プロシュート

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プロシュート - (2021/05/20 (木) 00:20:49) の編集履歴(バックアップ)









「『ブッ殺す』と心の中で思ったならッ!
 その時スデに行動は終わっているんだッ!」

荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第五部『黄金の風』の登場人物でスタンド使い
リゾット・ネエロ率いる暗殺チームの一員。
ヴェネツィアへと向かうブチャラティチームをフィレンツェ行き超特急にて襲撃、弟分のペッシと共に激戦を繰り広げた。
プロシュート (Prosciutto) とは、イタリアでは豚のもも肉のハムを表すが、日本などでは特にイタリア産、またはイタリア式の燻製しない生ハムのことを指す。
この人の好物だったりする。

作中でニュービーギャング(後輩)のペッシを連れている部分などから、それなりのキャリアはあると思われるが
彼自身はラスボスでも中ボスでもなく、あくまでただのギャングの一人である。
「暗殺チーム」全員に言えることであるが、その一員として参加している以外には特にプロフィールも明かされておらず、
彼がギャングになった経緯、スタンド発現のきっかけなどは不明である。

ギャングの組織パッショーネに所属するギャングの一員であり、目的のためなら一般人を巻き込む戦法も採る、紛れもない悪人であるが
「暗殺チーム」が裏切ったきっかけが「ボスに仲間を惨殺されたために、ボスに復讐する」というものであるため、
現在「暗殺チーム」参加者たちの仲間意識はそれなりに強かったのだと推測される。

人呼んで兄貴
作劇的には途中に登場する敵の一人という位置取りだが、その数多くの名言、壮絶な最期、ペッシとの会話から覗かせる
面倒見のよい一面などから高い人気を持つキャラクターである。
その兄貴っぷりたるや、単行本のスタンド紹介のページに「本体:プロシュート兄貴
と記載され、第4部虹村形兆第6部のエルメェスと合わせてジョジョ三大兄貴と巷で称されるほどである。
約一名兄貴どころか妹キャラ混じってるけど気にしてはいけない。彼女は精神的兄貴に属する!姉御でいいじゃんというツッコミもなしだ!
だいたい合ってる

+ 見よこの兄貴っぷり
グレンラガン』のカミナ、『スクライド』のクーガーらに並び、世界三大兄貴の候補としてもよく名前が挙がる。

その名言具合から「ジョジョを知らない」という人もセリフだけ知っていたり、
ジョジョのパロディが多い漫画、「太臓もて王サーガ」の人気投票において、
本編に1コマも登場してないのになぜか票が入っていたなどの伝説を持つ。

その知名度から「外せない」要素であったのか、PS2版ゲーム『黄金の旋風』においても
原作での言動やスタンド発動の条件から登場させるのが難しかったメローネと、
相手の都合から暗殺チームリーダーのリゾットが省略される中、列車の中での戦いが再現されている。
スタンド能力は老化攻撃を止める(か、氷で冷やす)ことが無い限りじわじわと体力・スタンドパワーが
減少していくという格好で再現されている他、本編中での決着も再現可能…と超優遇であった。
PS2用ソフト『黄金の旋風』でのCVは同作でセッコ役と二役を演じる うすいたかやす
PS3用ソフト『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』でのCVは 寺島拓篤 が担当している。
TVアニメ版でのCVは『オールスターバトル』ではギアッチョを演じていた 鈴木達央 が担当。
プレイアブルキャラクターではなく駅のステージにモブとして登場。
ある条件を満たしてKOすると倒した相手をペッシがビーチボーイで引きずり回す特殊な演出(シチュエーションフィニッシュ)が入り、
兄貴の台詞は「でかしたぞペッシ」の一言のみでペッシよりも少ない。

+ スタンド:『ザ・グレイトフル・デッド
スタンド:『ザ・グレイトフル・デッド

「あともうちょっとで喉に食らいつけるってスタンドを決して解除したりはしねえッ!
 たとえ腕を飛ばされようが脚をもがれようともなッ!」

「本体:プロシュート兄貴」(兄貴まで公式名称)
破壊力 - B スピード - E 射程距離 - 列車一本分は十分
持続力 - A 精密動作性 - E 成長性 - C
全身に目玉が配置された人型のスタンド。下半身は無く、大きな手を持つ両腕で体を支えている
生物を急激に老化させ(この老化自体ではなかなか死なないが、非常に脆くなり些細な衝撃で死ぬようになる)、
老化に応じて肉体、精神力、記憶力なども衰えさせることができ、
精神力から生み出されるスタンドも本体が衰えれば同様に衰えてパワー・スピードが落ちてしまう。
アレッシーの持つ「若返らせる」スタンドとは対照的な能力だが「正反対」なわけではなく、アレッシーは成長も老化も戻す*1のに対し
兄貴は成長は無しで老化だけをもたらし、作中ではジョルノ達の他に乗客の赤ん坊も成長せずに老化した姿で描かれている。
AKIRA』の老けたガキどものような感じになると言えば知っている人には分かるだろう。

テーブルの上に置かれたフルーツや植物もカサカサになっていたところを見ると、効果は動物に限らないようだ。
特筆するほどのパワーやスピードはないが、相手を老化させることにより近距離型のスタンドとも互角に渡り合う。
「全身の目玉から老化ガスを発生させる」「本体を老化させて被害者に偽装する」「相手に直に触ることで急速に老化させる」
といった使い方が可能な他、老化ガスは有効範囲を調整可能なようである。
(本人曰く、列車をまるごと頭から最後まで老化させるのは余裕らしい)
後者2つによる奇襲でミスタを戦闘不能に追い込んだ。

また、「体温が低いほうが老化が遅い」という特性を持っており、暗殺チームの目的である
トリッシュを殺してしまわないよう(女性は男性に比べて体温が低いため)になっていた。
そのため、ターゲットが氷で体を冷やしたりした場合は老化効果が出るのが遅くなる。
このことから読者の間では「根掘り葉掘りの人が敵に回ったら兄貴ヤバくね?」とネタにされる。あと鳥公

スピードEだが、これは「下半身が無いため移動速度が遅い」といった意味合いだと思われる。
動作速度は早く格闘能力は比較的高いため、動作で考えればB程度だと思われる。
また、射程距離は長いが、スタンド自体は遠くには出せないと思われる。

「矢」によって発現したとされているスタンド能力であるが、「体温が低いほうが老化が遅い」が調節が可能なのか否か等、
そのプロフィールは本体と同じく謎が多い。

名前の元ネタはアメリカのバンド「グレイトフル・デッド」。
日本でこそ知名度はあまり高くないが、アメリカにおいてはヒッピー文化との結びつきなどと相まって爆発的人気を得、
いつでも即興で演奏する彼らの追っかけ軍団である「デッドヘッズ」が大量に生まれるなどした伝説的バンドである。
「自分たちのバンドの演奏を録音し、交換する」行為を容認、むしろ推奨していたということもあり、
これがさらなるファンのライブへの動員を生んでいたことでも有名。
1994年にはロック殿堂入りをしたが、1995年にリーダーのガルシアが亡くなったことで活動停止・解散された。
なお、バンド名の意味するところは「感謝する死者」であり、「偉大なる死」というのは誤訳になる。
そもそもスペルからして「Grateful Dead」で「Greatful」ではない。

劇中ではミスタ及びブチャラティと対峙。
ミスタを戦闘不能に追い込み、尚且つ頭部に銃弾を撃ち込んで確実に仕留めた筈が、
ミスタのスタンド「セックス・ピストルズ」のNo.5がギリギリのところで銃弾を防いでおり、
更にNo.6がブチャラティに危機を知らせたことでブチャラティと戦闘になる。
ブチャラティの決死の機転でお互いに高速走行中の特急列車の外に放り出され、
咄嗟にペッシの釣竿状のスタンド「ビーチ・ボーイ」の糸に二人とも掴まるが、
ピストルズからビーチ・ボーイの情報を得ていた結果、その能力をブチャラティに利用されてプロシュートは途中で振り落とされてしまう。
老化能力が解除された為に、本体であるプロシュートは死亡したかに思われた……が、致命傷を負った状態で列車の車輪の隙間に潜り込み、スタンドを再発動。
以降、彼自身が宣言したとおり死の瞬間まで能力を解除することはなかった。
その壮絶な行動による兄貴の「覚悟」を心で理解したペッシは頼りない新人からブチャラティも戦慄するギャングへと変貌、
油断ならない攻撃でブチャラティを追い詰めるが……。
トリッシュ達が入った亀を道連れにしようとした隙を突かれ、体をジッパーで分解された挙句、大半を川に流されて再起不能となった。
ブチャラティの決め台詞「アリーヴェデルチ」はこのときに初めて使われた。

アニメ版で描写が追加され好評を博した暗殺チームの過去話でもペッシ共々登場。
レストランでエスプレッソの後味に慣れずミルクを注文したペッシに、そうした軟弱な立ち振る舞いから直していけと説教するなど、
相変わらずの兄貴ぶりであった。
正確には、「その振る舞いが同席した他の先輩方に恥をかかせるかもしれない」ということに思い至れない配慮の足りなさを叱ったのであり、
後日、表向きのプライベートに2人で立ち寄ったカフェにて、ペッシがミルクを注文しても咎める様子は無かった。


MUGENにおけるプロシュート


あまりもの氏によるプロシュート兄貴が公開されている。
勝利すれば「プロシュート兄貴 WIN」と表示され、構成ファイルの名前がだいたい「aniki」となっている兄貴仕様。
ディスプレイネームは「prosciutto」だが、nameはしっかり「prosciutto_aniki」になっている。
「兄貴ィッ!プロシュート兄貴ィッ! やっぱり兄貴ィは、スゲェーやッ!」

システムは三部ゲー風。独自の「老化ゲージ」を搭載している。
このゲージは特定の攻撃を使用、もしくはヒットさせた場合に上昇し最高八段階まで達する
ゲージ量に比例して、与えるダメージが上昇していくようになっている。

上記のミスタを撃ったシーンを再現したダウン追い打ち可能な下段攻撃『「ブッ殺す」と心の中で思ったなら!』
ワンボタンで発動するガード不能の掴み技『朽ち果てろ!』
などなどの必殺技を駆使して接近戦を挑んでいく性能。
レベル調整可能なAIも同梱されている。

更新によりスタンドモードを搭載、全体的に性能の見直しが図られ対空技が追加された。
スタンドONでも空中ダッシュや2段ジャンプは出来ないので注意。

動画での使用やAI製作OK、むしろ大歓迎とのこと。
動画使用の際は、出来る限り最新版での使用が推奨されている。

「栄光は…………おまえに……ある……ぞ…」
「やれ……やるんだ…ペッシ。」
「オレは………おまえを…見…守って……いるぜ……」

出場大会

出演ストーリー