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コントリアス

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滅亡篇 5章までのネタバレを含みます。
コントリアス

コントリアスは、神聖暦321年までにスラダ大陸中央北部に存在した国家。

歴史

ディブロ大陸遠征

コントリアスは、神聖暦制定以後に成立した新興国家であり、当時のスラダ大陸諸国の中では比較的後発の存在であった。

神聖暦300年、神聖グリニアが主導したディブロ大陸魔王討伐戦において、コントリアスは王女の護衛騎士であったスレイ・マリアスを派遣し、同戦線で顕著な戦功を挙げた。

しかし、続く南ディブロ大陸戦線では、スレイ本人の意向により魔神教からの出兵要請を固辞し、国家として中立的立場を維持した。

終焉戦争

神聖暦320年、神聖グリニアおよび魔神教の西方諸国に対する経済的冷遇と強権姿勢への反発から、スバロキア大帝国が復活を宣言した。これを受け、神聖グリニアは帝国断罪を掲げ、スラダ大陸諸国に参戦を要請した。
東西両勢力の狭間に位置したコントリアスは、戦端が開かれれば最初の戦場となる危険を踏まえ中立を宣言したが、神聖グリニアは信仰への非協力とみなして宣戦。神聖暦321年1月10日、両国は開戦した。

開戦初期の国境戦は膠着し、魔神教の象徴的聖騎士であったセルアシンクの停戦工作もあって、一時的に戦闘は中止された。
しかし同年6月26日、スバロキア大帝国にとの戦況が悪化した神聖グリニアは、セルアとシンクを異端認定のうえ引き渡すこと、スレイ・マリアスを戦力として供出すること、ならびに自陣営での参戦をコントリアスに再要求した。コントリアスは、一部要求が受諾不能であること、また要求に従えば中立国が消滅して平和的終結の道が断たれることを理由に拒否した。

同年7月4日、神聖グリニアはこれを容れず、報復として黄金要塞浄化砲を行使。コントリアスは国土ごと消滅し、国家としての歴史はここに途絶えた。

政治

コントリアスの政治体制は、立憲君主制に基づく二院制を採用していた。市民が選出する議員からなる下院が法律の制定および政府運営の中心を担い、首相が行政を統括した。

一方、コンティアーノ王家によって構成される上院は、下院で可決された法案に対して拒否権を有し、立法に一定の抑制と均衡をもたらす役割を果たした。王は国家元首として、国内外における国の代表を務めた。

有事においては、上院のみで決議が行われる場合もあり、その場合の最終的な政治責任は王家に帰属した。

軍事

コントリアスの軍事力は、王女の護衛騎士である覚醒魔装士スレイ・マリアスの存在に大きく依存していた。彼が操る覚醒魔装は当時として最高水準の性能を誇り、その力がコントリアスの国際的地位を支える要因となっていた。

一般兵は銃器や迫撃砲、軍用ソーサラーリングなどを主装備とし、魔術と機械技術を併用する近代的兵装を採用していた。

また、北東部に居住する奈落の民とは王家を通じて盟約を結んでおり、有事の際には援軍として参戦した。奈落の民は独自の身体強化魔術に長けており、特に白兵戦において高い戦闘力を発揮した。

地理

コントリアスは、スラダ大陸中央北部に位置する国家である。

西方ではロレア公国およびエルドラード王国を含む大帝国同盟圏と、南から東にかけてはバロム共和国および神聖グリニアを含む魔神教勢力と国境を接していた。

北西部には奈落と呼ばれる大地溝帯が広がり、少数部族である奈落の民が居住している。

主要な都市

  • 首都 -  国家の政治・行政の中枢であり、王宮や議事堂などが所在する。
  • ツーリオン - 西部に位置する都市。神聖暦321年当時の人口は約13万人とされた。
  • グランディス - 軍需および民需双方の物資生産を担う工業都市。

評価

神聖暦300年代におけるコントリアスは、突出した国力を持たず中小国家の一つに数えられていた。しかし、国家に忠誠を尽くした覚醒魔装士スレイ・マリアスの存在は特筆される。彼の操る覚醒魔装は当時でも最強クラスの性能を誇り、その力によってコントリアスは国際社会において一目置かれる地位を確立していた。

終焉戦争の際、スレイは東西両陣営にとって戦略的に重要な存在とみなされた。スバロキア大帝国は庇護を条件に交渉を試みるに留まったが、魔神教は武力行使も辞さず、最終的には一国を消滅させるほどの力をもってその身柄を要求した。

コントリアスは、東西に分裂して戦火が拡大するスラダ大陸においても中立を貫き、平和的共存を重んじた国家であった。一方で、その姿勢は大国の思惑に翻弄される結果となり、最終的には深刻な魔力汚染を伴う国土の消滅という結末を迎えた。
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