Mr.ファンタスティック

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Mr.ファンタスティック - (2010/04/30 (金) 23:20:11) の編集履歴(バックアップ)



「その文法は正しくないぞ。」


05年と07年に映画化もされたアメリカのマーベルコミックの『ファンタスティック・フォー』の登場人物。
タイトルにもなっている史上初のオリジナルヒーローチーム「ファンタスティック・フォー」のリーダーを務める。

本名はリード・リチャーズ。スーザン・ストームジョニー・ストームベンジャミン・ジェイコブ・グリムらと
宇宙船で大気圏外に行った際に多量の放射線を浴び、全員超能力を身につけた。
その後地上に戻ってからはこの力を世界のために使おうと、ヒーローチーム「ファンタスティック・フォー」を結成した。
後にスーザンと結婚し、息子フランクリンと娘ヴァレリアを得ている。
ちなみにフランクリンは超強力なミュータント能力を持ち、そのせいでオンスロートアポカリプスに幾度も狙われている。


その能力は、体をゴムのように伸ばせるというもの。
手足を伸ばして攻撃できるほか、体をボールのようにしてぶつかったり、薄く引き延ばして膜状になったりできる。
最大まで伸ばすと、なんと3マイル(12km)ルフィもびっくりである。
角膜を伸び縮みさせて視力を調節したり、シナプス間距離を短縮して高速思考したりと応用範囲も広い。
イフの世界ではあるが「アースX」において同じように脳の構造を変化させることでX-メンのセレブロを使うということもやっている。
また防御にも有用であり、射出武器の類はほとんど効かない。
+ 能力を使うとこんなことも
弱点はゴムの弱点をそのまま受け継いでいる点であり、高温だと体が融けてしまい、低温だと固まってしまう。
また、天才ではあっても完璧ではないようで、魔法関連については理解できないようである。

だがそれらにも増して、彼の最大の能力はその頭脳である。
数学、物理学、工学で博士号を持っており、異星人の言語解読やホーキング理論の改訂もやっている。
ファンタスティック・フォーの収入のほとんどは彼の特許料が担っているほどである。
多くの分野で大発見を成し遂げており、まさに万能の天才と言っても過言ではない。
実際、多くの科学者が彼が地球上で最大の天才であることを認めているどころか、
宇宙文明全体を見ても有数の天才である と言われている。
でも地味に社長のが凄いことやらかしているような……。

その設定に対して天才さを今一感じられないのは、その天才性が発揮されているジャンルが
「異次元トラベル」や「異星人の言語の解読」など、高等すぎて一般人(読者)に理解できず親近感が湧かないからだと思われる。
誰でも使える大出力のジェネレーターを開発したり、能力に悩むアイスマンの力を抑える機械を作るなど、
より一般人にとって身近で即物的な発明をしている社長の方がなんとなく天才に見えてしまうのも仕方ないだろう。

余談だが登場人物がことごとくゾンビになっていく『マーベルゾンビーズ』の前日譚『マーベルゾンビーズ:デッドデイズ』では、
生き残った者達が解決策を模索するなか、「不死身となるゾンビ化は、人間の新たな進化の行程である」という超理論を唱え、
あろうことかファンタスティック・フォーの3人をゾンビウイルスに感染させるというとんでもない事をやらかしている。
その後は自分をゾンビ化した3人に噛ませてゾンビ化していたが、そのまま全部喰われたらどうするつもりだったんだろうか。
因みにこのメンバーのゾンビ化以前に彼の子どもたちはゾンビによって殺されてしまっているが別にそれが原因で病んだわけではないあたりが恐ろしい。

こんな風にエルスの話だとマッドになることが多いけど本編じゃ科学バカなだけのいい人だよ!……、友人?のクローン作って兵器にしてたけどね!

他のヒーローとはかなり親交があり、スパイダーマンデアデビルハルクストームなど枚挙にいとまがない。
これらの何人かは共闘したり、臨時メンバーとして参入したりしている。
また、ヴィランのDr.ドゥームと同じ大学にいて、彼の実験について警告していたにもかかわらずドゥームは実験を強行、失敗したことから逆恨みされている。
もっとも、ヴァレリアのお産の時などは協力してもらったり、名付け親になってもらったりしているところを見る限り、そこまで深刻な対立があるようにも見えないのだが。
しかもこの『ヴァレリア』という名前はドゥームの過去を語る上で重要となる人物の名前だったりする。

案外ドゥームはリードにひと泡吹かせれば満足なのかもしれない。
実際、リードの精神を小さな人形に移植した際に(もちろん能力も使えず、思考力も鈍っている)、殺そうと思えばいつでも殺せる状況にも関わらず、ドゥームは
そのリードを無能呼ばわりして遊んで満足していたなんなんだアンタら

↓リードとドゥームが戦う理由に関する考察
+ MrファンタスティックとDrドゥームの「理論戦争」
観察者ウォッチャーの分析によれば、リードは「理論中毒者」であり、彼が戦うのは他のヒーローのような正義感義務感義理人情ではなく、
敵が現れる→敵を倒す最善の理論を思いつく→その自分の理論を実験して証明したいために戦う、といった
自分の理論が正しいのか知りたい。つまり「知的探究心」こそが彼の戦う理由であるという。

これは学者らしい独特な考え方であると言える。
そのため、同じ学者であったDrドゥームとの戦いは、言い換えれば
ドゥームがFFを倒す理論を思いつき、それを証明するために実行に移す(ドゥームが戦いを仕掛ける)→リードがその理論が間違っていることを証明する(FFが勝つ)といった、
学者同士の「理論勝負」であり、ドゥームは自分の理論を完成させる(FFを倒す)ためにFFに戦いを仕掛け続けるのだと考えられる。

学者時代の論争が、お互いスーパーパワーを手に入れてからも続いている。とでも言えるだろうか。

ただし実際には、複数の並行世界のリードたちから「われわれの手であらゆる世界をよりよい理想の世界にしよう」と誘われた際、
自身の頭脳や理論を試す最大の機会だったにも関わらず自分の家族のほうを選んで断っている。
確かに理論中毒者な面はあるが、リードは家族といった自分の周りの人たちを大切に思う「ヒーローの父親」といわれる男なのだ。

アメコミでも老舗のヒーローだけに古くからアニメ化され、日本でも約40年前に吹き替え版が放送されている。
ただ、邦題はなぜか『宇宙忍者ゴームズ』になっており、Mr.ファンタスティックの名前も「ゴームズ」に変更されていた。
「明晰な頭脳を持つ=名探偵ホームズ」とゴム人間をかけてゴームズ。馴染みの無い長い英語名よりわかりやすいという理由だったらしい。
そして「ファンタスティック・フォー」は「宇宙忍者ゴームズ四人組」となった。実に分かりやすい。
宇宙忍者」もどの辺りが忍者なのやらさっぱりだが、当時は特殊能力といえばイコール忍者、的な認識があったのかもしれない。
ちなみに前番組は『宇宙怪人ゴースト』だった。少なくとも宇宙とついてるのはこのせいだろう。
当時はどうあれ、今見るとシュールかつカオスな上級者向けアニメなので覚悟と耐性のある方は是非とも鑑賞してほしい。

ちなみにカートゥンネットワークでは実写映画化される前にも『宇宙忍者ゴームズ』として放送しているので、
実は『宇宙忍者ゴームズ』の名前の方が馴染んでいる人も結構多かったりする。ムッシュムラムラ。



MUGENにおけるMr.ファンタスティック

海外の制作者であるZVitor氏によるものが公開されている。
ダルシム同様手足を伸ばして攻撃できるほか、体を液化して広がったりと多芸である。
かなり間合いが長い上にスキも少なく、近距離にもある程度対応可能という高性能キャラクター。
しかし、通常技→通常技以外のキャンセル発動ができないという欠点を抱えているため
一般的なMVC仕様キャラと比較するとコンボ力に乏しく、多少扱いにくくはある。
但し、腕をブン回す必殺技「Propeller Arms」のみしゃがみキャンセル可能、
かつ出の早い打撃ならそのまま繋がるので必殺技を絡めたコンボが全くできないわけではない。
また、超必殺技では(おそらく自作の)衛星からサテライトキャノンをぶっ放してくるほか、
FF四人の協力技もある。後者は対戦相手orタッグパートナーにFFメンバーがいると使えない辺り芸が細かい。

デフォルトで搭載されているAIは簡易AIゆえ貧弱なので、人操作や自作AI以外での活躍は難しかったが
黒須氏によるAIパッチが公開されたので、これから活躍の余地はあるかもしれない。

出場大会


出演ストーリー