ARX-7 アーバレスト

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ARX-7 アーバレスト - (2012/06/28 (木) 09:50:52) の編集履歴(バックアップ)



「教えて欲しいか……
  陣代高校二年四組。出席番号四一番。二学期もゴミ係の――

――相良、宗介だっ!!」

賀東招二のライトノベル『フルメタル・パニック!』シリーズ及び、それを原作としたアニメ作品に登場した
ラムダ・ドライバ搭載の最新型アーム・スレイブ(通称AS、所謂人型ロボット兵器)。
パイロットは主人公であるソウスキー・セガール相良宗介(声は関智一氏)。

「M9 ガーンズバック」の試作機をベースにブラックテクノロジーを投入して製作されている。
骨格系等にM9とは異なる専用のパーツが用いられているため、作中では予備パーツが不足気味であった。
機動力が高く、ECS(電磁迷彩装置)等の特殊な装備も持ち、強襲や連続技に向いている機体である。
反面戦闘可能な時間がM9よりも短く制限されているため、長期戦は不得手。
実のところを言うと稼働時間のみならず搭載されたブラックテクノロジーのせいで、元となったガーンズバックよりも
全般的な性能がやや落ちている。
ただ、ブラックテクノロジー「ラムダ・ドライバ」の効果がそれらの欠点を補って有り余るほど強力である事と、
敵のラムダ・ドライバ搭載機に対抗できるのはアーバレストのみである為、原作では縦横無尽の活躍ぶりを見せる。

ラムダ・ドライバとは端的に言えば「搭乗者のイメージ次第でなんでもできるようになる機能」
(身も蓋もなく言えば「人工固有結界発生器」)であり、
作中ではバリア、指鉄砲から衝撃波、重力と慣性を制御して本来自立も論外な巨大ASを歩かせ戦わせる、
同様の手段で薄い看板を足場に跳躍する、人質に取られた味方機の寸前でパンチを寸止めして後ろにいた
敵機にのみ衝撃波を浴びせる、といったような効果が確認されている。
外部作品だが、スパロボJではラムダ・ドライバを搭載したガウルン(宗介のライバル)のASがマジンカイザーのロケットパンチを弾き返し、
スパロボWでも、ガウルンのASと相対したヒイロのウイングゼロをもってしても
ゼロシステムに敗北を確定される(この時点ではアーバレストはいない)などラムダ・ドライバの超性能っぷりを示されている。
「気合いで敵をぶっとばす!」などという精神論とは無縁の職業軍人思考であった宗介とは当初相性が悪く、最初は思うように機能を発揮できなかった。
にも関わらず、唯一のラムダ・ドライバ搭載機ということで重要な局面を任されることも多かったため、
重圧にキレた宗介が思わず、ヒロインの千鳥かなめに溜まりに溜まったストレスを八つ当たり気味にぶちまけてしまい、
泣きながら走り去る彼女の姿を見た同僚に、そのことで殴られることもあった。

長編『つづくオン・マイ・オウン』において、レナード・テスタロッサの手によって完全に破壊されてしまう。
その後、宗介はアーバレストの意志を継承した機体「ARX-8 レーバテイン」を受け取る事となった。

+ ゲームでの活躍
+ 『スーパーロボット大戦シリーズ』では
様々なロボットが集うシミュレーションRPGである本シリーズにも、M9やボン太くんと共に参戦。
マジンカイザー真ゲッターロボゴッドガンダムガオガイガーフリーダム天のゼオライマーブラックサレナ
テッカマンブレードなどと共闘し、デビルガンダムプロヴィデンスガンダム夜天光といった強敵に対峙する。
最大の特徴はラムダ・ドライバ発動時の火力。最大1.5倍にまで補正がかかり、
Sサイズかつそこそこ程度な数値上の攻撃力からは考えられないようなダメージを出す
(機体の改造度や宗介の能力次第ではカンストダメージを叩き出すほど)。
性能自体はそこそこ高いボン太くんが微妙扱いを受けるのは間違いなくこの一点のためである
(しかもアーバレストには合体攻撃まである)。
ちなみに本来は宇宙戦闘を想定した機体ではない(というか原作では陸戦のみ)ため、
スパロボではアポジモーターの増設などの改造がなされているという設定になっている。
(『W』によると、一応宇宙戦闘の訓練は受けていたらしい)

また『W』ではヒロインである千鳥かなめがストーリーに非常に深く関わる事になり、
相対的に宗介とアーバレストの出番も多くなっている。当該作では事実上ヒロインが存在しないに等しいためか、
かなめがかなり重要なポジションを得る事になり、下手したら宗介よりも活躍している。
宗介は宗介で第1部では主にヒイロ、第2部では主にアキトとの交流で成長していく事になる。

戦闘デモ集(『W』版)
ラムダ・ドライバ発動前(9:20~) ラムダ・ドライバ発動後(6:18~)


+ 『Another Century's Episode:R』では
様々なロボットが集うハイスピードロボットアクションである本シリーズにも、M9やボン太くんと共に参戦。
アクションゲームで操作できるのは今作品が初である。
ユニットとしての性能は、空中戦主体というゲーム性から想像つくだろうが非常に扱い辛い
飛べない上に、射角の都合から空中の敵を撃つことができないため、
空中の敵を攻撃するには回避行動ができない空中に跳ぶしかなく、落下中は的と化す
しかも空中にいる相手に対して格闘攻撃を仕掛けるとなぜか舞空術状態になる(本機に限らず飛べない機体は皆そうなるが)
当然ボスも飛び回るため攻撃しづらいのに加え、本作オリジナルの敵達は
非常に巨大なメカを操るため、攻撃するには跳ぶか相手を足場として登っていくしかないなどの手間を必要とする。
イベントで使ってたKMF用フロートユニットがゲーム内でも使えれば…

また、今作はどの原作から始めるか選択できるのだが、『フルメタル・パニック!』の導入話が
  • シリーズ初のチェイスモード(簡易シューティングのようなもの)
  • 単純に死に易い(開幕に来るパンチ1発でライフの半分が消し飛ぶ。それが3発→機銃→ヘリからのミサイルに耐えなければならない)
  • 死んでやり直す時に導入部分のムービーが飛ばせない
という仕様から、多くのユーザーに嘆きの声を挙げさせた。

では、せっかく参戦したのに踏んだり蹴ったりかというと、全くそうではない。
飛べない分基本性能は高めで、ワイヤーを用いた長距離ジャンプといった独特のシステムも持っている。
また、飛べないと言いつつ空中格闘の移動距離が長く、空中戦ができないわけでもない。
なによりゲージ技のラムダ・ドライバが、一定時間①大幅な守備力上昇②移動速度上昇
③高威力の近接攻撃技や長射程の射撃技が使用可能になる
という高性能っぷりで非常に便利。
さらに終盤になると戦場が宇宙になり、飛べないというハンデすら消えてしまう
ユニットが成長してゲージが貯まりやすい中盤以降は、ラムダ起動→無双→ゲージが溜るので再びラムダ起動、
ということもでき、一部隠し機体などを除けばトップクラスの強さとなる。


MUGENにおけるアーバレスト

※チーム戦の補正切り無し
『スーパーロボット大戦J』の画像を使用したものが、エルリク氏によって製作・公開されている。
ECSとラムダ・ドライバも再現されており、非常に完成度が高い。
なお、ECSを使用すると機体が透明になるが、AI対戦が中心のニコニコ動画では当然のごとく意味がない。
……という訳ではなく、実はECS使用中は殆どの攻撃がガード不能になるため案外使えたりする。
ただし、ECSの使用中はゲージがどんどん減っていくので使用には注意が必要。
AIはデフォルトで搭載されている。

また、にゃん☆鬼龍氏版泉こなたの超必演出でも、こなた自ら乗り込む形で登場する。
これは、アニメのこなたがスパロボのようなゲーム(のような会話演出)でアーバレストに乗っていたため。
+ 参考画像

動画で見る機会はこちらの方が多いかもしれない。

出場大会

凍結

出演ストーリー

ななやものがたり(相良宗介の戦闘時の姿)

 「まったく……

  カシム、カシムと……。馴れ馴れしいんだ、クソ野郎」