アクセル・ストーン

        




「グランドアッパー!!」

セガがメガドライブで展開していたベルトスクロールアクション作品『ベア・ナックル』シリーズ(海外名:『STREETS OF RAGE』)の主人公。
鎌使い『ロックマンX』シリーズに登場するバーローバスチューアップや「がんばってねぇん」ではない。
あとよく誤解されるが、タイトルの『ベア・ナックル』は、素手(グローブなし)で戦う事を指すボクシング用語から来ている。
ベア(bare)とは英語で「むき出しの」という意味で、クマとは無関係。あっちは「bear」である。
ゲーム中のボイスは『ベア・ナックル』シリーズの音響も務めている 古代祐三 氏が担当。

元警官の青年(後述の『III』では復職している)。金髪に青いバンダナ、白いシャツにジーンズシンプルなデザインの主人公
誠実で悪を憎む性格の持ち主で、趣味はビデオゲーム
『ベア・ナックル 怒りの鉄拳』ではシンジケートに占拠された街を救うため立ち上がり、
『ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌』では復活したシンジケートに誘拐された仲間のアダムを救うために戦い、
『ベア・ナックルIII』では警察官として魔の原子・ラクシンに関わる内に、またしても復活したシンジケートと戦っている。
マーシャルアーツの使い手で、シリーズを通してバランス型で扱いやすいキャラという位置付けになっている。
ただし、ジャンプ力が低く全体的にリーチが短い欠点も存在する。
シリーズの顔という事だけあってか、紅一点の柔術家「ブレイズ・フィールディング」共々シリーズ皆勤である。
セガのライセンス許諾を受け製作された『III』の10年後を描く『IV』では髭を蓄えた姿になっていた。

『ベア・ナックル』では元同僚の警官に援護を要請してナパーム弾や砲弾の雨で敵を薙ぎ倒すスペシャル攻撃が存在したが、
いくらなんでも荒唐無稽すぎると思ったのか、『ベア・ナックルII』からはシステムが変更された。屋内では使えなくて不便だったし
『II』からは体力を消費しての大技などお決まりの技が増えたが、中でも「グランドアッパー」はとても強力であった。
いわゆるダッシュ攻撃だが、超強判定・大ダメージ・リーチ有り・対地対空両用・隙ほぼ無し・体力消費無しという性能。
ベルトスクロールが苦手なプレイヤーでも、この技を上手く活用すればゲームを有利に進められる。
というか、ぶっちゃけこれだけでもクリア可能
流石に開発側が強すぎると判断したのか『III』では弱体化してしまったものの、
ダッシュ攻撃の成長という新要素が追加された事でグランドアッパーのバリエーションが増えている。
また、何故か刀を用いる特殊技を使用できるようになった。
マーシャルアーツと日本刀に一体何の関わりがあるのかはわしにもわからん……。
何?マーシャルアーツとは即ち武術なんだから日本の武術の技が使えてもおかしくはないって?ごもっともです

余談になるが、『ベア・ナックルIII』ではアクセルの姿を模したアンドロイド兵器「ブレイク」と対決するシーンが存在する。
アクセルの反対だからブレーキとか超安直!

2015年に発売された『PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』にセガ枠で参戦。
ワルキューレの冒険』や『キャプテンコマンドー』といったレトロゲーム枠が参戦しているためか。
本作でのCVは 杉田智和 氏。なくはなかったー!このキャスティングは初代声優の古代祐三氏による指名である。
戦闘アニメも必殺技はもちろん、特徴的な「ア゛ァ~ッ!!」という掛け声や、敵を掴んでからの回り込みまで完璧に再現されておりファン必見。
時系列的には『III』でシンジケートを壊滅させた後であり、知り合いの春麗S.I.Nを追っていた模様。
シンジケートの技術はシャドルーの手に渡っており、上記のアクセルの偽者・ブレイクも量産され、ボスクラスの敵として幾度も立ちはだかる。
掛け合いや会話ではやたらとコーディーを意識した内容が多く、格ゲー勢とも結構絡む。
後の『IV』では囚人服を着ることはなかったがフォーマルスーツを着ることもなかった
もちろんそれだけではなく「落ちている食べ物を食べる」などゲーム的なネタや原作ネタといったアクセル本人に絡むものも豊富で、
ルキナ&クロムと組むと声優が同じである事を意識した会話も披露してくれる。
ソロユニットの性能としては何といっても攻撃力を大幅に上げるスキルの存在だろう。XPを増やすスキルも持つため、ボス戦アタッカーとしては優秀。

リュウ「さすが刑事だな、アクセル。これなら、どの街に行っても通用するぞ」
ケンメトロシティの市長を紹介しようか?あそこは大変だからな…」
アクセル「誰だろうと!俺がぶっ潰してやるぜ!
掛け合い集
3:57あたりから。驚異の再現度。「ア゛ァ~ッ!!」


MUGENにおけるアクセル・ストーン

海外製のキャラが複数存在。
使用されているドットは『II』~『III』から手描きのものまで幅広く確認されているが、
全体的に『III』のものを使用して作られている事が多いようだ。

+ Dick Buckus氏製作
  • Dick Buckus氏製作
PotS氏風のアレンジキャラに定評があるDick Buckus氏によるもの。
ドットは『ベア・ナックルIII』の物を使用している。ボイスも原作と同じ物。メガドラ特有のガラガラ声である。
6ボタン仕様でチェーンコンボを搭載しているがオリコンやゲージ溜めは無い。
原作に登場する武器を使った攻撃や原作をモチーフにした技が搭載されている。
グランドアッパーは原作とモーションの違う1ゲージ技として搭載されている。様々な技からキャンセルして出す事が可能で中々優秀。
なお、原作の通りのモーションのグランドアッパーは「ベアナックル」という技として搭載されている。…が、流石に『II』のような強力性能ではない。
AIはデフォルトで搭載されており、技のキャンセルでグランドアッパーをよく出してくる。

+ Splode氏製作
  • Splode氏製作
『ベア・ナックルII』のドットを用いて製作されたアクセル。
かつての代理公開先であった「Random Select」が2019年10月に閉鎖されたため、現在はhamer氏によって代理公開されている。
displaynameは「Axel 'Hawk' Stone」になっている。
操作方法は6ボタン仕様で、原作の必殺技を搭載している他、仲間達をアシストキャラとして呼ぶ事ができる。
AIは搭載されていない。

+ K-Fox氏製作
  • K-Fox氏製作
MUGEN1.0以降専用。
ドットは『ベア・ナックルIII』の物を使用しているが、かなり大きめに拡大しているため少々粗い。
『3』の仕様を再現しつつ格ゲーらしく落とし込んでおり、パンチ連打でコンボが繋がる他、ワンボタンでメガクラッシュが出せる。
しかもレバーを前に入れる事で「ドラゴンウィング」からラッシュの「ドラゴンスマッシュ」に変化し、
必殺技ゲージが満タンでないと体力を消費する点まで再現されている拘りっぷり。
当然メガクラなので無敵な上に、喰らい抜けにも使えてしまうという素敵な性能である。
……かなり凶悪だが原作再現だから仕方ない
設定次第で空中でも使用可能となるが、ほどほどに。

成長必殺技はレベル0~3まで存在し、レベル1以上の技は時間経過で溜まる「BLITZ」という星の数に応じて解禁される仕組みとなっている。
BLITZは必殺技を使うとレベルに応じて消費されるため、そうそう高レベルの技は連発出来ない。
ただしお馴染みグランドアッパーはレベル0なので、BLITZを気にせず使っていけるのが安心。
超必殺技は刀を使った攻撃で、乱舞や斬撃を飛ばしたりと、原作の刀やバットを使った攻撃をアレンジしたものとなっている。
色々な技が繋がり、コンボルートも多彩なので、色々研究してみると面白いかも知れない。
ちなみに投げのシステムは少々変わっており、相手を掴んだり投げ技を仕掛けると「GRIP」ゲージが減少していき、
掴んでいる時にゼロになると弾かれて長時間硬直してしまうので、もたついていると命取りになりかねない。
この辺りもベルトスクロールアクションたる原作の再現と言える。

AIも搭載されており、攻撃頻度を7段階で調節可能。
メガクラッシュで容赦なく割り込んで来るため、デフォルト設定でもかなり手強い。
なお、K-Fox氏はアクセルと同様の仕様のベアナックルキャラを他にも多数製作しており、現在はステージとセットでまとめて公開している。
コンボレシピも同梱されているので試してみてはいかがだろうか。

+ Testament氏製作
  • Testament氏製作
MUGEN1.0以降専用。
ドットはSean Alty氏、Shin Mako氏、Testament氏が製作した独自のもの。
Pots氏風アレンジで、ブロッキング、攻撃避け、前転・後転、パワー溜め、カスタムコンボなどを搭載。
得意のグランドアッパーを始め、無敵時間のある技が超必殺技を含めてもほとんど無く、
相手の攻撃に合わせて超必殺技を繰り出したのに暗転が終わったら潰されていた、という事態が多々起きる。
もうちょっと強くしてやってもいいんじゃないだろうか。

AIはデフォルトで搭載済み。
ホルン氏による外部AIも存在し、氏のAI恒例のコンボや立ち回りレベルに加え、ブロッキング頻度も設定可能。
前転や投げで撹乱しつつ、隙あらば強力な3ゲージ乱舞技「Fire Whirlwind」を叩き込んでくる。
想定ランクは強との事。
海外では人気のようで、紹介動画が2つも作られている。

出場大会



最終更新:2023年05月15日 19:43