登録日:2009/10/03(土) 21:18:24
更新日:2025/04/11 Fri 22:17:16
所要時間:約 8 分で読めます
概要
遊戯王OCGのカード群の1つ。堕天使の名を持つだけに、すべてが
闇属性・
天使族である。
今日の天使族デッキ使いを支える強力な効果を持つカードが多い。
デメリットを挙げるなら、
- 《オネスト》が使えない
- 《ジェルエンデュオ》が使えない
- 《光の召集》の対象にならない
- 雑誌や漫画の付録が多く、高価
などがある。
だがその分ステータスと効果双方に優秀なモンスターが多い。
上記のサポートが受けられないといっても《神の居城-ヴァルハラ》や《
アテナ》《光神化》《奇跡の降臨》
《大天使クリスティア》など、天使族には堕天使でも使用できるサポートも充実しているのでほとんど問題ない。
原作では漫画版
遊戯王GXにて、
デュエルアカデミア教員である響みどりが使用。同じく天使族使いのレジー・マッケンジーと女同士の激しい決闘を繰り広げた。
ちなみに彼女はカードを使う際に一々
指パッチンを挟んでいたので、
これからこのデッキを使いたいと思う諸君は、デッキの回し方とともに指パッチンの練習もしよう。
専用デッキを組めば2800越えのいい意味で中二病チックで豪快なモンスターがポンポン出てくるのでカテゴリ成立前からそれなりの人気があり、
2016年8月に発売された「ブースターSP デステニー・ソルジャーズ」にて、堕天使は正式なカテゴリに昇格することになった。
これにより「堕天使を投入した天使族デッキ」ではない、純正の【堕天使】が構築可能と相成ったのである。
しっかり組むと従来の堕天使は《堕天使スペルビア》くらいしか使われないが
該当ブースターパックで登場した堕天使は以下の特徴を持つ。
- 1体を除いて全員最上級
- 場にいるとき1ターンに1度1000ライフポイントと引き換えに墓地の「堕天使」魔法罠の効果を適用し、適用したカードをデッキに戻す
- 各々のカードに記された手札の特定のカードを捨てることによる、手札からの効果発動
堕天使の皆様の紹介
下級モンスター
効果モンスター
星4/闇属性/天使族/攻1400/守 600
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
相手のライフポイントが回復する効果は、
相手のライフポイントにダメージを与える効果になる。
生きるシモッチな包帯大好き天使。一応後述の《堕天使ルシフェル》と名前の由来は同じ。
彼女は【
シモッチバーン】で大活躍する。
攻撃力1400なので各種リクルーターに対応するのが強み。
効果モンスター
星3/闇属性/天使族/攻 700/守1000
「堕天使ユコバック」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「堕天使」カード1枚を墓地へ送る。
ベルゼブブの部下。地獄の釜の火を絶やさぬ為の下働き。
プレミアムパック19で登場した下級堕天使。堕天使専用のおろ埋&おろ副を内蔵している有能な新人。
墓地の仕込みと素材確保のために時々墓地とフィールドを反復横跳びすることもある
過労死予備軍。
実は漫画GXで響先生が使ったカードだが、当座の壁として使われたのみ。漫画では
バニラだった。
効果モンスター
星4/闇属性/天使族/攻1600/守 0
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
手札・デッキから「悦楽の堕天使」以外の、レベルが異なる「堕天使」モンスター2体を選び、
その内の1体を相手フィールドに守備表示で特殊召喚し、もう1体を自分の手札に加える。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は天使族以外のモンスターの効果を発動できない。
11期の新人。《神の忠告》で神の両サイドにいた天使の右の方。マスターガイドによると
件の魔女に洗脳されたらしい。
自身とは異なる堕天使を相手の場にリクルートし、さらに別の堕天使をサーチする。
堕天使デッキにおいては潤滑油にして問題児。
レベル問わずあらゆる堕天使をサーチできるのはよいが、堕天使を送り付けなければならない。
送り付けた堕天使は《堕天使降臨》の布石にはなるが、コントロールして損になる堕天使が存在しないため、自分のターンのうちに処理しないと相手へアドバンテージを与えることになってしまう。
特に先攻1ターン目だと戦闘破壊で処理することもできないので、何らかのリソースを消費せざるを得なくなるが、これしか初動がない場合は非常に悩ましい。
上手く使えればこれ1枚でサーチ+αになるので、非常に便利なことも多いのだが…。
効果モンスター
星4/闇属性/天使族/攻 0/守1600
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに発動できる。
天使族モンスター1体を表側表示で
アドバンス召喚する。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで、
フィールドの天使族モンスターの数×500ダウンする。
11期の新人。「神の忠告」で神の両サイドにいた天使の左の方。洗脳とはいえ神どんだけ人望ないんだ……。
天使限定の《カード・アドバンス》効果と、墓地送りをトリガーとした全体弱体化効果を持つ。
フリーチェーンで天使をA召喚できるが、手札の天使を出す手段は《神の居城-ヴァルハラ》等があり、堕天使はそもそも蘇生が容易いテーマなので、基本的には手札・墓地両方から特殊召喚できない天使向け。
A召喚に当たってのリリースも必要なので、《堕天使ルシフェル》あたりの召喚時に派手な効果を持つ天使で取り返したいところ。
弱体化効果は持続性がないが、どこから墓地に送っても発動する融通の利きやすさが売りか。
上級モンスター
効果モンスター
星5/闇属性/天使族/攻2300/守2000
(1):墓地から特殊召喚したこのカードは以下の効果を得る。
●このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
名はラテン語で「喰らい尽くす翼」という意味合いで、由来はおそらくベルゼブブ。
蘇生すると貫通効果を持つなんかデュアルっぽい効果なモンスター。
正直、《天空勇士ネオパーシアス》を使った方がいい。
効果モンスター
星5/闇属性/
悪魔族/攻1700/守1200
このカードが墓地に存在する場合、
自分のスタンバイフェイズ時に1度だけ、自分は200ライフポイント回復する。
最古の堕天使。
そして堕ち過ぎたのか、堕天使の中で唯一の悪魔族。
墓地に存在すると200回復出来る効果を持つ。
基本的には【
キュアバーン】で活躍する。
効果モンスター
星6/闇属性/天使族/攻1800/守2800
自分は「堕天使アムドゥシアス」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、
その(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札からこのカードと「堕天使」カード1枚を捨て、
自分の墓地の「堕天使」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(2):1000LPを払い、自分の墓地の「堕天使」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
その魔法・罠カードの効果を適用する。
その後、墓地のそのカードをデッキに戻す。
この効果は相手ターンでも発動できる。
レベル6。由来はゴエティアの悪魔で、植物を自在に操る魔界の一角獣。このモンスターの見た目も文字通り
ユニコーン。
手札から自身と堕天使1枚を墓地に捨て、墓地の堕天使カード1枚をサルベージできる効果を持つ。
2:1交換となってしまうが、魔法・罠カードもサルベージできるので利便性は高い。
またこのカードに限ったことではないが、堕天使デッキの要である《堕天使スペルビア》を手札から墓地に落とせるという点は非常に重要であり、単なる手札損失以上の意味を持ってくる。
攻撃力は下級レベルなので基本的にフィールドに出ることはないが、墓地の堕天使魔法罠を使える効果を唯一上級で持っているので、《享楽の堕天使》単独からでも出せるのは何気に重要。
最上級モンスター
効果モンスター
星8/闇属性/天使族/
攻3000/守2500
このカードはデッキ・墓地からの特殊召喚はできない。
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
デッキから天使族モンスター1体を墓地へ送る。
(2):自分フィールドのこのカードが破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
自分フィールドに「アスモトークン」(天使族・闇・星5・攻1800/守1300)1体と、
「ディウストークン」(天使族・闇・星3・攻/守1200)1体を特殊召喚する。
「アスモトークン」は効果では破壊されない。
「ディウストークン」は戦闘では破壊されない。
名の由来は七つ大罪の「色欲」を司る魔王。元天使であるとされ、堕天使に属するのも納得。
毎ターン、天使専用のおろかな埋葬を発動出来るモンスター。
破壊されるとカード効果で破壊されない
トークンと戦闘破壊されないトークンを生み出す。
基本的には《アテナ》のお供として活躍する。
墓地とデッキからは特殊召喚出来ないので自身は《アテナ》のお世話になれない。
効果モンスター
星8/闇属性/天使族/攻2900/守2400
(1):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した時、
「堕天使スペルビア」以外の
自分の墓地の天使族モンスター1体を対象として発動できる。
その天使族モンスターを特殊召喚する。
名はラテン語で「傲慢」を意味しており、こちらもルシフェル関連の存在。
墓地から特殊召喚されると墓地から同名以外の天使族を蘇生する効果を持つ羽の生えた壺みたいなモンスター。
あらゆる手段で墓地に落とされ、あらゆる手段で蘇生され、そしてまた墓地に送られては蘇生される堕天使の過労死筆頭。
星8、闇属性、天使族なので《
トレード・イン》や《終末の騎士》などでも落ちる上に《ダーク・クリエイター》等で蘇生した場合も発動可能。
当然《堕天使の戒壇》にも対応するので、堕天使では展開の要となる。
ただし、「時」の発動なので、堕天使がコピーした《堕天使の戒壇》で蘇生するとシャッフルで
タイミングを逃してしまうのが唯一の欠点。
再録前は堕天使の皆様の中で屈指の価値の高さを誇った。
効果モンスター
星8/闇属性/天使族/攻2800/守2300
自分の墓地に闇属性モンスターが4種類以上存在する場合、
このカードは闇属性モンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):手札から闇属性モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
(2):このカードの(1)の効果を発動したターンのエンドフェイズに発動する。
このカードを破壊する。
修行を積んで大天使になれた《
ゼラの戦士》だが、場合によってはこうやって堕天する可能性もあるらしい。
墓地に闇属性モンスターが4体以上入れば闇属性モンスター1体でA召喚出来る効果、
例外的に天使族ではなく闇属性モンスターをコストに《
サンダー・ボルト》を使い、エンド時に
自爆する効果を持つ元大天使。
闇属性のフィニッシャーになりうるかと思いきや使用率は低い、召喚権を潰すからだろうか。
効果モンスター
星10/闇属性/天使族/攻3000/守2800
このカードは特殊召喚できない。
このカードは天使族モンスター1体を
リリースしてアドバンス召喚する事ができる。
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に
このカードの攻撃力を1000ポイントダウンし、
相手フィールド上に存在するモンスター1体を墓地へ送る事ができる。
名の意味は「欲望」や「渇望」であり、七つの大罪の「強欲」を由来としているのではないかと言われている。
特殊召喚出来ないが天使族1体でA召喚出来る効果、攻撃力を下げる事で相手モンスターを対象にして墓地に送る効果を持つ赤翼の天使。
攻撃力3000なので実質3回まで。
破壊では無く墓地に送る効果なのであの星屑も墓地送りに出来る。最近は破壊耐性持ちも増えているため1枚忍ばせておくと重宝する。
使い切ったら守備にして壁にするか、《アテナ》のコストにしてしまえる。
効果モンスター
星7/闇属性/天使族/攻2600/守2600
自分は「堕天使マスティマ」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、
その(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札からこのカード以外の「堕天使」カード2枚を捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):1000LPを払い、自分の墓地の「堕天使」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
その魔法・罠カードの効果を適用する。
その後、墓地のそのカードをデッキに戻す。
この効果は相手ターンでも発動できる。
レベル7。伝承によって悪魔だったり天使だったり定かではないトリックスター。
手札から自身以外の堕天使カード2枚を捨て、自身を手札から特殊召喚できる。
2枚を消費してしまう上に攻撃力もさほど高くなく、一見するとディスアドが高すぎるように思える。
しかし自己特殊召喚効果を備えた現状唯一の堕天使であり、最上級ばかりの【堕天使】においては事故防止という観点から重要性は高いのである。
また、堕天使魔法・罠をコストに自身をSS→自身の効果でその効果を即座に適用、という器用な立ち回りを行うこともできる。
元ネタや羽の色から天界からの回し者らしいが、どうもバレたか疑われたらしく《
禁じられた一滴》で
蝋燭プレイ制裁を食らっている。
効果モンスター
星9/闇属性/天使族/攻2800/守2100
自分は「堕天使テスカトリポカ」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、
その(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「堕天使」モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりに手札のこのカードを捨てる事ができる。
(2):1000LPを払い、自分の墓地の「堕天使」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
その魔法・罠カードの効果を適用する。
その後、墓地のそのカードをデッキに戻す。
この効果は相手ターンでも発動できる。
レベル9。アステカ神話の死と戦争を司る神。創作でもよく名前が用いられるビッグネームの1つ。
手札から捨てることでフィールドの堕天使の破壊の身代わりとなれる。
堕天使は維持すれば墓地利用の効果を再度使えるので、維持する価値はある。
《黎明の堕天使ルシフェル》も対象を取らない破壊や戦闘破壊には無力なので、手札からそこをフォローしてくれるこいつは助かる。
ちなみに、フィールドの堕天使が破壊されそうになる→チェーンして堕天使の効果で《堕天使の追放》の効果を適用→このカードをサーチ→このカードの効果を適用して破壊を防ぐ、という奇怪な動きが可能である。
効果モンスター
星10/闇属性/天使族/攻2500/守2900
自分は「堕天使イシュタム」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、
その(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札からこのカードと「堕天使」カード1枚を捨てて発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。
(2):1000LPを払い、自分の墓地の「堕天使」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
その魔法・罠カードの効果を適用する。
その後、墓地のそのカードをデッキに戻す。
この効果は相手ターンでも発動できる。
レベル10。マヤ神話の誕生と死を司る女神。首を吊った死体の姿をしているという。
手札から自身と堕天使カードを捨て、2枚ドローできる。
いわば堕天使版《デステニー・ドロー》の効果。
即座に使える手札交換というだけで言うまでもなく有用であるが、
最上級だらけの【堕天使】においては他のテーマの手札交換カードよりも事故防止の意味でたいへんに便利なカードである。
このカード自体を堕天使の追放からサーチできるという点でも破格。
天使ではなく人間の男を堕落させるような煽情的なイラストも破格。
ついでにお値段も破格。
効果モンスター
星11/闇属性/天使族/攻3000/守3000
このカードは特殊召喚できない。
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。
相手フィールドの効果モンスターの数まで、手札・デッキから「堕天使」モンスターを特殊召喚する。
(2):自分フィールドに他の「堕天使」モンスターが存在する場合、
相手はこのカードを効果の対象にできない。
(3):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
フィールドの「堕天使」モンスターの数だけ、自分のデッキの上からカードを墓地へ送る。
自分はこの効果で墓地へ送った「堕天使」カードの数×500LP回復する。
レベル11。いわずもがな堕天使の代名詞で、「傲慢」の大罪の魔王ともされる元・大天使。サタンが悪魔になる前の姿ともされる。
特殊召喚できず、A召喚成功時に相手フィールドの効果モンスターの数まで手札・デッキから堕天使を特殊召喚できる。
また、他の堕天使が存在する時に効果の対象にならない効果と、自分フィールドの堕天使の数だけデッキからカードを落とし、
その中の堕天使カードの数に応じてライフゲインを行う効果も持つ。
特殊召喚不可という致命的な重さを抱えているが、A召喚時の大量展開効果は比類なき強力さを誇る。
《堕天使ゼラート》を呼べるのがポイントで、展開→除去→一斉ダイレクトアタックという流れが自然に行える。
【堕天使】自体が高打点を多く擁するテーマであるため、攻撃が通ればゲームエンド級のダメージを叩きこめること請け合いである。
問題は、無理にこのカードのA召喚を狙わずとも、他の堕天使だけで十分に戦えてしまうという事実。
もっとも、成功しさえすれば不安定さを補って余りあるメリットを生めるカードであることには違いなく、
このカードを軸にした【堕天使】を組む価値も十分にある。相手の場にモンスターがいない場合は大量展開できないのが難点だが、《悦楽の堕天使》の追加で最低1体は展開できるようになったので、より使いやすくなった。
効果モンスター
星8/闇属性/天使族/攻2700/守2500
自分は「堕天使ネルガル」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、
その(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の天使族モンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。
(2):1000LPを払い、自分の墓地の「堕天使」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
その魔法・罠カードの効果を適用する。その後、墓地のそのカードをデッキに戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。
メソポタミア神話の死の神。某重工でおなじみの名前。
11期の新人。天使への貫通付与と、10期以降の最上級組の共通効果を持つ。
共通効果を持つ連中の中で唯一のレベル8であり、《トレード・イン》に対応するのが独自の強み。
リンクモンスター
リンク・効果モンスター
リンク2/闇属性/天使族/攻1600
【リンクマーカー:左下/右下】
天使族モンスター2体
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分がモンスター2体のリリースを必要とする天使族モンスターのアドバンス召喚をする場合、
モンスター2体をリリースせずに自分の墓地からモンスター2体を除外してアドバンス召喚できる。
(2):手札を1枚捨てて発動できる。
デッキから「堕天使」モンスター1体を選び、手札に加えるか墓地へ送る。
(3):自分エンドフェイズに発動する。
自分はフィールドの天使族モンスターの数×500LP回復する。
神憎しのあまりとうとう堕天使の頭目にまでなってしまった《
失楽の聖女》。
《堕天使ルシフェル》とは「手を組んだ」関係であるため、とりあえず《堕天使ルシフェル》とは対等な関係なのだろう。
(1)召喚コストの肩代わりは主に《堕天使ルシフェル》のような通常召喚必須なモンスターの展開の際に大いに役立つ。
《堕天使の戒壇》はないが墓地リソースが溜まっているようなケースにおいて、手札で腐っている堕天使を召喚するのもいい。
肩代わりで除外するのは堕天使でなくてよいので、《
増殖するG》や《
灰流うらら》等の墓地リソースにカウントできないモンスターを使えると理想。
(2)手札1枚を堕天使に変換は様々な場面で役立つ。
堕天使には《堕天使スペルビア》や堕天使罠をはじめ墓地に落としたいものが色々あり、それを場面に応じた堕天使に変換できる。
堕天使を捨てて《堕天使ルシフェル》を持ってきて(1)と組み合わせてA召喚、といったことも可。
融合モンスター
融合・効果モンスター
星12/闇属性/天使族/攻4000/守4000
天使族・闇属性モンスター×3
このカード名の(1)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):「堕天使ルシフェル」を素材としてこのカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。
相手フィールドのカードを全て破壊する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドの天使族モンスターは相手の効果の対象にならない。
(3):自分・相手のメインフェイズに1000LPを払って発動できる。
自分の手札・墓地から天使族モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。
11期で現れた《堕天使ルシフェル》の真の姿。融合素材がかなりキツいが、全体除去と蘇生効果、そして天使族への対象耐性を付与する効果を持つ。
ただしぶっぱ効果は《堕天使ルシフェル》を素材にしないと使えないので、あちらをデッキに投入することになる。
蘇生効果は《堕天使スペルビア》を呼び戻すのが鉄板か。ただし、除去効果と同じターンには使えないので相手のターンで使うこと。
ちなみに召喚制限の類はないため墓地に落ちても蘇生による使いまわしは可能。
融合召喚方法も指定がないため、闇属性の天使である
デスピアからでも出せる。
高ステータスと耐性付与があるだけでもかなりの圧力になる。
堕天使に属する魔法・罠カード
通常魔法
「堕天使の戒壇」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地の「堕天使」モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。
守備表示にはなってしまうが「堕天使」限定の《
死者蘇生》。
戒壇で《堕天使スペルビア》を釣り上げて、更に墓地の天使族を蘇生していくのが堕天使の展開の基本。そこから堕天使の共通効果で墓地発動し、更なる展開を狙っていく。
ただし墓地発動の場合《堕天使スペルビア》の効果はタイミングを逃すため注意。
堕天使の共通効果は効果のみを適用するため、発動条件やコストを踏み倒して使用することができる。強力ではあるが、その分適用後カードをデッキに戻すため再利用し難くなっている。
イラストでは《堕天使マスティマ》が戒壇の前に跪いており、このカードの英語名「Darklord Contact」から察するに恐らく天界との通信をしているのだろう。
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから「堕天使の追放」以外の「堕天使」カード1枚を手札に加える。
「堕天使」カードのサーチ。
モンスター・魔法・罠関係無くサーチ可能なので、範囲は幅広い。
通常罠
(1):LPを半分払って発動できる。
相手フィールドの表側表示モンスター1体を選び、
そのモンスターと同じレベルの「堕天使」モンスターを2体まで自分の墓地から選んで守備表示で特殊召喚する。
LP半分コストで相手モンスターと同じレベルの「堕天使」モンスターを2体墓地蘇生できる。
「堕天使」はモンスターのレベルが散らばっているため効果発動は狙いやすいが、コストが重く相手モンスターに依存するためやや使いづらいカード。
登場当初は微妙だったが、《悦楽の堕天使》の追加により相手に送りつけた「堕天使」モンスターを選択することで幾分か使いやすくなった。
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、
「堕天使」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
フィールドの効果モンスター1体を選び、
その効果をターン終了時まで無効にし、そのモンスターの攻撃力分だけ自分のLPを回復する。
「堕天使」モンスターをコストに効果モンスターの効果無効とその攻撃力分のライフ回復。
効果モンスターによる展開や除去を封じることができるため、いろんな場面で重宝する。罠であるため相手ターンにフィールドで発動して、更に堕天使の共通効果でもう一度無効にすることもできる。
通常罠
「背徳の堕天使」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、
「堕天使」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
「堕天使」モンスターをコストにフリーチェーンでカードを1枚破壊する。
対象を取らない除去のため、対象耐性を無視して破壊できる。堕天使単体では除去に乏しいためサーチを駆使して、フィールドや墓地に仕込んでおきたい。
イラストはどうも堕天直前の《堕天使ルシフェル》らしい。
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、
「堕天使」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
相手フィールドの表側表示モンスター1体を選び、エンドフェイズまでコントロールを得る。
「堕天使」モンスターをコストに相手のモンスターのコントロール奪取。
相手の展開や攻撃封じだけでなく、破壊耐性なども無視できるため便利。
《悦楽の堕天使》で送りつけた堕天使を回収して展開、《黎明の堕天使ルシフェル》の全体破壊を通す際相手の効果破壊がトリガーのカードを妨害するなど器用な使い方もできる。
白の衣装をまとった《堕天使イシュタム》が大変ふつくしい…
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、
「堕天使」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
自分の手札・フィールドから、
闇属性の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
その後、このカードを発動するために墓地へ送ったモンスターの攻撃力分だけ自分のLPを回復できる。
「堕天使」モンスターをコストに闇属性モンスターの融合召喚。
フリーチェーンなので、自分ターンの切り返しや追撃、相手ターンでの妨害や場のモンスターのサクリファイスエスケープ等、色々と利用可能シーンが多い。
《黎明の堕天使ルシフェル》の召喚用のデザインだが、融合先に堕天使縛りがないため、《
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》なども呼び出すことができる。
ちなみに《黎明の堕天使ルシフェル》をこれで呼ぶと手札とフィールドを合わせて5枚消費になるので、できれば堕天使でコピーして使いたい。ライフ回復の代わりに1000ライフ払うが3枚消費で済む。
堕天使と相性のいいカード
【堕天使】はとにかく手札事故が多いため、汎用ドローソースはなるべく積んでおきたい。
特に《トレード・イン》は《堕天使スペルビア》をコストで墓地に落としながらドロー加速ができるため相性がいい。
【堕天使】は墓地利用が多いため、これらのカードで《堕天使スペルビア》や「堕天使」魔法・罠カードを墓地に貯められると安定性は増す。
こちらは「堕天使」魔法・罠カードの墓地肥やしとモンスターの展開を両方兼ね備えているため爆発力に期待できる。
【堕天使】はレベルがバラけているため、名推理も成功しやすい。
【堕天使】は《堕天使スペルビア》の連続蘇生が展開の要であるため、《堕天使の戒壇》以外にも蘇生カードは欲しい。
《死者蘇生》は当然として、《失楽の堕天使》筆頭にLモンスターも多用するため星遺物を継ぐものも使うことができる。
【堕天使】は上級モンスターが多く、手札からは展開し難くいため手札から特殊召喚できるこれらのカードは展開補助に役立つ。
《黎明の堕天使ルシフェル》を狙うならこれらの融合カードも採用したい。
それぞれ効果破壊耐性・貫通付与、墓地融合、相手モンスターの除去と役割が違う。
《
超融合》の場合は悦楽や《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》などとセットで。
天使族デッキの切り札。ボチテンシヨンタイ。
【堕天使】は墓地操作がしやすいため無理なく投入することができる。《トレード・イン》対応なのも地味に嬉しい。
効果で特殊召喚だけでなく《堕天使スペルビア》で蘇生、相手ターンに《黎明の堕天使ルシフェル》で蘇生し展開を妨害するなど先攻制圧の最後の蓋として活躍が見込める。その分事故りやすくなるため注意。
天使族回収効果も《堕天使テスカトリポカ》や《堕天使イシュタム》などを再利用できるため便利。
天使族版《
凡骨の意地》。
ドローはカード効果でも適用されるため、《堕天使イシュタム》や《トレード・イン》などドローソースが豊富な【堕天使】では相性がいい。
上記の《光神化》や《神の居城-ヴァルハラ》で初手に《光神テテュス》を召喚できれば、そのあとのドロー加速から大量展開が期待できる。
《宣告者の神巫》はデッキ・EXデッキから天使族を落としてそのレベル分レベルを上げるチューナーで、リリースされると手札・デッキからレベル2以下の天使族をリクルート。
《トリアス・ヒエラルキア》はフィールドの天使族を3体までリリースして手札・墓地から特殊召喚して、リリースした枚数によって破壊やドロー効果を発動する。
《宣告者の神巫》で《トリアス・ヒエラルキア》を落として《トリアス・ヒエラルキア》の効果で《宣告者の神巫》をリリースして蘇生し、さらにレベル2以下の天使族を展開するといった展開力に優れた現在の天使族エンジン。
「堕天使」はレベル2以下のモンスターがいないため、後述のヒヨスかセクストを採用する必要がある。
前者は「トリックスター」LモンスターのL素材となった場合墓地から自己蘇生、後者はリンク1のリンクモンスター。
《トリックスター・ヒヨス》1枚から《失楽の堕天使》につなげることができるため、《宣告者の神巫》のリクルート先候補。
前者は特殊召喚した際、デッキからこのカード以外の「ワルキューレ」をリクルートと、相手のデッキの上から2枚カードを落とす。
後者は除外された相手モンスター数×200「ワルキューレ」の攻撃力を上げるバフと、自分フィールドに「ワルキューレ」がいるとデッキから魔法・罠カードを落とす。
《宣告者の神巫》のリクルート先候補。基本《ワルキューレ・セクスト》から《ワルキューレ・フュンフト》につなぎ、好きな「堕天使」魔法・罠を落として《失楽の堕天使》につなげる。
《トリックスター・ヒヨス》と比べるとモンスターの展開には優れるが、パーツが1種類多いためメインデッキを圧迫してしまいがち。
また《ワルキューレ・セクスト》がデッキのみ対応のため《ワルキューレ・フュンフト》が手札に来るとやや腐りやすい。
《堕天使スペルビア》や《堕天使ネルガル》、《堕天使イシュタム》などは採用枚数が多く、またこれらのランクのエクシーズは強力なカードが多いため採用しやすい。
特にランク8の《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》や《宵星の機神ディンギルス》などは妨害や防衛で強いため、優先的に採用したい。
Lモンスターは大量展開が得意なこのデッキでは汎用リンク4のモンスターも出しやすい。
上級モンスターが多いため、《混沌の戦士 カオス・ソルジャー》の条件を満たすことができる。
戦術・運用法
豊富なドローソースとサーチでデッキを回し、フィールドに「堕天使」モンスターを展開、墓地には「堕天使」魔法・罠を貯めて共通効果で相手の妨害をしていくのが基本戦術。
いかにして《堕天使スペルビア》+αを墓地に送り、《堕天使の戒壇》などの蘇生カードを握るかが大事になってくる。
《堕天使スペルビア》は《堕天使ユコバック》や《失楽の聖女》で落とすことができるが、蘇生カードは素引きかサーチに頼らざるを得ないため、追放の効果はできるだけ《堕天使の戒壇》のサーチに優先したい。
先攻ではなるべく「堕天使」罠を貯めて相手の妨害を意識し、後攻では《堕天使ルシフェル》からの大量展開で逆転を狙っていく。
どちらの場合でも《黎明の堕天使ルシフェル》の破壊・蘇生は役立つので、余裕があれば仕込んでおきたい。
弱点・注意点
【堕天使】は上級モンスターが大半であるため、ドローソースやサーチが豊富であることを差し引いても手札事故が他のデッキと比べて多い。そのため《灰流うらら》は天敵で、これ一枚で止まることが多々ある。またモンスター効果や蘇生で展開するため《
スキルドレイン》や《
マクロコスモス》、これらを内蔵したカード・デッキも苦手。
【堕天使】を使う上で注意する点は共通効果持ちの「堕天使」モンスターは特殊召喚にターン1制限があること、共通効果で《堕天使の戒壇》の蘇生を《堕天使スペルビア》に適用した場合、《堕天使スペルビア》の効果はタイミングを逃すことを覚えておこう。
以上のように
手札誘発効果を備えて、有鬚なドローソースカードを採用するのが大半のため円滑に回すことができ、
最上級中心のテーマでありながら
下級モンスターが一切入らないこともザラで、
メインのみで十分に戦線維持が可能なポテンシャルを持つので
EXデッキはおろか、強力な効果の下級モンスターがなくても特に支障はないという現代のデッキから見たら異色のスタイルとなっている。
地力も高く、実際の大会でも優勝記録が報告されている。
ただし大抵の場合特殊召喚モンスターキラーこと《
大天使クリスティア》の力添えが大きい。
…堕天使デッキのエースがよりによって天使の中でも最上位に位置する大天使でいいのだろうか。
しかも漫画で使ったの【堕天使】使いの響みどり先生が戦った相手のマックさんだし……。
追記、修正は《堕天使ゼラート》様使用者にお願いします。
- 駄天使ではない -- 名無しさん (2014-07-27 17:51:12)
- この項目ができてから6年半以上経ってOCGの正式なカテゴリに -- 名無しさん (2016-07-08 19:30:36)
- まさか公式でテーマ化されるとは、指パッチの練習しなきゃ -- 名無しさん (2016-07-21 12:01:11)
- あれ?未だに編集されていない!?自分はできないので誰かお願いします! -- 名無しさん (2016-08-17 23:49:23)
- > -- 名無しさん (2016-08-25 13:53:28)
- •全部召喚には2体のリリースが必要な最上級←アドゥムシアスは上級なのでは -- 名無しさん (2016-08-25 13:54:01)
- まだ個別の新規堕天使の記述はないのか -- 名無しさん (2016-08-25 13:58:22)
- 堕天使とデーモンは海外泣かせだな -- 名無しさん (2016-11-03 00:20:44)
- 一気に新規来たから誰か追記してくれ… -- 名無しさん (2020-04-03 12:53:56)
- とっととデュエルリンクスでのイシュタムの制限解除してくれ頼むよ〜 -- 名無しさん (2020-09-12 00:19:18)
- ストラク…出てくれんかな? -- 名無しさん (2021-08-12 02:04:14)
- 失楽の堕天使とルシフェル一行は、利害関係の一致による協力というよりも、互いに利用しあっている…という方が近い模様。 -- 名無しさん (2022-01-05 01:38:48)
- ヴァリュアブルブックEXによると、享楽と悦楽の堕天使は正気を失って久しい失楽の堕天使に洗脳されて堕ちたそうな。 -- 名無しさん (2022-09-19 12:35:05)
- 堕天使勢力はそれなりにいるけど神宣の神側勢力って悪堕ちした享楽と悦楽以外だとマスティマ位しか出てない感じか -- 名無しさん (2023-07-27 15:51:59)
最終更新:2025年04月11日 22:17