登録日:2012/09/24 Mon 09:17:38
更新日:2025/01/12 Sun 14:28:24
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浦島太郎とは、
日本に古くから伝わるおとぎ話の一つ。
【あらすじ】
昔々、浦島の息子で浦島太郎という名の漁師がいた。浦島太郎は老いた両親を養う為に漁をしていた。
ある日、浦島太郎が海岸を歩いていると亀を虐める子供達がいた。
的なノリで子供達を追い払った。
数日後、その亀が浦島太郎の元を訪れて、
と誘うので、浦島太郎は亀の背に乗ってほいほいと海底の竜宮城に向かうのであった。
竜宮城では乙姫が浦島太郎を歓迎する。
「――我が迷宮にようこそ」
浦島太郎は竜宮城で楽しい時間を過ごすが、地上の両親が恋しくなり、乙姫に帰る旨を伝える。
その際、乙姫は浦島太郎に玉手箱を譲渡。
その言葉を背に、浦島太郎は地上へと帰るのであった。
なんと、浦島太郎が地上を離れている間に地上は長い時が経っており、家もなく知っている人物も全てこの世を去っていた。
絶望した浦島太郎は乙姫から貰った玉手箱を開けるが、中から白い煙がぽぽぽぽ~ん。
浦島太郎はおじいさんになってしまったのでしたとさ。
ちゃんちゃん。
【解説】
原典は定かではないが、日本書記や万葉集にその存在を確認出来る。
で、丹後国風土記で現在の形に近くなり、御伽草子で広まったとされる。
初期の段階は設定に様々な差異があり、
- そもそも亀を助けるという過程を踏まず、陸上で直で亀姫に出会う
- 浦島太郎←浦嶋子
- 竜宮城←蓬莱山
- 玉手箱←玉匣(化粧箱)
- すぐに亀が連れていくのではなく、数日後に使いの者が来た
- 竜宮城が海底ではなく島
- 玉手箱を開けた結果が老人ではなく鶴に変身
- 老人になった直後、そのまま死亡
といった感じで、時代や文献によって差異がある。
また、助けた亀は乙姫の親戚だとする説も。
乙姫が手渡した玉手箱には様々な解釈があり、これといったものは判明していないようである。
- 竜宮城で過ごした時間を閉じ込めていた説
- 竜宮城で好き放題していた上に約束を破った罰説
- 玉手箱は元々は化粧道具を入れる品であり、開ける=浮気した浦島太郎に復讐する説
また、昔は上記の通り箱を開けると鶴になるという内容だったので、
鶴になって長い時を過ごすとか竜宮城に帰還出来るようにとか、割と自由な発想が可能である。
でもって外と浦島太郎が過ごした時間が違うという点から、そういった事象に浦島太郎の名がつけられる事がある。
アインシュタインの相対性理論。
要は運動している物体の方が静止している物体より時間が遅く進むという話。
知っている土地を長年離れて、久々に戻ったら風景がかなり変わっていたり、
複数の知人が引っ越していて以前の家にいなかったり、外界にいた為に新たな流行や文化についていけない状態。
【モチーフにしたキャラクター】
アニメなどでも浦島太郎がモチーフとして使われる事があり、例えば
ポケモンの
オレンジ諸島編の序盤にて、
浜辺に打ち上げられている
ラプラスをイジめている現地のヤンキーを
サトシが倒して、その後ラプラスに乗せてもらうというものがある。
主人公・
野上良太郎に協力する
イマジン(怪人)の一人。
「言葉の裏には針千本」と公言する詐欺師めいたキャラクターだが、良太郎や仲間たちとは確かな友情で結ばれている。
変身するロッドフォームは釣竿をイメージした棒術とスマートな立ち回りから繰り出す
ライダーキックが武器。
演じるのは桐谷健太。漁師の青年。愛称は「浦ちゃん」で、桃ちゃん、金ちゃんとは親友同士。
乙ちゃん(乙姫)が好きで、彼女が営むお店には結構な頻度で訪れる常連。
歌と三線が得意で、演じる桐谷はCMソング「海の声」で2016年のレコード大賞の優秀作品賞を受賞し、同年の
紅白歌合戦に出場した。
超古代勇者ウルトラソウルズの一体。
連邦政府から生物兵器「Ka・Me」を奪還したエリート
スパイのにゃんこ。
進化するとKa・Meが成長促進剤「TAMATE」によって急成長。
黒い敵と天使に打たれ強くなり、日々わんこ軍と戦っている。
え?嘘つけ?ホントですよ。
【トリビア】
亀が陸にあがるのは産卵のため、甲良干しの為、そして寒さで身体が動かず打ち上げられるの3パターンである。
日本に来る亀に、甲良干しをする種類はいない。
また、海水温が低く打ち上げられたのなら浦島太郎に海へ帰されてもまた打ち上げられてしまうだろう。
よってこの亀は産卵に来たメス亀のようである。
つまり冒頭の悪ガキ達は、夜遊びついでに亀をイジメて明け方に漁へ出る時の太郎に発見された事になる。
追記・修正は亀を助けてからお願いします。
- 昔話ものだとなぜか戦わないポジなのに桃太郎と金太郎といっしょに出てくるイメージ -- 名無しさん (2014-04-05 23:20:57)
- 動物奇想天外の解釈では 船が難破し溺れていたら運よく海亀の甲羅にしがみつけてそのまま琉球王国にたどり着き現地民に助けられる 貿易船で帰れることになりお土産を貰って出航 間違えて故郷ソックリな所で降りてしまう 当然彼を知るものはいない そんな中お土産の玉手箱を開けると中は空っぽ 琉球の名産の器だったのだが価値のわからないので絶望一気に老け込み自分の体験談を語るようになった…って話だったな -- 名無しさん (2014-04-06 00:00:58)
- 『竜宮城の30分が元の世界の30年』と『竜宮城の30年が元の世界の30分』だったらどちらが浦島太郎にとってキツイだろう?両者とも元の時間からかけ離れる点は同じな訳だが -- 名無しさん (2014-04-06 02:35:27)
- この話、龍宮を同じく海底の綿津見神の宮ととらえると乙姫の正体は豊玉姫になるよな。未亡人のサメを相手にするとは浦島太郎も侮れないな。 -- 名無しさん (2014-05-04 03:20:48)
- 御伽草子ではこの後太郎は鶴になって飛んでいってしまい乙姫が助けた亀とは別の亀に変身して海面で泣きながら飛んでいく鶴を見ていたそうです。 -- 名無しさん (2014-05-04 11:04:32)
- 海亀を使者で送ってくるパターンのくらげの骨なしを見ていると、猿の生き胆=浦島の事だったのかなーって思うときがある。 -- 名無しさん (2016-10-28 19:51:03)
- 自分はそのままで世界だけが変わったのならともかく自分も老けるのが解せないんだよな。 -- 名無しさん (2016-12-10 14:29:20)
- ↑4 それどころか豊玉姫の正体はサメじゃなくて龍って説もあるからな…マジですげえよ… -- 名無しさん (2016-12-10 15:23:55)
- ちなみに岐阜県にも浦島伝説はあります -- 名無しさん (2017-12-25 06:46:16)
- 年老いた両親の働き手の息子が消えた後の人生は考えたくないな -- 名無しさん (2018-03-14 20:17:22)
- 克実「ははーん、メスだから助けたんですね。わかるわかる」 -- 名無しさん (2020-04-19 10:07:39)
- 太郎は亀を見捨てていれば普通の人間として余生を過ごせただろうな -- 名無しさん (2020-05-14 21:18:08)
- 効果、状態とはまた違うが、成人した大人が童謡を聞き続けると脳が幼児退行を起こし、今の自分が「大人」である現実を認められなくなり、精神が崩壊してしまうなど浦島太郎の最期と似ている気がする。 -- 名無しさん (2024-11-20 20:32:02)
- ついでにとんちんかんでもパロディ回があったが、抜作達がおとぎ話を演じる的なやつじゃなく亀を助けたゴンベエが普通に竜宮城に連れてってもらうという話。しかし玉手箱ネタは出たがいつの間にか何十年も経ってたというネタは無かったな(ゴンベエが何故か変な族が住んでる集落に迷い込んでいたというオチ。因みに玉手箱で老化したのは竜宮城の人達で、抜作達は何故か年を取らなかった) -- 名無しさん (2025-01-12 14:28:24)
最終更新:2025年01月12日 14:28