登録日:2014/11/02 (日) 18:00:04
更新日:2025/06/13 Fri 08:01:05
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●目次
【テキスト】
《重爆撃禽 ボム・フェネクス》
融合・効果モンスター
星8/
炎属性/
炎族/攻2800/守2300
機械族モンスター+炎族モンスター
自分のメインフェイズ時、フィールド上に存在するカード1枚につき300ポイントダメージを相手ライフに与える事ができる。
この効果を発動するターンこのカードは攻撃する事ができない。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
【概要】
カード名は爆撃機と猛禽をかけた割と良いネーミングセンス。
攻撃名は不死魔鳥急降下撃(フェネクス・ダイブ・アタック)
攻撃を放棄する代わりに効果ダメージを与える効果を持つ。
効果名は不死魔鳥大空襲(フェネクス・ビッグ・エアレイド)
原作では攻撃不可デメリットはなかった模様。
【解説】
フィールド上のカードの数が多ければ、それだけダメージ量が増す。
自分でも相手でもカウントするので、どちらかが大量展開していればかなりの痛打が期待できる。
《心鎮壷》や《
おジャマトリオ》などで相手の場を圧迫しつつフィールドのカード枚数を増やせば、よりダメージが上昇する。
攻撃力も2800とそこそこあるので、場面によってビートしに行くか効果ダメージで攻めるかを選択可能。
融合素材は機械族と炎族という独特なもの。
この2種族でシナジーを持つモンスターはあまりないので、それぞれの種族でそこそこ汎用性のあるものを採用すること。
融合というディスアドバンテージの生じやすい召喚方法なので、手札を補充できる《
ヴォルカニック・バレット》などを使うといい。
機械族であり、炎属性モンスターをリクルートできる《UFOタートル》もそれなりに便利。
同じ融合素材の融合モンスターには、
融合召喚時に相手モンスターを道連れに破壊してダメージを与える《起爆獣ヴァルカノン》がいるので、《重爆撃禽 ボム・フェネクス》とで選択できる。
【タッグフォース6】
ゲームのタッグフォース6では、ボマーが《重爆撃禽 ボム・フェネクス》と《起爆獣ヴァルカノン》の融合召喚を主軸とするデッキを使用。
どちらにも専用ボイスがついている。
しかし融合素材が同じということがたたってか、どういうわけか主に《起爆獣ヴァルカノン》の召喚の方を優先してしまう。
効果を有効に使えるのならいいのだが、先攻や相手モンスターがいない時でも《起爆獣ヴァルカノン》を出すことが多く、
《起爆獣ヴァルカノン》の効果を使ったら使ったで、場ががら空きになってノーガードという場面が散見される。
当時はまだ使えた《
未来融合-フューチャー・フュージョン》なら、《重爆撃禽 ボム・フェネクス》の方を融合召喚してくれる。
ちなみに出しさえしてくれれば、《
死者蘇生》や《
リビングデッドの呼び声》、《再融合》で
過労死させてくれることも。
まぁだいたい《起爆獣ヴァルカノン》の方に使ってしまう上、《起爆獣ヴァルカノン》は融合召喚時しか効果が発動しないのだが。
追記修正は効果ダメージを与えながらお願いします
【ワンキル】
このカードの効果を使えば、効果を無効にされない限り、どんな状況でもバーンダメージを与えることができる。
そのため、相手に召喚反応罠かフリーチェーンの妨害がなければ、場合によってはワンキルできるのである。
当初は、繰り返し融合召喚ができる《フュージョン・ゲート》と、発動ターンはデッキのモンスターを融合素材とする《チェーン・マテリアル》のコンボを使ったデッキ、
通称マテリアルゲートがあった。
これにより少ない消費でいくらでも融合モンスターを並べることができ、《重爆撃禽 ボム・フェネクス》を3体並べることも可能。
《重爆撃禽 ボム・フェネクス》1体あたり2700のダメージを与えれば、3体のダメージは8100になり、初期ライフを削りきれる。
2700÷300で9枚のカードがあれば良く、この場合なら《重爆撃禽 ボム・フェネクス》3体と他の融合モンスター2体、《フュージョン・ゲート》で6枚は確約されているので、
自分が魔法・罠を伏せるか相手フィールドにあと3枚のカードがあれば勝てる。
もしくは、《E・HERO エリクシーラー》などでループし、何度でも使い回せば勝ち確。
とはいえ、《チェーン・マテリアル》はサーチ不可能な罠カードである上、これを伏せてから自分のターンまで破壊されずに待つ必要があるため、
コンボ成功率は低く、このデッキはあまり日の目を見ることがなかった。
神風ワンキル
その後新しく登場したカードにより、《フュージョン・ゲート》と《重爆撃禽 ボム・フェネクス》を使うことで
ほぼ確実に先攻ワンキルできるデッキが考案された。
《霞の谷の神風》
フィールド魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する
風属性モンスターが手札に戻った場合、
自分のデッキからレベル4以下の風属性モンスター1体を特殊召喚する事ができる。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
《重爆撃禽 ボム・フェネクス》自身が炎族のため、一度融合すれば、
効果使用後の《重爆撃禽 ボム・フェネクス》と他の機械族とで2体目・3体目の《重爆撃禽 ボム・フェネクス》を呼び出せるのだ。
展開途中に《ブラック・ガーデン》を挟むことで相手フィールドにトークンを発生させ、
バーンダメージの底上げをしてワンキルまで到達させることが可能。
機械族はエクシーズからのトークンで賄えるが、炎族はどうするのか…というと。
《霞の谷の神風》の対象は風属性モンスター。よりによってあの
《E・HERO エアーマン》がいる。
HEROはほとんどが戦士族なのだが、それ以外にも炎族の《E・HERO ザ・ヒート》と《E・HERO レディ・オブ・ファイア》があるので、
これを《E・HERO エアーマン》効果でサーチし、最初の融合素材とする。
《霞の谷の神風》と《ハーピィ・ダンサー》があれば、最低手札2枚でワンキルルートまで持っていくことができ、
それ以外でも手札3枚くらいならいくらでもワンキルパターンが存在。
《霞の谷の神風》はフィールド魔法なので《
テラ・フォーミング》でサーチ可、《A・ジェネクス・バードマン》も《ジェネクス・ブラスト》でサーチ可、
《E・HERO エアーマン》は《ヒーローアライブ》や《
召喚僧サモンプリースト》でリクルート可。
回り出せば《霞の谷の神風》によるリクルートと
他力本願竜によるフィールド魔法の張り替えができるので、
相手の
手札誘発がなければ初手6枚から非常に高いワンキル率を誇っていた。
(しかも、構築によっては《次元の裂け目》を使うことで手札誘発すらシャットアウト可能)
…しかし、コナミがこれに危機感を持ったのか、このデッキがちらほら見られだした頃、
2013年9月から《霞の谷の神風》と《A・ジェネクス・バードマン》が揃って制限にされ、このデッキは姿を消していった。
ノーデンワンキル
さらにその後、すさまじい展開力を誇る《
旧神ノーデン》が登場したことにより、
《霞の谷の神風》ワンキルのギミックを応用して再び先攻ワンキルデッキが考案された。
《旧神ノーデン》
融合・効果モンスター
星4/
水属性/
天使族/攻2000/守2200
SモンスターまたはXモンスター+SモンスターまたはXモンスター
(1):このカードが特殊召喚に成功した時、
自分の墓地のレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを効果を無効にして特殊召喚する。
このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは除外される。
《旧神ノーデン》は融合モンスターだが、レベル4のため《
簡易融合》から特殊召喚でき、
または《フュージョン・ゲート》で適当なシンクロorエクシーズモンスター2体でも融合可能。
S召喚に使うと装備魔法をサーチする《
ヴァイロン・キューブ》とで《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》をシンクロし、
墓地の融合モンスターを蘇生させる《再融合》をサーチして《旧神ノーデン》を蘇生し、《旧神ノーデン》の効果で《ヴァイロン・キューブ》を蘇生、これを連打する。
あとの流れは神風ワンキルの時とほぼ一緒。
ちなみに炎族の融合素材は、ランク4炎族Xモンスターの
《
No.58 炎圧鬼バーナー・バイサー》が登場していたため、ついにメインデッキに用意する必要すらなくなった。
《旧神ノーデン》以外にも、墓地のモンスターを複数蘇生できる魔法カードの《
ソウル・チャージ》、
召喚時にデッキのレベル4以下のモンスター(属性問わず)を墓地に送る《マスマティシャン》の登場もあって、
手札2枚からを含む、これまた幅広いワンキルルートを持つ。
ちなみに炎族HEROを採用せずとも、《E・HERO エアーマン》と、
HEROストラクで登場した、墓地に送られた場合《E・HERO エアーマン》と同じHEROサーチ効果を発動する《E・HERO シャドー・ミスト》を採用し、
《E・HERO キャプテン・ゴールド》をサーチ、それを捨てて《摩天楼 -スカイスクレイパー-》をサーチ。
これを《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》のエサにするというギミックを採用することもある。
《旧神ノーデン》は海外先行で登場し、先行収録された韓国の環境では既に猛威を振るっていたが、
日本で発売されたパックでもスーレアで収録。これ確信犯だろKONMAI。
発売直後の2014年10月の制限改訂では、《召喚僧サモンプリースト》と《ソウル・チャージ》が制限にされただけで、他のカードパーツは一切規制されず、現在まで至っている。
確かに《旧神ノーデン》の性能が異常というのもあるが、そもそも先攻ワンキルに関しては、
《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》《フュージョン・ゲート》、そして《重爆撃禽 ボム・フェネクス》が悪事を働いているというのが
神風ワンキルの頃から変わっていない。
そのため、そろそろこの辺りのカードも制限がかかるのではないかと噂されている…。
そして、とうとう2015年1月のリミットレギュレーションにて制限カードに指定されてしまった。
DDBと言いこいつと言い、どうしてボマーのカードは悪さをする奴が出てくるのだろうか…
…ちなみにつるんでいた《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》の方は2018年に一気に禁止カードにされた後、2023年に弱体化エラッタを受けて釈放された。
もはや忘れられかけているが他にも《
スポーア》《
光の護封剣》と、
龍可の使用カードも少ない割には実はそこそこ規制経験持ちだったり……
クロウのカードなんて言わずもがなだし、枚数で言えばボマーさんが特別悪くはなかったりする。
追記・修正は先攻ワンキルしながらお願いします
- ボマーさんはいい人なのに使うカードは何故こうも罪深いのか -- 名無しさん (2014-11-02 18:31:46)
- DDBにフェネクス……ヴォルカノドンとフラットトップとエアレイドは泣いてもいい。 -- 名無しさん (2014-11-02 18:55:34)
- ヴァルカノン、ヴォルカノドンはエヴォルダー -- 名無しさん (2014-11-02 19:06:09)
- だからあれほど簡単に出せるシンクロモンスターにバーンつけると大変なことになると・・・DDBのころからわかってただろうがw -- 名無しさん (2014-11-02 20:10:28)
- ↑シンクロじゃなくて融合だぞ -- 名無しさん (2014-11-02 20:34:33)
- ↑すまん。融合とシンクロ書き間違えたのだ・・・ -- 名無しさん (2014-11-02 21:55:21)
- まあまずはじーさんを禁止にしてから話を進めようや… -- 名無しさん (2014-11-02 22:34:17)
- ウナギと並んで次の規制候補かな。ぶっちゃけループや先攻1キルに使われるカードは、どこかで規制しないといずれどこかで再び悪用される。当時は同名カード縛りしてなかったのが今になって仇になってる。 -- 名無しさん (2014-11-02 22:35:22)
- でも、ノーデンワンキルって実際全然聞かない気がする。フリーじゃノーデンがまず使われないし、大会だとネクロス一強で脇をクリフォ、シャドールが固めてるイメージがある。 -- 名無しさん (2014-11-02 22:58:51)
- ↑自分が聞いた話だと単純に使う人が少ないらしい。シャドールとかと相性も悪いし、単純につまらないという意見もある -- 名無しさん (2014-11-02 23:04:29)
- 一応こいつプレミアムパック限定でまだ再録されてないしな -- 名無しさん (2014-11-03 01:42:50)
- ほぼ1キルデッキでしか使われないある意味かわいそうなカード -- 名無しさん (2014-11-03 10:59:08)
- 他力本願とこいつを制限にしてください、神風の制限解除だせます!! -- 名無しさん (2014-11-03 17:12:32)
- 神風は1キルじゃなくてもダメだろ -- 名無しさん (2014-11-03 21:02:04)
- 制限オメ。とばっちり食ったカードも戻ってくるかな? -- 名無しさん (2014-12-17 18:49:07)
- マジエク、マスドラとかと同じで存在そのものが駄目なカードだよなあ。時期が時期とはいえ同名の効果制限が付いていれば… -- 名無しさん (2015-01-06 00:17:46)
- プレミアムパック購入当時はいらねーなんて思ってたカードがここまで猛威を振るうことになるなんて・・・ -- 名無しさん (2015-01-23 00:31:44)
- バーン効果は同名カード縛りをきちんと入れないとすぐ悪用されるな・・・ -- 名無しさん (2015-03-09 11:13:07)
- また悪さしてて草。インディペンデントとクリスタルベルで半分以上削ってから出してバーン→ユニコーンで戻してまた出してバーンと言う、どっちかって言うとデビフラが悪いワンキルだけど -- 名無しさん (2023-05-03 10:34:36)
- 実用性は別にすれば今はチェーンマテリアルのサーチは出来るようになったよな、サーチ出来るからってボムフェが暴れてる事も無いから現状は特に問題はないけど -- 名無しさん (2024-06-01 15:44:57)
最終更新:2025年06月13日 08:01