マガグランドキング


角持ちし赤き巨人が 土を禍々しく乱せし巨大な魔物を
龍脈を以て 地の底に封印せしり

円谷プロの特撮作品『ウルトラマンオーブ』に登場する怪獣
マガオロチの眷属である魔王獣の一角で、別名「土ノ魔王獣」。
第2話「土塊の魔王」に登場。
その姿はグランドキングに似ているが、マガオロチの卵のエネルギーが地球のエレメントと結び付いて誕生した地球の自然の化身であり、
よく似ているだけの別種である。

全体的なシルエットはスーツの流用元のスーパーグランドキング寄りだが、
頭部は初代グランドキング寄りになっている一方、初代と比較して体色に青味が混じっている他、
頭部に魔王獣に共通する特徴である赤色結晶「マガクリスタル」を備えているのが差異。
SSPの公式HPによると、「太平風土記」には「禍蔵鬼(まがぐらき)」として記載されていたらしい。
しかし、その身体は本家のグランドキングと比較しても遜色ない防御力を持ち、
映像作品に出た魔王獣の中でもマガタノオロチを除けば屈指の頑強さを備えており、
スペシウムゼペリオンの打撃攻撃はおろかスペリオン光線ですら直撃しても碌にダメージを受けない程。
攻撃能力も高く、本家グランドキングには無い地殻変動を自在に操る能力を備えている他、
左腕の鉤爪や右腕のハサミを発光させて振り回す格闘攻撃に加えて、全身からエネルギーを放出して周囲を吹き飛ばす「マガ一閃」、
胸部から発射する貫通力に秀でたレーザー光線「マガ穿孔」などの技を使い、
いずれも直撃せずとも余波や一瞬のニアミスだけでオーブが大ダメージを受ける程で、攻防共に全く隙がない。
なお、本家の必殺技だったグランレーザーに相当する技は劇中では使用していないが、
それを差し引いても明らかに普通のウルトラ作品の2話目で出ていい強さではなく、
先に出現して巨大な台風を七つ同時発生させたりサハラ砂漠に大雪を降らせるなど各地で異常気象を起こしたマガバッサー共々、
「魔王獣は全員が世界を滅ぼせるボス級」という触れ込みをこの上なく視聴者に印象付けた存在であった。

過去の魔王獣事変では『ウルトラマン物語』の如くウルトラマンタロウと戦った末に、
四箇所の龍脈の力を借りるという魔王獣の中でもマガオロチに次ぐ厳重な封印を施されていたが、
ジャグラス ジャグラーによってテレスドンアントラーゴモラゴルザの怪獣カードを介して力を与えられたことで活性化し、
封印に使用されている龍脈の上にある建造物を片っ端から地盤沈下によって崩落させて、やがて四箇所全ての龍脈を破壊したことで完全覚醒。
地上で暴れ始めて駆け付けたウルトラマンオーブ・スペシウムゼペリオンと戦闘になるも、
頑強な装甲でオーブの攻撃を受け付けず、さらにマガ穿孔の連射でオーブを追い詰めていくが、
偶然マガ穿孔がガラス張りのビルに着弾した際に貫通せずに反射してしまった事で、
「マガ穿孔は鏡に反射する」という特性をオーブに看破されてしまう。
その結果、オーブのスペリオンシールドでマガ穿孔を自分に返されてしまったマガグランドキングは、
中国に伝わる「矛盾」の逸話の如く、最強の盾に等しい自分の身体に皮肉にも自身の最強の矛ともいえるマガ穿孔で大穴を空けてしまい、
そこに再度発射されたスペリオン光線を注ぎ込まれ、内部から膨張・爆散した。
それ、中国ではなく車田世界矛盾では?
『ウルトラシリーズ』でも他宇宙となるが、『超闘士激伝』世界の地球には、
「最強の矛と盾の証明を求められた際にぶつけ合わせて壊してしまった」という昔話があることが語られている。
ただ、その昔話を語ったザラブ一人が勘違いしていたとしても聞かされたダダも突っ込む余裕は無かったし、
それから導き出される「二大魔神を同士討ちさせる」という案自体は有用なので突っ込まれなかった可能性はある

なお、脚本を担当した小林雄次氏はオリジナルのグランドキングがウルトラ五兄弟を(全員同時に相手にしても)苦戦させる存在であるため、
オーブが単独で倒すことの説得力をどう持たせるか決定するまでに苦労したらしい。

+ ゲーム作品における活躍
ソーシャルゲーム『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』でも登場。
固有スキル「震撼する龍脈」は、
  • 行動完了時に2ターンの間隣接3マスにいる相手の攻撃力・防御力・回避率が小ダウンさせ、低確率で「鈍化」にする
  • 攻撃時に次のフェイズ終了時まで防御力とSPが中アップ
など多彩な効果を持つ。
マガグランドキング自身も防御に特化したステータスを持ち、防御系の優れた継承スキルを多数持つため盾役に最適だった。
また、射程威力共に優秀な必殺技「マガ穿孔」は相手のSPを中ダウンさせる効果を持つ。

また、亜種・マガグランドキング(マガ一閃)もイベント配布されるDNAを集めて作成できた。
こちらの固有スキル「禍々しい攻撃」は、
  • HPが回復時に2ターンの間必殺技攻撃力と命中率が大アップ
という、効果自体は優秀な代わりに発動条件に難があるスキル。
なぜ難があるのかというと、上述の通りこのスキルの発動トリガーは「HPが回復したとき」なのだが、
HPが満タンだとスキルが発動しないし、そもそもマガグランドキング自身にHP回復能力は無いのである。
その為、実戦で使う際にはダダなどからHP回復スキルを継承し、何とか敵の攻撃を受けつつ耐え抜くなど、工夫を凝らす必要があった。
また、最大の特徴である必殺技「マガ一閃」は効果こそ相手をノックバックするだけと平凡だが、
必殺技攻撃力が高いうえ上述のスキルで底上げでき、自身の周囲8マスを同時攻撃可能という、やはり癖の強い技である。
単純に防御特化させれば良かった原種とは異なり、いかにこのロマン技ぶっぱするかという運用法が求められる怪獣だった。

そして、さらにそのモデルの流用でグランドキングメガロスも実装されている。
基本スペックの時点で5000越えするステータスに加えて、デフォルトで「必殺技攻撃力 大アップ」などの優秀な継承スキルを覚えられる。
その上、固有スキル「マジヤバな原動力」は、
  • 1回必殺攻撃をするまでの間に超確率でガードを行い、受けるダメージ量が超ダウン
  • 攻撃時に攻撃対象の隣接マスにいる相手に小ダメージを与える
  • ガード時に3ターンの間必殺技攻撃力が超アップ
という文字通りマジヤバな性能となっている。
また、必殺技「メガロスデストロイド」はバトル中1回のみ、必殺攻撃を行う時に必殺技攻撃力がウルトラアップする。



MUGENにおけるマガグランドキング

カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
魔王獣の中では4番目にMUGEN入りしたキャラとなった。
サメ竹輪氏とふりかけ氏が製作したスプライトを元に作られており、
アーマー持ちかつ投げ無効・飛び道具防御二倍だが、ガード不可、投げ以外の無敵は無効となっている。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で「必殺マガ穿孔」「突撃」「マガ一閃」の3つ。
AIもデフォルトで搭載されている他、7P以降は飛び道具無効、攻撃・防御二倍の自動ライフ・ゲージ回復となる。

出場大会

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最終更新:2025年06月07日 14:37