「火事場のクソ力のないキン肉マンを破ることなど
赤子の手をひねるよりたやすいぜーっ!!」
分類:機械超人/残虐超人
出身地:日本(夢の島)
身長:245㎝
体重:700㎏
超人強度:5900万パワー
*1
必殺技:パワー分離機
ゆでたまごの漫画『キン肉マン』に登場する超人の一人。
その名の通りミキサーの姿をした超人で、『キン肉星王位争奪編』にてマリポーサチームの中堅として登場。
アニメ版での声優は
川津泰彦
氏。
必殺技は超人のパワーを本体から分離させてしまう「パワー分離機」
(ミキサーなのに「分離機」なのは、作者が遠心分離機と混同していたためらしい)。
試合開始直後に
キン肉マンにパワー分離器を仕掛けるも、火事場のクソ力のあまりのパワーに失敗しそうになる。
しかし運命の5王子の力を借りた「邪悪友情パワー」
*2によりパワー分離に成功、火事場のクソ力を肉体から分離させ、
天界の邪悪大神殿に封印したばかりか本体までも超人墓場に吹っ飛ばし、キン肉マンを事実上
即死させてしまった*3
(火事場のクソ力は7000万パワーという設定だが、封印できたのは6905万パワーであり、
キン肉マン本来の95万パワーが超人墓場に送られたという設定)。
その後超人墓場でのウォーズマンの助けもあってなんとか現世に戻ってきたキン肉マンにキン肉ドライバーを仕掛けられるが、
ミスター・VTRの「状況予想装置」の編集機能によりキン肉ドライバー破りに成功、返り討ちにして勝利を収めた。
ところが、キン肉マンを破るという大金星を挙げ、さらに残りが大将のミート君ただ一人という状況に慢心していた彼は、
最初こそ優勢だったが、これまでの正義超人達の戦いを見てきたことでその技を身に着けていたミート君に翻弄された挙句、
「閉門クラッシュ」により胴体をへこまされて最大の武器を失うハメに。
さらに試合中キン肉マンに身体のネジを一本抜かれていた事に気付かず、最後はミート君のバックドロップ一発でバラバラになり敗北した。
キン肉マンにシングルマッチで黒星をつけた数少ない超人の一人である。
他はキング・トーン、シシカバ・ブー、プリンス・カメハメの三人。
ただし、この三人は物語全体で言えばかなりの序盤での話で、当時キン肉マンは
「ダメ超人」「ブタ超人」と観客から罵られる程度の扱いだった
(最後の元ハワイ王者、プリンス・カメハメに見出され「
48の殺人技」を伝授された事が、それまで単なるラッキーボーイに過ぎなかった彼が、
真に実力を付け栄光の道へと進む第一歩となったのだが、要はその直前、最も不遇な時代という事である)。
その後、悪魔超人や完璧超人との戦いを経て大きく成長していくのだが(その成果は「火事場のクソ力の増大」という形で数字的に証明されている)、
数々の死闘を経て成長を遂げた王位争奪編のキン肉マンを破ったミキサー大帝はかなり凄い。
……ハズなのだが、彼の勝利が額面通りの評価をされる事は少ない。
これはミキサー大帝戦がザ・ホークマン戦、ミスター・VTR戦に続く三連戦目でキン肉マンがヘトヘトであった事、
さらに試合中でありながらリング外からの邪悪の神々やミスター・VTRのサポートを受けての勝利だった事
(邪悪の神々のサポートがなければ、キン肉マンの火事場のクソ力を分離させる事はできず、
またミスター・VTRのサポートがなければ、火事場のクソ力無しでもキン肉ドライバーでKOされていた)、
そして何よりも体重差675kgのミート君(しかも初試合)にバックドロップ一発で粉砕された事などが原因と思われる。
まだ子供のミート君の閉門クラッシュで胴体が簡単にヒビ割れたり、ネジ一本抜かれただけで簡単にバラバラになるなど、
普通の超人と比べても、その肉体的脆弱さが突出していると思わざるを得ない点も大きい。
とは言え、火事場のクソ力を封印した功績は、ある意味キン肉マンに勝利した事よりも大きい。
これにより、キン肉マンは王位争奪戦の最終戦の最終局面まで火事場のクソ力抜きでの戦いを強いられる事になってしまった。
争奪編中のキン肉マンは「フェイス・フラッシュ」や「マッスル・スパーク」等、火事場のクソ力が無いなりに善戦しているせいか、
ミキサー大帝の快挙については印象が薄れがちだが、やはり王位争奪編の中である意味キン肉マンを最も苦しめた超人だと言えるだろう。
ちなみに王位争奪サバイバルマッチ以後、ミキサー大帝のネジは、キン肉マンが記念として王室の寝室に飾っている事が判明している。
なお、モバイルサイト「週プレモバイル」で配信されている小説『ディープオブマッスル!! キン肉マンリアルノベルズ』にて、
ミキサー大帝の誕生秘話を描いたエピソード「夢の島のミキサー大帝」が公開されている。
「邪悪友情パワー全開!!」
MUGENにおけるミキサー大帝
3種類のミキサー大帝が存在していた。
いずれも作者は
カナディアンマン等も製作した牛鬼氏。
ドット絵は氏の他の超人同様、フリーゲーム『マッスルファイト』のものを参考にして全て手描きで製作したものである。
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ミキサー大帝 |
「パワー分離機」が 超必殺技として搭載されており、体力のみならず相手のパワーゲージも減少させる効果も持つ。
守りを考えずに攻撃を繰り出す簡易 AIも搭載済み。
2011年4月5日の更新によってドット絵が大幅に更新された。これ以前のバージョンの動画使用は不許可との事なので注意。
2011年9月28日の更新で、極寒に搭載されていた敗北時のバラバラ、 謎ジャムやられがこちらにも搭載された。
現在は牛鬼氏の意向により公開停止(動画への使用は許可されている)。
外部AIはikuiku氏によるものが公開されており、2011年10月30日版の本体(末期バージョン)に対応している。
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極寒(ゴッサム) |
牛鬼氏自身によって製作されたアレンジキャラ。
ソニックブームやペガサス流星拳を放ったり、 サウザーらが轢き逃げで援護するといった、
カオスな改変が施されており、カナディアンマン同様、一部の 挑発時は無敵。
こちらも通常版同様のスタイルの簡易AIが搭載されており、通常版に先駆けて敗北時にバラバラになる仕様が再現されていた。
現在は公開停止されていて、旧verのミキサー大帝同様、動画での使用は禁止されている。
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永琳ちゃん開発・ミキサー大帝1969号 |
これらのミキサー大帝よりも先に、牛鬼氏が のりものキャラとして公開したもの。
下の動画ではタイヤで走っているが、末期のバージョンでは二足歩行になっていた。
現在は公開停止されていて、極寒(ゴッサム)同様、動画での使用は禁止されている。
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出場大会
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一覧 |
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永琳ちゃん開発・ミキサー大帝1969号 |
【永琳ちゃん開発・ミキサー大帝1969号】
凍結
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出演ストーリー
*1
なお、ミキサー大帝に限った事ではないがマリポーサチームは全員5000万パワー以上とされていたにも拘らず、
一部のメディアでは明らかにそれに満たない数値であった(ちなみにミキサー大帝は700万パワー)。
流石に長年ツッコミの対象になってまずいと判断されたか、
2019年に学研から発売された図鑑『超人』では、マリポーサチームの全員が5000万パワー以上に設定し直される運びとなった。
*2
一部ファンからは
1億パワーあったマリポーサが96万パワーのロビンマスクに負けたのはこれで使い過ぎたからとか、
同じくソルジャーも使い過ぎてキン肉アタルに敗れて取って代わられたという冗談混じりの憶測もあった。
ビッグボディに至っては
あそこで殆どのパワーを使い過ぎて瞬殺されたとかと言われる始末。
*3
ちなみに、キン肉マンを
事実上「殺した」というのであれば、
黒星ながらも「火事場のクソ力」状態のキン肉マンを死に追いやった悪魔六騎士の「スニゲーター」がよく話題に上がる。
こちらはミキサー大帝とは違い、キン肉マンを「火事場のクソ力」状態のまま、試合終了後に過労死させるという、
他の大ボス達が
真に成し遂げられなかった事をやってのけた超人。
試合自体はキン肉マンが勝ちだが、もしその後にウルフマンに超人パワーを分け与えられなければ、
事実上、悪魔六騎士の勝利が確定する所だったのだ。
スニゲーターは悪魔六騎士の中で最初に戦ったキャラなのだが、未だにこのキン肉マン殺しは語り草になっている。
また、スニゲーターは悪魔将軍の1500万パワーを遥かに上回る
超人強度4000万パワーを持ち、
これは当時のキン肉マンの火事場のクソ力を上回る数字だったのだ……とも語られたが、
実は
400万パワーの誤植だった。説得力のある話だったのに……。
最終更新:2024年10月31日 13:38