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召喚石
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召喚石
召喚石とは、終焉戦争期にスバロキア大帝国のハデス社が開発した召喚魔術専用の魔晶兵器である。魔晶の内部魔力と質量エネルギーを併用して高階梯の召喚魔術を発動することができる。
暗黒暦の人類には、地下迷宮から発掘される古代遺物として伝わっている。
暗黒暦の人類には、地下迷宮から発掘される古代遺物として伝わっている。
概要
召喚石は、終焉戦争期にスバロキア大帝国陣営のハデス社が開発した召喚魔術専用の発動具である。
同戦争において、スバロキア大帝国は航空戦力として黒竜を投入し、地上戦力に対して優勢を保ったが、魔神教が展開した黄金要塞には有効打を与えられず、戦線は膠着した。状況の打開を目的に、禁呪弾と並行して開発されていた召喚石が、低コストで使い捨ての尖兵を供給する兵器として神聖暦321年に運用を開始した。
同戦争において、スバロキア大帝国は航空戦力として黒竜を投入し、地上戦力に対して優勢を保ったが、魔神教が展開した黄金要塞には有効打を与えられず、戦線は膠着した。状況の打開を目的に、禁呪弾と並行して開発されていた召喚石が、低コストで使い捨ての尖兵を供給する兵器として神聖暦321年に運用を開始した。
構造と性能
召喚石の特徴は、従来は黒魔晶が不可欠であった禁呪弾と同等の機能を、低コストの魔晶で実現した点にある。
通常の禁呪弾は黒魔晶に封入された魔力のみを消費するが、召喚石はその内部魔力に加え、魔晶そのものを自己分解して質量エネルギーを魔力へ転換し、術式を実行する。この仕組みによって、黒魔晶を用いずとも最大で第14階梯の召喚魔術を発動可能とした。
通常の禁呪弾は黒魔晶に封入された魔力のみを消費するが、召喚石はその内部魔力に加え、魔晶そのものを自己分解して質量エネルギーを魔力へ転換し、術式を実行する。この仕組みによって、黒魔晶を用いずとも最大で第14階梯の召喚魔術を発動可能とした。
ただし、術式媒体である魔晶を同時に魔力源として消費するため、術式設計と安定性の確保に課題があった。その結果、第10階梯級までは大量生産が可能であった一方、それ以上は歩留まりが急激に悪化し、第14階梯は実験室レベルにとどまった。
運用と後世
一般的な攻撃魔術が魔力を直接破壊効果に転換するのに対し、召喚魔術ではまず魔物を構築してから攻撃を行わせるため、同等量の投入魔力では即時の破壊力に劣る傾向があった。
しかし、人的資源を消費せず、術者の命令で自律行動する戦力を比較的低コストで大量に供給できる点が当時の戦況に適合し、召喚石は大量生産される見通しとなった。
しかし、人的資源を消費せず、術者の命令で自律行動する戦力を比較的低コストで大量に供給できる点が当時の戦況に適合し、召喚石は大量生産される見通しとなった。
召喚石が初めて実戦投入されたのは神聖暦321年のバロム上空決戦だった。召喚された魔物群による飽和攻撃で黄金要塞を誘導したことで、最終的な決定打となった魔術大噴火 の発動に結びついた。その後は、久遠の聖都包囲戦でも使用されている。
終焉戦争の終結に伴い生産と運用は停止したが、戦争末期に覚醒した恒王ダンジョンコアの迷宮魔法によって大陸の一部が地下迷宮化したことで、生産拠点や戦場に残存していた召喚石は迷宮内に散逸した。後世には技術的背景が失われ、迷宮遺跡から発掘される「魔物を召喚できる古代遺物」として認識されるようになった。