「コンピュータでけいさんされた せいかくなこうげきをかわしてみたまえ。」
任天堂がファミコンで発売したロボット格闘ゲーム『
ジョイメカファイト』の登場ロボット。
ワルロボとしてステージ4の8体の敵キャラクターの内の1体として登場する。
倒しても仲間にはならないが、ハードモードをクリアするとSELECTボタンで対戦でも使えるようになる。
良く似た名前のRPGヒロイン及びオリジナルキャラクターは
こちらを参照されたし。
ステージ4のロボは全てイーロボ(プレイヤーキャラ)の上位互換版であり、ネイは
ネオのアッパーキャラ。
ネオの面影を残しつつも、顔や足の各部位がよりゴツくなっているのが特徴。
原作での性能
ネオ同様に技のバランスが良く、全体的な技の攻撃力も高くなっている。
大きな特徴としては、かなりピヨりやすく(
気絶しやすく)、スーパーザコと並んでピヨりやすい機体の一体である。
某ジョイメカ攻略サイトでは「ピヨり王」とまで揶揄されたほど。
しかし、それらを踏まえた上で、むしろピヨりやすくなかったら不味かったんじゃないか、という性能をしていたりする。
必殺技
蹴りの連打を浴びせる。性能は火力以外は殆どネオのものと変わらない。
- ネイスープレックス(相手の近くで→or←+A 16POW)
ネオのものと全く同じで、ジャンプして着地しながら相手に技を決めた後、相手を前に放り投げる。
……ネオスープレックスもそうなのだが、スープレックスと言う割には全く
スープレックスしていない
(
スープレックスとは後ろに反り投げてブリッジで固める技である。こちらは恐らく
バックブリーカー)。
後述する起き攻めを継続できるのが利点。
ネオのものの火力アップ版。火力が大幅に上昇しているのが特徴。
この技も同じように隠しコマンドの強化版が存在し、↓→+A+Bで高度上昇&無敵時間付与、
←↓→+A+Bを入力すると更に高度上昇&ダメージアップし、なんと
32POWというゲーム中2位の超火力を叩き出す(ちなみに
体力の最大値は88)。
さすがにスト1
昇竜拳の威力20/体力48には負けるが、それを彷彿とさせる破壊力。
一定時間内の被ダメージ量が気絶値に直結するという仕様上、気絶しやすいキャラが相手ならば、
強化アッパー(ピヨリ)⇒強化アッパー(ピヨリ)⇒強化アッパー(死亡)という大惨事も起こり得る。
ただし、←↓→+A+B版は全体動作の隙もかなり大きくなっている上
実は無敵時間が存在しないため、
うっかりスカると先述した気絶耐性の低さからこっちがぽっくり行く恐れがあり、
対空として使うなら↓→+A+B版の方が頼りになったりする。
またCPUは、ネイカイテンアッパーの通常版と強化版を織り交ぜながら連続で繰り出す事もあり、さながら昔のCPU操作の
ケンを思わせる動きをしてくる。
昔の漫画やアニメでよくあった「コンピュータの正確な動き」が取り柄の敵が、
主人公の計算外の動きに惑わされてコンピュータが狂って無茶苦茶な動作を始める展開だろうか。大抵最後は大爆発になるオチである
- アトミックエナジー(↓ためA 16POW。発射モーション中に十字キーで速度調整可能)
サイン波のような軌道を描く
飛び道具。
ネオの「エナジーショット」にアトミックを付けると強化版というネーミングセンスは
ライトニングボルト→
アトミックサンダーボルトを想起させる。
大きな変更点としては弾がヒット時に相手をダウンさせるようになった。
弾が少し高め且つ揺れながら進むので回避が難しく、火力もあるので喰らってもガードしても結構痛い。
ネオやスカポンといった一部キャラの持つ「威力上昇補正を上乗せできる」飛び道具の一つであり、
飛び道具の威力を強化版カイテンアッパーで上乗せできるので、実質的な威力はもっと出せたりする。
よくネイと言えばカイテンアッパーと思う人がいるかもしれないが、実はこの技が
一番危険だったりする。
何故かというと、まずこの技の低速版があるのだが、低速版は他の飛び道具と比べても
かなり遅くできる。
どのくらい遅いかというと、ネイ自身の移動動作が高速化した事もあって、なんとネイが
低速弾と一緒に並走できるほど。
そして、『ジョイメカファイト』では
飛び道具は相殺しないという仕様が存在する。
これらの仕様が重なった結果、放った弾と並走しているネイに対して相手は、
- ガードする → 当て投げでスープレックスを喰らってダウンする→もう一回同じ状況になる
- ジャンプで逃げる → カイテンアッパーで対空されてダウンする→もう一回同じ状況に(ry
- 暴れる → 弾は消えないのでヒットしてダウンする→もう一回(ry
と、どの行動を取っても迎撃されて同じ状況に陥るというリスクを背負わされる。
つまり、ネイは強化によってなんと飛び道具というバリアを張りながら相手の行動を狩るという戦術を手に入れたのである。
一度相手をダウンさせてから、低速弾を撃てれば非常にお手軽にこの状況が作り出せるのが特徴で、
この状況を打破できる方法を持たないキャラに対しては、延々と状況をループさせて一方的に嬲れるほど。
完全に弾と並走せずとも、弾を先行させて相手の出方を伺ったり、逆に前に出て手を出してきた所に弾を喰らわせるという事も可能なため、
秘めたポテンシャルとしては一部の上位キャラですら喰えてしまえるほど高い。
とはいえこの戦術にも実は弱点はちゃんと存在する。
一つ目は「アトミックエナジー自体は出が遅い」という点。
アトミックエナジーの弾は他のキャラの飛び道具と比べても出が若干遅く、そこを潰されるとかなり厳しい。
ガイアンのようにリーチが長くて早い打撃なんかを持つキャラ相手だと迂闊に振れなくなる。
とはいっても、迂闊に撃とうとしなければ潰されるのは防げる上に、遠距離やダウン中に撃てれば大丈夫なのでこれはそこまで致命的な弱点ではない。
二つ目は「優秀な突進技持ちにはこの戦術はあまり通らない」という点。
飛び道具を避けながら攻撃が可能な技を持つ相手には、この戦術はあまり刺さらない。
特にそういう技を持つキャラには
ホウオウや
レオといった強キャラも多く、
そういう技持ちの相手だと途端に不利になる。
スカポカーンの強化版ローリングポカーンなんかを弾の射出に綺麗に合わされた日には、
ネイの低い気絶耐性も相まって気が付いたらバラバラになっていたなんて事も。
三つ目は何度も取り上げている「気絶耐性の低さ」という点。
これのせいで戦法を通せている時は強いが、
一度ラッキーパンチを喰らうとすぐに暗雲が立ち込める。
ダメージレースには基本付き合う事ができないので、低速弾を出せないと慎重に立ち回るしかないのが非常に辛い。
とはいえ、もし耐久が普通だったなら、この戦術とカイテンアッパーの無敵と火力でごり押せる可能性もあったため、
むしろ低く設定しなければカエンやレオにタメを張れてたかもしれないと思うと、ゾッとする話である。
総評すると、強化によりかなりのポテンシャルを得たが、依然として慎重さを持たないとあっという間に負けてしまう。
勝てる奴には徹底的に強いが、勝てない奴には非常に不安定。それがネイというキャラなのである。
MUGENにおけるネイ
卵寒天氏が製作したものが存在し、現在ははいうぇい氏によって代理公開されている。
なお、非常に分かりづらい所にあるので「ジョイメカ」でサイト内を検索する事をお勧めする。
他のキャラクター同様、現代風のアレンジが随所に施されている。
「ネイカイテンアッパー」の強化版も別コマンドで出せるが、ゲージを500消費する。
IX氏による外部
AIも公開されている。
出場大会
最終更新:2024年10月19日 20:55