「ここは 転職をつかさどるダーマの神殿。
職業をかえたい者が来るところです。
転職を ごきぼうですか?」
2000年よりエニックス(現スクウェアエニックス)から発売されたRPG『ドラゴンクエストVII』に登場するキャラクター。
過去の世界におけるダーマ神殿の大神官。まだ年若い少女ではあるが、大神官として相応しい実力と心を持っている。
主人公たちが魔物に乗っ取られたダーマ神殿に訪れた当初はニセの大神官アントリアによって囚われの身となっており、
彼女を救うことがダーマ編における大きな目的の1つとなっている。
仲間としては一時的にパーティーに加わるNPCキャラで、助けた直後とアントリア戦で活躍をする
ヒャダルコ、
ベホイミなどのその時点においてはトップクラスの魔法を操り、
また「様子を見る
という名のサボり」などの無駄な行動をすることもないため非常に役に立つ。
なお、このダーマ編は作中で最も多くのNPCキャラが登場(フーラル、カシム、ザジ、フォズの4人)しており、
フォズの能力はその中でも最強。
魔力は勿論のこと、
物理攻撃力すら他の男3人を抜いている。
ぅゎょぅι゛ょっょぃ
ちなみに3DS版では
物理
とはいえどもきっちり魔法を使っている様子が確認できる。
自分よりも大きな闘牛の突進にも耐えれる謎のパワフルさも発揮するし、
NPCなので倒れることもないためにボスの放つ念じボールによる大ダメージも余裕で耐えることができる。
特にフォズが仲間になるダーマ神殿篇ではアントリアに騙されたダーマ神殿でだーまされた結果、
あろうことかあらゆる特技と呪文が封印された状態で冒険をする事態に陥ってしまう。
時期として主力だったかえんぎりキーファが抜けてただでも戦力低下が否めず、クリアするまでの間は苦戦の連続であり、非常に難易度が高い。
おまけにDQシリーズ全体でも数少ない強制敗北戦闘イベントも数回ある為、多くのプレイヤーが苦しめられてしまう。
フォズが仲間になる頃は力を取り戻してはいるが、彼女と共に戦うことになるアントリアの強さもバカにならない分、
フォズの存在はとんでもなく頼りに思えるのだ。
強いて言えば、直前のカシムとは違ってすぐ離脱してしまうあたりが難点といえば難点だろうか。
あえてすぐ先には行かずに闘技場に戻ってフォズと一緒に戦うことも可能ではある。
ちなみにデバックの消し忘れなのか、この時の闘技場ではスライムナイトに襲われている囚人服の男性を助けようとすると、
なぜかスライムナイトではなくフライングデビルと戦うことになるバグがある。
この魔物は本来かなり後半に出てくるモンスターであるために、転職すらまだできないこの時点のレベルではとんでもなく強い。
直前に戦ったボスたちをしのぐ強さに圧倒するプレイヤーも多いはず。
スライムナイトに話しかければスライムナイトと戦えるのでそのようにして戦うか、素直に無視するのが適切だが、
フォズを連れているなら引き返して経験値稼ぎで挑むのも良いかもしれない。
3DS版では、それまで出さなかった会心の一撃も出すようになった。
他のNPCにも言える事だが、この会心の一撃の威力は300近くにもなり、ケタ外れに高い。
しかもよく出る。
場合によっては彼女一人だけでアントリアを吹っ飛ばしてしまえる。
そんなに強いのに神殿を乗っ取られるって……
とはいえ、パーティーメンバー全員が倒されると全滅なので、倒されないようにHPは高く保っておこう。
また彼女にまつわる追加シナリオも存在し、そこでは主人公の選択次第では泣き出してしまったり、
彼女の異常な強さは作中で「伝説の英雄」と呼ばれた主人公の仲間メルビンの力を借りていたからだったなどの話が聞ける。
彼が伝説の英雄のくせにレベル19無職で仲間になる理由もここで明らかとなった。
「そう ですか…。 すみません 無理を申しました。 どうか お忘れ下さい」
「そもそも この事態は 私の 大神官としての チカラ不足が 招いたこと。 」
「いつも いつも
皆に 無用な苦労ばかりかけて…
わ 私は 私… は… 」
なんと フォズの瞳から
ぽろぽろと 涙が こぼれ落ちている…。
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小説版では |
土門弘幸氏著の小説版においても登場し、 盲目という設定が付加されている。
前ダーマ神官が拾った捨て子で、その正体は不明だがどうやらただの人間ではないらしく、
魔物であるアントリアをして「化物」と言わしめた。
彼女自身もそれは重々承知のようで、全体的に儚げな印象を与えている。
この他、土門氏の小説版は原作設定を大きくふくらませており、
過去シリーズを手がけた高屋敷英夫氏、久美沙織氏とはまた違った魅力にあふれた良作である。
現状最後のDQ小説版であると共に、唯一単体で再販された事がある……といえば理解して貰えるだろうか。
機会があればぜひとも手にとって頂きたい。
ちなみにフォズは公式のイラストが存在していないため、小さな ドット絵から姿を想像するしかなかったのだが、
よく見るとこの小説版のイラスト通り、おさげの黒髪に白いベールつきの帽子なのが分かる。
しかしベールはともかくおさげは認識しづらく、前髪も隠れているので水色のロングストレートだと思った人が多かった。
3DS版では髪のボリュームが増し前髪も出しているので分かりやすくなったが、旧ドット絵の誤解がしみついている人は違和感を覚えるようだ。
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キャラバンハートでは |
序盤のパーティーメンバーの1人、種泥棒キーファを主人公とした
『ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート』でも登場。こちらではモンスターの転身を担当している。
こちらはドット絵の印象だけを参考に描いたのかベールなしで水色の髪である。
DQ7スタッフはイラストレーターに資料を渡してあげなかったのだろうか…
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二次創作等においては主人公の他、パーティーメンバーの1人である狼少年ガボとのカップリングが多い。
これは作中ガボが「転職するならフォズ大神官でって決めている」など、フォズに惚れているような発言をしていたため。
まぁ現代の大神官はハゲのおっさんなので、ガボに限らず大抵の男はそう思うだろうが……(一応3DS版ではそこそこ高僧になっており、帽子もかぶっている)。
わざわざ過去のダーマへ戻って転職していた人も多いとか。
MUGENにおけるフォズ
メタルスライムや
ホイミスライム、
キングスライムを作成したfukin-otou氏によるものが存在。
フォズらしく氷を使った攻撃がメインで、ガボを
ストライカーとして呼んだりすることもできる。
作中で使ったヒャダルコは勿論のこと、VIIにはない上級呪文であるヒャダインも扱えるようになっている。
12/13更新でさらに投げと3ゲージ・高威力の『マヒャド』も追加された。
このマヒャドだが、「発生が遅い」「無敵状態・もしく
飛び道具無効等を持つ相手には効かない(厳密には
発動できない
)」という
ロマン要素を兼ね備えており、氏いわく「
ハラハラリスペクト」らしい。
勝利時には戦士や僧侶、果ては
プラチナキングにまで
コスプレ転職する。
デザインはキャラバンハート準拠だが、髪を結んでおらずベールもないので小説版とも3DS版とも異なる。
特殊カラーも搭載されており、以下のように性能が変わる。
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特殊カラー詳細 |
6P(白)・・・HP自動減少
ダメージを食らうと回復
HPが下がるごとにATK減少
食らい抜けあり
11P(金)・・・投げ無効
HP自動回復
ATK1.4倍
ダメージ食らうと回復
設置技出し放題
設置やら小さい玉やらヒャドやらの援護
食らい抜けあり
技の無敵が増加
12P(黒)・・・ATK1.6倍 HP減ると1.8倍
HP150以下になると回復付加
ヒャダルコとヒャドたくさんの性能変化
特に12Pの性能は凄まじく、 バルバトス・ゲーティアや ブロリーを同時に相手して勝てるほどの強さを発揮する完全な 狂クラス。
(バ)「貴様、本当に人間か…!?」 ……それはアンタが言えた義理j(ブチ殺す!
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なお2014年8月4日に公開停止され、現在はダウンロードできない。
「え? 今 アルスさんは むしょくになりたいと そう申したのですね?」
「ふむふむ ありのままの自分に もどりたいと いうわけですね。
自然体で 生きるのも じゅうぶん 価値のあることです」
出場大会