テッカマンブレード

仮面の下の涙を拭え!


「テックセッタァァァァァッ!

 テッカマン・ブレード!!」

タツノコプロのアニメ『宇宙の騎士テッカマン』のリメイク作『宇宙の騎士テッカマンブレード』の主人公
装着者はDボゥイ。担当声優は 森川智之 氏。
作中での地球は宇宙から襲来した謎の宇宙生命体「ラダム」によって蹂躙されていた。
ブレードはラダムの勢力圏となったオービタルリング(軌道エレベーター)でのテッカマンダガーとの戦闘で攻撃を受け、
地球へ不時着、防衛隊であるスペースナイツに保護される(左目の傷はこの時の物である)。
記憶喪失で名前も忘れており、ラダムに対して無茶な戦いを挑む事から「危なっかしい(=dangerous)ボーイ=Dボゥイ」と名付けられた。

実はテッカマンへの改造が不完全な状態で脱走した為、テックセットの度に多大な負荷がかかっており、
しかも変身時間が30分を僅かでも超えてしまうと理性を失い暴走してしまう。
劇中でも実際に暴走した彼を命がけで制止して変身解除させる羽目になるエピソードが存在する。
記憶喪失故に正体不明で周囲にも冷たく接していたことや、この暴走の件などが原因で信用を失ったことまでもあり、
序盤にしてテックセット不能になってサポートロボの世話になる、テックセットの度にじわじわ疲弊していく等、
戦えば戦うほどパワーダウンしていく」その悲壮なヒーロー像は正にテッカマンの後継者であった。

+ 仮面(マスカレード)の下(ネタバレ注意)
本名は相羽(あいば)タカヤ。
科学者の相羽孝三を父に持ち、長兄ケンゴ、三男シンヤ(双子の弟)、長女ミユキ(末妹)と兄弟が3人いる。
家族を含めた仲間と共にアルゴス号で太陽系外の調査に出る途中でラダム母艦に遭遇。
テックシステムへと取り込まれラダムによる地球侵略の尖兵とされそうになる。
しかしシステム不適合者として改造途中でシステムから排除された父・孝三が命がけで救出
(孝三は改造途中で排除されたため、死を待つだけの身体だった)、アルゴス号の脱出ポッドに乗せられる。
そして父から「お前の使命とは、奴らに肉体を乗っ取られたシンヤやミユキをお前の手で倒すことだ
「辛いのはわかる。だがお前がやらなければ全人類は滅亡する」との言葉を託され、アルゴス号から地球に向けて脱出させられた。

地球に帰還したのちは、父の遺言とラダムに復讐を果たすべく、テッカマンの力を使って戦うことを決意する。
記憶喪失というのは全くのデタラメで、自身だけでラダムと決着を付けるべく、周りの人間に自分の素性がばれたり、
自分への同情から巻き込まれないように他人を遠ざけるための演技であり、他人に冷たく徹していたのもそこに起因する。

そのため原典の『テッカマン』において宇宙人を憎んでいた主人公・南城二だけではなく、
正体は宇宙人であり意味深な事しか言わない相棒・アンドロー梅田の役割も兼ねている。

家族や知人を奪われ、その洗脳された家族や知人と殺し合いを繰り広げ、
洗脳を免れたミユキ(レイピア)と再会出来たとは言え、「洗脳されていない=父と同じく改造途中で排除された」なので余命幾ばくもなく、
更には昔からタカヤに対して持っていたコンプレックスを増大させられたシンヤ(エビル)により殺されてしまう
(ラダムに洗脳されたテッカマン達は過去の記憶どころか心も残っており、ケンゴ(オメガ)は裏切り者であるタカヤに対しても兄弟の情は持っていた。
 ただし「ラダムの繁栄こそが最優先事項」なのは他のラダムテッカマンと変わりはないため、結局ケンゴ達とタカヤは相容れない)。
本人も父や妹ほどでは無いとは言え不完全な改造なので余命が短く、一か八かのブラスター化により解消したかと思えば、
負担が脳細胞に集中しただけで大切な(幸せだった頃の)家族の記憶さえも刻々と失っていくようになってしまう。
戦う理由をも忘れてしまう事を恐れたDボゥイは、かつての幸せな記憶の残滓が残る生家の廃墟に立ち寄り
(余談だがラダムに関わる前から母親が火事で焼け死ぬという不幸に見舞われている)、
もう戻らない日々と、それを奪ったラダムへの憎悪を自らに刻み付けながら、ヒロインのアキに血を吐くように呟く。

「俺は今、とても素直な気持ちだ……今なら素直に言えるよ……

 大好きだった兄さん達をこの手で殺す……」

「そんな宿命、背負いたくなかったよ……」

エビルとの死闘の末に「ラダムの正体はテッカマンに寄生する小さな生物(ラダム蟲)」だと判明する。
テッカマンとは、肉体的には脆弱であるラダム蟲が寄生のための依り代に過ぎなかったのだ
(なお侵略初期のテッカマンは戦闘力重視の無茶な調整を短期間で施す為、タカヤの父や妹の様に失敗作も少なくないが、
 侵略終盤になると多数のラダム虫が寄生するための素体として安定性(量産性)重視で時間をかけて調整するため、失敗作は少なくなっている)。
+ ラダム、そしてテッカマンとは
ラダムは種としての繁殖が旺盛で一つの惑星に収まり切れなくなっていた為に宇宙に旅立った、肉体を持たない脆く弱い知的生命体である。
しかし「脆く弱い肉体」という欠陥故に自らの手で侵略活動を行うことが出来ない。
それを補い、体力的に勝る種族と戦えるように作り出した侵略システムが「テックシステム」であり、その結果生まれるのがテッカマンである。
まずは一定以上の知的生命体が接近するとテックシステムに取り込み、
侵略すべき星の情報を引き出すと同時に遺伝子レベルでの肉体改造やラダムの本能を植え付ける、「フォーマット」と呼ばれる行程を行う。
フォーマット自体にも幾つかの段階があり、
ラダムとしての知識と体表を覆う強固な外殻を得た「素体テッカマン」と呼ばれる状態へのフォーマットの後、
戦闘などで用いるアーマーやバーニアなどを装備させる戦闘用フォーマット、最後に脳髄へのラダムの寄生を経て完成に至る。
ラダムの視点から地球人類を評して「適度に進化した頭脳と行動的な肉体を持ち、ラダムにとって理想的な肉体」
と、頭脳も寄生相手のスペックに左右されるような言及が本編中にあり、
寄生されたテッカマン達に地球人としての記憶どころか心も残っているのは、どうやら仕様のようである。

前述の通り、目的ごとにフォーマットやテッカマンの性質は異なっている。
母艦で改造された戦闘力重視のテッカマンはラダム獣という生物を率いて地上へと侵攻する。
地上に届いたラダム獣は地面に潜り込み、ラダム樹に変化する。
そしてラダム樹が開花すると、ラダム樹は咲いた惑星の知的生命体を取り込み、ラダム移住を目的とした素体テッカマンへのフォーマットを行う。
移住用に安定性(量産性)重視で時間をかけて調整したテッカマンは能力も侵略初期のテッカマンよりは低くなるが、
侵略用に過酷なフォーマットを耐え抜いて生まれた戦闘力重視のテッカマンは非常に高い能力を持つ。
基礎能力からして水中、宇宙などあらゆる環境への適応力、水爆を遥かに超える反応弾の直撃も問題なく耐えられる強固な装甲。
そして単独で飛行可能、常時でも超音速以上、最大で光速に達する移動速度。
ラダム獣はブレードの分析によって有効な武器がもたらされるまで初期の地球の武器は通用しなかったのだが、
後述するテッカマンの武装はそのラダム獣をも容易に切り裂く。
ラダム獣だけでも地球本来の戦力で守り切るのは難しかっただろうにオーバーキルも良い所である。
恐ろしいことに宇宙には本編に登場した部隊以外にも多くのラダムが存在し、テッカマンを生み出し続けているはずである。
ちなみにメタ的な名前の由来は「ノストラダムス」。そのためか、ラヴォスジェノバとは妙にイメージが近い。

しかし、かけがえのない家族の殆どを手にかけ、自らも残された時間の少ないDボゥイにとって最早そんな情報は遅きに失した。

「Dボゥイも相羽タカヤも、今ここで死んだ!

 俺は……テッカマンブレードだ!!」

そう言うとアキの制止を振り切り、ラダムの母艦がある月に単身向かう。
しかし、度重なるブラスター化やクリスタルフィールドの使用が仇となり、月に向かう途中でDボゥイの記憶は徐々に失われていく

「神様……あなたはどこにいるのですか?
 彼はもう、持てるもの全てを失いました……
 愛する父も、兄弟も、友も、その思い出すら……
 これ以上、彼から何を奪おうというのですか!?
 一人の人間に……これほど重いさだめを背負わせていいものなのですか!?
 一人の……そう……一人のおびえる魂に……!!」

最後に残ったラダムに対する憎しみだけを頼りにラダムテッカマンのリーダーでありラダム母艦と一体化していたオメガを倒すと、彼は遂に燃え尽きてしまう。
廃人同然でアキの介護を受け、何の蟠りも無く微笑む姿に、忘却こそ彼に許された僅かな救いであるとして物語は締めくくられた。

「帰ろう……家へ……」

このアニメ史上稀に見る壮絶な不幸ぶりは語り草となり、不幸な登場人物が出て来る度に引き合いに出される有様。

後に続編としてOVA『宇宙の騎士テッカマンブレードII』が制作されたが、こちらでは奇跡的に回復して新生スペースナイツの総司令となっている。
かつての壮絶な戦いを茶化すような序盤の軟派なノリには賛否両論激しかったが、
中盤からは前作同様の悲壮な部分が表れ始め、一方で、前半の主役だったドジっ娘テッカマンは主役の座を下ろされた
実はラダムには支配下にないテッカマンを最大の脅威と見做す本能が有り、
ラダム製テッカマンであるブレードが生きている限り、その思念波で宇宙の彼方に居るラダム及び異星人テッカマンを呼び寄せてしまう事が判明している。
それが地球における第二次・第三次ラダム戦役を引き起こす要因となっており、その為に普段は本拠地の地下深く閉じ籠り状況を見守っている。
また、『II』に登場する新たなテッカマン達の殆どは、前作終盤にラダムのテックシステムに大量に取り込まれた事で生まれた素体テッカマン達であり、
救助の際にラダム蟲の除去はしたものの、過去にそうした素体テッカマン達による暴動事件まで発生した事から非常に微妙な立場に立たされている。

初期案では素体テッカマン達の蘇生と復興への尽力そして差別と暴動、アキの地球製テッカマンへの志願、
ラダムの再来、Dボゥイの奇跡的な回復と幽閉の時代を描く予定だったが、本編以上に悲壮な展開となる予定だったため、
あかほり氏自身が思いとどまってそれらの問題が一通り片付いた時代を舞台とすることになった。
初期案を反映した予告風PV

余談だが、テッカマンを操るラダムの正体が寄生生物という設定は、
仮面ライダーストロンガーの敵ブラックサタンのハインラインのSF小説『人形つかい』のオマージュと思われる。

+ 武装一覧
  • テックランサー
テックシステムの特徴的な能力「光‐物質変換機能」により形成される、テッカマンを象徴する武装の一つ。
二振りの短槍として生成されたものを一振りの長槍に合体させ、斬り合ったりブーメランのように投擲する他、
短槍のまま投擲する事もある。投げた後には手持ちのシールドから伸ばすテックワイヤーで引き戻して回収、
或いはそのまま振り回して軌道を変えるなど、変幻自在の戦いが可能。

  • ペガス(CV:飛田展男)
「ペガス! テックセッタァァァァァッ!」
『ラーサー』

元はスペースナイツ所有の作業用ロボットだが、序盤にしてブレードのクリスタルが敵の罠により破損した際、
破損したクリスタルを埋め込んで彼のテックセットとその解除を行う為のサポートロボとして改修された。
単体でもバルカン砲やミサイルで武装しており、人型から飛行形態に変形してブレードの乗騎として活躍した。
サポートの為にAIが搭載されており、比較的流暢に会話出来る他、仲間の下手な歌を学習するなどの一幕も見られた。
最終決戦でオメガの攻撃からブレードを庇い、反撃のチャンスを稼いだ代償にバラバラに破壊された。
『II』ではその回収された残骸を修復・改造する事で「ペガスII」として復活、さる人物の乗騎として活躍した。
ペガスをブレードに合わせて改修した際のクリスタルフィールド増幅技術が『II』の地球製テッカマンのフォーマット技術にも繋がるなど、
ブレード達の戦友であると同時に結構な技術的ターニングポイントとなった存在でもある。

  • クラッシュイントゥルード
高速移動形態に変形し、クリスタルのエネルギーフィールドを纏って高速で突撃する必殺技。
敵中の突破や多数の敵を蹂躙する時に使用された。
クリスタルが破損して以降は、ペガスがいないとフィールドが形成出来ない為、以前より威力は落ちたものの、
イントゥルード発動後にペガスと分離、二体での同時攻撃でより広範囲を攻撃できるようにもなった。

  • ボルテッカ
体内にある反物質フェルミオンを一気に放出する、テッカマン最強の技。
両肩のアーマーを展開する事により現れるボルテッカ発射孔から発射する
その威力は絶大で、大量のラダム獣を一気に殲滅できるどころか、敵テッカマンにすら決定打を与えられる。
ただし、変身時に生成したフェルミオンを使用するというメカニズムの問題で、一回の変身で一度しか撃てず、
体力もほとんどを使い果たしてしまう文字通りの切り札。
後にそのメカニズムを解析する事によって地球製の簡易ボルテッカ「フェルミオン砲」が開発され、
それを搭載したペガスとの連携により編み出した新必殺技「ハイコート・ボルテッカ」によって、
宿敵テッカマンエビルのアンチ・ボルテッカ技「PSYボルテッカ」を破る事にもなった。
たった2回しか使われなかった新必殺技としても知られる

  • ブラスター化
テッカマンのテックシステムの解析を続けていたフリーマンが発見した、テッカマンの「進化」した新たな姿。
テッカマンには予期せぬ状況に対応するため「進化」する機能が付いており、時期と要因が揃った時にテッカマンは新たな段階を迎える。
本来は時が来れば自然と自らの肉体をより高度なものへと進化させるのだが、テッククリスタルに人工的なエネルギーを与え増幅させ、
進化の促進を促すという人為的な方法でも可能であった。不完全なテッカマンであった為余命幾ばくもなかったブレードは、
試算の段階で成功率50%であっても、進化による安定化の可能性に全てを賭ける事を選び、見事進化体「ブラスターテッカマン」となった。
ブレードに変身した状態から再度変身することで誕生する。全てのアーマーが新たに構成されて強化され、
パワー・スピードと全てにおいて全テッカマンを上回るスペックを誇る。
ペガスなしでは出来なかったクラッシュイントゥルードを再び単体で可能となり、テックランサーは振り下ろすだけで、
ボルテッカ並のエネルギー波を放射。テッカマン最大の武装のボルテッカは、発射孔が両腕と両腿にも増えて威力は勿論、
全方位に発射が可能となった。チャージする衝撃波だけでラダム獣が蒸発し、一瞬でラダム側テッカマンを葬り去る等、
あらゆる面でブレード時を遥かに超える威力を発揮する。当然、そこには大きな代償が存在したわけだが……。
後に、両者同じ条件での真剣勝負を求めるテッカマンエビルもまたブラスター化を果たし、最終話直前の第48話、
ブラスターテッカマン同士の壮烈な決闘が繰り広げられた。
“血を分けた悪魔”との最後の死闘

まだ希望の残る前期OP
希望尽き果てし後期OP
パワフルで勇ましい曲調ながら、歌詞を読んでいくと「悲しみなど感じる自由もない」「戦いだけが救い」などと、
何気に本編にリンクした暗いワードが並んでいる。
挙句の果てに「これ以上失うものなど、もうないから」とたった一言でブラスター化後の展開を説明し切ってしまう強烈な歌詞まであったりする。
なお、当記事に引用はしていないがED曲はこれらに輪をかけて鬱々とした歌詞であり、
陰鬱とした本編に打ちのめされた視聴者にトドメを刺しに来る。地獄か。
ちなみにTVサイズだと尺の都合でサビまで流れず、視聴者への最大ダメージだけは阻止されたという曰く付き

リメイク元であるテッカマンに比べると放送当時の90年代に合わせたデザインアレンジが施されているが、
必殺技「ボルテッカ(「ボルテッカー」に非ず)」やサポートロボ「ペガス」の存在等、基本的な所は受け継いでいる。
また、テックセット時と過去回想で登場するアーマーの下の素体部分は旧作テッカマンに酷似している事が確認できる。
なお森川氏が収録中、ボルテッカの大音声でマイク2本を壊した事は語り草となっている。*1

「ボルテッカァァァァァァァァァッ!!」

1:33あたりから。正に絶叫

本作の前年に『宇宙の騎士テッカマン』をオマージュしたOVA『DETONATORオーガン』が制作されたのだが、
全三話の短編ながら素晴らしい出来であった事から、それに触発されて『テッカマンブレード』も制作されたとも言われている。
『オーガン』の監督も本作のOP作画を担当している。

+ 外部出演
『スーパーロボット大戦』シリーズではGBAの『J』とDSの『W』の二作に参戦している。
本来テッカマンとはロボットなどではなく(一応ペガスがいるにはいるが)、
言わば強化アーマーの類であるため参戦は有り得ないとまで言われていたが、まさかの参戦で話題を呼んだ。
以降のDS・3DSのタイトルではこの手の作品が最低1つは参戦するようになっており、
昨今のスパロボにおける「ロボじゃない枠」の先駆けとなったと言えよう。
スーパー生身大戦?ソムニウム?そうねぇ……

性能はリアル系でありながらボルテッカの威力が高いため、ボスキラーとしても使えるなど高性能。
原作では一度のテックセットで一回しか撃てないボルテッカだったが、消費こそ多いもののENが続く限りは互いにばんばん乱発可能
まあ過去には原作通りにした結果余りに使い辛くなってしまった 参戦作品 もあったことを思えば、許せる範囲であろう。

しかし、『J』ではシナリオに関しては再現度が今一つで、他作品との絡みも少なめといまいちパッとしない扱い。
だがエビルとの決闘で流れた名曲「マスカレード」も本作から既に使われており、
当時からいまいち貧弱と評されるGBA音源にしては、そのアレンジも中々の出来だと評価する声もある。

『W』では『宇宙の騎士テッカマンブレード』だけでなく、続編の『宇宙の騎士テッカマンブレードII』、
ならびにオマージュ元とされる『DETONATORオーガン』も参戦を果たしている。
第1部にて『ブレード』の話の途中まで、第2部では『II』の話を序盤で行い、
中盤から『ブレード』の終盤にまで続けるという形をとっている。
前作の不満点であった原作再現度の低さは概ね改善され、Dボゥイの辿る運命は原作以上に過酷なものとなる。
ブラスター化で原作では起きずに済んだ「幾ばくもない余命が残り数か月にまで縮む」を記憶障害と同時発生させるとか普通思わねえよ
特に「家族」を失い、あまつさえその家族と戦っていかなけれればならない原作シナリオは、
『W』のオリジナル主人公達が家族の絆を描いたストーリーであっただけに徹底的に対比され、対の存在となっている。
シナリオにおいて『オーガン』とのクロスオーバーを密接に行っているため、余りの設定の馴染みように、
両原作を知っていても「あれ、こんな設定だったっけ…そうだったかも…」と惑わされるプレイヤーが続出した。
とりあえず始祖アイバなんて設定は原作『オーガン』にはないから気を付けろ。
それ以外にも『ガオガイガー』もテッカマンのイベントによく絡み、
あちらの主人公の獅子王凱ともお前らのためだろ良き相棒のような関係になる。
どちらも出番がやたら多いので、誰が言ったか『W』のリアル系主人公(Dボゥイ)&スーパー系主人公(凱)とも
また、評価の厳しい『II』も『ブレード』と時系列を合流させて掘り下げた事により、
『II』の明るい作品性もその後の過酷な『ブレード』後半への布石になり、
そして『II』を代表する迷台詞「Dさんの“D”は“Dream”の“D”」の印象が、ほぼ180度変わったとも評判になった。
本作における『ブレード』のシナリオは分岐ルートでの決着となるが、
別ルートで展開される『ガンダムSEED』関連のシナリオ共々、ファンからの評価は非常に高いものとなっている。

「俺は…俺は孤独じゃない! 俺には大切な人達がいる!!」

「俺はもうDボゥイでも相羽タカヤでもない…!

 俺はテッカマンブレード!」

「だが、ノイ・ヴェルターのテッカマンブレードだ!」

性能もボルテッカ系に「サイズ差補正無視」(サイズの大きな敵がダメージ軽減するのを無効化)の効果が付いたため、
さらに火力がアップ。本作のオリ敵には通用しないのはこの際言うでない
加えてテッカマン同士でボルテッカやテックランサーでの合体攻撃が使えるようになったため、さらなる火力増強が期待出来る。
が、それよりもテッカマンイーベル(前述のドジっ娘テッカマン)のマップ兵器版リアクターボルテッカが強力すぎて若干霞むが
そもそも『II』でイーベルが主役になれたのは、最強兵器であるリアクターボルテッカ*2手違いで装備してしまったからなので仕方がない


その後発売された『スパロボ学園』(『J』『W』『K』に参戦した作品群を使ったカードバトルアドベンチャー)では何故かハブられてしまった
同じく『W』組のオーガンは参戦してるのに…
これに関しては『W』から後で版権が複雑になったなど言われているが、詳細はまだよく判っていない。
余談だが、『J』におけるブラスター化前の最強技・ハイコートボルテッカが習得イベントから2話でブレードが離脱、
復帰後はさっさとブラスター化するため使われなくなるという不憫っぶりから、
「鳴り物入りで覚えた新技がもっと強い技・進化形態が即出て使われなくなる」という似たような境遇の技が、
以後「ハイコートボルテッカ枠」と呼ばれるようになってしまった。実際原作でも二回しか撃ってないので原作再現ではあるんだが
なお『W』のハイコートボルテッカは長期間主力技として使われるものの、今度は『II』のイベントで覚えるボルテッカクラッシュイントルードが、
初使用後の次話でブレードが離脱、ブラスター化しても使えはするがブラスターボルテッカより射程も威力も劣るという有様に。
挙げ句燃費も劣悪(MAP兵器版ブラスターボルテッカの消費EN=ボルテッカクラッシュの消費EN)なため、本格的に死に技となっている。
…一応射程1で移動後使用可能のためボルテッカの弱点を丁度埋めるようなスペックにはなっており、
そもそもブレード(というかテッカマン全員)は射撃より格闘の方が得意なのに射撃扱いのボルテッカを使う羽目になっていたので、
待望の格闘必殺技だったのだが。
隙間の射程2?とっくに射撃を養成で上げてる?合体攻撃?格闘でもラブラブランサーがある?知らんな。

なお以上のシリーズタイトルはどれもキャラ音声のない声なしスパロボであるため、
Dボゥイらの音声は今もって未収録であり、今後の参戦が待望される作品の一つでもある。
そうこうしてるうちにミユキとゴダードの声優がそれぞれ亡くなってしまったが、一応代役という手もあるし
ナレーターも森川氏が代演すれば中断メッセージで次回予告再現とかもいける(吹替分野においては後継者だし)

また、スパロボに参戦している唯一のタツノコ作品となっている。
『ブレード』の再登場や他のタツノコ作品の参戦が出来ないのはタツノコプロの所属する企業グループの関係とも噂されているが真偽は不明。

+ 戦闘デモ
『W』版のブレード
『W』版のブラスターブレード

ロボットバトル系ソーシャルゲーム『機動戦隊アイアンサーガ』においても、テッカマンブレードコラボで参戦。
前後編の後編に至っては、一緒に転移したアイアンサーガキャラが絡む以外ほぼほぼ原作本編のままに近いが、
漂流者(コラボの時によく現れるアイサガオリキャラ)が負傷したミユキ=テッカマンレイピアを回収して治療してくれたり、
諸事情あってブレードが月面に向かう途中でラダム母艦が向こうから来る事になったので、何もかも忘れる前に決着がつく、
先走って状況を悪化させがちな真空管ハゲ准将が早々に退場するなど、総じて原作より良好な結果に終わっている。
Dボウイとアキが無事生き延びたミユキと三人並んで笑い合う姿は、たとえご都合主義と言われようと目頭が熱くなる一幕であろう。
その分の割を食ったように惨い事になったオリキャラもいるが……まあ、コラボ相手を踏み台にするよりはいいだろう。うん。

格闘ゲームには『TATSUNOKO VS. CAPCOM ULTIMATE ALL-STARS』に追加キャラの1人として登場。
同作には元祖テッカマンもキャラにいるため、ここにきて共演が成立した。
版権がタツノコプロ単独ではないためか権利取得に苦労したとか(他にタツノコ単独ではないのは『鴉』だけ)。
別カラーにはエビルを意識したものもある

通常技やダッシュの仕様にかなりのクセがあり慣れないとまともに動けないものの、
  • ボタン連打で出せて判定がやたらと強い「シャムシール」
  • コンボパーツとして有能で強版は運び性能が高い上に壁バウンドを誘発し、そこから各種ハイパーコンボが確定する「カッツバルケル」
  • 起き攻めやめくりとして強力で、慣れないと本当にツラい「ファルシオン」
  • 正面の他に斜めにも打ててヒットすればハイパーコンボが確定するだけでなく、これまたコンボパーツにもできる飛び道具の「バゼラード」
などなど高性能な必殺技が揃い、体力や攻撃力も高めで使いこなせれば圧倒的なコンボ火力で相手を殲滅できる強キャラとなっている。
ハイパーコンボはオリジナルとは違って斜め上に放つ対空攻撃の「ボルテッカ」の他、
連続で突進を叩き込む「クラッシュイントルード」は1ゲージ技で相手をロックし、
地上空中問わず出せて発生が非常に早いために確定状況がやたらとあり、コンボの締めだけでなく切り返しとしても使えるなどかなり強力。
衝撃波を当てるとブラスター化してボルテッカを放つ3ゲージ消費の「全方位超ボルテッカ」はこれまた空中でも発動可能で3ゲージ技だけあって威力も高く、
衝撃波が外れても真横にボルテッカを放つなど隙の無い技となっている。生身の人間にボルテッカ撃つなって?格ゲー補正だよ
ちなみに無印『タツカプ』の時点でテッカマンエビルが参戦候補に挙げられていた。
『タツカプ』自体悪役がドロンジョ一味しか参戦していないので、貴重な悪役サイドの候補という意味合いもあったのだろうか。

あと変な外部出演としては、某有名ロボアニメの企画書に主役ロボのイメージとして載っているデザインが酷似しているのも一部で有名

+ 万策尽きた神アニメ
本作は予算も時間もかつかつの環境下で、全49話を完走したアニメである。
魂が燃え、悲嘆に胸掻き毟る神回も多いが、それ以上に作画が雑な回はそりゃもう酷かった
OPやEDと本編中のキャラクターの顔が違うくらいは常であったし、使われなかった設定も、
必要にかられて急遽でっち上げられた設定も山ほど存在する。
異様なまでに作画に気合が入った弟・シンヤとの決着回で、よりにもよってシンヤだけもう完全に顔が別人とかなってた事も。
(アキに銃口を向けられて)できるかい?兄さんと同じ顔の俺を
製作陣も反面教師として心に刻んだと伝えられる程の地獄の現場であったとも伝えられる
(更に言えば一部地域では、裏番組が社会現象にまでなった『美少女戦士セーラームーン』であった事も逆風だったといえよう)。

しかし考えてもみて欲しい。ほとんどのアニメが1クール全12話、長くても2クール24~26話だったり分割形式という昨今、
それでも不運にも途中で打ち切られたり、制作の都合で訳の分からない終わり方をしてしまい、
クソだ何だとこき下ろされている事を考えれば、その何倍もの話数をきっちり完走した上に、
視聴者に鮮烈な印象を残していった本作は間違いなく名作であったのだ。
それを考えれば、タカヤとシンヤが双子設定なのに全然似てないとか(二卵性なんだよ、きっと)
LD-BOX版の特典映像でもやっぱりシンヤの顔が別人になっていたとか、
サブヒロインのミリィは、タカヤが「本当にミユキじゃないのか?」と念を押すほど似ていたはずなのに、後に現れたミユキとは全然似てなかったとか、
些細な問d《このコメントはボルテッカされました》
誰が何と言おうと、ミユキさんにそっくりなミリィでーす!

なお、スパロボでは登場人物達の顔グラはOP準拠の作画が良い時のもので再現されてる
(おかげで上記の双子設定もまだ違和感は薄い。ミリィとミユキ?元から似てないんだから似せようがねぇよ!)が、
『J』でのアキのカットインは明らかに作画崩壊している『W』?テッカマンアキの時しかないぞ

本作のシナリオには『キャッ党忍伝てやんでぇ』や『ラムネ&40』シリーズ等のスラップスティック作品で有名な、あかほりさとる氏も関わっており、
これまでの作風からかけ離れたハードかつ陰鬱な雰囲気に衝撃を受けたファンは数多く、「あかほりの本気」などとも言われている。

+ 映像作品以外でのテッカマンブレード
アニメ放送当時、デラックスボンボンで井上大助氏によりコミカライズ版が連載された。
掲載誌と作者の名前で嫌な予感を覚えた人もいるだろうが、

「たいへんだァ‥‥!おれ、自分の名前忘れちょるばい~!」

とまあ初っ端設定無視の九州弁(しかも吹き出しの外は「どないしよ」関西弁)など、よくあるボンボン版であった
こちらでは本当に記憶を失っているが、作風もあって却って本編より熱血ヒーローアクションしている。
全七回連載され、自らの境遇が判明した際には流石にショックを受けたが割とすぐに立ち直り、
ミユキの死とラダム樹(ラダムのテックシステム)の開花の予告に決意を新たにする所で終わっている。

また角川書店の月刊コミックコンプの方でも鈴木典孝氏により連載された。 鬱クラッシャーズ」の出典元はこちらの方
こちらは本編の設定確定と同時進行だったため、微妙に設定、ストーリーが異なるパラレル作品となっているが、
最後は「地球に落下し続ける月の重量を一人で支えるためボルテッカを放ち続ける」というやっぱり過酷な運命が待ち受けている。
とはいえ、「いつか科学力が追い付いた人類が必ずDボゥイを迎えに行く」というセリフで締めていることから、
未来への希望を匂わせる前向きなエンディングになっている。
同誌ではデザイナーである中原れい氏により『II』もコミカライズ版が連載された。

また、本編終了後を描いた前後編のドラマCDも存在している。
森川ボイスで幼児退行
Dボゥイの容態は落ち着いたものの…


MUGENにおけるテッカマンブレード

chuchoryu氏の手描きキャラが海外サイト「The MUGEN Multiverse」で代理公開されている。MUGEN1.0以降専用。
海外製でありながら、ボイスは森川氏となっている。
程度の強さのAIがデフォルトで搭載されている。
参考動画。お相手はReixSeiryu氏の両儀式

この他に、「ボルテッカ」繋がりで彼を引き連れて戦う電気鼠が目撃されていたり、
○作シリーズのサムネとして用いられたりしたとか。


「その…俺の事…タカヤって呼んでくれないか?
 もう仮面は必要ない…。俺は相羽タカヤに戻ろうと思う…」

出場大会

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*1
「声でマイクを破壊した」という事自体は他にも千葉繁氏や「T.M.Revolution」こと西川貴教氏もやった事はあるのだが、
彼らの場合は声の波長をマイクが捉え切れなかった事が原因なのに対し、森川氏の場合は純粋に音圧だけで破壊している
本人曰くあの叫び方は「若かったからできた」らしいが、『タツカプUAS』収録時にはキャリアを積んだ事もあって声の威圧感が増しており、
杉田智和氏から「もっと凄くなってたじゃないですか」と逆に驚かれていた。

*2
『スパロボW』では性能のいいマップ兵器が多いが、その中でも抜群の使い勝手を誇るのがこのリアクターボルテッカである。
原作の設定では、威力自体は通常のボルテッカと大差ないものの、着弾した対象をクリスタルフィールドで覆ってボルテッカの威力を維持、
そのまま次の標的に再発射して、精神力の続く限り延々と敵を殲滅し続ける
という、PSYボルテッカを発展させた恐ろしい大量破壊兵器であった
(初戦においてイーベルはこれによって雲霞の如き敵を殲滅したものの制御に失敗し、危うく味方ごと全て更地にしかけた)。
性能としては着弾点指定型(射程内の1マスを選択し、そこを中心とした範囲内の敵全てを巻き込む)で長射程・広範囲、
敵味方識別機能により味方を巻き込まない、それでいてボルテッカの威力を持つと至れり尽くせりの性能となっている。
数々の制約をクリアすることで超広範囲に超威力を叩きつけられるイデオンガンや、
使った相手と局面から凄まじい性能を与えられたゴルディオンクラッシャーなどと比べると単純な威力こそ劣るものの、
それらが破壊力を追求した結果の性能に対して、リアクターボルテッカは「理想のマップ兵器」とも言える性能であり、
『スパロボ』プレイヤーからは最優のマップ兵器という評価を受けている。
スパロボのことを詳しく記述しているスパロボwikiに至っては「サイフラッシュにアトミックバズーカとメイオウ攻撃を足したマップ兵器」
とまで評される
『W』では第2部加入キャラが基本的に撃墜数0の状態で加入するため頑張って稼がないとトップエースになれない問題があるのだが、
この性能と(第2部のキャラとしては)早期から加入してくれるおかげで第2部加入メンバーでは数少ないトップエース候補になれる存在である。


最終更新:2021年12月14日 15:06