アレン・ヴィライヤの言語調査録(理:
d'alen.vilaija, lirnasti)とは、
ユエスレオネ連邦にて出版された小説。また、メタ的には、Fafs F. Sashimiによって執筆された小説。
概要
デュイン戦争中の
デュイン・ラッビヤ人
居留区(後のイェテザル独立行政自治区)を舞台に、
言語翻訳庁職員である言語調査官の
アレン・ヴィライヤを主人公として言語調査の様子や背後に潜む連邦政府の陰謀、そしてテロリストとの対峙など複雑になっていく状況の中、主人公とその仲間たちが異世界で生き抜いていく姿を描く長編小説である。
小説版のあらすじは以下の通り。
言語調査官は言語特務局に所属する自国――ユエスレオネ連邦領内の未知の言語の調査と報告を任務とする国家公務員である。
新人言語調査官のアレン・ヴィライヤは着任した矢先に連邦が新たに邂逅した異世界デュインの先住民の言葉と文化風俗の調査を命じられる。
しかし、彼の調査対象であるラッビヤ人たちは褐色銀髪の少女リーナを彼に投げ出して関わりを絶ってしまうのであった。
人物
アレン
詳しくは「
アレン・ヴィライヤ」を参照のこと。
リパラオネ人の男性。姓のalenは本来al-enで「アルの」の意味、ラネーメ系リパラオネ人っぽさがあるが、れっきとした純ユナ・リパラオネ系。名前のvilaijaはvila「民草」が語源。所詮ヒーローでもなんでもない、シャンに護られる単なるヴィラであるという意味。
言語特務局所属の若手言語調査官であり、ラッビヤ人居留区でラッビヤ語の調査を命じられた。
言語調査でスローライフを目指していたが、ラッビヤ人居留区の危機的状況に動かざるを得なくなる。考え込むと目を瞑ってしまうという癖がある。
リーナ
ラッビヤ人の少女。ユルティンギ氏族の父の名がティーラヒー「神の下僕」、母の名がウィーッラナ「ヴェルガナ」、個人名はリーナ「レナ」、ブツィニルは添え名。知的な少女だが、奴隷(ブツィニル)であることを表している。
アレンに差し出されるただ一人の少女であり、ラッビヤの情報提供者だが、イェヤル(ラッビヤ式成人の礼)に失敗し奴隷として暮らしてきた。後にアレンと共に暮らすことになる。ブツィニルなので自分の氏族に恨みを持っているが、一応理解できる指示には素直に従う。ホジョル(言霊思想)を信じるため基本寡黙である。
レーシュネ
詳しくは「
レーシュネ・ボーシュニョスツィーニ・シュフイシュコ」を参照のこと。
リナエスト人の男性。ラッビヤ人居留区 居留区行政庁の臨時行政長官である。人民会議党の党員としてショレゼスコ前から活動し、自分の政党連合である国民会議派と連邦社会党の間を調整する役としての努力を国民にかわれ、人気が高かったが国民会議派の政敵によってラッビヤ人居留区の臨時行政長官として跳ね飛ばされた。正義感溢れる彼はこれに真面目に取り組むが、名ばかりで権限のない仕事に疲れ、無気力に落ち込んでしまう。モデルは顔のないヒトラーたちの検察総長フリッツ・バウアー。髪は白髪。
青年期は
ケートニアーとして有望な
ウェールフープ使いであり、ユエスレオネ以降、政治の道に入るに当たって断念している。
アレンにも基本的には冷たく振る舞う。しかし、アレンが正義感を伴って努力するところを見せ、苦境に抗おうとするのであれば、彼は手助けする。アレンの名前をエレンだとかオーレンだとかによく間違える。
タール
ユーゲ人の男性。本名はタールタイ=アケーモニム。taartaiは動詞「集まる」から。(Kariahoみたいに原型を使って名前を作れる)Akeenimomはake+nimomで「湖の向こう側」。イザルタに多いとされ、北部にそういう地名もある。
他人からの呼び名はタール(省略名称)に統一する。アレンにウザ絡みしてくるユーゲ人商人の一人、総務省界間外交局に委託されデュイン各地域の物流を手掛けている。アレンに内部情報を流させる代わりにアレンの要求には物資の横流しで融通を利かせてくれる。
イミカ
タカン系ラネーメ人の女性。頼れるタイプの女性で、リパラオネ社会での名前も持っている。衣服回で衣服を横流しするのに協力する。ファッション記者であり、デュインの先住民のファッションを特集しようとデュインに来ていたが、なかなか先住民に接触させてもらえなかったために先住民に頻繁にあっているアレンや先住民自体であるリーナには興味があった。
作る飯はことごとくマズくなる特性がある。
シア
詳しくは「
シア・ダルフィーエ・シアラ」を参照のこと。
ヴェフィス人、レアディオヴェン・セルディネーラパートを着ている。少女である(ケートニアー)が、シェポルの職員であり、その中でも護憲及び法執行部の特務監査官である。アンフェミネ(多能力者)であり、その戦闘力は折り紙付きである。
中身は小悪魔、口調は丁寧だが発言内容がキツイ場合がある。
黒服の少女
名前は不明。ラッビヤ人の少女。銀髪一本結び、瞳はオブシディアンブラック。
Xelkenに与しているが、ラッビヤの独立を目指すラッビヤ人。古来から虐げられてきたラッビヤの近代的意味での「解放」を目指す。
レシェール
外務省大臣。
関連リンク
最終更新:2025年02月10日 22:41