武蔵野鉄道の車輌
武蔵野鉄道は、開業からの歴史がそれなりに長い鉄道であるので、過去にさかのぼるとさまざまな車種が存在する。
ここでは、歴代の車輌の解説を大まかに行う。
なお、こちらの武蔵野鉄道の国鉄型編入車輌も参照願いたい。
ここでは、歴代の車輌の解説を大まかに行う。
なお、こちらの武蔵野鉄道の国鉄型編入車輌も参照願いたい。
全線非電化の時代
開業当初は、比較的軽便な設備で運営を行っていたため、車輌は軽便鉄道によくあるような簡易型の蒸気機関車や客車、貨車が用いられた。詳細な記録は残っていない。
電化直後の時代
この頃になると資金の確保が可能になったため、高規格の車輌を投入し始めた。線路の改良も進んだ。
電車
川崎造船所と日本車輌に発注した。戦前はこの2社が製造を担当。
形式は
モハ1型 両運転台 19m級
クハ2型 片運転台 19m級
形式は
モハ1型 両運転台 19m級
クハ2型 片運転台 19m級
車輌メーカーの違いによる形式区分はない。
機関車
当時は非電化区間も多かったので蒸気機関車のみの在籍。
100型 鉄道省のいわゆるB6に近い形態。多数のバリエーション
客車
国鉄スハ32形に近いものが増備されたが、後に電車化改造されることに。
スハ1型 20m級 緩急車はスハフ2型
貨車
鉄道省規格の有蓋車や無蓋車などを投入した。これは、戦後も変わらない。
戦前発展期
路線延長に伴い、車輌の増備、大型化が進んだ。
電車
モハ100型 20m級の本格的な2ドアクロスシート車。電化の進展により増備が進んだ。日本の戦前の狭軌鉄道では阪和電気鉄道(現 JR阪和線)以外では例のない200馬力クラスの電動機を採用している。
クハ200型 モハ100型の制御車。
モハ150型 モハ100型の3ドアロングシート版。
クハ250型 モハ150型の制御車。
クハ200型 モハ100型の制御車。
モハ150型 モハ100型の3ドアロングシート版。
クハ250型 モハ150型の制御車。
機関車
この頃になると電気機関車の投入も始まった。
ED1000型 自社線内用の機関車。鉄道省ED16形とほぼ同型である。車体バリエーション多数。
ED1000型 自社線内用の機関車。鉄道省ED16形とほぼ同型である。車体バリエーション多数。
戦時中
これといった新形式はなかったが、簡略化が進んだ。
昭和20年代
太平洋戦争でかなりの被害をこうむったので、国鉄63系電車の配給や戦災復旧車の譲渡を受けた。また、客車の電車化改造も進められた。改番なども行われた。
電車
300系 オハ1型、オハフ2型の電車化改造車。クモハ300形とクハ300形が存在する。
クモハ400型 クモハ150型の主電動機を流用して作られた18mクラスの電車。
500系 クモハ100型の大幅改良モデル。快速列車ないし座席指定急行列車向け。モハ500型とクハ500型が存在する。
600系 国鉄63系の割り当て車。この車輌の投入によりその代償で19m級車の多くが地方民鉄に散っていった。
完全自社発注の車輌も出現し、国鉄72系と同じように改良され、最後にはノーシル・ノーヘッダーの車体の全金属車も出現し、昭和30年代まで製造が続いた。クモハ600型とクハ600型、サハ650型、後の改造でモハ650型が出現する。
完全自社発注の車輌も出現し、国鉄72系と同じように改良され、最後にはノーシル・ノーヘッダーの車体の全金属車も出現し、昭和30年代まで製造が続いた。クモハ600型とクハ600型、サハ650型、後の改造でモハ650型が出現する。
700系 試作的要素が強い武蔵野鉄道初めてのカルダン駆動電車。直角カルダン駆動方式を採用しており、電動機出力は110kWを誇る。車体構造は準張殻構造でスタイリングは富山地方鉄道14770型(後の14790型)などに近似する。座席はセミクロスシートで優等向け。その後の増備車は中空軸平行カルダン駆動方式に切り替えた。
機関車
EF1000型 輸送量の増加に伴い誕生した。国鉄直通貨物に多用された。
昭和30年代
この頃になると、新技術を取り入れた車種が出現する。
電車
800系 全電動車方式による高性能化の検討のために製作された。電動機は75kWで2両1ユニット方式をとる。車体は18mクラスである。
1000系 いわずと知れた武蔵野鉄道初めてのカルダン駆動の通勤型電車。
5000系 一般列車専用の近郊型カルダン駆動電車。
1000系 いわずと知れた武蔵野鉄道初めてのカルダン駆動の通勤型電車。
5000系 一般列車専用の近郊型カルダン駆動電車。
機関車
客車
10系 足尾線直通列車用の客車
昭和40年代
輸送力増強を重んじた車輌増備が行われた。つりかけ電車の車体更新も開始された。
電車
2000系 ワイドボディー、高出力の通勤型電車。
6000系 混雑対策を考慮した近郊型電車。
7000系(初代)
8000系(初代) クモハ100型以降のつり掛け電車の車体更新車。ブレーキの改良も行われた。カルダン車との併結も可能に。
6000系 混雑対策を考慮した近郊型電車。
7000系(初代)
8000系(初代) クモハ100型以降のつり掛け電車の車体更新車。ブレーキの改良も行われた。カルダン車との併結も可能に。
客車
12系 国鉄12系、14系座席車と同型の客車。快速急行用。
昭和50年代
輸送力増強に加え、サービス向上、スピードアップも視野に入れた車輌増備になっていった。
電車
機関車
EF5200型電気機関車 足尾線全線電化に伴い導入された新型電機。
昭和60年代
これといった新形式はなく、昭和50年代と同じ方針で車輌増備が進められた。
平成初期(平成元年~平成10年)
ようやくVVVFインバータ制御などの新技術を取り入れた車種が登場する。
電車
貨車
タキ61900型 セメント輸送高速化の切り札。
平成10年代
より効率的で高性能な車種の投入が進められている。
電車
8000系(二代) 諸事情で誕生したワイドドアの電車。
10000系 4000系に続く標準通勤型電車。
20000系 効率と快適性にこだわった新世代の通勤型電車。
30000系 次世代の地下鉄直通用電車。
40000系 試作的要素の大きな電車。
300系 関東新都市鉄道直通列車用の特急型電車。
オベ24型・ミキ20・ミキフ21型 大規模仮設便所としてつくられた車輌。
10000系 4000系に続く標準通勤型電車。
20000系 効率と快適性にこだわった新世代の通勤型電車。
30000系 次世代の地下鉄直通用電車。
40000系 試作的要素の大きな電車。
300系 関東新都市鉄道直通列車用の特急型電車。
オベ24型・ミキ20・ミキフ21型 大規模仮設便所としてつくられた車輌。
平成20年代
更なる信頼性の向上、品質の向上に努めた車種の投入を進めている。
電車
500系 次世代の特急電車。東海道湾岸鉄道乗り入れ対応。
50000系次世代の近郊型電車。革新的な電車である。
60000系20000系の改良型。
EF8000型次世代のセメント貨物用電気機関車。
EH8000型広域貨物用電気機関車。
50000系次世代の近郊型電車。革新的な電車である。
60000系20000系の改良型。
EF8000型次世代のセメント貨物用電気機関車。
EH8000型広域貨物用電気機関車。
令和元年代
状況監視保全の採用など、輸送信頼性を強化した車両の投入を進めていく。
電車
70000系60000系の改良型。susutina要素やJR東日本E235系電車の要素も入っている。