グリムジョー・ジャガージャック


「…俺の名を忘れんじゃねえぞ そして二度と聞かねえことを祈れ」

「グリムジョー・ジャガージャック
 この名を次に聞く時がてめえの最後だ 死神」

漫画『BLEACH』の登場人物。
悪霊「(ホロウ)」の中でも死神の力を手に入れて魂の限界を取り除いた上位種「破面(アランカル)」の一体にして、
藍染惣右介に仕える最高幹部「十刃(エスパーダ)」のNo.6(セスタ)
アニメの担当声優は 諏訪部順一 氏。

十刃の中で最も好戦的な破面であり、障害となる(もしくはその可能性のある)者は、
強弱を問わず抹殺すべきという考えの持ち主。
藍染に対しても破面の力を手に入れる目的があったのと、彼の強さを悟って従っているだけであり、
当人の前では一応最低限の敬語は使うものの不遜な態度を崩そうともせず、
あまつさえ彼のいない場所では普通に「藍染」と呼び捨てにしている始末である。
このため、大なり小なり藍染への忠誠心も持つ大半の十刃のメンバーとは反りが合わず、
興味が無い者にはとことん無関心なウルキオラ・シファーが(「彼にしては」だが)珍しく嫌悪感を見せる程度には意識を向けていた他、
東仙要からは特に疎まれており、独断専行を口実に処刑を進言されたほど。

破面篇での黒崎一護との闘いで彼に傷を付けられたことから自分の獲物と見なし、
一護が「仮面の軍勢(ヴァイザード)」と組んで虚化を抑えるのではなく戦闘に活用する決断をした大きな要因となった。

短気かつ凶暴だが、一護の月牙天衝の性質や虚化の特性を早々に見抜くなど、戦闘に関しては頭が回る。
また、普段の言動に反して義理堅い一面があり、井上織姫に傷を治してもらった借りを返すために、
彼女を暴行していたロリとメノリに対して凄惨なリンチを加えて借りを返している他、
一護との決着を付けるため、わざわざ織姫を連れ出してウルキオラとの戦いで傷を負った一護を治療させて、
対等の条件での戦いに臨んでいる。
一方で、借りを返し切れば必要以上に情を移すことは無く、一護に虚化を使わせるために織姫に向けて王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)を放つなど、
恩人であろうと平気で自分の目的のために割り切って殺害できるタイプ。
また、一度降格した際に自分を嘲弄した十刃の後釜ルピ・アンテノールを不意打ちで殺害するなど、
義理堅い武人気質な部分があるのは事実だが、自分をコケにした相手にはその限りではない。
良くも悪くも「恨みも恩も忘れない」、借りを作った相手には誰だろうと返し、
自分を見下した相手はいかなる手段を用いても落とし前を付ける性格なのである。

回想で破面になる前の中級大虚(メノスグランデ)であるアジューカス級の頃の姿が原作で出ており、
アジューカス級の中ではかなり小柄かつ豹に近い獣型の外見であった事が明かされた他、
シャウロン・クーファンを始めとする彼の従属官(フラシオン)とは、
大虚時代から徒党を組んでいた古い付き合いと発覚している。
なお、作者は「十刃メンバーはほとんどヴァストローデ(最上級)」と答えているが、
上記の回想後にグリムジョーがヴァストローデ級に進化したのか、アジューカスのまま破面化したかは不明
(破面化の際に完全に人型になれるのはヴァストローデ級のみで、下ほど完全に破面化できる成功率は下がるらしいが、
 少なくともグリムジョーは人型に限りなく近い形で破面化には成功している)。
裏設定によればシャウロン達と共に藍染の下に入った時点の階級はNo.12で、
その実力で一派の中ではグリムジョーだけが後から唯一十刃入りを果たしたらしいが、
最終的に大虚時代のグリムジョーがアジューカスかヴァストローデだったかは言及されていない。

戦闘能力

素の状態でも卍解状態の一護と渡り合うスピードと、黒い月牙天衝の直撃にも耐える鋼皮を持つ。
また、本来飛び道具である虚閃(セロ)をゼロ距離射撃で喰らわせようとするなど、
非常に攻撃的な戦闘スタイルを取る。
加えて、普段の言動に反して上記のように戦闘限定で高い観察眼を見せている。

なお、千年血戦篇にて浦原喜助が実力で劣る織姫とチャドに何かを使わせてグリムジョーをテントの外に追い出す場面があるが、
作者曰くこの時使用されていたのは浦原が開発したグリムジョーのみが嫌がる音を出す装置との事。

  • 帰刃(レスレクシオン)豹王(パンテラ)

解号は「軋れ~」。
開放すると鋭い牙、猛獣の鬣を思わせる長髪、獣のように尖った耳、鋭利な黒い爪などが備わり、
大虚時代の特徴を人型に融合させたような獣人の姿に変化する。
この形態では、機動力とフィジカルが飛躍的に高まり、虚化した一護と対等に渡り合えるほどの実力を発揮できる。
また、近接戦メインだが、弾一つで虚夜宮内の巨大な柱を破壊できる「豹鉤(ガラ・デ・ラ・パンテラ)」という飛び道具も使える。
最大の必殺技は両手の爪から青い霊圧で構成された十本の巨大な刃を放つ「豹王の爪(デスガロン)」。
千年血戦篇では豹王のデザインが微妙に変化している。

ノイトラ・ジルガからは軽んじられる発言をされていたが、千年血戦篇では手負いとはいえ星十字騎士団(シュテルンリッター)の幹部であるキルゲ・オピーを一撃で倒し、
最終決戦でもアスキン・ナックルヴァールに一度は行動不能にされるも、浦原喜助の卍解によってアスキンの猛毒領域を突破する通路が作られると、
豹王でアスキンに反応する隙も与えないまま致命傷を与えるなど、破面の中では戦績に恵まれている
(十刃の序列は戦闘能力順ではなく破壊力順なので総合戦闘力ならノイトラより強かった可能性もゼロではない。
 少なくともノイトラは自分の方が上と認識していたが)。
また、本編完結後の成田良悟氏の小説によれば、アスキンの「致死量」による攻撃を受けながらも生還したことで、
涅マユリ製の有毒の血液を持つゾンビにされたルピの返り血を大量に浴びても、大した影響を受けない程の毒物への耐性を獲得していると明かされた。

これだけの実力を誇りながら、本編完結後に作者はQ&Aにて、
ウルキオラと同じ刀剣解放第二階層の域に到れる可能性がある者にグリムジョーの名を挙げており、
本編完結時点でもまだ発展の余地を残しているらしい。


MUGENにおけるグリムジョー・ジャガージャック

Salah氏による『JUS』風ドットを用いたMUGEN1.0以降専用のちびキャラが公開中。
ちびキャラながら高い機動力とコンボ性能を備えている他、
「虚閃」などの飛び道具も備えた遠近共にバランスの取れたオールラウンダーなキャラとなっている。
ただし、ちびキャラ故に広いステージだと飛び道具が妙な所で途切れるので注意。
超必殺技では当身技や帰刃して連続攻撃する技がある。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画

この他、Giovanni氏によるキャラも存在していたが、現在はデータ削除につき入手不可。

出場大会



最終更新:2024年11月10日 10:41
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