ドクター・ザン


「お前たちが何をしようとも
 お前たちの企みはすべて私がたたきつぶす! すべてだ!!」

セガがメガドライブで展開していたベルトスクロールアクション『ベア・ナックル』シリーズ(海外名:『STREETS OF RAGE』)の登場キャラクター。
初登場は第三作『III』。
本名は「ギルバート」だが、正確なフルネームは不明。高原?そらベルスク違いだ
そのため、ネット上ではしばしば「ドクター・ギルバート・ザン(Dr. Gilbert Zan)」と表記される。

頭部を除く全身をサイボーグ化した異形の老科学者。
作中のキーアイテムである魔の新原子「ラクシン」を発見した人物であり、サイボーグとなったのも実験中の事故によるもの。
ある時自身が所属していたキリー研究所に本作の敵組織「シンジケート」が関わっており、ラクシンを悪用している事を察知。
彼らの企みを阻止するべく脱走し、主人公アクセル・ストーンの仲間となる。
当初は自分の手でケリを付ける気だったのかアクセル一行とは微妙に距離を置いていた節があり、
そのためスパイと疑われる場面もあったが、アクセルの説得を受けて遂にシンジケートの真の目的を明かす。
それは、軍の要人にしてザンの旧友・ペトロフ将軍を偽者とすり替えて戦争を引き起こし、ラクシンを売り捌くという恐るべきものであった……。

+ 魔の原子・ラクシン
ザンことギルバート博士が発見した新たな原子。原子番号は122。
中性子と反応させる事で崩壊を起こし、その際に放射能を放出するという性質を持つ。
放出される放射能の量は尋常ではなく、ラクシン0.01mmgで100万人を優に超える致死量とされる。
作中では「ウッドオークシティー」という街で爆弾として使用され、推定で死者3万人、負傷者8万人という大惨事を引き起こした。

クロスオーバーゲーム『PROJECT X ZONE2』においても、
シンジケート壊滅後にシャドルーが接収した技術の一つという設定でラクシン爆弾が登場している。

 ……というシリアスなストーリーと共に登場した、『ベア・ナックル』3人目のハガーパワーキャラ。
 一作目では黒人警官のアダム・ハンター、二作目ではプロレスラーのマックス・サンダーと来て、
 三作目にして突如サイボーグハゲジジイを送り込むあたりは流石のセガセンスと言えよう。
 挙動もその見た目に違わぬ人外っぷりで、全身から放電するわ腕が伸びるわ
 スコープドッグの如きローラーダッシュを繰り出すわとやりたい放題。
 なお、同作はボクサーパンツとグローブを着用したカンガルーとそれを操るピエロの格好をした調教師だの、
 下半身が艶めかしいヒゲのオカマだの、エンドスケルトンっぽい髑髏顔のアンドロイドだのと敵キャラも大概であり、
 シリーズのバカゲー度を一気に引き上げていた。『II』の時点で忍者やら変なロボットやらがいたりとその片鱗はあったのだが

戦いが終わった後は一人何処かへ旅立ったらしく、エンディングの最後に表示される全員が集合した一枚絵にも彼の姿は無い。
そして『III』には参戦していなかったマックスがちゃっかり混ざっている
『IV』ではザンに提供されたサイバネティックアームで戦う新キャラ「フロイド・イライア」がプレイヤーキャラの一人として登場する他、
条件を満たすとザン本人も隠しキャラとして使用可能となる。……ドットは『III』当時のままだが。


原作での性能

パワータイプで攻撃のリーチが長い。
必殺技は身体に電撃のオーラを纏う「パワースパーク」、腕を伸縮させて電撃パンチを放つ「サンダーボルト」。
ダッシュ中にBボタンを押すと発生する成長必殺技は、
「パーニアタックル」→「マッハタックル」→「マッハブースター」→「ハイパーブースター」の流れの突進技。
武器を拾った時の必殺技は丸いエネルギー弾を放つ「エナジーショット」。
……が、武器を拾うと自動的にエネルギー弾に変換するため、その時点で武器が消滅してしまうというデメリットがある。
2人同時プレイの際には気を付けよう。
プレイ動画

(以上、Wikipedia及びバーチャコンソールの紹介ページより引用・改変)


MUGENにおけるドクター・ザン

+ K-Fox氏製作
  • K-Fox氏製作
MUGEN1.0以降専用。
現在は氏のMFGフォーラムにて、氏の他のキャラ及びステージとセットで公開されている。
原作ドットを使用しているが、かなり大きめに拡大しているので少々粗い。
システムは同氏のアクセルに準じており、パンチ連打でコンボが繋がり、ワンボタンでメガクラッシュが出せる等、
『3』の仕様を再現しつつ格ゲーらしく落とし込んでいる。
成長必殺技も再現されており、レベル1以上の技は時間経過で溜まる「BLITZ」という星の数に応じて解禁される仕組みとなっているが、
何故かレベル2以降はエネルギーボール系の技になっているのが特徴。
AIは攻撃頻度を7段階で調整可能なものがデフォルトで搭載されている。

+ Zherg氏 & kaos氏製作
  • Zherg氏 & kaos氏製作
代理公開先であった海外サイト「Mugen History」の閉鎖に伴い、現在は入手不可。
MUGEN∞動画戯作トーナメント等に出場していたザンはこちらである。

KOF』風のドットで製作されており、システムも『KOF』寄りとなっている。
ジャンプ着地時に地面が振動する等、SEと相まって正に重量級のサイボーグといった仕上がり。
原作の挙動が必殺技や超必殺技として再現されている他、ハイジャンプや前後の空中ダッシュも可能で機動力が高い。
特に腕は原作以上に伸びるのでかなりのリーチを誇り、それを活かしたオリジナル技も搭載されている。

AIはデフォルトで搭載されているが、どうやらAI限定で喰らい抜けが可能となっているらしく、
結構な頻度で割り込んでタックルをかましてくる。



出場大会

凍結

その他

週刊「載ってねぇ」(Vol.10、Zherg氏&kaos氏製)


最終更新:2024年04月07日 00:37