ヤジバール人
jaXbarl
左上から時計回りに、アトライパ・ナブトゥク・オアニファイナトゥク・ビライジャナatolaipa nabtuq oanifainatuq biliaiXana)、タイヤベン・ナブトゥク・ヤジュビファイナトゥク・ティリファインtaijaben nabtuq jaXbifainatuq tilifain)、ジャルータ・ナブトゥク・ニティファイナトゥク・イトカナXalurta nabtuq nitifainatuq itqana)、ビロアパル・ナブトゥク・ジータカトゥク・ビーナファインbiloapal nabtuq Xirtakatuq birnafain
ヤジバール人(矢: jaXbarl)は、主にキエラヴィ南部国境付近を中心とした地域に住み、ヤジバーン語を民族語とする、クラナの先住民族(フレリオン)である。漢字略称は


概要

 キエラヴィ南部国境付近に住むクラナ先住民(フレリオン)であり、ヤジバル語、キエラヴィ語、リパライン語などを話す。キエラヴィの人口比2.6%を占める他、上ヴラユ連邦委任直轄領にも少数居住している。近隣のクラナ系リパラオネ人とは民族的に関係がない。ヤジバールとは「山林に潜む者」を意味し、山の麓に専ら居住することが反映されている。

呼称

 自称であるヤジバールの他、キエラヴィ語では古来イナネン・エルナー(蹶:inanen elnaa)と呼ばれてきたが、これは「はらわた喰らい」を意味し、大陸国家連合成立以降は差別語として見なされている。
 連邦では、クラナラッビヤ人(理:klana'd rabbija)と紹介されることもある。

歴史

 連邦との接触まで無文字社会であったため、文字による記録はリパラオネ人の渡来以後のものしか存在していない。キエラヴィ領となる地域の山岳の麓で農耕や狩猟採集生活を行っていたと見られている。渡来以後はキエラヴィ人との同化が激しく、パンテガード王朝の支配下にあっても民族的にはキエラヴィ人と区別されていなかったことが史料から分かっている。

身体的特徴

 肌の色は黄色から褐色、髪色は赤茶色が多い。ンギェッフェン人とは異なり、巻き毛は少ない。身長は低いが、顔の彫りは明瞭に見える。顔が縦長。

服飾

 男女に関わらず、シャルワーズカミーズに類したワンピースを着るのが一般的であり、個人ごとにその下にズボンを履いたりする。男女における服飾の大きな違いは無く、むしろ呪術的集団ごとのアクセサリーの違いのほうが重要である。

風習

 (ナバール)(矢: nabarl)を中心とするシャーマニズムが強い権威を持つ社会であり、シャーマンごとの教えによって異なる氏族を包括する一つの呪術的集団(理:gacirnaschovium、矢:nabatuq nitatuloを構成している。キエラヴィ語の差別名称であるイナネン・エルナーはこのような異教的儀式が偏見として伝わった結果と見られている。
 動物の腑分けによる占い、憑依による超自然的存在との交流が重要視されており、本土で通常であればホラーと思われる状況であっても何らかのメッセージと捉えて、調べを進めることや追求を行うことが多い。
 連邦本土では「恐れない民族」として知られており、「クラナのラッビヤ人」と紹介されたことから、ヴェフィス人のような凛々しい民族であるという先入観があるが、実際は呪術的な思考を最も大切にする民族であると報告されている。

関係性

 ヤジバール・オアン権利運動jaXbarl oanatuq nirpaituq ujop)が差別をなくすための連絡会議・クラナ先住民族統一抵抗運動に参加しており、自決派の筆頭となっている。
最終更新:2024年06月29日 03:24