葛西が 強い相手と戦うことに執着するのは強さを求めているからではなく、
過去に喧嘩で敗北した時に仲間に失望されてしまったことがトラウマとなり、
「仲間に見放されないためには強い相手に勝利し続けなければいけない」と考えていたからであった。
「修羅場をくぐりぬける度に仲間は増えた
そして奴は止まれなくなった」
「次は誰を倒すかと期待される度に それに応えなきゃならない
また仲間を失くすのが怖いんだろ」
過去に葛西が敗北した時に唯一葛西の下に残っていた坂本は、止まれなくなった葛西を案じており,
葛西を止めることができなかった東京四天王達に代わって自ら上の台詞(2つ目)を言い放ち、葛西に直接対決を挑む。
葛西は信頼していた坂本をも打ち倒してしまい、図星を指されたこともあって、
太尊らに仲間が捕らえられたと電話で聞き、助けに行かないのかと仲間に問われると、
「自分だけの為に戦っているんだ」とその場にいた仲間全員を殴り倒し、
未だ戦意を失っていない太尊を倒すため1人で敵地に乗り込み、手当たり次第に相手に殴りかかるなど暴走を始める。
程なくして、太尊と葛西の2度目の対決が実現する。
始めは葛西有利の展開になるが、葛西は太尊が以前敗北してからも変わらず団結していることに動揺し、
太尊の必殺スクリューフックを喰らい倒れてしまう。
再び仲間に見限られてしまうことを覚悟した葛西だが、葛西を追って駆け付けた仲間は葛西に声援を送る。
仲間達は葛西がいないと団結できないことを思い知らされていた。
葛西は仲間の声援を聞いて自分が頼りにされていることを知り、立ち上がる。
それでもなお、仲間に対して「誰がてめーらの為なんかに戦うか」と言い張り、太尊が痛めていたボディを狙わずに戦うプライドを見せ付ける。
最終的には太尊の 壁を蹴った反動を利用したパンチを喰らい敗北してしまうが、
その誇り高い姿は多くの仲間達からの信頼を勝ち取り、団結してその場を去っていった。
早い話が「べ、別にあんた達の為に戦ってるんじゃないんだからね」というタチの悪いツンデレと言えなくもない
その後、新たな敵が登場した際は「東京四天王が集結して敵と戦う」という展開で再登場。
他人に心を開かない性格は相変わらずだったが 最強にこだわっていた頃の面影は無く、
葛西にあばら骨を折られた鬼塚と薬師寺とは当初はギスギスした空気だったものの、太尊と共に団結。
敵の軍団150人に対し僅か3人で立ち向かう漢気を見せ付けた。
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