マスターチーフ

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マスターチーフ - (2013/02/16 (土) 19:56:32) の編集履歴(バックアップ)



「終止符を打ちに来た。」

海外で爆発的人気を誇るFPSシリーズ『HALO(ヘイロー)』に登場する主人公。
発売十年足らずで、アメリカ本土では最早、知らない者の殆どいないゲームキャラクター。
マリオ』や『ソニック』と並ぶほどの著名ヒーローへと上り詰めた存在である。
日本語版の声優は谷昌樹氏。なお、2012年11月発売の『HALO 4』からは小山力也氏に交代した。

キャラクター設定

マスターチーフ・ペティオフィサー ジョン-117
推定年齢:41歳 2511年生まれ
身長:2メートル 体重:130kg

26世紀、宇宙に進出した人類が『コヴナント』と呼ばれる異星人連合と接触して始まった戦争における英雄であり、
『スパルタン計画』と呼ばれる強化兵士作成計画の僅か数名しかいない生き残り。
各種銃火器、格闘術、ゲリラ戦術、軍用機の操縦に精通し、類稀なリーダーシップと強運をも備えた最強の兵士
その戦闘能力と後述の戦歴から、最早絶望的な戦況において人類最後の希望と呼ばれている。

彼の通称である『マスターチーフ』とは最先任上級兵曹長という階級のことだが、
これは実際に戦場で銃を取って戦う軍人としては 最上級の兵士 であり、
地獄のような戦場を生き延びてきた叩き上げの戦士にのみ与えられる階級である。
(端的に言えば、人類軍下士官の中で最古参の生き残りの意。現実の米軍などでも全軍に数名しか存在しない)
それ故に友軍からはチーフと愛称で慕われる一方、敵対するコヴナントからは『悪魔』と呼ばれている。

ただ、戦闘力は抜群にあるものの無口で経歴が不明な点が多く、
外見もパワードスーツを着た姿だけと、とにかく特徴が少ない。*1
が、欧米では其処を利用してバンバンとメディアに出演させたりと引っ張りダコ。
『チーフが家にやってきた!』なんてコントもあるぐらいで、
これは大学生の女の子の彼氏としてマスターチーフが家に遊びに来て、
弟やお父さん、お母さんを相手に手榴弾をプレゼントしたりして騒動を引き起こす、という話。
『HALO 3』の全米発売日にはビル・ゲイツ御大と共に販促活動していた。お疲れ様です。

また、パワードスーツキャラつながりで『メトロイド』の主人公「サムス・アラン」と熾烈な
ガンファイトを繰り広げる同人ムービー『HALOID』なんてものが製作されたりもしている。
…しかも、ラストに衝撃の展開が…。中身超きめぇ!

チーフ本人かどうかは別として、スパルタンには結構な人数の女性隊員もいたのでそう間違ってもない話かもしれない。もっとも、彼女たちもその殆どが長い戦争の間に「行方不明」になったわけだが…

スパルタン計画

スパルタン計画とは本来、植民地惑星群の叛乱に備えてUNSC(国連宇宙司令部)が実施した強化兵士作成計画である。
前身となった『オリオン計画』はUNSC所属の正規軍人を対象にしていたがコストに見合う満足な成果が得られず、
UNSCは素質のある子供を非人道的な手段で極秘裏に徴用する事で、反乱を迅速に鎮圧する為の極めて強力な特殊部隊を設立しようとした。
西暦2517年、当時6歳だったジョンは117番目の候補者として密かに軍からの接触を受け、
その優れた資質(幸運か、驚異的な動体視力か、あるいは両方)から被検体として抜擢され、
スパルタンとしての過酷な訓練と一種の洗脳教育、そして改造手術による肉体強化を受けた。

ただしこの際、ジョンに限らずスパルタン適性有りとされた子供たちは全員、軍情報部によって極秘裏に誘拐された上、
家族のもとには全く同じ記憶を持ったクローンが送り込まれるという、極めて非人道的な選抜が行われていた。
(しかもこのクローンを作成する技術は未成熟で、生み出されたクローンは必ず数年の内に死亡する)
少年少女たちに過酷な人生を強いることは、発案者であるキャサリン・ハルゼイ博士や訓練教官達にとっても重荷となっており、
それゆえに彼女を始めとする「大人達」は、せめてスパルタン達を全力で支援しようとし、チーフも彼女達を信頼していた。

スパルタン計画それ自体は、対象者に
『筋肉・骨格の強化および神経速度の強化などの人体改造』と『徹底的な軍事教練(スパルタ教育)』を施し、植民地惑星群の叛乱に備えるというものであったようだが、
わけても最も有名なのは『ミョルニルアーマー』と呼ばれる、人類史上最強の強化外骨格であろう。

様々な改良を施され、最終的にヴァージョンVIまでアップグレードされたこのアーマーは0.5トンもの重量を持ち、
肉体強化を施されたスパルタン以外には着用できないものの、*2
パワードスーツとしての筋力補助機能、宇宙服として最大30分の気密性、大気圏突入にも耐え切れる衝撃吸収システム、
高性能モーショントラッカー(動体探知機能)、電磁波シールドテクノロジー(オートリチャージ機能付)などなど、
人類の持ちうる全ての技術と、コヴナントから奪った技術の全てを等身大に結集して作られた史上最高のアーマーである。
動力源として小型の核融合炉まで内蔵している超豪華装備なのでお値段も半端ではなく、
スーツ一着あたり小型宇宙艇一隻と同等のコストという眩暈のするような一張羅である。
その為、コブナントをして「スパルタン一人を倒すために戦艦一隻を犠牲にする」作戦がとられた事もあった。

既存の技術を遥かに上回る銀河古代文明のAIからも、彼らの生み出した最強兵士――
――即ち『リクレイマー』の第一段階に匹敵する驚異的な性能である、と称されている。
(ただし彼らの基準ではこの段階は精々が作業服程度のランクであり、より高度なアーマーの着用を勧められてもいる)

こうして完成したスパルタン達は『SPARTAN-Ⅱ』という部隊を編成して反乱軍、後にコヴナント軍と激しい戦いを繰り広げた。
(後にはより大量生産に適した改造を施された兵士『SPARTAN-Ⅲ』の部隊も編成されている)
通常の人類兵士を遥かに上回る圧倒的な戦闘力と行動力は、コヴナントの士気を挫き、人類の反撃の狼煙となったのだ。

HALOシリーズにおける戦歴

+ キャンペーンシナリオのネタバレ注意

惑星リーチでの戦い

西暦2552年。
75名のスパルタン候補生達は、訓練や身体改造の過程において約30人にまで減少していたが、銀河中でコヴナントに立ち向かっていた。
そんな彼らの拠点こそが、訓練場でありUNSCの本部施設や造船所も置かれていた惑星リーチ。
ジョンを含むスパルタンたちは、コヴナントの支配階級である預言者(プロフェッツ)を捕虜とする一大反抗作戦のため、
リーチに結集し、ささやかな休暇を楽しんでいたのだが、其処に突如としてコヴナント軍が襲来。
奇襲を受けた人類はリーチに駐屯する陸軍や海兵隊等、近隣に展開していた全ての戦力を結集して迎撃を行うもリーチは陥落。
多くのスパルタン(Ⅱ・Ⅲ共に)もこの時に戦死してしまう。*3
最新のAI「コルタナ」と共にリーチ防衛に参加しつつ辛うじて生き延びたマスターチーフは戦略的不利を悟って撤退。
前述の反抗作戦の為に改装を受け停泊中だったハルシオン級巡洋艦『ピラー・オブ・オータム』に収容され、惑星リーチから脱出した。
またこの最、オータムにはスパルタンII、III混合部隊であるノーブル・チームによってコルタナの分体とも言えるデータパッケージが輸送されている。

フラッドとの遭遇

地球の位置を悟られぬよう、まったく違う方向にワープしたピラー・オブ・オータム。
しかし彼らが到着してしまったのは、コヴナントの求める聖地、古代種族フォアランナーの遺産HALOであった。
地球の位置や各種の軍事機密を保有するAIであるコルタナを守り、共にHALOで遭遇したコヴナントとの戦いを始めたマスターチーフだったが、
彼はその過程でHALOにはあらゆる知的生物に寄生・感染し、宿主の知識や記憶を奪い無限に繁殖を続けるフラッドと呼ばれる神経寄生生物が封印されていることを知る。
その道中でチーフはフォアランナーのAIギルティスパークに出会い、フラッドが増殖しないようにHALOを起動する事を頼まれる。
しかし彼がHALOを起動しようとしたところ、コルタナに阻止された。
実はHALOはフラッドを餓死させる為、餌の対象であるあらゆる知的生物を抹殺する大量破壊兵器であったのだ。
その真実を知りチーフはHALOを破壊しようとするも、HALOの管理とフラッドの拡散阻止を任務とするギルティスパークは、
それを阻止せんとマスターチーフを敵視し、その排除を画策。
人類、コヴナント、フラッド、ギルティスパーク、四つ巴の戦いが繰り広げられる。
チーフはオータムの動力炉を暴走させることでHALOの破壊に成功したものの、
生き残ったのはチーフ、コルタナ、そして海兵隊の戦友ジョンソンを含めた僅か数名の海兵隊員だけだった。*4

コヴナントによる地球侵攻作戦

地球に帰還したマスターチーフを待ち受けていたのは、銀河系に7つある全てのHALOを遠隔操作できる究極のHALO、
『アーク』への道を求め“偶然にも”地球にワープしてきたコヴナントの小規模な艦隊であった。
コヴナントを撃退するため、その指導者である『悔恨の預言者』の追跡を開始したマスターチーフは
追跡の果てにデルタ・HALO(最初のHALOと区別する為の通称。最初に発見したHALOはアルファ・HALOと呼ばれることも)に到着、
UNSC海兵隊や特殊部隊ODST(軌道降下強襲歩兵)と共に悔恨の預言者を始末するが、その渦中でコヴナントの目的である『大いなる旅立ち』――魂の救済とは、全HALOの一斉起動による宇宙からの知的生物抹消である事を知る。
マスターチーフはコルタナの協力のもと宇宙に点在するHALOを待機状態にさせるが、
今まで人類が多大な犠牲を払って隠し続けてきた地球の座標、そしてアークに通じる道がこの星にある事もまたコヴナントに知られてしまうこととなった。
そして彼女と別れながらも、チーフは地球へと帰還する。
――終止符を打つ為に。

終章

その頃、コヴナントの中にも『大いなる旅立ち』の正体を知って離反する勢力が存在していた。
それがサンヘイリ族(通称:エリート)であり、彼らは事実を知った自分たちを預言者らが抹殺しようとしたことを契機に
UNSCと同盟を組むことを決断。コヴナントの中核であるエリート族の離反により形勢は一気に互角となる
地球へ帰還したマスターチーフもまた幾度と無く対決した好敵手にしてエリート族の“調停者”アービターと共闘する事になる。
コルタナからの情報により、全てのHALOを管理する『アーク』の存在を知った彼らは、
直ちに『アーク』へと向かって『真実の預言者』を倒し、全てのHALOの機能を停止させることに成功した。
だが、まだ戦いは終わっていない。フラッドを抹消させなければ人類もエリートも、他のコヴナントも滅んでしまうのだ。
コルタナを救出し、アークにて再建途中の二代目アルファ・ヘイローへと向かったチーフ達だったが、
不完全なHALOを起動するという命令を受け入れない、
つまり起動シーケンスでHALOが耐え切れず大爆発を引き起こす=アーク諸共フラッドを消し去る唯一の方法を認めないギルティスパークは、
執拗に彼らに対して妨害を行い、戦友であったジョンソン軍曹は戦死。
多大な犠牲の上に起こしたHALOの崩壊でフラッドたちの上位個体「グレイヴマインド」の焼却に成功するものの、脱出中にワープ用のポータルが崩壊。
彼らの乗るカロン級フリゲート艦『フォワード オントゥ ドーン』は二つに分断されチーフとコルタナの残る船体後部はワープに失敗、操縦席に向かっていたアービターのみが地球に帰還した。
そして戦争終結を祝うセレモニーでUNSC指揮官・フッド提督(CV:秋元羊介は「奴の死は未だ信じがたい」と言葉を掛け、
またアービターも「たやすいことではない・・・」と呟いて慰霊碑に『117』と刻み、故郷サンヘリオスへと帰っていく。

――その頃、宇宙の何処かを彷徨うフォワード オントゥ ドーンにて、マスターチーフはコルタナに「必要になったら起こしてくれ」と告げ、冷凍睡眠へ入るのだった。

新たなる戦い

3部作で終了と言われていた『HALO』シリーズだが、
『HALO4』の製作決定とともに、これが新たなる3部作の始まりであることが明らかにされた。

人類とコヴナントの戦争終結から数年が経った西暦2557年、宇宙を彷徨うフォワード オントゥ ドーンは突如コヴナント艦隊からの攻撃を受ける。
コルタナの呼びかけで覚醒したチーフは辛うじて敵を撃退するが、その最中で謎の人工惑星「レクイエム」に敵艦隊もろとも飲み込まれてしまう。
なんとか墜落したドーンから脱出したチーフとコルタナではあったが、そこにドーンの救難信号を探知したUNSCの新造巨大戦艦「インフィニティ」が接近、
彼らが惑星内部に引き込まれないようなんとか連絡を取ろうとするチーフだったが、その最中でレクイエムに眠る、古の悪意を目覚めさせてしまう事となる――

ちょっとした余談

+ その他のスパルタン
尚、一番有名なスパルタンは勿論マスターチーフことジョン-117なのだが、
チーフと共に部隊を組んで行動していたフレッド、ケリー、見せ場無く倒れたソロモンとアーサー。
自分がスパルタンとなってしまった事に苦悩するデイジー、
無口ながら極めて面倒見の良いCAL-141(CV:能登麻美子)
故郷リーチを守るため、特殊部隊ノーブルチームの一員として奮闘したジョージ-052(CV:石井康嗣
本編より過去のコヴナント戦を描いた『HALO WARS』で圧倒的な戦闘力を披露したジェローム、ダグラス、アリス。
明るく快活で格闘技に優れつつも「なんであいつが改造手術を生き延びたんだ」と言われるほどドジなS-1337など、
他にも個性豊かなスパルタン達が、様々な作品で描かれている。
変わったところでは「DEAD OR ALIVE4」の隠しキャラとしてSPARTAN-458(海外では「NICOLE-458」)という
女性スパルタンが登場したりもしている。先述のHALOIDももしかしたら彼女をイメージしたのかもしれない。

ちなみにチーフを除いて全滅したと思われている彼らだが、極少数が辺境で孤立していたり、消息不明だったりで、
幾人か生存しているという設定がなされている模様。まあ主人公チーフだからゲーム本編には出てこないだろうけど

また、マスターチーフ自身はスパルタン訓練過程で「どんな状況であっても仲間を生還させるのは自分の責任」と考え、
その為に自ら率先して行動し、スパルタン・チームのリーダーとして部隊員全員からの信頼を勝ち取っている。
彼は決して一番強い、一番速い、一番賢いスパルタンではないのだが、一番勇敢なスパルタンであると共に、
最先端AIでさえ「どうして成功したのかわからない」という困難な作戦を成功に導く「幸運」に恵まれている。
故に階級上ではチーフより高位の階級を得たスパルタンが何名も存在するにも関わらず、彼は最高のスパルタンと呼ばれるのである。
ただし自分ですべての状況をコントロールできる戦場に対し、船の乗組員に命を預けなければならない「宇宙船内」は苦手らしい。事実、彼の乗る乗り物はよく落ちる

+ エリート族について
下記の動画にも登場しているエイリアン。
エリートというのは人類側から付けられた呼称であり、本来の種族名はサンヘイリ。
惑星サンヘリオスを故郷とする戦闘民族であり、プロフェッツ族と並んでコヴナントの中核を占めていた。
外部からの接触を受けずに惑星間航行技術を手にすることの出来た宇宙でも数少ない知的生命体であり、
(ただし、プロフェッツやエリートの用いる技術は古代種族フォアランナーの遺物を解析・流用している場合が多い)
屈強な肉体と高い知性、そして極めて交戦的な気質からコヴナント最強の種族とも呼ばれる。
コヴナント・人類の保有するほぼ全ての装備を扱う事も可能で、人類の言語もかなり早期に習得していた。 
種族的な慣習として、強い戦士には敵味方を超えて尊敬の念を抱く傾向が強いとされ、敵対する人類を評価する者も多い。*5

また多種族で構成されるコヴナントでも彼らのみが扱う特徴的な武装としてエナジーソードが挙げられるが、
これを用いて殺害されることは、エリートの文化に於いてはこの世で最高の礼賛と敬意の証とされている。
その為、最強の兵士であるチーフに対してとっても迷惑なことにエナジーソードで勝負を挑むエリートは多い。
この辺りは、よその世界の宇宙の戦闘民族に良く似ている。口も四つに割れるし。透明化装備持ってるし。
種族の文化としてはかつての日本を意識したような造詣が随所に見られるのも特徴で、
アニメシリーズ『HALO LEGENDS』においてプロダクションIGが製作した【The Duel】では、
時代劇のような雰囲気の中、陰謀によって異端者の烙印を押されたサンヘイリ族の復讐が描かれている。


MUGENでは

CyberLizard氏によって制作されたチーフが存在する。
重火器を集中的に使用するキャラになっているが
アサルトライフルを持ったまま移動する姿は原作再現しているものの何所かシュールである。


出場大会



*1
素顔も最後まで不明のままだが、ある動画でカメラをめりこませたところ、ヘルメットの下の顔には
大きな傷があることが確認されている。見えない場所まで作り込んだ製作陣には本当に頭が下がる。
ただこれが確認されたのはHalo3体験版でのことなので、公式ではどうなっているのか不明である。
ただし、HALO3発売時のCMにおいて幼少時のチーフと思われる少年の姿を見る事ができる。
(当時の彼は宇宙の果てに住む見知らぬ人々や宇宙人との交流を望む、競争心に溢れつつも心優しい少年だったようだ)
小説版においては「赤毛のそばかすのある少年」とだけ描写され、成長後の容貌についてはボカされているが、
「思っていたよりも背が高い」「経歴だけ見ると脳筋に見えるが、そのイメージを覆すハンサムな顔」などと評されている。

*2
神経接続による動作調整ができない一般の兵士が着用すると、
手足を動かそうとするだけでゴムボールのように跳ね飛ばされ大怪我を負ってしまう。というか軽く致命傷を負うレベルである。
おまけにそれで苦痛に悶える動きでさえ数百倍に拡大されてしまうため、拷問器具にしかなっていない。
実際『HALO LEGENDS』の【Prototype】では、試作強化服を着用して戦う兵士が、その機動だけで瀕死になっていた。

*3
スパルタンは不死身だ。奴らは行方不明なだけだ…。
(『Halo: Reach』最終章「ローンウルフ」解説文より)

UNSCの情報部でありスパルタン-Ⅱ計画の生みの親であるONI(海軍情報局)のイメージ戦略により、
スパルタンは基本的に公式記録上では「KIA(戦死)」の判定は下されず、
ほぼ全員が「WIA(負傷)」、あるいは「MIA(行方不明)」と記録されている。
……が、リーチの陥落を聞いてそれを信じる楽観的な兵士は殆どいなかったと言ってよい。
リーチは最も開発の進んだ殖民惑星の一つであり、地球に次いで最も高度な防衛網が敷かれた 人類の最重要拠点 だったのだから。

*4
ゲーム中で直接言及される生き残りはジョンソン軍曹のみだが、公式小説では他にも僅か数名の海兵隊員が共に脱出している。
HALOを脱出したチ-フは彼らと協力してコヴナントの戦艦をハイジャック、地球への帰還を目指すことになるのだが、それはまた別の話である。
また、『Halo: Reach』や『初代HALO~HALO3』まで脇役として登場し続けている海兵隊員もいる。
彼はHALO3のエンディングやHALO4本編にも元気な姿で登場しているので、興味がある人は探してみよう。


*5
『例え勝利が絶望的でも、司令官から一兵卒まで最期まで必死に戦う姿は素晴らしい』
『テクノロジーは未発達だが、時折有用な物を作り出す』
『戦術に関しては印象的で、見るべきところがある』
……といった具合に、エリート族は直接戦う人類を評価する者が多い(無論例外もあるが)。
またHALO2の取扱説明書はコヴナントの司令官が預言者へと作戦の説明を行う報告書のような体裁をとっており、
その中では人類の戦法や保有する装備について、(あくまでコヴナントを第一としつつも)褒め言葉を交えて説明している。
公の場で人類を賞賛すると懲罰を受けてしまう為、基本的にこれらの感情は表に出る事は無かったのだが――。