Fafs F. Sashimiによる短スキュル詩形
短スキュル詩形(理:nalarskylarle*1)とは、リパライン語の詩の形式の一つ。
 日本語文献によっては、スキュル短詩形という名で言及されることもある。


概要

 韻律詩に分類され、歴史的にはエスポーノ・ドーハによるスキュリオーティエ叙事詩発掘によって15世紀(人文的近代)に始まる懐古主義的な文学運動「韻詩文復興運動」に影響されて成立した近代詩の一種とされる*2*3
 リパライン語での表現 "nalarskylarle" は「ひとときのスキュリオーティエ叙事詩」を意味し、それが叙事詩に由来することを示している。
 文学運動の発端であるドーハ自身は不純な流行として不満を持っていたが、時代の流行と着手のしやすさによって短スキュル詩形はすぐさま流行した。
 現代ではレイヴァー・ド・スキュリオーティエメニア・ド・エサイティエ・メアニアルティ・ヴェルガーン・レシルなどが有名な詩人としてこれを継承しており、現代においても活発かつ身近な詩の形態として知られている。また、連邦公教育課程「ファンセル」の授業でも古典や文学表現で取り上げられるほどには普遍的な詩形となっている。

形式

基本形

 短スキュル詩形の基本は、1行12音節を3行1連として構成する形である。
 最低限の要素はこれで貫徹されるため、多言語でも形式を再現しやすいのが特徴である。しかしながら、擬古的な制約や独自のルールをこれに加えることによって、短スキュル詩形は多様に発展していったという背景も存在する。

韻律

 短スキュル詩形の韻律体系は上記の基本があることから非常に多様である。
 最も古典的な形式としては、一文の中で1音節目と6音節目(「始まりの音節」と呼ぶ)か6音節目と12音節(「終わりの音節」と呼ぶ)を基本とするが、スキュリオーティエ叙事詩の韻律(理:agcelle)を参考にする場合は先例を尊重し、これらの規則を逸脱する場合もある。
 また、よりリベラルな詩人の場合は、これらの古典的な規則を守らずに創造的な韻律を用いる場合がある。特に現代の短スキュル詩形を得意とする詩人は長長短・短短長を基軸に脚韻を付す形式*4を頻繁に用いており、最も一般的で現代的であると感じられるものとなっている。
最終更新:2025年05月04日 23:51