「タロウ」の息子の物語。
そして「タイガ」がここにいる!
この地球に、宇宙人が密かに暮らしている事はあまり知られていない。
これは、そんな星で出会った若者達の奇蹟の物語である。
「叫べヒロユキ!バディゴー!」
「光の勇者、タイガ!」
「バディー………ゴー!!!」
ウルトラマンタイガ!
円谷プロの特撮作品『ウルトラマンタイガ』の主役ヒーローであり、ウルトラ兄弟の六男である
ウルトラマンタロウの息子(上記画像中央)。
「光の勇者」という
二つ名を持つ新人ウルトラ戦士であり、光の国出身の主役ウルトラマンの中では最年少である
(外伝作品を含むなら『ウルトラマン物語』や『ウルトラマンキッズ』に登場した幼少期のタロウが最年少(小学生相当)。
それ以前にタロウの年齢には色々疑問があるのだが…
出身地を問わなければ
ジードが「19歳」でぶっちぎりの最年少である)。
また、令和初のウルトラ戦士でもある。担当声優は
寺島拓篤
氏。
当然ながら
仮面ライダーからウルトラマンになったとかではない(中の人は『ウルトラマンネオス』の主役も務めていたけど)。
道場を開いていたり、
手乗りな訳でもない(
手乗りサイズに縮小化も可能だが)。
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プロフィール |
身長 |
50メートル(一時的に人間サイズ、もしくは10数センチの幻影状態になる事もある) |
体重 |
4万トン |
年齢 |
4800歳(地球人換算で中学3年~高校1年生) |
飛行速度 |
マッハ10 |
走行速度 |
マッハ2.4 |
水中速度 |
150ノット |
ジャンプ力 |
800メートル |
腕力 |
6万トン |
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(『ザ☆ウルトラマン』から40年ぶりに登場した)惑星U40のウルトラ戦士である「ウルトラマンタイタス」(画像左の黒くマッチョなウルトラマン)と、
惑星O-50のウルトラ戦士である「ウルトラマンフーマ」(画像右の青いウルトラマン)との3人で、
ヒーローチーム「トライスクワッド」を結成していた。
しかし、悪のウルトラ戦士であり、かつてのウルトラマンタロウの友人でもあった
ウルトラマントレギアに戦いを挑むが返り討ちに遭い、
他のトライスクワッドの2名共々粒子レベルで分解されてしまう。
そのまま宇宙を漂う内に、地球と同様の環境の惑星に他の星の宇宙人も密かに生活しているという別次元の地球"パラレルアース"に流れ着く。
その地において、宇宙人から怪獣ゲスラの幼体を身を挺して守ろうとする少年、
工藤ヒロユキの行いに心打たれ、彼と一体化し宇宙人より命を救う。
12年後、民間警備会社E.G.I.S.のメンバーとなったヒロユキは、
マグマ星人が競売にかけようとするゼガンのデモンストレーションの戦いに巻き込まれた上に、
護送している途中であったザンドリアスの赤子をマグマ星人に人質として取られてしまう。
更にゼガンとの戦いに突如出現したヘルべロスによって絶体絶命の危機に陥るが、
ザンドリアスの赤子を救おうとする強い意志をタイガに認められ、ウルトラマンタイガへと変身。見事ヘルべロスを撃破する。
その後、タイガ同様に粒子となり宇宙を放浪していたタイタス、フーマとも出会い一体化、
『ウルトラ』シリーズ史上初となる
3人のウルトラマンと一体化している変身者となった。
性格は良くも悪くも熱血漢の若者といった感じであり、「困難な状況にも立ち向かえる」という長所になる時もあれば、
「考え無しな行動で窮地を招いたり、相手の地雷を踏み抜いてしまう」という短所として描かれる事もあった。
(後者に関しては、タイタスの過去について語られるボイスドラマ内で彼の身体が黒い事についての疑問を口にし、
フーマから「見た目の話ってのはデリケートなんだよ!」と咎められる一幕がある
*1)
また本人からすると「タロウの息子」という肩書きは誇りであると同時にコンプレックスでもあり、
トライスクワッドを結成するまでは心の底から信頼できる友人もほとんどいなかったという一面もある。
とはいえ、マイナーな怪獣・超獣にも詳しいなど、タイタス程ではないが知識の豊富な一面も見せており、
ファンの間では「基本的には育ちの良い優等生」と評価される事が多い
(次作の主人公である
ウルトラマンゼットが「勉強の苦手なアホの子」として描かれた事も大きい)。
……「勤務中に
宇宙警備隊大隊長(つまり上司)を「じいちゃん」と呼んでしまい、父親のタロウにお叱りを受ける(『ギャラファイ・大いなる陰謀』にて)」
など、ポカをやらかす事もないではないけど。
父へのコンプレックスなどもあり、前半は本編開始前にコンプレックスを乗り越えたタイタス、フーマに比べて心身共に劣っている面が目立っていたが
(特撮でよくある初期フォームで苦戦、別形態で勝利という作劇上の都合もある)、
フォトンアース、トライストリウムになる過程で精神的にも大きく成長し、それに伴い実力も上がっていった。
それ故か本編開始前はタロウからは半人前扱いされていたが、
危険な技であるウルトラダイナマイトを見様見真似で再現するなど
(口ぶりからタロウが伝授していなかったのは確実。物騒だから仕方ないが)、
祖父と父同様に才能に恵まれてはいた模様。
…それ故に、父・タロウのかつての親友であったものの、才能への嫉妬から闇に墜ちた男に執拗にその信念を蝕んでやろうと狙われることとなるのだが。
またかよ…
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各形態の詳細 |
「輝きの力を手に!」
ヒロユキがフォトンアースキーホルダーをダブルリードする事により、黄金の鎧を身に纏ってチェンジする強化形態。
地球のパワーと、タイガの中に宿る光の力が融合した事により誕生した。
ナイトファングや ギマイラなど、通常形態では敵わなかった相手も難無く撃破できる程にパワーアップしている。
ちなみに経緯上タイタスやフーマがこの鎧を貰っていた可能性もあり(ぶっちゃけると たまたま入手時にヒロユキが変身していたのがタイガだったため)、
ボイスドラマでは他2人にタイガだけ強化形態を得た事について羨ましがられた。
筋肉や素早さに対する鎧は持ち味を十分生かし切れなさそうであるが…
鎧やウルトラホーンの大型化から、デザインモチーフは『超闘士激伝』の超闘士タロウではないかとする視聴者もいるようだ。
「タイガ、トライブレード!燃え上れ、仲間とともに!」
「「「「バディィィィィー・ゴォォォォォ!!」」」」
トライスクワッドの3人がヒロユキを介して合体して誕生したスーパーウルトラマン。
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僕は君、君は僕なんだ……! |
中盤、トレギアが初期から仕組んでいた策略によりタイガは闇の力に染まり、ヒロユキとも分離してしまう。
同じく闇に飲まれそうになっていたヒロユキは、タイタス、フーマ、E.G.I.S.の仲間達によって救われ、
タイタス、フーマの助力の元、タイガのカラータイマーに飛び込み、精神世界に入り込む。
「タイガ、目をさませぇぇぇぇ!」
ヒロユキは等身大のタイガを思い切り殴りつけ、ダウンしたタイガに語り掛け説得。
更にそこに現れたタイタス、フーマ、そしてヒロユキを加えた4人の新生トライスクワッドとしてトライストリウムへの合体が可能となった。
そしてヒロユキはウルトラマンを殴り倒した初の主人公(しかもワンパン)となり、
同時に今まで彼を軽んじていたトレギアからはタイガに次いで執着される事に……。
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ヒロユキに関する余談 |
主人公であるヒロユキだが、この話が描かれる第16話まで、歴代主人公でもかなり地味だと言われていた
(前半の戦闘中、3人に比べて喋る機会が少なかったり、ボイスドラマに登場していない等)。
だが、タイガをワンパンした事で一気に評価が見直され、
更に劇場版ではトライストリウムとタロウのウルトラダイナマイトのぶつかり合いで、タイガの方が押され始めると、
「僕たちも燃えるぞ!」とただの人間なのに真っ先に燃え上がり、タイガの勝利を後押しした。
なおウルトラマン3人と融合している事でのメリットはほぼ無く(強いて言うならヒロユキが格闘戦をする場合4人分の視点で死角がない)、
むしろ3人の肉体復元のために描写はなかったが負荷がかかっていたらしく、完治した劇場版では「普段より調子がいい」と言うほど。
このように改めてみるといろいろとぶっ飛んでいたため、「一人だけ(一般人がやたら強い)タロウ世界の住人」等と言われる事に。
挙句本編後設定のショーでは、トレギアの策略でトレギアに変身させられてしまうも、
内側から抵抗しトレギアを妨害、そして分離後はやっぱり殴り付けた。
その上トレギアも憤慨するどころか「やっぱり君はそうじゃなくちゃねぇ」と、
トレギアにすらヒロユキとはそういうものだと思われている節がある。
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トレギアをも打ち倒すほどの実力で、基本的にはベースであるタイガに準拠しているが、必殺武器「タイガトライブレード」を手に、
炎を纏った斬撃「風真烈火斬」や、火球をハンマー投げの要領で投げつける「タイタスバーニングハンマー」、
ウルトラダイナマイトを思わせる必殺の突き「タイガブラストアタック」
(これらはそれぞれ順にフーマ・タイタス・タイガの新必殺技に準ずるように扱われている)、
そして剣先からトライスクワッド全員の力を宿した超光波熱線「トライストリウムバースト」を繰り出す。
最大の必殺技はヒロユキを含めた4人全員の力を集結させた「クワトロスクワッドブラスター」。
その容姿は偶然にもかつて父が所属していたZATの制服を彷彿させる姿である。
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ネタバレ注意 |
劇場版『ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』に登場した
タイガトライストリウムのウルトラホーンに、ギンガビクトリー(2人)、エックス・ベータスパークアーマー、オーブトリニティ、
ジード・ウルティメイトファイナル、グルーブ(3人)が合体した総勢11名によるスーパーウルトラマン。
合体には各種最強形態が必須らしく、『運命の衝突』では別形態だったジードとルーブ、グリージョが、
わざわざウルティメイトファイナルとグルーブに変身している。
必殺技はレイガ版コスモミラクル光線と言える「レイガ・アルティメットブラスター」。
なお同劇場版には他のウルトラマンの変身者も出演しているが、レイガのインナースペースにはヒロユキとタイガの声以外は現れない。
ちなみに初合体時は全員カラータイマーが赤だったのに分離後は青、ヒロユキ抜きで合体した2回目は
全員青だったのに、分離後は赤になっていたため、やっぱりヒロユキっておかしいとネタにされる事に……。
『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』に登場したトライストリウムの強化形態。名前の通り常に虹色に輝いている。
本来トライストリウムにはヒロユキが必須なのだが、「その場にいなくても絆は繋がっている」事を証明した 兄弟子にならい、
3人で修行を重ね、ヒロユキ抜きで合体可能になった事で辿り着いた形態。
なおヒロユキ役の井上氏は、霧崎役の七瀬氏に自分抜きでトライストリウムに変身した事を教えられ、ショックを受けていた
ヒロユキが必須であるトライストリウムの最強技「クワトロスクワッドブラスター」に代わる新必殺技として、
「レインボーストリウムバースト」を習得した。
そして本編や映画でヒロユキが人間離れしすぎていた事で、この形態になると分離しているヒロユキも虹色になっていると認識され、
「ゲーミングヒロユキ」なる概念が生まれる事に……
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MUGENにおけるウルトラマンタイガ
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zektard氏製作 |
トラウマガメラや ギマイラなど、手描き 怪獣キャラでお馴染みのzektard氏によるもの。
mugen怪獣スレ3の940にて公開中。
スプライトは フォトンアース形態であり、当初は簡易版として 投げ技無しで 通常技と 超必殺技の「オーラムストリウム」のみが実装されていたが、
後に完成版が公開された事によって、より演出面が強化された仕様となっている。
試合開始イントロにおいては工藤ヒロユキからのタイガ通常形態への変身を経てフォトンアースへの強化を完了するという演出がなされており、
更に各超必殺技においてヒロユキの姿に戻った上で各形態へ変身を遂げる。
タイタスにフーマといった他のトライスクワッドメンバーへと変身でき、
その上各メンバーもフォトンアースの鎧を装着して攻撃するというオリジナルの要素もある。
そしてトライストリウム形態にも、更にはウルトラマンレイガにも変身するなど、タイガの各形態が網羅されている。
AIは未搭載だが、2022年8月にIX氏による外部AIが公開された。
キャラのステータスを低下させたものも同梱されており、相手によって使い分けるといいだろう。
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natsumi tonka氏製作 |
muu氏の『対決!ウルトラヒーロー』版のタロウのドットに大幅に手を加え改変したもの。
通常形態・フォトンアース形態・トライストリウムの3形態が使用可能で、通常形態からコマンド入力で強化していく形になっている。
TV本編で見せた技の数々が迫力のあるエフェクトや原作の映像取り込みで再現されており、かなりのクオリティを誇る。
その分解凍後は 99.3MBという大容量なので導入には注意。
AIもデフォルトで搭載済み。
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「お前に胸を張れるように、俺はこれからも戦い続けてゆく。
応援してくれよな、ヒロユキ!」
出場大会
*1
実はタイタスは『ザ☆ウルトラマン』の悪役であるヘラー軍団(宇宙征服を唱えてU40を追放された者達)出身である。
ただし両親は自分達と同じ道を歩ませたくないとして、タイタスが生まれると同時にU40に送ったため、タイタス自身がヘラー軍団に所属したことは無い。
『ザ☆ウルトラマン』本編の裏で仲間達と共にヘラー軍団と戦っており、体色へのコンプレックスから変身を避けていたのだが
(U40の人間は地球人と同じ姿をしているが、全員ウルトラマンに変身が可能。ただし巨大化出来るのは選ばれた7人の勇者のみ。
一方でヘラー軍団はU40出身ながらも永遠の寿命を得る代わりに変身能力を失っている)、
義兄弟(育ての親の実子)の死と遺言を受けてコンプレックスを乗り越え変身、部隊を壊滅に追い込んだ怪獣を倒している。
後に(ヘラー軍団とは別の事件を解決した事で)勇者の一人に選ばれている。胸のスターシンボルはその証である
そのためフーマはタイタスに気を使ったが、タイタス自身は体色の事は既に気にしていない
(一方で、フーマ自身は「U40はO-50よりマイナー」だと言ってタイタスを怒らせている。
まぁリアル40年ぶりだしね)。
ちなみにフーマが容姿に関する話題を諌めた理由は、
後のボイスドラマで語られた「自分がヒューマノイドタイプだから戦士の頂に選ばれたのではないか」と疑念を抱いたことが根底にあると推測される
(実際今までに描かれている戦士の頂に力を与えられた人物はいずれもヒューマノイドタイプである)。
また、タイガがこの手の話題に鈍感だったのは、
シルバー族、
レッド族、
ブルー族といった体色の違いを、
血液型や得意分野の違い程度に認識しているM78出身だからという事情もあるだろう。
メタ的にはヘラー軍団出身だから黒くなったのではなく、デザイン決定時に差別化のために黒くした後で、
U40出身という設定が後付けで決まり、整合性を取るため両親がヘラー軍団出身という設定が付け加えられたらしい。
最終更新:2024年02月26日 21:39