初登場は第21回超人オリンピックの直前で、宇宙野武士退治の為にビーンズマンに協力を依頼された7人の超人の一人。
その超人達の中に既に宿敵のラーメンマンがいたにも拘わらず、復讐を後回しにして共闘するという義理堅い人間性を見せた。
その後、第21回超人オリンピックでは唯一のドイツ代表として残り、準々決勝で宿敵ラーメンマンとコンクリートマッチで激突。
抵抗しないラーメンマンに対して一方的に攻撃を仕掛け、最後に父を葬った因縁の「キャメルクラッチ」を仕掛けるも、
流石にラーメンマンは本来の技の持ち主だけあり、ブロッケンJr.の 脚のツボを突いて難なく脱出、
復讐心に駆られるブロッケンJr.を諭し、ロメロスペシャル(アニメでは万里の長城という技)で逆転した。
この戦いでふっきれたブロッケンJr.はその後ラーメンマンのセコンドに付き、 *1
次の試合でラーメンマンが植物超人になってしまった後も彼の車椅子を押し、涙すら流していた。
7人の悪魔超人編では、キン肉マンの助っ人に現れたアイドル超人軍団の一人として登場し、ミスターカーメンと対決。
姿を透明にしたミスターカーメンの本体を斬ったり、必殺技ミイラパッケージを レフェリーを身代わりにして*2脱出するなど上手く立ち回る。
が、一瞬の油断をつかれ二度目のミイラパッケージを食らってしまい、同時にピラミッドリング内が 暗転し中の様子が解らなくなってしまう。
絶体絶命と思われたが、 暗転が晴れた時にはミスターカーメンはKOされており、ブロッケンJr.も生還、辛くも逆転勝ちとなった。
実はミイラパッケージを食らった時点でブロッケンJr.は気絶してしまっていたが、
直後に めし屋のおっさんメシアに助けられ、メシアことモンゴルマン ことラーm(ryが ミスターカーメンを撃退した。
ウルフマン、 ロビンマスク、ウォーズマンが死亡し、テリーマンが生死不明となる中、勝利が確定したのはブロッケンJr.ただ一人であった。
続く 黄金のマスク編では、プラネットマンが撃破されて人面疽の状態から復活後、ウォーズマンの体内でザ・ニンジャと対決。
悪魔六騎士のリーダー格であり屈指の技巧派であったザ・ニンジャを苦戦しつつも真っ向から撃破したかに思われたが、
撃破したザ・ニンジャはフェイクであり、その中より姿を現したザ・ニンジャに完膚なきまでにぶちのめされてしまう。
しかし最後はザ・ニンジャ自ら展開した焦熱地獄の中へ道連れという形で、ギリギリの所をロビンマスクに助けられた形ではあったものの、
ザ・ニンジャを仕留める事に成功し、正義超人最年長者ロビンマスクに「おまえは立派な正義超人だよ」と評された。
夢の超人タッグ編ではウルフマンとモスト・デンジャラス・コンビを結成、一回戦で2000万パワーズと対決するも、
試合開始直後に乱入してきた完璧超人ケンダマンとスクリュー・キッドの地獄のネジ回しによってウルフマンが 気絶( 死亡)、
自身も重症を負ってしまい、本来の対戦相手である2000万パワーズにフォールさせる形でけじめを取り敗退する。
しかし、悪魔超人に奪われた友情パワーを最も早く回復させ、その後は正義超人に声援を送っていた。
たかが声援と侮ってはいけない。途中から「友情」がテーマとなった本作では、ただの一声のために窮地を脱するシーンや、
意志を決めるシーンが多く存在しており、実際にこの後、彼の叫びがきっかけでモンゴルマンが窮地から脱する場面もある。
王位争奪編では超人血盟軍ことソルジャーチームの副将兼参謀として活躍。
ここで「ブロッケン一族は代々人間で、一人前の者にのみ人間の肉体を超人に変える力を持つドクロの徽章が与えられる」
「ブロッケンJr.も元人間で、ドクロの紋章を身につけている間のみ超人になれる」という後付け事実が明らかになった。
そして超人には有害だが人間には無害なプリズマンのレインボーシャワーからキン肉マンソルジャーを守るため、
自ら徽章を外して一時的に人間になる事で自身をソルジャーの盾とし、その後猛攻を受けるもプリズマンを道連れに渓谷に落下していった。
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II世でのブロッケンJr. |
王位編終了後、自らの力を平和利用しようとするブロッケンJr.であったが、
祖国ドイツはベルリンの壁が壊された事により、特に超人の力を必要とはせずに、人間達の手で平和化が進んでいった。
こうなるとブロッケンJr.は目標を失ってしまい、 酒浸りに陥り、人々からも信頼を失っていった。
そんな生活を20年続けていったある日、ブロッケンJr.は孤児であり超人でもあった ジェイドに出会う。
悲惨な過去を持ちながらもまっすぐ生きようとするジェイドの精神に心を打たれ、ブロッケンJr.はジェイドを一人前の超人と育て上げる事を決意。
そして自身のゲルマン魂と、かつて自分が超人ナンバーワンになれなかった夢をジェイドに託す事になった。
後に正義超人達が若き超人を鍛える学校ヘラクレス・ファクトリーを設立するが、ジェイドの育成に集中するため教官就任の依頼を断っている。
ヘラクレス・ファクトリー一期生・二期生入れ替え戦でのジェイドの初陣以降、ブロッケンJr.はジェイドのセコンドに付く。
まだまだ未熟なジェイドのサポートをし、ベルリンの赤い雨を禁止するなどの冷静な判断を見せた。
だが、第22回超人オリンピックの際に、ジェイドと万太郎との友情がジェイドの窮地を救ったのを見たブロッケンJr.は、
既にジェイドに自分から教えられる事は無いと悟り、ジェイドの元を去っていった。
究極の超人タッグ編でも他のアイドル超人共々勿論登場し、未来からの正義超人達を敵視していた。
トーナメント開始時は ザ・マシンガンズのセコンドとして落ち着こうとしたが、彼らの戦いぶりに感銘を受け、
夢の超人タッグ偏で負った怪我を隠してジェロニモとのタッグ ザ・テガタナーズを結成し、
恐るべき強さを見せつけている本作のラスボス、時間超人サンダーと ライトニングのファイブディザスターズに対して、
自らは捨て石となる覚悟でリザーブマッチに挑む。
この戦いで時間超人から「善戦はするものの勝つ事は出来ない 善戦超人」などと揶揄され、
その通りに正義超人を苦しめる「伝説破壊鐘」を打ち砕く功績を挙げるものの、時間超人には勝てずに敗北。
それだけでは済まず、試合中に伝家の宝刀ベルリンの赤い雨を放つ 右手を切断されてしまう。
ジェイドは腕を無くしたブロッケンJr.を心配して駆け寄り、ブロッケンJr.の あるはずのない右手と握手をした。
このときのページ下の台詞は究極の超人タッグ偏の締めくくりとなった名台詞である。
ちなみに後の無量大数軍編のサイコマン戦では左手でベルリンの赤い雨を使う描写がある
この事態によりタイム・パラドックスが生じ、未来から来た弟子ジェイドまでベルリンの赤い雨を使えなくなってしまった。
しかしブロッケンJr.も片腕を失ったのを契機に、その後 足を刃と化すブロッケンの帰還という新必殺技を生み出しており、
ジェイドもまた「ベルリンの赤い雨を教えてもらった」記憶が「ブロッケンの帰還を教えてもらった」という記憶に入れ替わった事で、
ブロッケンの帰還を使う事が出来るようになり、ジェイドの試合の際に大いに活躍した。 *3
……が、またしても善戦はするが敵の超人を倒せず敗北。
「万太郎とケビンマスク以外、誰も敵の超人に勝てない」という悪しき作風の犠牲になってしまった。
ちなみにジェイドの持つブロッケンJr.の記憶はその他も色々改変され、右手にフックが付いたのはいいとして、
パン屋のおじさんに罵倒されるというさらに落ちぶれてしまったブロッケンJr.の記憶になっていた。どういう事なの……
なお最終的にはトロフィーの球根の力により手が復活したので、この記憶はどうやら無かった事になった。なんという黒歴史。
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「完璧・無量大数軍」との戦いでは、セカンドステージから正義超人陣営として出場。
『二世』で落ちぶれたとか右腕を失ったとかの話は全部無くなっており、頼もしい姿を見せてくれている。
相棒のウルフマンの姿がどこにも無いと思ったら、密かに引退していたという事が後に描かれた。ひでえ
試合では完璧超人「完掌」 クラッシュマンと対戦。当初はクラッシュマンの必殺技「アイアングローブ」の弱点を見抜いて攻勢をかけるものの、
クラッシュマンが 防御態勢を取って戦い方を変えると形勢逆転されてしまう。そのままアイアングローブを食らってしまい、窮地に陥るが、
ラーメンマンの助言を受けて闘志を取り戻す。
最後はジェロニモのトマホークチョップ、キャメルクラッチ、ベルリンの赤い雨の怒涛の連続攻撃でクラッシュマンを撃破。
中々勝利に恵まれなかったブロッケンが強敵を相手に完全な勝ちを得た事を、解説者やロビンマスク、バッファローマンから賞賛された。
なお、敵のクラッシュマンは前の試合でミスターカーメンを倒しているのだが、その試合でクラッシュマンの部品が吸い取られていた事とか、
以前カーメンがブロッケンと戦った時の因縁とかは、何故か全く描写されなかった。
おまけに回想シーンからブロッケン対カーメンの試合だけきれいさっぱり消えているという不遇っぷり。
ロビンマスク対アトランティスは試合の決め手になるほど重要視されたのに……。
その後はザ・ニンジャとカラスマンの戦闘に駆け付ける。
正義超人を巻き込むまいと冷たい態度を取るニンジャに対し、超人血盟軍Lの陣で無言の激励を送り、彼を勝利へと導いた。
そして物語が進み、完璧超人軍の幹部達「完璧超人始祖」との戦いに突入すると、
ブロッケンJr.は完璧超人側の重要人物であるサイコマンに戦いを挑む。
既に正義超人・悪魔超人達から多数の強豪超人が倒されている中で、
明らかに格下のブロッケンJr.が挑戦するのは敵から心配されるほどの無茶ぶりで、
読者からは「ここまで出てきていないキン肉アタルと交代だろう」とか、
「出撃準備をしてからずーっと音沙汰が無いシルバーマンが来てくれるだろう」などと、
最初からブロッケンJr.敗北は既定路線のように予想されてしまう。
案の定、試合開始と同時にあっさり捕まって、その後3試合が終わるまで延々痛めつけられるという酷い目に遭う。
良くこの時KOされてなかったものである。
そして他の3試合が全て終了し、ようやく出番が回ってくると、それまで為す術も無くやられていたのが信じられないほどの戦いぶりを見せる。
長年設定資料集に書いてあっただけ披露する機会が得られなかった握力の強さという持ち味を活かし、同じく握力自慢のサイコマンに対して堂々と対抗。
クラッシュマン戦で機械超人を一刀両断するほどの破壊力に成長したベルリンの赤い雨の連打や、
驚異の握力を以てのアイアンクローから相手の頭部を叩き付ける新技「ゾーリンゲンの鈍色刃」を繰り出し、
さらに完璧超人秘奥義サンダー・サーベルを叩き切る離れ業をやってのける。
しかしまともに対抗出来たのはあくまで握力という一点だけでしかなく、その他の面ではあらゆる部分でサイコマンに及ばず、
相手のスピードに全く付いていけずに一方的に攻撃を受けた上に、唯一対抗出来た両手の指までも砕かれてしまう。
完全に太刀打ち出来なくなった状態でサイコマンの必殺技「ファントム・キャノン」を喰らって重傷を負い、
なおも立ち上がろうとする気力を見せるが、ここで正義超人側の重要人物シルバーマンが戦いの場に現れる。
サイコマンは愛するシルバーマンの登場に意識を取られ、シルバーマンとの会話に集中したいので適当にブロッケンJr.をKOして試合を終了させる。
おかげでサイコマンが温存していた奥義で殺されずには済んだのだが、戦績としてはかなり悲惨な終わり方になってしまった。
だがこの戦いでの粘りが後のシルバーマンVSサイコマン戦で思わぬ結果を見せる事になる。
なお結果的に戦闘前のニンジャからの激励「生き残れ」は果たす事が出来た。
試合前から「勝てるはずがない」「どうせ選手交代」とささやかれ、本当にその通りシルバーマン登場で終わってしまったのだが、
この試合では 相手があまりにも強すぎて善戦超人扱いはされていない。*4
サイコマンからも「何か一部分でも完璧超人始祖と互角になったというのは凄い事だ」と素直に高い評価を受けている。
そしてブロッケンJr.の最後まで抵抗しようとした悪あがきは、後にサイコマンに対し予期せぬ形で一矢報いることになる。
「サタン編」では、キン肉星における叙勲式に出席中にサタンが張った結界に閉じ込められ、
キン肉マン以外の他のアイドル超人、悪魔超人、完璧超人共々「オメガ・ケンタウリの六鎗客」の襲撃に対応できなかった。
ところがこの戦いに邪悪五神が干渉し六鎗客の内4人が倒され、生き残ったオメガマン・アリステラとマリキータマンが手負いのキン肉マンと戦おうとしたところ、
残虐の神からソルジャーマンの代理として協力を持ち掛けられたアタルがそこに参戦。
アタルは超人強度1億パワーを与えるという残虐の神の提案を断り、その力を以ってサタンの結界に穴を開けて超人を1人外に出す事を要求し、
その結果アタルが「血盟軍の思想を誰よりも理解し信頼も厚い」と評価していたブロッケンJr.が選出された
(神の力を以ってしてもサタンの結界に穴を空けるのは短時間かつ小規模が限界であり、1人しか外に出せなかった)。
予期せぬ形で外に出られたブロッケンJr.は、満身創痍のキン肉マンやかつてコンビを組んだウルフマンの激励を受けながら、
アタルと「フルメタルジャケッツ」を結成し、六鎗客の2人がタッグを組んだ「オメガ・グロリアス」と対峙する。
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