3回目の参戦から10年近く超せた者は現れていない。*9
逆にアンジャッシュの児嶋一哉は5回の参戦で平均逃走率16.21%という低さで、3回以上参戦した逃走者の中で長らく最低の記録だった。(現在は6年越しに「生逃走中2023」にて、ついに3回目の参戦を果たした某メガネ芸人のおかげで最下位から脱出した。)

芸能界屈指のオーラの無さで有名なDonDokoDonの平畠啓史は一度もハンターに見つかることなく最後まで逃げきった事がある。
これは初期の回でありミッションが少なかったことも要因の一つだが、他の逃走者にもほとんど忘れさられているのが涙を誘う。

初期は雨の中で決行し、逃走者もハンターも転びながらのゲームが見られることもあった。現在は雨天順延が原則であるが、スケジュールの都合からか雨天強行もある。この場合はハンター、逃走者ともに転倒しかけることもあり危なっかしい。


《メディアミックス》

2023年4月から2025年3月までフジテレビ系列で、本作を原案としたTVアニメ『逃走中 グレートミッション』が放送された。
制作は東映アニメーション。キャラクター原案は『地獄先生ぬ~べ~』シリーズの岡野剛。
その他、映画やゲームなども制作されている。



【ミッション】

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最終更新:2025年04月06日 08:31

*1 オリエンタルラジオ・チュートリアル・山本裕典がレギュラーだった為、「ジャンプ! ○○中」期はこの5人がレギュラー逃走者であり、レギュラー逃走者の中には単発期や「クロノス」期に出演した者もいる

*2 芸人によっては衣装で参加する事がある。

*3 ただし、発信機やアラーム、通報部隊によって逃走者の居場所が分かった時は例外的に追跡モードに入る

*4 設定上は番組オリジナルエリアだが、実際のロケ地は美浜タウンリゾート・アメリカンビレッジ。

*5 例:100円上がる代わりにハンター1体追加・増額チャレンジに失敗するとハンター放出等

*6 大抵は100体

*7 回によっては、特定の条件を満たしていないと入れなかったり、外側の入り口にしか開閉ボタンがなかったりするパターンもある。

*8 放出させた人の脚が速くて別の人が最初に確保される事もたまに発生する。

*9 現在でも2回の参戦であと1回出れば的場を超すのは無理でもさや姉なら超せる可能性がある逃走者は20人近くいる。