アットウィキロゴ

夜天光


「一夜にて
    天津国まで
      伸び行くは
        ( ひさご )の如き
          宇宙の螺旋」

「…女の前で死ぬか?」

劇場用アニメ『機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-』の主人公テンカワ・アキトの宿敵である、同作の敵組織「火星の後継者」の一員・北辰の搭乗する機体。
火星の後継者の前身に当たるTV版の敵組織・木連のジンシリーズ(エリート部隊用に開発された30m級有人人型戦闘機)の小型発展機である。
「夜天光」とは夜の自然光・微かな光、つまり「月明かり」の事で、影の存在である北辰らしいネーミングである。
主な武装はとミサイルポッド。各所に搭載されたブースターで「傀儡舞」(くぐつまい)と呼ばれる変則的機動を可能にする。
ほぼ同様の機動が出来る部下達の機体「六連(むづら)」と連携しての高度な集団戦術は、アキトに幾度と無く辛酸を舐めさせた。
前述のジンシリーズに搭載されていた相転移エンジンは小型化技術が未熟なため搭載できず、
無人兵器用の高注力ジェネレーターを改造したもので代用されている。
出力不足でディストーションフィールドがコクピット周囲にしか張れないが、ブラックサレナのハンドガン程度なら軽く防げる強度を誇る。
短中距離単独ボソンジャンプユニットを搭載しており、A級ジャンパーであるミスマル・ユリカを
演算ユニットの「人間翻訳機」にした事でボソンジャンプ技術を独占、回数制限付ながらボソンジャンプを可能にした。
劇中でも火星の極冠遺跡から地球の秩父山中までジャンプしている。
ボソンジャンプやA級ジャンパー等の設定についてはブラックサレナの項目を参照されたし。

北辰の専用機と思われがちだが、あくまで上級指揮官用の機体で、
後日談にあたるドリームキャストのゲーム『機動戦艦ナデシコ NADESICO THE MISSION』にて、
火星の後継者残党を率いる南雲義政中佐が搭乗し戦いを挑んでくる。

パイロットの北辰は「北辰衆」と呼ばれる木連時代から存在する暗殺集団のトップで、木連の暗部を象徴する人物と言える。
影の存在を意味する夜天光のみならず、北辰という名前自体も人の生死を司る北斗七星と北極星を意味する言葉であるあたり、
暗殺含む汚れ仕事を受け持つ自らに対する強い自負が感じられるというか中二病乙というか
北斗七星にあやかってか、部下の人数も六人というあたり念が入っている。この配下の六人衆も当然高い実力を誇るが、
六連のディストーションフィールドが正面にしかない事もあり、劇場版ラストでは勢揃いした三人娘の連携に敗れている。
木連時代は頭部がのような巨大なクローキングディバイスになっているステルス仕様のマジンで、
市民艦からの脱走者を非公式で追撃し、劇場版では火星の後継者の発起噴気の為にテンカワ・アキトらA級ジャンパーを誘拐、
更にホシノ・ルリの誘拐をも狙うが未然に防がれている。
その後ナデシコCの火星極冠遺跡への奇襲により、ほぼ全ての部隊が掌握され勝ち目が無い事を悟りつつも、
アキトの抜き撃ちでの一騎打ちに応じるが、アキトの肉を切らせたカウンターパンチによりコクピットの一部を潰されて死亡した。
+ しかし…(ドラマCDネタバレ注意)
特別編ドラマCDではコクピットに遺体が無かった事がマキビ・ハリ少尉により確認されており、
恐らく続編の伏線になると思われた……が、大人の事情により絶望的である。

北辰の声優は七色の声質で有名な 山寺宏一 氏。
氏には珍しいダークなキャラが本作の暗い世界観に合っている為か、独特の人気を誇っている。
有名所では声優の細谷佳正氏が、本作で山寺氏の演技を聴いた事が本格的に声優を目指したきっかけと公言しており、
そういう意味では北辰の存在が声優業界にも結構な影響を与えていると言える。

+ 『スパロボ』等での活躍 (ゲームネタバレ注意)
以下、パイロットの北辰についても含めて記述。

『スーパーロボット大戦』シリーズでは劇場版ナデシコが参戦した作品に漏れ無く登場。
いずれにおいても夜天光及び北辰が火星の後継者のボス格としてプレイヤー部隊と対決する事になり、
また北辰衆の特性上シナリオ面でもあちこちに飛び回って暗躍する。

機体サイズSによる回避力、ディストーションフィールドによる防御力、北辰の高いパイロット能力に加え、
戦力が整っていない序盤から登場するので難敵となる場合が多い。
通常兵器によるダメージはディストーションフィールドで軽減されてしまうので、
精神コマンドなどで命中率を上げたビーム兵器やグラビティ兵器でフィールドを貫通させて対処したい。
+ 余談
本来、ディストーションフィールドは「ビーム兵器を完全無効化、実体弾には効果が薄く、高威力のグラビティ兵器には耐えられない」設定なのだが、
『スパロボ』では「通常兵器ダメージを軽減、ビームを1500~3000まで無効化、グラビティ兵器を2500~5000まで無効化」となっており、
何故か原作では効かないはずのビーム兵器が一番ダメージを与えやすい仕様になっている
(『MX』に至っては、通常兵器が1000軽減、ビームは1500軽減、グラビティ兵器が2500軽減になっており、グラビティ兵器が一番効かない)。
後々の作品では「通常兵器を1000軽減、ビーム兵器およびグラビティ兵器を3000まで無効化」になったが、相変わらず設定と矛盾している事に変わりない
(「互いにA.T.フィールド中和能力がある所為で、使徒相手に正面からは使い辛いエヴァ」のように、『スパロボ』ではままある事である
ビーム完全無効化だったらナデシコ系ユニットが強くなりすぎるというゲームバランス的な問題もあるのだろう)。

また、上記の不完全なディストーションフィールドやボソンジャンプの回数制限も再現されていない。
この辺りはボス補正、スパロボ補正と捉えるべきなのだろうが。

初登場作品の『R』では「私もゲキ・ガンガー3は好きだ…」と皮肉とも取れる迷台詞を残した。
……が、木連の設定的に間違いなく公式設定でもある

『MX』では「火星の後継者」決起までの時間を稼ぐためギガノス帝国に協力したり、
京都で『機甲戦記ドラグナー』のマイヨ・プラートと秘密裏に会談したケーン・ワカバを拉致しようとするも、
同行していたドモン・カッシュとベガ(サイコパワーに非ず)に阻止されたりしている。

『W』では劇場版のシナリオに入っていない第一部でも登場し、アキトを暗殺しようとするもダイゴウジ・ガイに阻まれる。
第二部ではボソンジャンプの精度向上の為に『フルメタル・パニック!』の千鳥かなめとテレサ・テスタロッサも誘拐。
更に『ガンダムSEED』のラウ・ル・クルーゼの協力でラクス・クラインをも誘拐している。

またソーシャルゲーム版の『Card Chronicle』では自軍に敗退した草壁を彼らしき人物が迎えに来るという場面があり、
後々の伏線かと思われたが……残念ながら劇場版ナデシコが参戦する事なく同ゲームはサービス終了してしまった。

+ 『V』、衝撃的なネタバレありの為注意
『V』でも当然の如く登場。
本作においては、北辰が反撃が無条件に必ず先制攻撃になる新スキル「フルカウンター」を所持しているため、
生半可な機体で攻撃を仕掛けるとあっさり返り討ちにされてしまう恐ろしい相手となっている。

本作は北辰がなんと『無敵鋼人ダイターン3』の敵であるサイボーグ・メガノイドと同じ技術で改造手術を受けた、
最後のメガノイドと目される存在という、とんでもないクロスオーバーが組まれる事となった。
実はこれ、劇場版続編で使われる予定だった「実は北辰はサイボーグだったため生き延びており、夜天光のコクピットに遺体が無かったのはそのため」
という設定を拾ったもの。
北辰はあくまでメガノイドの技術で改造を施されただけでメガボーグのように巨大化は出来ない設定であり、
「人を捨てた生き方の悪しき者」である点が『V』におけるメガノイドの定義に該当するだけである。
『ダイターン3』の主人公・破嵐万丈にこの点を言われた際に北辰本人は否定も肯定もせず受け流しており、
結局そんな事はどうでもいいとばかりに立ち回っている。

ただ、本作でのアキトが割合早く自軍と合流して仲間達の協力でメンタル面が好転しているせいか、
復讐に目を曇らせたアキトを嘲弄するつもりが、逆に嵌められ包囲されるという珍しい光景が展開された。
最終的には復讐を乗り越えたアキトから単なる障害物扱いされて動揺、逆上する醜態を晒す有様で、完全に立場が逆転してしまっている。

「テンカワ・アキト…!お前の弱さでは、我を…」
「どけ」
「何っ!?」
「もうお前に用はない。俺とユリカの生きる世界を救う邪魔をするな」

「き、貴様ぁぁぁぁっ!!」

「向かってくるのなら、相手をしてやる…!さっさと地獄に堕ちろ!」

『T』でも登場。
……するのだが、原作再現終了後もオリジナル敵に雇われて長く出てくるものの、アキトから「いつまでもしつこい奴」と言われてしまう。
むしろドモン、ヴァン、キリコなど自軍の復讐経験者達の方が熱くなっている。
最終話にもしぶとく登場するが、アキトからは最早どうでもいい存在とみなされており、戦闘前会話でもぞんざいに扱われる始末。
最後は「お前の存在自体に興味が無い」と一蹴され、驚愕したまま夜天光諸共爆死する末路を迎えた。
なお、最終話で撃墜しなかった場合は「いずれ新たな戦いが起きた際には貴様に新たな地獄を見せてやろう」と言い残して撤退するが、
ユリカ「何か不吉なこと言ってたけど…」ルリ「ああいういつまでも進歩のない人は放っておけばいいんです」と言われる。
そして、DLCの後日談でも実際に一切登場しないあんまり生き残るのも考えものだなぁ……
戦闘デモ
『MX』版
『V』版
『T』版

また、『A.C.E.』でも終盤で対決となる。やはり回数制限を無視したボソンジャンプで急速接近して奇襲を仕掛けてくる。
『A.C.E.3』では中の人繋がりで『逆襲のシャア』のギュネイを「気に入らない奴だが、腕は確か」と評したり、
『ドラグナー』のマイヨと共闘し負け戦である事を悟りながら、国や主君の為に戦う姿勢を互いに認め合ったりしている。

(以上、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より一部加筆、改訂)


MUGENにおける夜天光

SSSS氏が製作したものがブラックサレナと共に公開されている。
グラフィックは『スーパーロボット大戦R』を基に、性能は「『A.C.E.』 + 『スーパーロボット大戦』を参考(製作者談)」にしている。
錫杖状態と素手状態があり、錫杖を持つ事で技が大幅に増える。
特にゲージ消費の錫杖鳴らしは地上Hitで相手を気絶させる強力な技である。
またゲージを消費してストライカーの六連(むづら)で攻撃でき、
cns記述の変更で一切呼べなくしたり数の制限を無くしたりと変更が可能である。

出場大会

凍結

出演ストーリー




「怖かろう悔しかろう、
    たとえ鎧をまとおうと…
      心の弱さは守れないのだ!」


最終更新:2026年05月19日 02:09