登録日:2011/04/02 Sat 03:51:45
更新日:2025/02/26 Wed 10:52:47
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KONAMIから
DS専用ソフトとして発売されている、
遊戯王シリーズのゲームソフト系列。
●目次
【概要】
毎年行われる世界大会公式ソフトであり大会の
ゲーム部門に出場する為には必須。
略称WCS、またはWC。
現在は2007年から2011年まで発売されており、
タッグフォースと半年ずれた1年周期で発売してい
た。
(過去形なのは、2012年版が発売されずゲーム部門の世界大会が開催されなかったため。)
2022年に久々の世界大会公式DLソフトとして「
マスターデュエル」が配信された。
タッグフォースとの違い
タッグフォースシリーズとは違い、大会公式ソフトの為かなりOCGに準拠している上に容量が低いせいか
- 微妙な歯抜けがある(インフェルノが収録されているのにイフリートが収録されていなかったり、融合素材モンスターが収録されていない等)
- バーサーカーソウル等のオリカは存在しない(一応だがライディング・デュエル用のオリカは存在する)
- ボイスが存在しない
- 海外版でイラスト変更されたカードに日本語版のものが登場しない。
- カードの集まりが凄く悪い(特に2007と2009)
- デュエルの進行に支障を来しうるバグ(ほぼ毎作品にある)
- 長すぎる待機時間(タッグフォースにもUMD盤面が傷だらけになるほど長く頻繁な作品も幾つかあるが)
等、比較して劣る点が多く存在している。
特にバグの存在は痛く、その環境に大きな影響を与えるカードやデッキの主軸になるカードにもバグが見つかることもままある。
大会ではバグが検出されたカードは問答無用に禁止扱いになるため、そのデッキの使い手を泣かせることも。
また、2020年代に地歩を固めた『
デュエルリンクス』『マスターデュエル』等では「ソフト各々で独自の環境(カードプール・リミットレギュレーション・ルール等)の遊戯王OCG系PvP」に対するデュエリスト側の受け入れ方も柔らかくなって(順応が進んで)いるが、WCSとTFが併存した当時は歯抜けカードが大量に存在して「OCGと違う」という事自体がバッシングの的にされがちな背景もあった。
だが、タッグフォースにはないこのゲームの美点として
- 召喚モンスターのソリッドビジョン演出
- 上下2画面による同時情報量の多さ
- キャラメイク
- デュエル計算機
- 詰めデュエル
- モンスターとのデュエルが可能
- 2009~2011の遊戯王5D'sはライディングデュエルが出来る
- 2011のみ、デッキにスリーブを装着可能
- クラッシュタウン風の先攻決め、第1コーナーを取った方が先攻、神経衰弱などアニメの細かい部分を再現している
などは、中々高く評価されている。特にキャラメイクは好評でカスタマイズ性の高さからデュエリストの個性を楽しめる中には女主人公にブラック・マジシャン・ガ-ルやダーリーコス等セクシーな衣装を着させる紳士も。
また、バッテリー等プレイの際に準備しておくものが少なく、長くプレイできることも。
【主な特徴】
2007~2008は遊戯王GX
2009~2011から遊戯王5D's
となっている
フリーデュエルは
- CPUデュエル
- CPUライディングデュエル(5D's)
- CPUタッグデュエル
- CPUライディングタッグデュエル(5D's)
出現条件がシビアな上に異様に多いので全員揃えるのは至難の業だが、萌えモンスターから
機械連中に
エーリアンまで幅広く取り揃えている。極めつけは「
八式対魔法多重結界(罠カード)」、モンスターですらない。
歴代主人公やメインキャラが使った切り札級のカードやストラクチャーデッキの主役、
環境を荒らし尽くしているカード等が現れると3DのCGが出てくるのも特徴の一つ。
三幻神等のタッグフォースにムービーが無いモンスターもある。
【ストーリー・特色】
前作の路線を引き継いだのか完全なシミュレーターでストーリーは存在しない。
ただし普通のデュエルの他、制限デュエル・テーマデュエル・詰めデュエル・LPサバイバルとバリエーションはある。
四霊使いとデュエルできるのはこの作品だけだが、ヴィジャ盤のSランクはもはや無理ゲーと化している。
最初の作品だけあってフリーデュエルで得られるDPが100前後とかなり低く、しかもパスワードで入手する場合は1000くらい要求されたりとカードを集めづらい欠点がある。
余談だが、この作品と2008のみ効果破壊や融合召喚のSEは
封印されし記憶から、この作品のみデッキ編集画面やパック購入画面の
BGMはSSからそれぞれ流用されている。
デュエルモンスターズの世界を巡るデュエルワールドモードが追加
各世界では主に住民とデュエルすることで先に進めるがたまに課題デュエルも含まれる。
タッグデュエルが実装されたのはここから。
ヘラクレイノスの出現条件が5勝ではなく6勝であることに注意。
デュエルワールドのあるステージにはSSのBGMが流れてくるというちょっとしたファンサービスも。
この作品以降は普通のデュエルで貰えるDPが増加し、パスワードで要求されるDPが半減し、更にはNPCからランダムでカードを貰えたりとカードの集めにくさは改善された。
5D'sのフォーチュンカップ編をベースにしたストーリー
ただし主人公は遊星ではなくキャラメイクで作ったオリキャラなので一部のキャラが割りを食うのもWCSではよくある話。
ライディングデュエルが登場したのもここから。
D・ホイールを改造してレースゲームなんかもできる。
またこの作品のみMCの実況付き。
5D'sのダークシグナー編をベースにしたストーリー
主人公は
クロウのような竜の痣を持たない一般人枠として決戦に挑む(そしてクロウの出番はほとんど無くなった)
時期的におかしいがライディングデュエルでは《スピードワールド2》が発動されるようになった。
また一部スピードスペルのスピードカウンター消費量が調整された。
WSC最終作
5D'sのWRGP編をベースにしたストーリー
主人公も自分のチームを作りWRGPに挑戦するが途中でチーム5D'sと一時合併
遊星・ジャック・主人公の順でチームニューワールドと戦う事となる(クロウェ…)
話の都合でジャック、遊星をノーダメージで二人抜きしたやたらと強い
プラシドから始まる3連戦を戦い
ホセを倒せばエンディング
開発時期の都合か
アポリアやアーククレイドル編は無い
大好き
ミサキちゃんが登場してる作品。
長らく任天堂遊戯王で採用されてきたソリッドビジョン等、容量を要する演出面は後退
【同梱カード】
人によってはこちらが本体。ゲームはおまけ。
ディープ・ダイバー
強者の苦痛
次元幽閉
エア・サーキュレーター(攻略本付属)
インフェルニティ・デーモン
インフェルニティ・ドワーフ
インフェルニティ・ガーディアン
インフェルニティ・デストロイヤー(攻略本付属)
我らが
満足さんのキャード
インフェルニティの台頭で後にデーモンはものすごい高騰することに
ちなみにこの作品に満足さんは登場しないのであしからず
サムライソード・バロン
ヘル・セキュリティ
ヘル・ツイン・コップ
ヘルウェイ・パトロール(攻略本付属)
牛尾哲の使用したカード
ヘルウェイ・パトロールはインフェルニティでよく見かける1枚
死の花-ネクロ・フルール
時花の魔女-フルール・ド・ソルシエール
Z-ONE
ブルーローズ・ドラゴン(攻略本付属)
【スネークイベント】
WCS2009にあるストーリー内のイベントを指す。
大まかに言うと、中盤でセキュリティによって主人公のカードやDホイール没収される。それを取り戻すためにセキュリティ内部に侵入する、という感じ。
あくまでカードゲームがメイン、ミニゲームみたいなもんだろう…とか思ったあなたはここで泣きを見ることになる。マジで
このミッションは建物内の警備員の目をかいくぐりながらカードやDホイールを取り戻すのが目的なのだが、素晴らしく機敏な反応でこちらを探知してきやがる。
身を隠すための鉢植えも気休めにしかならず、何度も何度も入り口前に強制送還され、仕舞には制限時間がつく。なにこのイジメ
このミッション、WCS2009ストーリーモードの中で最も突破が難しいイベントの一つだと言われている。そのあんまりな難易度故、初心者から熟練者まで様々なデュエリストを泣かせて心をへし折った極悪ミッションである。
あえて言うなら「走るな」。それだけである。
そもそも、WCS2009自体が歴代最高難易度を誇っており、スネークを始め、
- 早いうちからのガチデッキ
- 序盤からパワーカードの猛ラッシュ(激流葬や奈落の落とし穴など)
- 前作までより格段に凶悪になったCPU
- 厳しすぎるパックやデュエリストの出現条件
- クリア前に訪れる悪夢の4連戦
…などなど。
2010や2011では反省したのか、これらの要素が全て易しくなっている。
そんなWCS2009の唯一の救いは、4連戦前に
ライトロードが組める事。
ただ4連戦はあっちが
アンデット→氷結界→ライトロード→ダークモンスターというデッキを使う
(しかも相手のライトロードはこちらが現段階で組めるであろうデッキを遥かに上回る構築度)ので、ライトロードでも使わなきゃやってられない。ライトロードなしで4連戦攻略した人は相当な実力者である。
【詰めデュエル】
WCSシリーズのお楽しみがこれ。毎作ダウンロード含め10~20前後出題される。あらかじめ用意された状況からそのターン内で勝利条件を満たす、というもの。
プレイングが身についたり、カードの有用性や使い方が身についたりとなかなか有益なゲームであるんだが…
難問になると
- 相手の初期ライフが5桁は当たり前、高ければ3万4万、最大99999も
- 10枚以上のカードを全て所定の順で使わねばならない
- 7チェーン8チェーンは普通
- 作品によってはブラフ(使用しなくてもよい/使用してはならない手札/捨てる手札)もある
…という圧倒的無理ゲー仕様と化す。実際のゲームでも遭遇しねえよこんな場面…
解き方としては、勝利条件を確定させ、出来ることと出来ないことを区別していくことである。
何を召喚して殴るか、その際の障害は何か、その障害を如何に除くか除けないなら他の方法は何があるか…と考えていけば、少しずつゴールが見えてくるだろう。
なおネット見れば大体正解が載ってるので、最終手段として使ってしまうのもいいだろう。というかそうでもしなければ解けないのも多々ある。
ちなみに問題はダウンロードのお遊び、もしくはストーリーモードのミニゲーム的な扱いだが、悪名高いWCS2009ではまるで当たり前のように難しい。人によってはここでも詰まる。
WCS2011では全デュエリストが待ちに待った詰めデュエルエディターが登場。
詰めデュエルを自分で作れる優れものである。
- 手に入ったカードしか使えない(仕様上仕方のない事)
- DPが手に入らない
- 最大LP59999
- 使用カードは40枚まで
- カード検索がやりにくい
- 無駄すぎるスピードスペル(スピードカウンターの設定ができない)
- 自力で一度解かないと登録できない(=当たり前だが回答不可能の問題は作れない)
と、問題点は多いがかなり優秀なツールである事は間違いない。
また、Wi-fiを通じて他のプレイヤーの作った詰めデュエルをプレイしたり、自作の詰めデュエルを公開したりできる。
ただしダウンロードはできないので注意。
その他、この機能を利用して、カード効果の裁定を確認できる。
調整中のカード効果を発動するときに、この機能を使ってみてはいかがだろうか。
2009の4連戦をライトロード無しで勝てた人は、追記・修正お願いします。
- 2009 以降のこのゲームで神のカード手に入れる方法わかる? -- 名無しさん (2019-05-25 13:58:34)
- 2011やってた記憶あるけどWi-Fiの日替わりダウンロードかなぁ? -- 名無しさん (2019-05-25 14:16:32)
- 2009の記述が多いと思ったのでストーリー(と特色)の項目をそれとなく追加 -- 名無しさん (2019-05-25 15:16:06)
- 実はモンスターがたくさん喋る2008が一番好き -- 名無しさん (2021-11-08 00:26:10)
- ネット環境とカード仲間がない中で唯一店舗のコネクションでオンライン対戦が出来たゲームだからそれ目的でTFより優先度高かったな。全国大会のハガキも応募してた -- 名無しさん (2022-05-15 18:12:42)
- 炎属性好きにはおすすめのゲーム。特に2008はイフリートやザ・ヒートが序盤から手に入るから組みやすい。 -- 名無しさん (2022-06-09 21:38:59)
- このシリーズとエキスパート2006に収録されている詰めデュエルが一門一問凝っててウケタwwwゴブリン突撃舞隊や魔戦車を使いまわしたり、ダークダイブボンバーで1ターンキルを決めるよう計算したりとか、ついでに2007のBGMが専用背景とマッチしててGOOD! -- 名無しさん (2022-09-04 10:41:01)
- 一番熱があった時期ってのもあって2008が一番やりこんだな。モンスターと会話したりデュエル出来るが結構好きだった -- 名無しさん (2023-02-13 17:30:50)
最終更新:2025年02月26日 10:52