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黒竜

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黒竜

黒竜とは、神聖暦321年にスバロキア大帝国が投入した世界初の航空兵器である。終焉戦争において運用され、従来存在しなかった制空戦力を確立した点で画期的な兵器とされた。

概要

黒竜は、ハデス社の全面協力により開発された全域魔術制御型機動兵器ネットワークシステムに属する兵器であり、通称黒竜システムとも呼ばれる。

その構成は、後方基地黒竜の巣と、そこから発進する戦闘機体黒竜から成り、両者を一体として運用することを前提に設計された。

中核には黒魔晶が用いられ、遠隔操縦・超音速飛行・高火力爆撃といった性能を備え、人類史上初の本格的な航空戦力を実現した。

黒竜の巣

黒竜の巣は山間部に設けられた基地であり、黒竜の生産・整備・補給・管制を一括して担った。

ターミナル1基につき64機を統制可能で、最大で10編成=640機を同時展開する能力を持つ。

黒竜

黒竜は黒魔晶を動力源および制御装置とする遠隔操縦型の航空兵器である。
推進装置を持たず、魔術による加速とベクトル操作、機体形状による揚力を組み合わせて飛行し、高高度での超音速飛行、急旋回、垂直離着陸を可能とした。

動力源である黒魔晶はブラックホール相転移に基づく魔力引き込み現象によって事実上無尽蔵の魔力を備え、稼働時間の制約を受けなかった。これにより、大陸西部の後方基地から大陸東部への直接攻撃も可能であった。

武装は主に魔術砲による高火力爆撃であり、後期型では高貫通性能を持つ実体弾も搭載された。操縦はターミナルから遠隔かつ無遅延で行われたため、高速機動時における操縦者のブラックアウトが発生せず、被撃墜時の人的損害も生じなかった。

さらに、機体が撃墜された際には黒魔晶を暴走させ、戦術級魔術に匹敵する自爆を行う機構を備えており、攻撃と機密保持を兼ねていた。

運用史

初撃

神聖暦321年、スバロキア大帝国は神聖グリニアへの宣戦布告と同時に黒竜を投入し、首都マギアを爆撃した。攻撃はわずか5分間に限定されたが、その間に幹線道路や電力網を含む都市インフラを破壊し、工業地帯を壊滅させた。この初撃によって、黒竜は従来存在しなかった航空兵器としての有効性を実証した。

制空戦

同年、バロム上空決戦において黒竜は大規模に出撃し、黄金要塞と交戦した。しかし、黄金要塞が展開した絶魔禁域(ロスト・スペル)により機能を喪失し、投入された部隊は全機を失った。

その後、絶魔禁域への対策を施した第二世代が実戦投入された。地上戦では引き続き高い戦果を挙げたものの、空中戦では黄金要塞が展開する魔術機雷や空中適応型殲滅兵との交戦で膠着状態となった。

第三世代では新たに質量弾を搭載し、氷上空母「水壺」との戦闘で効果を発揮した。高速で放たれた質量弾が水壺の氷装甲を貫通し、水蒸気爆発を伴う大損害を与えた結果、突入部隊の侵入とシステム掌握を可能にし、水壺の鹵獲に成功した。

終末期

戦争末期には、怠惰王迎撃戦にも投入されたが、顕著な戦果は挙げられなかった。その後、敵首都の消滅とともに戦争は終結し、氷河期の到来に伴いハデスがスラダ大陸から撤退したことで、黒竜の運用も終わりを迎えた。
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