ゴエモンインパクト


「セップク丸くん! 冥土の土産に教えといてあげるけど……

 "セップク"は"スポーツ"じゃないです!」

コナミのアクションゲーム『がんばれゴエモン』シリーズに登場するキャラクター。
主人公・ゴエモンとその一行が搭乗する、常に笑い顔を浮かべた巨大ロボット(後に設定が変わるが)である。
初出は『がんばれゴエモン2 ~奇天烈将軍マッギネス~』であり、以降も度々登場している。

当初の設定では、ゴエモンの知り合いのものしりじいさんが設計した巨大からくりメカ(早い話が巨大ロボ)。
特殊なほら貝を吹く事により、どこにでも飛んでくる
ちなみに顔のデザインはゴエモンがモデルなのだが、ゴエモン自身はそれを知らず不細工な顔だと思っているのだとか。*1
鼻から小判ビーム、右手に巨大キセルとキセルボム、足にローラー下駄を履いたスーパーロボットである。
高速機動出来るが燃費がとても悪い上、走っている間は装甲が極端に脆くなる
(具体的には、足引っかけて転んだだけで全身バラバラになるほど)。
後に、「百烈パンチ」「ぼよよんキック」などの技や、口からの新武装「んが砲」なども追加された。

『2』のラストでは、ゴエモン達がインパクトから離れている隙に敵に奪われ、ラスボスとして立ちはだかる
撃破すると暴走し、エンディングではおみっちゃんを乗せたまま江戸の町で破壊の限りを尽くし、最後には自爆する
……一応、ハッピーエンドである。

『3』では、前作のラストで大破したため、ワープ装置として首だけを再利用されていた
後に復活するが、ものしりじいさんがさらわれた時期を考慮すると、新たに造った別の機体だと思われる。
燃費の問題は解決したが、新機能の「たーぼ・すいっち」は壊れていたようで、移動速度はかなり遅くなった。
まぁ、敵の小型メカをドカンドカン破壊しまくりながら進撃するので、ちょっとした怪獣気分は味わえるが。
そして、前作に引き続きまたしてもラスボスを務めている
ただし今回は敵に奪われたというわけではなく、敵の大ボスである獅子重禄兵衛(実はゴエモンの子孫)が、
ゴエモンから奪ったほら貝で復活させた「伝説の巨神」であり、完全に同一の機体かどうかは不明。
そんなわけで、最終戦はインパクトVSインパクトという夢の(?)対決となっている
(隠しボスが居るので厳密にはラスボスではないかもしれないが)。

次作『きらきら道中』では、実はインパクト星出身の宇宙人だったという驚愕の事実が判明、ここから人格があるキャラに昇格。
ものしりじいさんが「わしが造った」とか言ってたり、『2』や『3』で好き放題していた件は完全にスルー
帯ひろ志氏の漫画版では、墜落していたインパクトをじいさんが見つけ、自分が造ったという事にしちゃったらしい。
また、最終戦において髪が焦げてアフロになった事からEDではダンサーになる事を決意した。
ちなみに、『きらきら道中』のエリアボス戦は各ボスとのスポーツモチーフのミニゲーム形式となっており、その中には、
「衛星軌道上からバンジージャンプしてくる敵の攻撃を白刃取り」「惑星インパクトにブン投げられた衛星を投げ合う」というなんともシュールなものがある。
……衛星を投げ返す過程で他の星が巻き添えを食って爆発してるが、気にしてはいけない。
各エリアをクリアするとミニゲーム単体で遊べるようになるので、各ゲームの失敗リアクションを見て遊ぶのもお約束となっている。
バンジー真剣白刃取り
惑星インパクトを救え!

ちなみに、クリア後に「惑星インパクトを救え!」と共に解禁される「タイムパイロット'95」では、まさかの隠しボスとして登場した。

以降の作品ではこの「インパクト星人」設定は有ったり無かったりするようで、作品によってはダンサーとして活躍しているようである。
現在は本人はインパクト星人だと思っていたが、実際はインパクト星で造られたロボット(明確に壊れた『2』の個体のみ劣化コピーされたからくり)
という設定で落ち着いた模様。
……まぁ、『きらきら道中』でインパクト星に居た一般人は皆普通の地球人サイズ(ただし顔はインパクト)だったので、
その時点で既に何かおかしかったのだが。
ちなみに前述の漫画版では、
「遠足で地球に来た際にクラスメイトの悪ふざけで生き埋めにされた挙句置き去りにされ、長い間地中に埋まっていた影響なのか、
   ものしりじいさんに発見された時には何故か巨大化していた(昔は自分もインパクト星人で他のインパクト星人と同サイズだった)と本人は記憶していたが、
   実際はインパクト星人が戦争のため造った巨大ロボットで、戦争の記憶を封印され平和に暮らしていたが、地球に旅立った後記憶が混乱していた」

という設定になっていた。

『でろでろ道中』ではタッグ相手の女性型ロボ「ミス・インパクト」が登場したり、
『綾繁一家』や『大江戸大回転』では合体メカになったりと相当にカオスである。

外部出演はスーパーファミコン版『ときめきメモリアル』の美術館に頭だけが展示されてたり
実況おしゃべりパロディウス』ではステージ4のボス「ゴエモンンパクト」として登場している
(小さいコンパクトと化粧道具のコンパクトをかけていると思われる)。
瀕死になるとSFC版では「ミスコンパクト」、PS/SS版では「エビスコンパクト」に変形するが、別に強くなるわけではなく単なるこけおどしである。
BGMも原作のインパクト戦BGMが使われている。

その他、遊戯王のゲームである『破滅の大邪神』では、
同作のラストボスである「大邪神レシェフ」が特定のパスワードで外見がインパクトになるという裏技が存在している。
その縁でか、ゲーム作品ではゴエモンデッキを使うキャラが大邪神レシェフをデッキに投入している事がある。

また、登場時やボス戦のBGMは正統派ヒーロー的で非常にかっこいい名曲揃い。
64版では歌詞付きになり、水木一郎氏が熱く歌い上げている
この手の曲が好きな人なら、是非一度聞いてみる事をおすすめする。
曲は26:20ぐらいから


MUGENにおけるゴエモンインパクト

国内産のものが2体公開されていたが、現在は両方とも動画が削除されており、キャラの公開も停止している。

+ 魔理沙の幼馴染氏製作
  • 魔理沙の幼馴染氏製作
現在アップローダーの消失で入手不可能。
インパクト本体は大きすぎるので、コクピットが画面前方に表示されてそこから攻撃するようになっている。
喰らい判定は画面全体。なので連続大ダメージを喰らって一気に倒されやすい。
時間で回復する独自のパンチゲージが搭載されており、一部の技はパンチゲージがMAXでないと出せないようになっている。

画面全体を攻撃する「キセルボム」こそあるものの、初代再現でライフが自動減少するのでそれほど強いわけではないが、
11Pからはキセルボムの発射限界数が増えて全体的な性能が強化され、
12Pでは発射限界が一切無くなり、HPは自動回復し、パンチはガード不能という鬼性能になる。
また、『ゴエモン3』でピンチの時に使えるあの隠し超必殺技も搭載されている。発動条件、コナミコマンドも原作とほぼ同様である。

+ REDWAVE.s.t氏製作
  • REDWAVE.s.t氏製作
現在は公開停止につき、こちらのインパクトも入手不可能。
こちらはコクピット視点ではなく外側からインパクトを操作していくスタイルになっており、
やはり画面がインパクトの顔と肩でほぼ埋め尽くされるほどデカい。
鼻から小判や百列パンチはもちろん、SFC版のドットであるものの64版以降で登場した口から極太ビームを発射する「んが砲」も搭載。
また1〜4Pでイントロでほら貝を吹くキャラが変わったり、5Pでは上記の獅子重禄兵衛が 呼び出す「伝説の巨神」カラーにする事が出来たりと芸が細かい。
ジャンプすると体力を消耗するため、跳ね過ぎには注意!

出場大会

出演ストーリー

ネスツの栄光(MUGENではないベルトスクロール)


*1
ちなみにインパクトのキャラ造形の元となったのは、FCソフト『がんばれゴエモン からくり道中』のCMで登場した着ぐるみである。
ローラースケートもこのCMの時点で装着している。


最終更新:2024年09月27日 01:39
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